香川県境トレイル 5泊6日の旅    平成29年3月17日〜3月22日

スタート:余木崎 (愛媛県と香川県の西部県境)
ゴール :県境岬 (徳島県と香川県の東部県境)


カシミールソフトを利用したGPSトラックログ図   余木崎(西県境)〜引田県境岬(東県境)


1日目 余木崎〜大谷山〜金見山〜高丸山〜三県分境「海老済」(えびすくい)〜曼陀峠〜雲辺寺山

香川県境トレイル
第一日目 平成29317日(金)天気 晴れ
行程    :余木崎〜雲辺寺
歩行距離:約17.8km 歩行時間:0630分〜1700分 約10時間30

 
カシミールソフトを利用したGPSトラックログ加工図   余木崎〜雲辺寺山

登山口は余木崎「道の駅 とよはま」無料駐車場

高松の自宅を車で05時に出発し大野ヶ原インターで高速を下り国道11号線を余木崎、道の駅とよはま駐車場へ行く。端っこの場所は
別の車中泊の車が置かれていたので近くに停める。不審車と通報されない様に車のダッシュボードに「山岳縦走の為数日間停めています」
とメモを残す。近くでバイクの旅行者がテントを張っていたのでテントの中を見せて貰う。バイクや車の場合、背負って運ぶ必要が無い
ので多少重くても快適なテント泊が可能である。


縦走のスタート部分のルートは少し悩ましい。三角点「余木崎」にこだわらなければう回路から藪尾根を回り込む事も可能なのだが・・・
ここはここは手抜きをしないで行動筋から綺麗に県境を繋ぎたい。その出だしのつまづきを防ぐ為に数日前、取り付き部と三角点「余木崎」
は確認済みである。


  
道の駅とよはまの駐車場  バイクツアラーのテントもあった     すぐ前が鳥越製麺所でこの裏側が県境尾根である  

スタートは県境尾根部にこだわりを持つ


カシミールソフトを利用したGPSトラックログ加工図   県境尾根の取付き

0630分先ず、国道11号線を渡りローソンの横にある大型トラックの駐車場(この左端が県境になっている)を抜けて岬の突端に回り込む。
ここの小規模な尾根筋は一般家庭の敷地になっているので通れない。又海側も崖になっているので海水とタッチは出来ないのが少し残念。


一旦駐車場へ戻って県境尾根の取り付きに向かう。切り通しの崖下に結構繁盛しているうどん屋(鳥越製麺所)があり、その左手に進んだ
金網が途切れた場所から急な崖を立木を頼りに這い上がる。


  
トラック休憩所のゴミが散乱した場所が県境部なのだ とほほ      06時32分 余木崎県境岬  断層が結構凄い


                   右正面のピークが三角点「余木崎」

△点(1)四等三角点「余木崎」 45.6m

崖を這い上がり一旦うどん屋の裏まで回り込み、そこから尾根部へ向かうと藪が比較的薄いルートで三角点まで行けるのだ。ここは数日前
新居浜に帰る途中に寄り道して予行演習をしている。三角点へのルートはテープを忘れたので手帳の紙を破って木に差している。目印の紙
を回収しながらすんなりと
0710分シダ藪の端にある四等三角点「余木崎」45.6mに至る。余木(よき)は愛媛県側にある川之江の集
落の地名だ。


ここから暫くはシダや灌木の藪の水平な場所を尾根の競り上がり場所まで進む。0722分尾根の基部に着くとセメント道路が西側からここ
まで伸びてきている。三角点やシビアな県境縦走を目指さない人はこのセメントルートを通って縦走をスタートする様だ。


  
登山口は駐車場を回り込んだ場所からスタート 06時45分          立木を掴みながら10m程這い上がる

  
 一旦うどん屋さんの裏手に出る                    ふっふっふ 3日前に手帳の紙を枝に差して目印にしておいたのだ

  
紙を回収しながら三角点へと進む                     最後の紙が三角点近くに見える


  07時10分 四等三角点「余木崎」、ここが県境尾根縦走のスタートラインとも言える。

  
       キティ山岳会の標識有り                      次は目印に置いた松ぼっくりを回収しながら歩く 

  
まるで楢山節考みたいに目印を見ながら尾根の基部へと進む    シダが切れると灌木帯となる

  
縦走尾根基部にセメント道路が現れる                  右手後方の川之江側から道路がここまで延びてきている


先制パンチ!次の三角点「石ノ口」までキツい上り

さてここから次の三角点「石ノ口」まで急登が続く。最初は明確な尾根では無いがテープや踏み跡があるのでほぼ南へ向かって息を
切らすとやがて明確な尾根となる。落葉樹の落ち葉が溜まってずるずる滑り木々を掴んだり根元を足場にしたりと忙しい。


0745分尾根筋合流部まで上がると登山道の体をなしてくる。この辺りにはデカい松ぼっくりが沢山落ちており、川之江市の境界杭
が見られる。
0800分215mピークに到着し、ここから尾根が直角に東(左)に曲がる。この場所に初めて「阿讃縦走コース」の
札が木に掛けられて、進路標識もある。
でもここは予讃県境尾根なんだけどなあ・・・・

尾根の下には高松自動車道「鳥越トンネル」が通っているが全くその雰囲気は無い。高速道路が開通してからは新居浜・高松の往復
に国道
11号線余木崎県境部を利用する事は無く、この高速トンネル内で「愛媛県に入りました」とか「香川県に入りました」とカー
ナビ女性のアナウンスを聞いている。


県境尾根は暫く東に進んだ後、0810分クランク状に又南へ方角を変える。尾根道は次第に広くなりウバメガシの並木道が現れる。
急な上りの途中にセメント製で水のタンクの様な設備があるが中を覗くと何もなかった。


   
  最初は尾根がはっきりしない場所を上がる               次第に尾根がはっきりしてくる

  
7時45分 尾根合流部に上がる  テープがある             古い川之江市の境界杭 (現在は四国中央市)

  
  国土調査の杭もある                       08時00分215mピークに到着すると「阿讃縦走コース」の標識が現れる

  
215mピークはターニングコーナーになっているので標識もある    直角に左(東)へ曲がって進む

  
08時10分今度は南(右手)に方向を変える               地面には地すべり防止のネットが張られている

  
  ウバメガシなどの広い尾根道となる                  コンクリートのタンクがあるが中は空っぽ


△点(2) 四等三角点「石ノ口」 366.5m

足元には土砂を安定させるメッシュで補強されている場所もある。尾根道は一部荒れている箇所があるが総じて広くて明確である。
08524等三角点」「石ノ口」に到着。国土地理院の基準点閲覧サービスでは成果状態が「改測」となっており標高も位置も載っ
ていない。三角点を見ると近くにセメントの粉みたいなものが灰色に散らばっており新しく取り換えられたのかも知れない。
点名は
南東方向、愛媛県側にある石ノ口地区から取られている。


  
  休憩がてら位置を確認する                       こんな尾根が続くといいんだけどなぁ

  
  奥にピークが見える                             阿讃縦走コースの標識が精神安定剤となる


    四等三角点「石ノ口」  周りの土の様子から最近新たに埋められた様だ  三角点標柱も新しい

見通しが悪い県境尾根で左手下方には豊浜の街がビッシリ生えた木立に邪魔されて微かに見える。09時10分西側が少し開けて上部を
眺める事が出来た。
更に10分程歩くと分岐があり左手の尾根へと進む。この辺りの尾根は大変複雑な地形なのだが、県境部は踏み
跡がしっかりしているので迷う事もなさそうだ。


0935分前方にピークが見える。すると赤松などのなだらかな山道に荷造り用のビニールテープが道の左手にずっと張られている。
尾根道に通せんぼをする様に張られている所もある。
09時45分分見晴台の様な小屋が現れた。恐らくこのテープは山の持ち主が何かの
意思表示の為に張ったのだろう。


  
北側に豊浜の街があるが木立に遮られて良く見えない        09時10分西側が一瞬開けて上方の山が見える

  
09時20分右手に踏み跡があるが、左手の尾根筋へ進む        まずまずしっかりした尾根道が続く

  
   荷作り用のビニールテープが尾根道に張られている             何故か尾根道に通せんぼの様にビニールテープが

  
  09時45分北側に私設見晴らし台(?)がある            小屋を過ぎるとテープも少なくなり保安林改良区の看板がある


大谷山 507m (余木崎登山口から大谷山 約3時間半)

その後県境尾根が東へ振って来ると、0955分初めて登って来た尾根と四国中央市方面が見える場所に出て煙突から煙が上がって
いるのが見える。

更になだらかな上りが続き1013分「大谷山」の山頂標識(さぬき里山会)に着いた。三角点は無いが標高は地図上で507mと
なっている。休憩所が用意されているがそんなにのんびりとはしておれないわい。 先を急ぐ。


  
 尾根が南東方向へ振って上りが続く                 09時55分右手が開けて四国中央市が縦走尾根の向こうに見える

  
  前方にピークが見える 大谷山か?                 ここの上り坂にも土止めのメッシュが張られている

   
      10時13分「大谷山」に到着               田野々越から大谷山まで遊歩道が延びており、休憩所が設けられている

大谷山遊歩道

1025分頭が赤いペンキで塗られた図根点が現れると、前方が開けて遠くに雲辺寺山のスキーゲレンデが見える。それまでの尾根も
当然の事ながら一直線ではなく南側へ回り込みながらクネクネと曲がって続いているわい。


ここからは暫く田野々越に向かって下り尾根となり遊歩道として階段なども整備されている。前方に3〜4のピークが見えて下った
分だけ上り返すのがちょっと憂鬱になる。
1037分地図には記されていない左手へ同じ様な広さの遊歩道が下がるが、ここは尾根筋
を進む。


先のピークには大谷山と同じような休憩所が設備されていた。するとそこにも左へ向かって別の道が延びている。この辺りは県境尾
根の中では珍しく明るく見通しが良く軽快な気持ちになれる場所である。


  大谷山を抜けると視界が開けて、今日の目的地「雲辺寺山」が見える あ〜〜遠いわ〜

  
  図根点の頭に赤ペンキが塗られていた 境界杭と間違ったのか?    気持ちの良い道が続く


      右前方に休憩所、 そこから続く左端までの雲辺寺山へと続く尾根

  
  地図には載っていない分岐が左へ延びている            10時37分休憩所がある

  
   又 左手に道が分岐している ここは右の尾根を進む       10時41分 又もや休憩所  利用者は居るのかなぁ


田野々越(唐谷峠) ( 余木崎登山口から約4時間 )

休憩所のピークを過ぎると眼下に舗装道路が見える。これは香川県側の杵田川(豊稔池がある)沿いにある五郷田野々地区と愛媛県側
の切山、石ノ口、金生町を結ぶ道路(県道9号線)だ。
1045分田野々越の舗装道路に下りる。道路の向かいに「阿讃縦走コース・唐
谷峠の標識と尾根道への矢印がある。四国中央市の町とその向こうに法皇山脈が霞んで見える。


  
  遊歩道の下に舗装道路が見えて来たぞ                県道9号線へ下る  「愛媛県 四国中央市」の道路標識

  
反対側から見ると「香川県 観音寺市」の道路標識          道路の向こう側には「唐谷峠」(田野々越)の登山標識


                     10時45分 唐谷峠から四国中央市を眺める

△点(3) 「金見山」  二等三角点「田野々」595.99m  

田野々越から急な上り坂を10分程喘ぐ事になる。その後も開けて気持ちが良い尾根道がアップダウンを繰り返す。1107分壊れて字が
読めない標識がピークの木に掛けられている。おそらくここが「唐谷山」と思われる。

やがて植林地帯に笹の風景が現れゆっくりと傾斜を上り下りする。
植林の鞍部になると1115分笹に隠れて大野原町「田野々」への分
岐標識があった。ここが四国中央市側の切山集落を結ぶ「切山越」と言われる予讃を結ぶ峠だ。

そこから県境尾根は東に向かって上り斜面となり
1130分又もやピークの木に良く読めない標識が掛かっている。「木○×峰」とある
のでここが「木峰」だろう。香川県境尾根では交通の便も良くアプローチも容易なこの山域の標識が古びているのは位置的に中途半端
な山域の為、
標識整備に燃える山男が少ないって事だろうか?

1140分白い角材の標柱が立つ二等三角点「田野々」に到着。所謂「金見山」へ着いた訳だ。のんびりした山道なのに何故か忙しい
山域である。

   
     愛媛県の県境杭がある              どんどん登坂を歩く

    
  やっとピークに着いた                あれ? 又次のピークがあるのか〜


  11時07分 ほぼ「唐谷山」だろう  (標識は古くて読めない) 歩いて来たアップダウン街道が見える

  
  明るく歩きやすい県境尾根だ         11時15分 ほぼ「切山越」を通過 (田野々分岐標識がある)

  
      四国中央市と豊受山             何かありそうなピークですが・・・

  
11時30分 おそらく「木峰」の標識だろう         で・・・お次のピークが現れる


      11時40分 「金見山」 (二等三角点「田野々」に到着する


前方にはスキー場の白い筋とアンテナが沢山立つ雲辺寺山が見えるが、まだまだ遠い。果たして今日中に行けるんやろかと心配になる。
でも雑木の尾根道は多少アップダウンはあるものの歩き易い。直ぐに右手から延びる道に合流する。何か分岐の標識が木に掛けられて
いるがサッパリ読めない。総じてこの辺りの標識は古くて意味を成さない物が多い。


1155分杉の比較的若い植林帯が時々現れるが余り手入れがされていないので雑木帯とあまり変わらない。この辺りは頭にペンキが塗ら
れた新しい境界石と苔の生えた様な古い物とが混在する。


1215分県境尾根が北に張り出した尾根から急に南に折り返す544mピークのターニングポイントに来た。やはりこの場所には古びて
分からない標識やテープがあり注意箇所である事をを暗示させる。相変わらずこの予讃県境には「阿讃縦走路」の標識が掛かっている。


  
雲辺寺山が一番奥に見える まだ遠い〜                頭が赤ペンキで塗られた境界杭

  
 金見山を出て10分程で分岐があり、、右の尾根道を進む      ここに読めない標識があった

  
       少々荒れ気味の植林帯                     尾根道は明確に辿る事が出来る

  
  自然林の尾根も現れる こんな道は大歓迎だ           12時15分県境尾根が544mピークで北から南へターンする
                                          川之江市の境界標石がある

  
  ターニングポイントには結構テープが張られている            少し進むと「阿讃縦走コース」の標識が現れる


△点(4) 四等三角点「石砂」(いっさこ) 588.95m

1240分木に赤いテープが2本巻かれており、そこにマジックで「高丸山」と書かれている。そんな山があったの? 聞いて無いよ〜。
縦走路を少し南(右手)に藪っぽい踏み跡を辿ると古びた山名板が赤松に掛けられていた。地形的にはピークとは言えない場所ではある
が縦走路から飛び出している突き当りになるので下から見上げると立派な山の形をしているのだろう。


県境縦走路に帰ってすぐ1250分高五三と刻まれた礎石の横に四等三角点「石砂」(いっさこ)を踏む。点名は南東側、香川県大野
ヶ原の五郷ダム上流にある「海老済石砂」(えびすくいいっさこ)という地名から取られている様だ。地形図を見ると先程の「鷹丸山」
とこの三角点ピーク「石砂」は双耳峰の形をしており、両者は同じ標高の尾根上にある。

礎石の奥には「山火事予防 関係者以外の入山を禁止する 県外者は特に注意 大野ヶ原森林組合・観音寺警察署」の看板が風で木に引
っ掛かっていたので一応ちゃんと置いたが果たしていつまで持つやら・・・でも「県外者は特に注意」の文言は要らんやろ。


  
   植林帯と自然林の県境尾根部は道が分かり易い         自然林でも広い尾根道がある

  
12時40分 あれ? 右手に赤テープが巻かれて鷹丸山って?    ヤブ尾根を少し入ると「高丸山」の古い山頂標識があった

  
   縦走尾根に戻って10分程進む                    森林組合と警察署の看板(飛んでいたのでここに返す)


      12時50分 四等三角点「石砂」(いっさこ)にとうちゃこ〜   三角点は奥側


未舗装林道「石砂線」に下りる

県境尾根はここから次の三角点「海老済」まで南東方向に向かって同じような尾根風景を南下する。自然林のしっかりした尾根道を下る
縦走路が右手にトラバースして13時15分未舗装林道とクロスした。白い杭には「管理道 石砂線 終点」とある。そこから又開
けた尾根道に入ると前方に雲辺寺山が見えて若干近づいて来た感がある。何とか今日中に行けそうな気がしてきた。


植林の細尾根となりそれを過ぎると尾根道が掘れこんでいて昔から人の往来があった事を感じさせる。愛媛県との県境を歩いているのだ
が相変わらず木に掛けられた標識は「阿讃縦走路」である。13
40分になると551mピークで尾根が右に回り込む。このピークを避
ける様に少し右にトラバース道が付けられておりこれが縦走路となっている。10分後に再び尾根に合流する。

尾根合流地点で振り返ると、尾根筋にも踏み跡がありトラバース路に入らなくても尾根伝いに歩ける様だった。


  
三角点「石砂」を過ぎると下りになる                   林道と交差する直前、縦走路は右にトラバースする

  
ちょっとした分岐があり標識と通せんぼの木が横たわっている    林道「石砂線」に出る トラバース路を反対側から写している

  
 道路から水平に縦走路が南東へ延びる                 少し樹木が伐採され見通しが良い


     目指す雲辺寺山も若干近づいてきた感あり (13時17分) 夕方までに行けるよね

  
川之江市の境界杭は味がある                       相変わらず予讃の尾根に阿讃縦走コースの標識

  
13時40分右のトラバース道に阿讃縦走コースの標識がある     13時50分トラバース道が尾根と合流


△点(5) 三県境界 三等三角点「海老済」(えびすくい) 595.1m

解せないトラバース道

尾根に復帰すると四国電力の鉄塔保線路指標がある。この辺りには電線が無い筈なのだが保線路になっている様で、不思議とこんな場所
の植林は結構手入れがされている。
1403分道が左手に下がっていく分岐がありそちらに阿讃縦走コースの標識が掛けられている。
ん? ここをトラバースすれば三角点「海老済」を踏むことが出来ないではないか。ここは真っ直ぐ尾根道を進む。


岩が点在する上り傾斜を詰めると1410分三等三角点「海老済」(えびすくい)に着いた。国土地理院の基準点等閲覧サービスでは位置
も標高も改測中となっている。
点名については石砂の所で述べた様に香川県側の地名から来ている。辺りの木が少し伐採されて広場にな
っていて一応古びた山頂標識も立っていた。キティ山名版も珍しく破損もない状態で残っている。


この場所が三県境の国境で縦走に当っては重要なポイントとなる。つまり余木崎からこの海老済までが愛媛県との県境を歩いて来て、こ
れからは徳島県との県境、所謂「阿讃縦走路」を歩く訳だ。香川県境縦走に於いてこんな重要な三県境ポイントを阿讃縦走コースが外し
てトラバースへ導く?? 訳が分からん。恐らく鉄塔保線路としてトラバース路が作られて、その道を安易に縦走路としたのだろう。

この三角点海老済から曼陀トンネル上部尾根まで香川県の県境部では最南端を歩く事になる。1417分右手後方からトラバース道が合流
し阿讃縦走標識が反対側から来た登山者に右手のトラバース路へと導いている。


  
   13時50分四国電力の鉄塔指標が現れる            鉄塔保線路兼用の道は整備されている


14時03分分岐  阿讃縦走コースは左のトラバース路へと導く ここは右の尾根を歩かないと三角点「海老済」は踏めない

  
尾根は岩なども点在してワイルドだ                     14時10分 海老済のピーク広場に出た 


   三県国境にあたる三等三角点「海老済」(えびすくい) ここからいよいよ阿讃縦走路となる

  
  キティさんの標識を左に見ながら東へターンする         14時17分トラバース路と合流 (ストック方向から下りて来た)


四国のみち・三角寺分岐に合流

三角点「海老済」から下って縦走路トラバース分岐と合流すると、すぐ下側に「四国のみち」の道標が三角寺と雲辺寺分岐として立てられ
ている。ひぇ〜 雲辺寺までまだ6.9キロもあるんかい。まあ冷静に考えると後3
時間は歩けるので大丈夫だろう。

  
14時18分「四国のみち」に出る 雲辺寺 6.9km           三角寺 16.5km 三角点海老済からの尾根道を振り返る

 
曼陀峠(まんだとうげ)

快適な四国のみちを歩くと1426分林道と交差する。この道路に阿讃縦走路の標識があるので暫く尾根に沿った車道を歩く。一部道路を
ショートカットした尾根道に入るが又道路に出ると
1450分道端に曼陀峠(まんだとうげ)の説明板がある。

曼陀峠の曼陀(まんだ)は源平合戦で敗れた平家の落人がここで一族の供養した曼荼羅(まんだら)供養から来ている事や借耕牛の事が
書かれている。この辺りは平地の様な地形なので尾根の様相は無く遍路道となっている車道を歩く。
予想外の寒波襲来で風が冷たく冬枯れ
の様相だが道端に山桜が日差しを浴びて咲いているので何とか春を感じさせてくれる。


  
これぞ「四国のみち」 お遍路さんにより長い間に踏み込まれている  明るい日差しが嬉しい

  
    整備された四国のみちを下る                    14時26分 舗装道路に出る

  
  この道路が遍路道 & 阿讃縦走コースとなっている         車の通らないのどかな道路を歩く


                14時50分 曼陀峠の表札に出合う


                     曼陀峠の案内板

  
       旧曼陀峠の標識                       15時00分道路左手に作業小屋がある。この辺りは左側の林が
                                         県境部らしいが道がありそうにない


△点(6) 佐馬地  680.55m

1520分デカい鉄塔の横を通るので調べると四電四国中央東幹線74番鉄塔と表札が掛かっていた。みると前方にこの続きの鉄塔へ向かっ
て電線が延びている。雲辺寺山の電波塔群も前方に見える。ススキがたなびく平地を歩き
73番鉄塔を過ぎると徳島の山々が雪に覆われて
いる。何処の山かは良く分からないが通りで寒い筈だ。
道端には平家落人の里「有木」(ありき)の話や阿弥陀如来の謂われが書かれた
案内板が立っている。

平家の落人と言えば徳島の祖谷が有名だが、愛媛では東赤石の登山口辺り弟地余慶辺りだ。この曼陀峠では平有盛(ありもり)が香川県
側の有木(ありき)へ、その家臣の真鍋次郎清房が川之江の切山へとそれぞれ逃れ住んでいる。

又、この辺りのなだらかな平地では標高600mを生かして曼陀高冷地野菜団地が開かれてキャベツ栽培が行われているとの案内板も立
っている。

1535分鉄塔72番が道路の右手の高みに立っており地図をみると近くに三角点がある筈だ。左手の小高い藪に入ってイノシシの掘った穴
だらけの中を探し回る。5分程で発見しホッとする。道路に下りると目印の赤テープが見られた。又
雲辺寺山に向かって道路の行進を続
ける。


  
四電・四国中央東幹線のデカい鉄塔74番の横を通る             前方に向かって電線が延びる

  
鉄塔73番の向こうに雲辺寺山が見える                 15時34分平家落人の里「有木」(ありき)の案内板が立っている

  
四国電力・四国中央東幹線72番鉄塔が右手にある          鉄塔の向かいにあるヤブ丘に入って三角点を探す


      15時45分 藪の中に四等三角点「佐馬地」を発見  正面に雲辺寺山が見える


1552分右手下から道が合流し四国のみち標識には「雲辺寺口バス亭 約5km」とある。地図を見ると南側、池田町の佐野地区に向
かって破線道が確認出来た。吉野川の支流「馬路川」沿い、丁度高速池田パーキングエリア付近の国道192号線にバス停がある。


1600分比較的立派な植林地帯となり、左手にビニールハウスの施設跡がありセメント道路が尾根筋に向かって伸びている。四国のみち
(遍路道)は舗装道路を歩くがここは思い切って尾根の方角を目指す。


  
15時52分 雲辺寺口バス停へ向けての分岐              16時00分 植林地帯に入る


△点(7) 四等三角点「蛇ノ谷」916.22m

10分程クネクネした坂道を上がると農業用貯水池と建物がありここでコンクリート道路が終わる。しかし尾根道は鉄塔保線路にもなって
いるらしくて広くて快適だが急登に喘ぐ。
1620分四電四国中央東幹線70番鉄塔に上がる。この鉄塔は別な線と併用になっている様だが
鉄板が古くて字が読めなかった。


尚も刈り払われたカヤに敷き詰められた広い急坂をひたすら上る。右手が綺麗に手入れされた植林で左手はカヤが生えた藪っぽい森とな
っている。


やがて両側が背の高い植林で覆われた平らな地形となり今日の目標が近い気がしてくる。1635分又道路に出ると右手に二基の電波塔が
並ぶ。
四国地方建設局・雲辺寺無線中継局の電波塔施設から左手に少し尾根に入って三角点を探す。張り出した尾根を少し詰めると四
三角点「蛇ノ谷」があった。



  
  16時00分「四国のみち」の道路を離れて尾根道へと進む    恐らく農業用の貯水池だろうが今は使われていない?

  
  何かの施設があるが表札が無い                     植林の中を歩く

  
 16時20分 四電・四国中央東幹線70番鉄塔             カヤが切られた尾根道を上がる

  
  カヤが刈られて縦走路に敷き詰められている            ケーブル埋設標識

  
  右手は自然林となっている                        何か不思議な空間だ

  
  右手から無線局の保安道路が延びてきている            さて、今日最後の三角点は・・・っと

  
    電波塔が2基並んでいる                        三角点のある左手の尾根筋へ入る


    16時40分 四等三角点「蛇ノ谷」  四等三角点の割には綺麗な状態だ

道路に帰って更に進むとスキー場の横に出た。雪はまだ結構残っているがスキー場の営業は既に終了しており後片付けの作業が行われて
いる様だ。
毘沙門天の丘に上がってビバーク場所を探す。スキー場の裏手が平地になっているが発電機の音がうるさそうだ。

  
  尚も電波塔が立つ道路を進む                     雲辺寺スキー場の横に出る 人工雪だけでな無さそうだ

  
  「毘沙門天よ 寒くないのか?」「ちょっと寒いかも」          徳島県方面の山は霞んで良く見えないが雪を被っている


縦走第1泊目は雲辺寺通夜堂で

取り敢えず雲辺寺へ下って自動販売機の場所を確認する事に。1700分茶色の自動販売機に着くとそこは遍路さんの無料宿泊施設「通夜
堂」となっておりお遍路さんは誰もいない。
相当寒い日だったので少し思案の後ここに泊めて貰う事に決める。

荷物を中に置いた後、本堂へお参りして少し多めのお賽銭を投入する。ありがたや 有り難や 夕暮れの風景を見に北側の遍路道へ出る。
何とか縦走初日目の夕日を眺める。夕暮れ迫る中、五百羅漢像の前を通る。明るい時は滑稽な表情をしているが夕闇の中で見る羅漢像は
ちょっと気持ち悪く不気味に見える。


  
 お〜 命の水場がちゃんと有ったよ〜                  お遍路さんの休憩所は綺麗に掃除されている

  
  隣の宿泊部屋には毛布が3組用意されている            畳部屋は通路を挟んで2か所ある

  
   大師堂へお参りする                          これを潜ると願いが叶うと言われても・・・


                どこで見る夕日も美しく物悲しい 

  
  夕方一人でここに来ると怖いよ〜〜                  怖いと思うと余計見たくなるのよね


通夜堂に帰ってからバーナーでお湯を沸かしてフリーズドドライのわかめごはんと味噌汁を作って食べる。外では寒風がド〜〜と音を立て
て木々を揺らしている。通夜堂には毛布も電灯もあるのだが、お遍路では無い引け目からシュラフとヘッドランプを点けて翌日のルートを
地図で見直す。


お寺の事務所に確認するとこの通夜堂は今年の5月に解体作業にかかり、後はどうなるかはっきりとしていないらしい。いい時期に利用出
来たと感謝。






  香川県境トレイル 概要編は                   ここ     

  第2日目 雲辺寺山〜東山峠手前の野営地は        ここ     

  第3日目 東山峠手前野営地〜立石峠付近の野営地は  ここ     

  第4日目 立石峠付近野営地〜中山峠(清水峠)は     ここ     

  第5日目 中山峠〜上畑(鵜峠手前)野営地は        ここ     

  第6日目 上畑野営地〜引田県境岬は             ここ     


                目次に戻る              トップページに戻る