雲早山から旭ヶ丸を繋ぐ山旅 吉野川(鮎喰川)と勝浦川の分水嶺
カシミールソフトを利用したGPSトラックログ図 あけぼの峠〜柴小屋山休憩所〜旭ヶ丸〜大川原牧場駐車場 (1泊2日)
徹底解説! 「四国のみち」「柴小屋〜旭ヶ丸分水嶺のみち」の現状
令和3年5月22日〜23日
第二行程:柴小屋休憩所〜芝小屋山〜四等三角点「榎ノ平」〜三等三角点「亀田ヶ丸」
〜四等三角点「流川」〜旭ヶ丸(一等三角点)〜大川原高原〜柴小屋休憩所
(変則「四国のみち」ピストン)
プロローグ
柴小屋休憩所から旭ヶ丸まで一応「林道 大川原・旭丸線」が尾根沿いにある事になっているのだが、現在の所柴小屋山
近辺が建設中で繋がってはいない。(工事中)従ってこの地味で厄介な区間は途中でビバークし歩いてピストンする事に
した。
神山ウィンドファーム」風力発電の風車15基が建設されている。この為に徳島県は平成31年(2019年)4月15日
から「新・四国のみち」として従来の尾根筋にある道を「大川原旭丸林道」(車道)に変更してしまった。
この風力発電風車建設の為に尾根筋には幾つかの風車建設用地と設備運搬の目的で「旧四国のみち」は部分的に道路が建設
されてズタズタ状態になっている様だ。
ちなみにこの風力発電を建設しているのは「ユーラスエナジーグループ」で豊田通商(60%)と東京電力ホールディング
(40%)の共同出資会社だ。四国では既に大川原ウィンドファーム 15基、愛媛県の佐田岬でユーラス瀬戸ウィンドフ
ァーム 8基、ユーラス大豊ウィンドファーム 8基の建設と運用実績がある。(香川県には風車建設適地は無い様だ)
柴小屋休憩所にあった四国のみち 柴小屋・旭ヶ丸分水嶺のみちコース
尾根歩き趣味人としての葛藤
歩けるチャンスは今年までしかない! 夕方と朝方にこの区間を歩けば「何とかなる」だろう。後は現地での判断となる。
5月22日15時丁度にテント泊装備で車に積んでいた水を多めに持って柴小屋山駐車場を出発する。今年の4月に薬剣
谷(やげんだに)辺りの水場を確認したのだが、今回の行程ではいかにも近すぎる。大川原高原には売店があるが時間的
に開いていないだろうし、自動販売機を置いてあるのか分からない。
カシミールソフトを利用したGPSトラックログ図 柴小屋〜旭ヶ丸 四国のみち 分水嶺のみちを検証
第一行程:柴小屋〜三角点「榎ノ平」〜三角点「亀田ヶ丸」〜天ヶ滝休憩所 約5km (途中でビバーク)
道路から「四国のみち」入り口には「大川原高原12.5km」の標識が立っている。先ほど西側の尾根筋から合流した場所
を「四国のみち」に従って反対側に傾斜を上がって進む。整備された丸太階段は崩れたりしているが歩くのには問題が無い。
15時00分先程下りて来た四国のみちへ入る 大川原高原まで12.5kmだ 先程合流した地点から反対方向へ上がる
(
四国のみち「悲願寺」は歩いて来た柴小屋休憩所方面になる 尾根の大岩を2か所通過する
柴小屋神社(鳥居)と柴小屋山 (1,249m)
2本立つ。又「柴小屋保健保安林」の看板も立っている。
しかし鳥居が立ってはいるが祠は見当たらない。柴小屋って名前だから柴=木の小枝や葉などで作られた粗末な小屋が昔こ
の辺りにあったのだろうか。妙見神社氏子の石碑が立っているので麓の何処かにある妙見神社の奥の院として柴小屋の社が
昔に有ったのか? 曰く付き解説板も無いからさっぱり分からない
保安林
林野庁の定める「保安林」は水源や災害防止、景観の保全などの公益目的で実に17種類も定めて森林の伐採や開発に制限
を加えている。この中で「健康保安林」は平たく言えば比較的街に近い場所にあって良い生活環境の保全や住民の保健休
養に適した森って事らしい。看板はもう汚れてどの範囲が柴小屋保健保安林か分からない。
「四国のみち」道から右手に外れてブナと雑木が立つ緑が美しい斜面をピークに向かって上がると15時30分「柴小屋山」
の山頂に着いた。アセビの広場に古びた山頂標識が立っているが、柴小屋跡とか祠とかも見当たらない地味な山頂である。
15時20分 柴小屋神社の鳥居が立つ その脇には妙見神社氏子の比較的新しい石碑が2本立っている
美しいブナが並ぶ「四国のみち」を上がる 途中から右手の柴小屋山へ向かってショートカット
尾根筋に上がってもブナが立つ 15時30分 柴小屋山のピークに着く
アセビの生えた地味〜な山頂 山頂標識も薄汚れている 木造標識は痛みが早い
場となってシャクナゲやアセビで藪いているので「四国のみち」は一旦南の「大道丸」方向に尾根を下り歩き易い道が続く。
15時41分南東方向に進んだ「四国のみち」は左(北)へ急カーブしてトラバース道に入る。この辺りは4月に予行演習
をしているので安心して歩く事が出来る。
ニリンソウが生えたトラバース路を10分余り進むと「四国のみち」は縦走尾根に復帰する。
カシミールソフトを利用したGPSトラックログ図 柴小屋休憩所付近の道解説図
柴小屋山を下り「四国のみち」に復帰する 歩き易い「四国のみち」を暫く南の大道丸方向に進む
15時41分「四国のみち」はヘヤピンカーブしてトラバース路へ 沢で一部崩落気味の場所もあるが概ね歩き易いトラバース路
次第に縦走尾根に近づく 「四国のみち」は縦走路(分水嶺)に復帰する
16時02分右手下に「大川原旭丸林道」が尾根と平行に走っているのが見える。
薬研谷分岐
尾根近くの林道には徳島屈指のアケボノツツジ名所「薬研谷」(やげんだに)への分岐がある。4月に水場調査の目的で
この辺りを歩いた。ここ数年登山者と地権者とのトラブルで通行止めとなっている薬研谷だが、確かに通行止めの張り紙
が道に落ちていた。ネット等で人気が出て来ると団体で登山計画を立てられるので盗掘とか遭難とかの事象が起こるのだ
ろう。こんな場所は西赤石とは違って少人数で静かに訪れるべき場所なのだろう。
四等三角点「榎ノ平」(えのきのだいら) 1,008.76m
薬研谷(やげんだに)への分岐付近を通過して植林と自然林が混在する1,034mピークを過ぎると稜線部の地形が丘
の様になだらかになっている場所に出る。この辺りはどうも榎ノ平(えのきのだいら)と呼ばれていた台地の様だ。
16時20分尾根筋が造成工事により切り取られて広場になっており、かろうじて右手に三角点のある尾根が残されている。
この「一つ目の工事中広場」にはワイヤー等が置かれているので恐らくここに一番西側の風車が建設されるのだろうと想像
出来る。
林道と広場へ向かう引き込み線の入り口に申し訳程度に残された尾根が突き出しており、その頼りない場所にある三角点
「榎ノ平」を踏む。この辺りには榎が多く自生していたのだろう。
榎(えのき)は昔から欅(けやき)や椋(むく)の木と共に親しまれて来た木材で、立ち姿が良く夏に葉が繁り日陰を作
る所などから日本各地の一里塚や神社なのに植えられてきたらしい。私が子供の頃は小学校の校庭や神社の中庭で黒くな
った実をおやつとして食べていた記憶がある。
た。
ユーラス上勝神山ウィンドファーム工事現場が現れる
広場にいた作業員が丁度引き上げる時間で変な場所に立つ私を見ながら「何をされているんですか?」と言うので「ここ
に三角点があるんです」と言うと三角点の事をご存じ無いようだった。何か役所の調査員かと思ったのか「ご苦労様です」
って言われて恐縮しながら道路に下りて歩くと、後ろから作業員が2〜3人引き上げて来るので直ぐに左手の尾根に向かう。
起伏の少ない尾根部に入ると結構な岩場があり拡張されて行く道路のすぐ横にこんな自然が残されている事に驚く。
尾根道には「四国のみち」標識が立つ 16時02分右手に林道(大川原旭丸線)が現れる
16時05分右手に薬研谷(やげんだに)分岐付近を見ながら通過 今年4月23日に撮った林道から薬研谷入口部(逆方向から)
林道へは下りずにそのまま尾根筋を歩く まあ道は無いが歩き易い尾根だ
最後はアセビとツツジの藪になる 尾根の左手から藪を突っ切る
尾根の先が工事現場の広場で消失している 三角点は右手の残り尾根の端にあるのだ
16時21分 際どい場所に残された四等三角点「榎ノ平」 を踏む
少しだけ拡張工事が行われている林道を下り尾根に入る まるで庭園の様な尾根が残されている
榎ノ平だけあって地形がなだらかな丘になっている 地形図には針葉樹林のマークがあるので植林も少し見られた
ここにはツツジの木が多かった 16時40分森の中に基準点があった
16時41分再び尾根が林道に合流すると「四国のみち」標識が立っていた。ここには「H20徳林林開 大川原旭丸線
亀田ヶ丸」の礎石が有った。道路拡張工事が行われている林道={四国のみち」を進んでいると16時50分「二つ目の
工事中広場」があった。
10分程林道を進むと「四国のみち」標識があり、右に90度曲がって矢印が付けられている。傍に立札があったので迂回
路の説明板かと思って近づくとそれは「不法投棄」に関する注意書きだった。
地形図を見ると右側(南)へ曲がる道は勝浦川沿いの生実(いくみ)へ向かっているので、ここは真直ぐ林道を進む事にし
た
16時41分 尾根部を通る林道(大川原旭丸線)に合流する 下りて来た尾根を振り返る (西側の榎ノ平方面)
道標には柴小屋から2.9km、大川原高原まで9.6kmとある 「H20徳林林開 大川原旭丸線 上山町上勝町開設工事」碑
工事完成碑がH20なので2008年この道が完成したのか で・・・現在その拡張工事が大々的に行われている
この辺りは尾根道が続くので「四国のみち」になっている 16時50分 右手に2つ目の工事中広場がある
2つ目の工事中広場 森林伐採も行われている この辺りの林道はH21だから2009年完成か
16時52分「四国のみち」矢印が右に曲がる様になっている? でも、ここは尾根筋を真直ぐ進む事にした
北側斜面は伐採地が植林されている 奥の山並みは吉野川の向こうに有る阿讃山脈か?
えかかった「亀田丸登山口」の私設標識が道の左側に立っていた。地形図を確認すると行く手の尾根に双耳峰があり、林道
は南側をクネって巻いている。
17時02分右手(南側)へトラバースする林道から外れて尾根筋に取り付く。双耳峰になっている最初のピークへ向かう
と結構な岩場が現れる。それを越えると右手が植林帯の穏やかな尾根になり、17時12分三等三角点「亀田ガ丸」に着い
た。ここにも鳴門岳友会の私設山頂標柱が立てられている。
17時00分 左手に3つ目の工事中広場に出くわす マツヨイグサ?
17時02分 消えかかった「亀田丸登山口」の私設標識があった 双耳峰の尾根に取り付く
この尾根にもツツジが咲いている様だ 最初のピークは大岩がある
最初のピークは岩山だ 第一ピークを過ぎると穏やかな尾根に変わる(右手は植林)
17時12分 三角点「亀田ガ丸」に着く 鳴門岳友会の私設標柱が立つ 隣に国土地理院の標柱
で確認すると林道はもう少し南側を通っているが地形図には記されていない様だ。
自然林と植林の間に尾根道が続く どうやら「四国のみち」に合流した様だ
やはり「四国のみち」標識が立っていた 17時21分 「四国のみち」が林道に合流する場所に着く
天ヶ滝休憩所 (新・旧四国のみち分岐)
17時21分林道に合流すると立派な東屋休憩所がある。特にここには説明板は見当たらないが芝小屋山駐車場で見た
「四国のみち」看板によると、ここは確か「天ヶ滝休憩所」となっていた。
17時21分 四国のみち 「天ヶ滝休憩所」に着く 出発点の柴小屋から5.0kmの地点になる
第二行程:天ヶ滝休憩所〜梅の木峠 (「旧・四国のみち」はほぼ風力発電工事現場歩きになる為一応歩行者通行止め))
(「新・四国のみち」は尾根の北側を通る林道「大川原旭丸線」を歩く事になる)
徳島県のホームページ 「四国のみち」分水嶺のみち ルート変更のお知らせ図を使っての補足地図 (A地点からB地点の間)
天ヶ滝休憩所から東側を見た三方向道路分岐 基本的には左の「新・四国のみち」林道大川原旭丸線を利用
1)直進(左側)の道は「大川原旭丸林道」でここが「新・四国のみち」となっている。
2)真ん中を上がる道は「旧・四国のみち」があったルートで新たに建設中の広場への資材運搬路になっている
3)右手に少し上がっていく広い舗装道路は風力発電所建設の為に尾根沿いに建設されているルート。
このルートが途中から「旧・四国のみち」を利用して道路幅を広げる工事も行われている
終了して作業は行われていないと考えたのだ。
道路脇に残された木々はヤマツツジが咲き誇って美しい。クリーンエネルギーと自然破壊・・・矛盾するこの問題を含む
山域を歩いている。坂を左手に巻いて上がると広大な広場になっておりケーブルが沢山置かれている。ここも風車が建設
されるのだろう。
道路工事拡張作業現場で進めず、天ヶ滝休憩所まで引き返す
植林、左手が自然林の道が現われる。しかしそれも5分程で舗装道路に出てしまった。この辺りはもうどこが尾根筋か
判別出来ない状態になっているのだ道路に沿って歩くと17時40分と言うのに前方で何か道路工事の作業をしている様
だった。
もうここで逃げ隠れは出来ない。居直って堂々と進んでいると作業員から案の定丁寧な言葉を掛けられる。「ここは工事
作業等の為に通れませんので元に引き返して「大川原旭丸林道」の方へお進み下さい」と優しく諭された。あちゃぱ 〜
向こうも見て見ぬふりは出来ないのは覚悟の上だから仕方が無い。
スピード違反で白バイに掴まった時の様に、この場に及んではジタバタせず素直に「分かりました」と答えて先程出発し
た「天ヶ滝休憩所」まで引き返す。すると作業員や作業者が後ろから作業を終えて帰って行く。あちゃぱ〜 後30分
ここを遅く通っていれば突破出来たのになあ・・・
意を決して右手の道路へ進む 道の両側には良い自然林の尾根だった事を思わせる美しいツツジの花が並ぶ
左手の尾根筋は4つ目の工事広場となっている 伐採地となった広場の奥から「旧四国のみち」を探す
植林帯に入る 伐採予定の木にはテープが巻かれていた 17時30分「旧四国のみち」に出た
歩き易い「旧四国のみち」が尾根筋に続く しかし3,4分で尾根筋の道路に出てしまった
「旧四国のみち」の尾根筋に新しい道路が作られていた 左手に神山の集落が見える
アスファルトが新しいので最近整備されたのだろう ガ〜〜ン 恐れていた事が・・・ 先の道路に作業員が居るよ〜〜
「ここは通れません」「分かりました」と引き返す
天ヶ滝休憩所から「新四国のみち」を進み途中からビバーク尾根へ (約15分)
17時58分「天ヶ滝休憩所」まで引き返して地形図を再確認する。しかし、尾根近くにはそんな林道は記載されてはいな
い。三叉路に何か看板が立っているので確認すると、ここで初めて「大川原旭丸林道」のルートとこれが「新四国のみち」
になっているとの徳島県の説明書きがある事が分かった。
みち」として「大川原旭丸林道」を利用する様とのお達しだった。この「長距離自然歩道と分水嶺の道」が地球に優しい
風力発電所建設の為に自然歩道と分水嶺がカットされ車道歩きに変更された訳だ。分水嶺歩きは個人的趣味のエゴだから
ここは当然社会的立場が優先されるのは当然だ。
17時58分 天ヶ滝休憩所までトボトボ引き返す ここにテントは張れるが翌日そのままテントをここに張ったままには出来ない
林道 大川原旭丸線の入り口に徳島県のこんな看板が立ってた
現在地が「天ヶ滝休憩所」で変更区間の東端が「梅の木峠」 尾根の北側に林道が通っている様だ
17時58分 左手の「新四国のみち」へ進む 夕暮れ迫まる神山の街や吉野川の河口近くを眺めながら林道を歩く
尾根に上がってビバークする
夕闇が迫る前にビバーク適所を見つけなければならない。車道を鮎喰川沿いの集落を眺めながら下って行くが、左側は崖で
車の退避場所が有るだけで道路沿いにはツェルトを張れる場所が無い。18時10分右手に尾根筋へ向かって上がれる擁壁
があったので尾根に上がってビバークする事にした。傾斜を20〜30m程上がると10分程で尾根筋に着いた。尾根の向
こう側は道路拡張工事現場があり、先ほど進むのを作業員に止められた場所に近かった。
林道の途中から尾根へと上がる ツツジの絨毯だ 尾根筋は道路拡張工事現場の近くだった
ので多少狭くても設営が出来る。ザックの荷物を出して底にいれてあるツェルトを先に張る。木々の間から夕日が沈んで行
くのが見える。給水袋が少し穴が空き水が漏れるトラブルがあったが、残りの水をバーナーで沸かしてカップ麺とコーヒー
を作る。
何とか明るい内にビバーク出来た バーナー台は牛乳パックだ 18時50分夕陽を眺めながらカップ麺を食べる
令和3年5月23日
ビバーク地〜梅の木峠 (約30分)
まで行って引き返す計画だ。テントを張った場所が道路工事現場から見えそうだったので出発前にテントを少し斜面側に
移動して工事現場から見えない様にする。
梅の木峠 (「大川原旭丸林道」が尾根を北側から南側にクロスする峠)
出る。朝日が前方の高鉾山付近から昇る様だ。右手から法面の端を下って道路に出る。そのまま道路を進むと04時51分
「大川原旭丸林道」に合流した。ここに「四国のみち」コンクリート標石があり、色んな看板も立っている。いわゆる
「旧四国のみち」が「新四国のみち」(「林道 大川原旭丸線」)に合流する「梅の木峠」だ。
地形図には記されていないが峠を越えて南へ下る林道「大川原旭丸線」は次のピーク、三角点「流川」の南側付近で林道
「梅の木線」と接した後に大川原高原へと続く。
ここ「梅の木峠」にも徳島県の「四国のみち」ルート変更のお知らせ看板が置かれていた。
04時20分 ライトを点けてビバーク地を出発 薄暗い尾根を東に進む
途中で資材を尾根に置いてある場所もある 広い快適な「旧・四国のみち」だ
04時45分 いきなり尾根が削られて風力発電の風車建設現場が現れる
丸い基部とかワイヤーかケーブルの糸巻が並ぶ 風車建設現場に間違い無い
尾根歩きをここで諦めて右手にあった道路を進む う〜〜ん 風車工事広場から尾根を進むべきだったかな?
04時51分 林道 大川原旭丸線に合流する 神山県有林の学生実習が出来る林業体験林の看板が立つ
ここが「梅の木峠」と言われる林道大川原旭丸線が峠をクロスする場所 四国のみち路線変更のお知らせ看板がここにも立つ
第三行程:梅の木峠〜四等三角点「流川」〜高鉾山〜旭ヶ丸〜大川原高原
ここ「梅の木峠」から「大川原旭丸林道」は尾根をクロスして南側を巻いていくが、「四国のみち」は尾根筋に入る。尾根
筋には植林帯の中に幅の広い道が続く。途中で四国のみち標識もあるので間違いは無い様だ。
05時10分薄暗い植林の中にリスの私設標識があり「見晴し岩25分、高鉾山本峰50分、大川原旭ヶ丸90分」とある。
あと1時間半程で旭ヶ丸に着ける様だ。だが地形図を見ると「四国のみち」破線ルートは尾根筋を離れて南側へ下り林道
大川原旭丸線へと合流する様だ。。
「四国のみち」標識が尾根へと導く まさに「四国のみち」だ (暗いので明度調節)
植林帯の中に道が続く (明度調節) 05時00分 「四国のみち」標識が有りホッとする
この私設標識の向こうで「四国のみち」は南側へ外れて林道大川原旭丸線へと合流するので、ここで別れて尾根へ進む
四等三角点「流川」 924.16m ややこしい斜面にあって苦労する。
05時13分「四国のみち」を表す地形図の破線から外れて尾根筋にある三角点「流川」へと進む事にする。しかしながら
この付近の地形は平らで変化が無く、踏み跡を進んでいると三角点を過ぎてしまい捜索に引き返す。どうもこの尾根道は三
角点を経由していなかった様だ。
スマホ地図の三角点位置を頼りに歩くが非常に厄介な場所にあり何度もウロウロした挙句、05時24分アセビ等の木に隠
れた三角点を見つけてホッとする。スマホ地図は便利ではあるが、接近ポイントでは移動する矢印の方角が分からなくなる
場合があり過信は禁物だ。そのまま近道で尾根道へ向かうと赤テープが目印に置かれていた。尾根筋から3分程下った場所
に三角点がある。(上からは全く見えない)
広くは無いが踏み跡以上の尾根道がある 05時16分スマホ地図を見ると三角点を通り過ぎている
右手の斜面へ下りウロウロ歩き回る 05時24分 三角点標柱を木の茂み近くに見つける
これは分かりにくい場所にあるもんだ 四等三角点「流川」
三角点の場所から尾根に直接上り返してみる 上側から見ると三角点は奥の茂み裏に隠れている
尾根の右手に入った場所にテープがある 尾根筋にも気を付ければテープが有った
05時30分稜線へ帰って高鉾山へと踏み跡を辿る。近くにある「四国のみち」に引き返してもどうせ林道歩きとなるから
だ。しかし05時33分尾根筋に新しい道路が現われて尾根が寸断されている。擁壁の上側を伝って先へ進むと05時35
分と40分にそれぞれ風車建設現場の広場に出る。
道路は974mピークの北側を巻いて先へ延びる。07時47分次の風車建設現場の広場に出ると朝日が前方の山際から差
し込んで来た。05時50分次の風車建設現場の横を抜ける。この辺りはさしずめ風車銀座という所だ。更に広い道路をど
んどん進むと05時58分最後の風車建設現場に差し掛かった。擁壁を左側から回り込んで06時00分尾根が切れ落ちた
場所に這い上がる。
先程引き返した尾根(境界杭がある場所)を通過する 快適な尾根道が続く 朝日が眩しくなる
林道大川原旭丸線とは違う引き込み線道路が右手から尾根に近づく 建設中の木枠で尾根筋が囲われている
道路が尾根を横切っている 左手に沿って道路へ下りる 道路に下りると左手に風車建設現場の広場があった
05時35分 右手に風車建設工事現場の広場がある 新たに造成された工事用道路は更に尾根筋に延びる
05時40分 直ぐ先にも同じような風車建設現場が現れる 未舗装だが広い道路が974ピークの左手に続く
この辺りは尾根筋を仮舗装の広い道路が東へ延びる 05時47分 またまた風車建設用の広場がある
左手に僅かに残された尾根にはツツジが咲いている 05時50分 左手に風車工事現場の広場が有る
道路がヘヤピンを切って尾根筋へと上がる 05時58分 最後(?)となる風車建設現場の広場に上がる
奥の擁壁を左手から尾根筋に上がる この風車が恐らく東端の建設現場になるのだろう
左手斜面に白い岩場が見えるので恐らく私設標識にあった「見晴し岩」だろう。
奥に並んだ山々を同定しようとするが霞んで良く分からない。恐らく左の尖がりピークが高丸山、中央部が雲早山付近、右
手のピークが砥石権現だろうか。右奥には東宮山が霞んで見える様だ。尾根筋を少し奥に進むと地形図の破線と記されてい
る登山道が尾根へ合流する場所だった。
高鉾山本峰の削られた西端に立ち、高丸山から雲早山と歩いて来た尾根を眺める 中央手前の白い岩場は「見晴らし岩」だろう
尾根筋を高鋒山本峰へと進む 高鋒山本峰付近には西側へ向かって通り抜け出来ませんの看板がある
高鉾山本峰 1,031m (図根点有り)
ミツバツツジの群落が尾根の両側にボリュームを持って並び、オレンジの花が鮮やかだ。06時07分地籍図根(ずこん)
三角点があり、古びてほぼ読めない「高鉾山本峰」標識が立っており近くにベンチなども置かれている。
南側の林道・大川原旭丸へ下る登山道が右手にある 尾根を東に直進するとツツジの木が物凄く有る
06時07分 高鉾山本峰の広場に到着 ここには三角点は無いが図根点(づこんてん)が有った
高鉾山(たかほこやま)本峰 地形図にはこの本峰から南の林道を挟んで984mピークに高鉾山と記されている
不動尊のコル (不動峠、尾葉古太尾おばこのたお、杖立峠)
をトラバースする道に出合う。恐らくこれは鉄塔保線路を利用するルートだろう。
06時20分コル部に着くと不動尊(不動明王像)が立っている。
この辺りは昔山犬が多かったらしくて江戸末期にお紋さんという人が襲われて亡くなり後にお墓が立てられたとの言い伝え
がある。右手に大きな不動明王像、その左に何か文字が刻まれた石碑(熊野行者のお札が掛けられていた)、少し離れて石
に前掛けを施された石碑(石仏?)が2体並ぶ。これがお紋さんのお墓だろうか?
1.6km」と記されている。峠の西側は神山、東は慈眼寺を経由して坂本集落となっている。
東側にも尾根筋は広くて歩き易い 東側に鉄塔が見える
下りの最初は少しワイルドな傾斜地になる 峠に向かって激下りになる
峠の手前付近に高鉾山本峰への私設標識がある 06時20分不動明王像が置かれた不動峠に下り付く
「旭ヶ丸」 一等三角点「旭ノ丸山」1,019.59m
06時33分旭ヶ丸高原?台地の西端まで上り着く。そこから平らな地形になると多くのツツジの花で地面がオレンジ色に
染まっている。この辺りにはアワノミツバツツジやオンツツジの大群落があり、その迫力に圧倒される。
06時34分「四国のみち」標識には芝小屋11km、大川原展望所0.4kmとある。横に六?天?岩戸別神社の古びた
石碑が立つ。地形が平らなので遊歩道を示すロープが遊歩道に沿って張られている。06時40分ロープが張られているコ
ーナーに出るとツツジ林の中で展望が無い一等三角点「旭ノ丸山」に到着した。相当前に四国百名山で「旭ガ丸」に大川原
高原から冬に来た事があるが、こんなにツツジが多い場所だった事に驚く。
この辺りは南側が勝浦川水系の上勝町、北側が吉野川水系(鮎喰川)の神山町と佐那河内(さなごうち)村となっている。
柴小屋から10.7km、終点の大川原まで1.6km 峠から大川原高原へ向かっては遊歩道が続く
高鉾山とは違いこちらの斜面は完全整備の遊歩道だ 四国電力 南阿波幹線72番鉄塔
階段が終わると旭ヶ丸の西端に着く 東に向かってツバキの絨毯が始まる
柴小屋から11km来て、展望台まで400m 余りにも美しいので踏むのがためらわれる
ロープが無ければ何処を歩けば良いかわからん 桃色パラダイスをロープを頼りに進む
06時40分 一等三角点「旭ノ丸山」に着いた え? 三角点名とは言え 丸って徳島で山の事でしょ? ダブってるじゃん
大原高原展望所
ツツジのオレンジ絨毯を踏みながら奥へ向かうと急に明るくなって大川原展望所に着いた。芝小屋から11.5kmと標識
に記されている。06時50分展望所に上がって東側を眺める。
西側には歩いて来た高鉾山とそこまでに立つ鉄塔、電線がツツジ林の向こうに見え、東側には大川原高原の名物となった風
車と六郎山のコブ、その向こうに紀伊水道が光っている。
実際の色はオレンジだからオンツツジの花だろう
ツツジの森から明るい場所に向かう 06時47分 大河原高原展望台に着く
展望台から歩いて来た西側を眺める 高鉾山が高いのでその向こうの尾根は見えない 鉄塔は四電「南阿波幹線」
東側には風力発電の風車が並ぶ 奥は六郎山 その向こうに紀伊水道が光る
大川原高原(大川原牧場)駐車場
の横を通り茶店へと向かう。風を切る大きな音と風車の羽根が上から落ちて来そうで気持ちが悪い。足早に坂を下って07
時05分駐車場の茶店に着く。ソフトクリームの看板があるが朝早いので当然閉まっている。
以前冬に来た時には強風で風車の音が物凄く売店のおばちゃんは音と振動で気分が悪いので店を閉めて帰ると言っていた事
を思い出した。自動販売機を探すがどこにも見当たらなかった。
随分前の事になってしまったが、仕事で徳島の津田岸壁に行った時にそこからこの大川原高原が雪を被っているのが見えた。
茶店の前から左手の端に出て徳島の街方面を眺めるが朝霧と逆光で良く見えなかった。風力発電の適地だから当然風が強く
吹いているが、天気も良く清々しい気分だった。
ツツジやドウダンツツジなどの間を下って行く 風車が道沿いに現れる
07時01分 牧場付近に出て来る 07時05分 大川原高原の駐車場近く
大川原牧場の売店付近で自動販売機を探すが見当たらなかった
涼しい風に吹かれながら大川原高原から徳島方面を眺める 風車を眺めながら引き返す
大川原高原〜旭ヶ丸〜不動峠 約50分
07時10分大川原牧場ゲートの横から先ほど下ってきた展望所まで上り返す。右上に唸りを上げながら回転するプロペラ
を見上げながら舗装道路を進み、「生活環境保全林」の看板から山道へ入る。この辺りのなだらかな傾斜地には多くの草花
が咲くようで、HP仲間のkyoさんが四季折々ここを歩いて沢山の草木花をブログで紹介されている。徳島県で山のHPが
少ないので kyoさんの記録は貴重な存在と思う。又、花の掲載が多い関係でその場所の特定に繋がらない様に歩いたログは
載せない配慮もされている様だ。
ツツジの森を展望台〜三角点と通過し08時00分コルの「不動峠」に着く。
牧場横の車道ゲート横を抜けて少しだけ車道を歩く 07時15分 生活環境保全林入口を入る
07時42分 大川原展望台を通過 展望台の奥にお地蔵さんが祀られている
又 オレンジの絨毯を踏みながらツツジの森を歩く 07時50分旭ヶ丸一等三角点を通過
大川原高原の西端から遊歩道を不動峠へ下る 08時00分 不動峠の石碑を通過
不動明王の石碑が立つ「不動峠」 (別名 杖立峠、尾葉古(おばこ)峠) お紋さん受難の地らしい (by 山犬)
「不動峠」から「梅の木峠」までほぼ「四国のみち」=林道 大川原旭丸線を歩く (約1時間15分)
道路(林道・大川原旭丸線)に下り立つ。ここに四国のみち標識があり「大川原高原1.8km」とある。林道は風力発電
所工事の為にあちこちで拡張工事がされている。
08時20分高鉾山の西側で行われている風車建設工事用道路との分岐を通過する。すると5分後に南高鉾丸と高鉾丸本峰
を繋ぐ登山道付近に古びた標識が立っていた。2〜3本立っているが全く字が読めない。ここを右に上がれば本峰へ、左へ
下れば南峰への分岐になっているのだろう。
林道へ向かって遊歩道を下る (一部崩壊気味な場所有り) 08時06分 林道 大川原旭丸線に合流する
分岐に大川原高原1.8kmの道標あり 退屈な林道歩きが始まる 一応「四国のみち」だ
旭ヶ丸の西斜面に有った四電「南阿波幹線」が南へ延びている 高鋒山本峰の西側に有った風車建設工事現場への分岐
08時25分 高丸山南峰と本峰への登山道分岐標識だろう 前方に高丸山の出っ張りが見える
林道を歩いていると前方に高丸山の尖がりピークが見える。道路が谷に切れ込んだ場所にはJAとかリカオーの森林保護の
看板が立つ。08時50分次の谷部には「高鉾財産区」の記念碑が立っていた。森林保護区や何とかの森として森林保護の
精神が丸出しの山域ではあるが、現実は山は削られ道路は拡張されて、心ならずも森林が破壊されていく。
合成の森」とか「JAの森」の看板が目立って分岐を確認出来なかった。そうこうする内に三叉路に出て林道「梅ノ木線・
終点」の標識が立っている。南側の勝浦川支流「梅木谷」に沿ってここまで這い上がって来た林道だ。
梅ノ木線合流部から林道が尾根筋まで上がって09時16分「梅の木峠」に着いた。
企業の自然保護、森づくりの看板が谷部に立っている 天気が良すぎて暑い〜〜 退屈だ〜〜
「お気をつけて」と字が彫られていた 08時50分 高鉾財産区の記念林石碑が立つ
08時55分 三角点「流川」直下付近を通過 カーブミラーに写っている後ろ側の道路が四国の道か?
09時02分 「林道 梅ノ木線 終点」 三差路分岐を通過 梅ノ木線は左下へ、大川原旭丸線は真直ぐ進む
梅ノ木林道分岐から尾根に向かって林道 大川原旭丸線が続く 早朝に通過した09時16分「梅の木峠」に着く
梅の木峠〜天ヶ滝休憩所 (「新四国のみち」=林道大川原旭丸線)
に沿ってクネクネと林道が続く。この林道は比較的新しく建設されたのか不思議な事に国土地理院の地形図には記載されて
いない。
「四国のみち」ルート変更図が立っている 旧ルートは風力発電建設中、 右の林道が新ルート表示
「新・四国のみち」へと進む (林道 大川原旭丸線) ストックが指す場所が天ヶ滝峠付近だ
雲早山方面 右奥 鮎喰川沿いの神山の街
途中でテントの回収 (約40分)
09時42分尾根筋にビバークテントを張った場所に到着する。古い道の様な跡が途中まであり、それが切れた場所から斜
面を這い上がりツェルトを張った場所へ戻り荷物を撤収する。尾根筋は工事が行われているかも知れないので、水が少し減
っただけの重たいザックを背負って10時24分下の林道に復帰する。単調な林道を歩いて10時42分「天ヶ滝休憩所」
に着いた。
林道の擁壁に伐採木を使っている場所も多い 09時42分 テントを置いてある尾根近くに到着する
尾根への取り付き部 道路の様だが直ぐに無くなる 尾根に向かって這い上がる
朝少し道路から見えない奥側へ移動したモンベルのツェルトへ帰って片付けをする
窮屈だがモンベルモノフレームシェルターは640gだ 来た時よりも美しく 片付け完了〜〜〜
斜面を南側の林道へ下る ザックが重たい〜〜 10時22分 林道=新・四国のみちに復帰する
天ヶ滝峠へ向かって延びる林道 神山の街 奥の山肌にも民家が点在する
10時42分 天ヶ滝休憩所に帰り着いた
天ヶ滝休憩所〜芝小屋 約1時間30分 (林道・大川原旭丸線の終点場所チェック時間を除く)
天ヶ滝休憩所からは左手の未舗装林道を歩いて尾根筋をトラバースする。11時00分「亀田ヶ丸の登山口」を通過し、
林道が南のトラバースから尾根筋に復帰する。尾根沿いの林道を歩くと左手(南側)に道が分岐している。この道は林道
「雄中面(おなかづら)線」と言って勝浦川沿いの雄中面集落へと下るが相当ダートな道らしい。
ヒマなのでカーブミラーで自撮りをしてみる 三角点「亀田ヶ丸」方面へ延びる工事用道路が尾根に向かっていた
11時00分林道が尾根筋に復帰する そこに今朝進んだ尾根道、亀田ヶ丸の登山口指標があった
直ぐに左側が風力発電の風車建設現場を通過する 11時07分 左側に林道 雄中面(おなかづら)線があるが直進する
林道は道路幅拡張工事が行われている 正面は大道丸か? 柴小屋2.9km、大川原高原9.6kmの標識
尾根筋の林道をドンドン歩くと11時27分ギリギリ残された四等三角点「榎ノ平」に帰り着いた。歩いた限りここの右手
(北側)にある工事中広場が風力発電所建設現場の西端となっている様だ。
11時27分 三角点「榎ノ平」を通過する 三角点を右手に見ながら林道を歩く
林道・大川原旭丸線を行ける所まで進んでんみる
11時35分薬剣谷への分岐を過ぎて芝小屋山へは尾根道(四国のみち)へ入らなければならない。しかし、この林道(大
川原旭丸線)がどこまで続くのか気になって進んで見る事にした。
途中でダンプが道を通せんぼして通行を遮断していたが、工事はしていない様だったのですのまま進む。次第に工事中の林
道が南へ振って行き11時52分ショベルカーが置かれた場所で道が無くなっている。地形図を見るとどうも薬剣谷から大
道丸への尾根を突き切って更に南側の尾根も巻いて三角点峰を回り込んで西側の大川原旭丸線に合体させるのだろう。
昨日歩いた尾根には上がらず林道を歩く 11時35分 左手にある薬研谷(やげんだに)の分岐を通過する
この辺りから四国のみちは尾根へ上がるが林道を進む 林道 大川原旭丸線を行ける所まで進んでみる事にした
11時44分 谷を一つ越した所でダンプカーを置き通行止めにしていた 次の谷近くに道路工事のプレハブ現場事務所があった
道路工事が行われている雰囲気がする 11時52分3つ目の谷筋で道路が無くなった(工事中)
10分程引き返し1つ目の谷筋から斜面に取り付く ショートカットの斜面はキツかった〜〜
帰りは四国のみちをトラバースせずに東尾根を柴小屋山へ直登する
10分程林道を引き換えし、12時00分適当に急斜面を柴小屋山への尾根道まで這い上がる。今度は四国のみちを歩か
ず直接柴小屋山へ向かって尾根を直登する事にした。と言うのも柴小屋山の稜線部を歩いていてもこの尾根に下る場所が
不明だったのだ。
細めのブナや広葉樹の生える自然林尾根を進むと最後は岩場がありシャクナゲの藪となる。アセビの藪を掻き分けて12時
35分稜線部の「四国のみち」に合流した。
12時12分一旦、尾根の四国のみちに復帰する 12時15分四国のみちを外れて東尾根に取り付く
境界杭も有り歩き易い尾根だ 上の道に近づくと少し荒れ気味の尾根となる
最後は岩場に出るので少し左手のスペースを上がる 最後はアセビの藪をすり抜ける
12時35分 登山道(四国のみち)に合流した ここが東尾根の合流部、う〜〜ん 分かり辛い筈だ
やはり尾根をショートカットする場所は岩場やシャクナゲ、更にアセビが生い茂りルートが分かり辛かった。10分程で
柴小屋神社の鳥居を通過し13時05分柴小屋休憩所の車に帰り着く。
登山道は歩き易いわ〜 柴小屋山への分岐を通過
12時48分 柴小屋神社の鳥居を通過 2か所大岩の横を抜ける
柴小屋休憩所へ向けて遊歩道を下る 13時02分 林道に着く
左が旭ヶ丸で鉄塔と風車が見える 右が高鉾山・本峰で手前に工事中の風車建設予定地が見える
柴小屋山へ行くのに利用した道路は「野間殿川内林道」で鮎喰川流域の国道438号線神山「野間」地区から旭丸峠を経由
して勝浦川流域の上勝町「殿川内」を結ぶ林道である。旭丸峠から南側はどうも剣山スーパー林道と兼用道路となっている
様だ。
帰りにこの林道沿いにある四等三角点「天禺岩」(917.02m)と四等三角点「南野間」(794.26m)を踏んで
帰宅する。
四等三角点「天禺岩」 四等三角点「南野間」
エピローグ
雲早山北尾根から柴小屋山〜旭ヶ丸〜大川原高原までの分水嶺尾根歩きは多少効率の悪い縦走となったがシャクナゲやツツジ
のシーズンに歩けて良かった。ただ柴小屋〜大川原高原の間は2年歩くのが遅きに失した感がある。知らぬ間に大川原高原で
見た風力発電の風車が西に向かって計画され尾根道が失われて行くのを知らなかったのだ。
願わくばこの風力発電建設が出来るだけ自然に優しく、又完成後も周りの自然に溶け込んで欲しいと願う。
吉野川・勝浦川分水嶺歩き 第一弾 雲早山シャクナゲ尾根〜雲早山〜雲早山北尾根(あけぼの峠)は ここ
吉野川・勝浦川分水嶺歩き 第二弾 雲早山北尾根(あけぼの峠)〜菖蒲権現〜旭ノ丸〜高根山〜柴小屋休憩所は ここ