2020年 コロナ禍の中での北アルプス遠征
「雲ノ平」と黒部川源流の山々へ
カシミールソフトを利用したGPSトラックログ図 折立を起点、終点とする黒部源流の山々周回図
遠征概要
9月19日 高松〜神戸淡路鳴門自動車道〜山陽道〜中国道〜舞鶴若狭自動車道〜北陸自動車道〜立山街道〜有峰林道〜折立(車中泊)
9月20日 折立〜太郎平小屋〜薬師峠キャンプ場〜薬師岳〜キャンプ場
9月21日 薬師峠〜太郎平小屋〜薬師沢小屋〜雲ノ平山荘〜雲ノ平キャンプ場
9月22日 雲ノ平キャンプ場〜祖父岳〜ワリモ北分岐〜水晶岳〜ワリモ北分岐〜鷲羽岳〜三俣山荘(三俣蓮華岳キャンプ場)
9月23日 キャンプ場〜三俣蓮華岳〜黒部五郎小屋〜カールルート〜黒部五郎岳〜赤木岳(ビバーク)
9月24日 赤木岳ビバーク地〜北ノ俣岳〜太郎山〜折立
(吉峰グリーンパーク ゆ〜ランドにて入浴〜舞鶴若狭自動車道・西紀SAにて車中泊
9月25日 舞鶴若狭自動車道〜中国道〜山陽道〜瀬戸自動車道にて帰宅
プロローグ
2020年(令和2年)は春先から新型コロナが中国武漢から発生し世界中がコロナ禍の渦に巻き込まれた。登山界も自粛ムードが
広がり遠征が出来辛い状況になった。個人的には今年の3月古稀(70歳)になり、その記念に北海道の百名山9座を目指す予定だ
ったが夏に北海道もコロナ感染が収まらず諦めざるを得なかった。
国内感染が少し収まり気味の7月22日政府は経済優先に舵を切り11兆円を投じて
しかし現実はコロナ感染が全国にじわじわ広がる情勢に変わりはなかった。
そんな中でも残り少ない健康年齢で2020年の遠征登山を棒に振る訳にも行かず思案する。人と人との接触を避けるべく登山口
まで直接車で乗り付けて、山ではテント泊をする方法で感染対策を取る場所を検討し、折立から黒部源流の山々を縦走する事にした。
以前、折立には松山の石丸ガイドツアーにお世話になって来た事がある。この時は薬師岳〜黒部五郎岳〜水晶岳〜三俣蓮華岳〜
新保高温泉という面白い縦走ルートを楽しんだ。今回は自分で運転するので、取り敢えず立山を目指して行き、途中で有峰林道へ入
る。連休中の為駐車場のスペースが心配だったが、少し離れた場所に広い臨時駐車場が用意されており問題が無かった。
車には登山用具とは別に車中泊用のシュラフやマットを積んでいるので朝、そのままザックを担いで出発出来る様にしている。カロ
ーラフィールダーは天井が低いのが難点だが、後部座席を倒せばフラットになり十分な長さがある。
折立 臨時駐車場 登山口より歩いて10分程 左は車中泊グッズ 、右は縦走用ザック
第1日目 (2020年9月20日)
折立〜太郎平小屋〜薬師峠キャンプ場〜薬師岳〜キャンプ場
行程1)折立〜太郎平小屋〜薬師峠キャンプ場 約5時間00分
カシミールソフトを利用したGPSトラックログ図 メインは折立よりの「薬師岳」
06時駐車場を出て重いザックを背負って登山口へ向かう。登山口にはトイレや飲料水の自動販売機などがある。06時05分薬師岳
登山口を入ると左手に38豪雪(昭和38年1月)の為薬師岳で遭難した13人の慰霊碑塔が立っている。標高1,350mの折立か
ら成願寺川の支流、真川(まかわ)と岩井谷の間に南東へ延びる尾根上に付けられた登山道を辿って太郎平小屋(標高2,330m)
へと標高差約1000mを上って行く。
折立登山口付近 道路際の駐車スペースは車で一杯だった 06時05分登山口を入る
愛知大学生の遭難碑 十三重之塔がすぐ左手に立っている ツルアリドオシ かな?
天然杉などの根っこが登山道に延びている ダケカンバなどの美しい自然林の登山道
天然杉やダケカンバの根が伸びた樹林帯が高度を上げながら続いて行く。
が木に置かれていた。花はツルアリドオシを見ただけで後はゴゼンタチバナの赤い実だけだった。急斜面を喘いでいると若者にドン
ドン追い抜かれて行く。
07時22分 何故かアラレちゃんの看板が立っている ゴゼンタチバナの実でもこの時期は見ると嬉しい
デカい木が時々現れる 若者がドンドン先に行く 粘土質の登山道が掘れ込んでいる所もある
二等三角点「青淵」 1,869.91m
07時45分どでかい大杉を過ぎると傾斜は次第に緩やかになってホッとする。
むと休憩所があり前方が開けた。沢山の登山者が休憩しているので足早に素通りする。
08時03分 三角点「青淵」を踏む 三角点の有る場所は休憩展望所となっている
リンドウが咲く岩盤を一上りすると更に視界が開け、石畳や木道で整備された広い登山道となる。
が、ネバリノギランは葉っぱを黄葉させている。開けた右手には有峰湖が見え、左手は薬師岳の裾野が続く。ハイマツや草地の間に
広く整備された道をなだらかに上っていく。
ちょっとショボいがリンドウが咲いている 登山者が多いのうし
荒れた岩盤道を抜けると見通しの良い草地に出る 08時10分樹林帯を抜けて広い整備道になる
ホソバノヤマハハコが沢山咲いていた ネバリノギランは薄茶色に変わっている
訳の分からんポールの向こうに有峰湖が見える おっ シラタマノキもある
ぐり石が敷かれた整備道 登山者が多い場所だから整備も良くされている様だ
09時40分になると左手に剱岳が顔を出し、左前方には薬師岳の風化した花崗岩の山肌が見えてくる。地質的には山頂付近が角閃
岩を含む石英斑岩らしいが、ザッと言って花崗岩である。左手に見える沢筋は岩井谷でこの源流地が今晩お世話になる太郎平キャン
プ場の水場となっている。 前方に太郎兵衛平の間を登山道が稜線部の太郎平小屋まで蛇行して続いている。右端にはこの辺りのシ
ンボル太郎山も見える。
大日岳、立山、弥陀ヶ原五色ヶ原と剣岳が顔を出す 岩井谷を挟んで薬師岳
09時46分 太郎兵衛平の平原に太郎平小屋まで続く登山道 右端のピークは太郎山だ
右端のなだらかな丘が薬師平、その向こうに風化した白い花崗岩が雪を被った様な薬師岳が見える
太郎平小屋
10時30分池塘が左右に現われると右手が大きく開けて白山が遠くに霞んでいる。前方に山小屋が見えてやっと太郎平小屋が近づ
く。この辺りのなだらかな斜面を太郎兵衛平(たろうべえだいら)と呼ばれている様だ。
と10時40分「太郎平小屋」に着いた。
折立登山口からここまで4時間半程かかった。昭文社の登山地図の標準時間を確認すると上りが5時間だったのでホッとする。太郎
平小屋のHPを見るとテン場の予約は当日でないと出来ないと書かれていた。ここでビニール越しにテン場を申込み1000円払い、
登山届も同時に提出する。
太郎兵衛平付近の登山道は木道や木枠で整備されている ハート型の池塘の彼方に白山が霞む
木道を歩いて太郎平小屋が近づいた 10時40分太郎平小屋に着く 連休なので登山者が多い
ビニール越しに登山届を出してテン場の申し込みをする 小屋前の広い広場のテラスには多くの登山者が休憩されていた
4時間半でやっと折立から太郎平小屋へ着いた〜 広場からバックは薬師岳 小屋付近ではマスクと手袋は必須だ
20分程小屋前の広場で休憩を取り、翌日の雲ノ平への分岐を確認する。広場からは雲ノ平を中心に北ノ俣岳〜黒部五郎岳〜祖父岳
〜水晶岳〜薬師岳と今から歩く黒部源流の山々がグルリと見える。
鷲羽岳は手前の祖父岳(じいだけ)に重なって見えない。
11時頃よりなだらかで広い尾根を薬師岳方面へ向かう。池塘などがあるので木道が整備されており、白い実を付けたシラタマノキ
が紅く紅葉している。
岳の肩・硫黄岳が見え、祖父岳の左側にはワリモ岳の尖がりが見える。
薬師峠へ木道が続く シラタマノキの葉っぱが高揚している
登山道から振り返ると最終日に歩いて帰る周回の山々が見える (抜戸岳と記している場所は弓折岳辺りだろう)
雲ノ平が同じような標高で台地となっている その周りを黒部源流の山々が並ぶ(抜戸岳と記しているのは弓折岳辺りだろう)
11時30分前方に石畳の道が薬師峠のコル部へと下り、そこにテントが沢山設営されているのが見える。天気の関係でわざわざ連
休の日曜日に来てしまったのである程度の覚悟はしていた。でも予約は不要の為か多くの登山者が詰めかけてカラフルなテントが狭
いコル部を埋め尽くしている。薬師峠の向こう側には薬師平の台地が広がり北アルプスの迫力有る地形を感じる。
下の鞍部が薬師峠の野営場、 その奥の台地が薬師平、薬師岳へは薬師平から右に回り込んで上って行く
薬師峠キャンプ場
11時35分薬師峠の野営場に着いて今更ながらに唖然とする。う〜〜ん、やはり皆さんコロナ禍でテント泊を選択した結果の混み
ようなのだ。登山道近くもテントで埋まっているが水場の有る左手側は樹林帯などでテン場のスペースは無い。右手の斜面をテント
群の間を下って何とか下の方にスペースを見つける。
今回数あるテントの中でどれを持って行こうか迷ったが、北アルプスの秋の気候上ダブルウオールで軽い条件を満たすニーモ・ホー
ネットストーム2Pとする。
薬師峠に下りるとテントがいっぱい張られている 尾根筋の登山道付近もテントが溢れている
石ころがゴロゴロしている場所を片付けてスペースを作る 除いた石ころでテントの路地を作る
行程2)薬師峠キャンプ場〜薬師岳 約3時間
12時30分テントを確保した後、まず反対側の斜面にある水場を確認し薬師岳へ向かう。この水場は北側の成願寺川水系岩井谷
源流なので黒部川水系では無い。
直ぐに谷筋を薬師平へ向かうのだが、この沢は尾根の右手に有り薬師谷の源流部だから黒部源流地と言えない事も無い。そんな事
を思いながら13時05分沢道がガレ場になりそこから振り返ると太郎平小屋と登山道の道が見える。
水場は尾根から左手に下った所にあり、すぐ近くにトイレも有り 尾根から直ぐ沢筋の登山道に入り薬師平へと進む
タケシマランとかナルコユリとかそう言う類(たぐい)ね 上部ではゴーロ帯となる
振り返ると太郎平小屋から太郎山、そして北ノ俣岳が見える チングルマの綿毛 茶色はハクサンイチゲ 緑はアオノツガザクラ
13時25分雄大な薬師平の平原に登ると南東側が開けて暫くそこに広がる山々を眺める。右手から黒部五郎岳、三俣蓮華岳、奥
に槍ヶ岳、水晶岳とその右奥に見えるのは真砂岳と野口五郎岳だろう。その中でもやはり気になるのが槍ヶ岳だ。
薬師平からの眺め 槍ヶ岳や鷲羽岳が見えて来た (抜戸岳と記した辺りは弓折岳〜大ノマ岳〜秩父平付近だろう)
どうしても槍ヶ岳をズームしたくなる ワリモ岳も結構槍に近くとがっている 祖父岳の後ろに隠れていた鷲羽岳が現れる
薬師平登山道の東側の窪地にはイワイチョウが黄色い絨毯となっている 右正面が黒部五郎岳
更に草地を上がって行くと右手の窪地にイワイチョウの草紅葉が黄色い帯となっていた。峠部まで上がるとリンドウやネバリノギ
ランの向こうに薬師岳の白っぽく風化した花崗岩の斜面が現れる。登山道は薬師岳の尾根に向かって緩やかに続き、岩稜帯には北
アルプス特有のルートを表す白いペンキがマークされている。薬師岳山荘がある筈だが、どうも稜線の向こう側に立つのか見えない。
振り返ると薬師平の向こうに太郎平小屋から北ノ俣岳、そして黒部五郎岳〜三俣蓮華岳〜水晶岳などの姿が厳かに広がる。14時
10分ハイマツ帯となりアオノツガザクラの絨毯の中に私の大好きなウラシマツツジが足元に見えだす。前方に白っぽいピークが
見えるが薬師岳はその左奥になる。
薬師平から薬師岳の稜線へ向かう登山道にはリンドウが咲いていた
薬師岳の主稜線尾根へと向かう ガレ場にはペンキマークが付けられている
薬師平とその右下に太郎兵衛平と太郎平小屋 中央奥は北ノ俣岳 、その左はビバークした赤木岳
右手の斜面にウラシマツツジの紅葉が現れた エンジ色がウラシマツツジで緑色がアオノツガザクラ
一番左の奥が薬師岳の山頂だ う〜〜ん まだ遠い〜
14時20分今まで手前の小ピークに隠れていた薬師岳山荘がいきなり現れる。以前、石丸ガイドツアーで泊まった懐かしい山小
屋だ。その時は天気が悪く雷注意報が出ていたが、石丸ガイドがスマホの天気予報で天候が少し回復するとの事で山頂へ行った記
憶がある。
小屋付近から正面に見える白いピークは愛知大学の山岳部が冬に迷い込んだ東南稜の頭になる。薬師岳山頂は更に左手奥まで進ん
だ端っこになる。
小屋からは岩でガレた広い尾根の急登が続く。標高が高くなったので黒部五郎岳の後ろに隠れていた笠ヶ岳や、三俣蓮華岳の後ろ
に隠れていた奥穂高が次々に姿を現す。今まで双六岳の右側に見えるデコボコの稜線が抜戸岳辺りと思っていたが、ここから見る
と弓折岳〜大ノマ岳〜秩父平辺りの稜線だった。 笠ヶ岳の左肩が抜戸岳だろう。
14時20分 薬師岳山荘に着いた 正面は東南稜の肩部で薬師岳山頂は左の奥になる
午前中に歩いて来た折立からの登山道を眺める (太郎坂) その奥に有峰湖が見える
黒部五郎岳の後ろに抜戸岳から笠ヶ岳が姿を現す 三俣蓮華岳と双六岳の後ろに奥穂高の全容が見える様になった
14時58分避難石室や高く積まれたケルンが立っている。ここが昭和38年の正月に愛知大学山岳部の学生13人が猛吹雪で下
山中に迷い込んだ東南稜の分岐だ。この尾根を下った所に南陵カールがある。ここまで来ると薬師岳の山頂が見えて登山者が沢山
居る様だ。
薬師岳山荘からは石塊(いしくれ)の傾斜が続く 14時58分 避難小屋やケルンの立つ東南稜の基部に着く
薬師岳 南東稜の頭よりの眺め
南東稜の肩から奥の薬師岳を見る 中央カールと水晶岳〜槍ヶ岳
薬師岳 (二等三角点「薬師ヶ岳」 2,925.99m ) 日本百名山
岩だらけの尾根を少し左手にトラバースしながら祠の有る薬師岳へと向かう。尾根筋に出ると大きく抉れた中央カールが迫力満点
に黒部川に向かって落ちている。
15時25分懐かしい祠が岩の上に立つ薬師岳山頂に立つ。今は有峰湖底に沈んだ平家落人とも言われる有峰集落の人々によって
薬師如来、宝蔵、山の神が祀られている。この時刻になると人も少なく、今残っている小さな子供を含む登山者は恐らく比較的近
い薬師岳山荘からの登山者だろう。
祠の奥に回り込むと金作カールの向こうに北薬師岳が見えるが、雲が急に湧いて来て剱岳や立山を隠してしまった。いつかはここ
から立山へ縦走したいと思っている。
薬師岳へは一つピークをトラバースして進む
デカい中央カール 奥は水晶岳、その右奥に槍ヶ岳
中央カールが黒部川へと落ちてゆく 山頂は間近だ
15時15分 薬師岳の山頂に着く 山頂の祠 薬師如来が祀られている 鐘は鳴らせなかった
北八ヶ岳と剣岳、立山の雲が飛んだ瞬間を捉える いつかは歩いてみたい立山〜五色ヶ原〜薬師岳ルート
金作谷カールと右下に黒部川が見える 奥は剣岳〜立山連峰、その奥に後立山連峰が並ぶ
行程3)薬師岳〜薬師峠キャンプ場 約2時間
15時40分風が強くなった薬師岳から下山を開始して北アルプス南部の山々を眺めながらゆっくりと薬師峠のテン場へ向かう。
登山者はこの時間になってもそこそこ景色を楽しんでいた 金作谷カールと北薬師岳をもう一度眺める
15時40分名残惜しい山頂に別れを告げる 中央カールはスケールがデカい
岩の小ピークを一つトラバースする 薬師岳山荘へ向けてどんどん下って行く
薬師岳山荘の横に「国指定特別天然記念物 薬師岳の圏谷群」碑が立つ イワイチョウの小道 黒部五郎岳に向かって進む
17時08分沢部へ向かうケルンを通過し下っていると後ろからトレランの若者が追いついて来た。聞くと馬場島から早月尾根を
剱岳に登り、立山〜五色ヶ原〜薬師岳と縦走して来たと言う。そんな羨ましい若者の話を噛みしめながら17時40分登山者やテ
ントでごったがえす薬師峠に帰る。テントの数は益々増えており、東に下った隅に張ったテントまで張り綱に躓かない様に気を付
けながら辿りつく。
17時03分 木道が薬師平へと延びていく 17時08分 谷の入り口に道しるべの大きなケルンが2つ積まれている
沢部へと向かうガレ場を通過する 剣岳から縦走してきたトレランの若者に会う
17時40分 薄暗くなった薬師峠のテン場に帰る ぎょへ〜 テントの数が増えているぞ 夕焼けは見えなかった
薬師峠のテン場は水場の関係で尾根の窪地にあるので余り展望が無いのが残念だ。かろうじて南側が少し開けて黒部五郎岳が夕方
の太陽に照らされているのが見える。
テン密状態やんか〜〜 自分のテントへ帰るのが至難の業(この後夜に悲劇が・・・)
隅っこの石がゴロゴロする場所に17時45分 帰り着く 黒部五郎岳の天辺が夕日を浴びていた
テン場の悲劇 (最初で最後の道迷い)
暗くなってから水を補給に軽い気持ちで給水袋を持って尾根筋の登山道まで出て、反対側の水場に下りて補水する。そして尾根筋
に帰るのだが、真っ暗な夜でテントが沢山あるので自分のテントまで迷路の様になってどう歩いても帰れない。何度も試行錯誤し
て30分程彷徨って自分のテントまで帰る事が出来た。
夜になって道を迷う事はあっても、自分のテントを見失う恐ろしい体験をした。夕食はお湯を沸かしてカップ麺で済ませて翌日の
地図を眺めながら寝る。
17時50分 少し稜線が赤くなる テン場から見る北ノ俣岳の上空もピンク色だ
黒部五郎岳の上空もピンクに染まる
黒部源流の山々を巡る北アルプス縦走
第2日目 :薬師峠〜薬師平小屋〜薬師沢小屋〜雲ノ平山荘〜雲ノ平キャンプ場 は ここ
第3日目 :雲ノ平キャンプ場〜祖父岳(じいだけ)〜北ワリモ岳〜水晶岳〜北ワリモ岳〜ワリモ岳〜鷲羽岳〜三俣山荘〜キャンプ場 は ここ
第4日目 :三俣山荘キャンプ場〜三俣蓮華岳〜黒部五郎小舎〜黒部五郎岳〜赤木岳ビバーク地 及び
第5日目 :赤木岳ビバーク地〜北ノ俣岳〜太郎山〜太郎平小屋〜折立 は ここ