平成26年8月30日〜9月3日
北アルプス・裏銀座縦走記
七倉・高瀬ダム〜烏帽子岳〜野口五郎岳〜水晶岳〜鷲羽岳〜三俣蓮華岳〜
〜槍ヶ岳〜奥丸山〜新穂高温泉
この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)を使用したものである
カシミールソフトを使用したGPSトラックログ図 裏銀座縦走ルート図
四国で山登りを趣味にする人間にとって北アルプスは憧れの地であり、その中でも槍ヶ岳は特別の存在である。
この槍ヶ岳へ今までに行ったコースは
@ 新穂高温泉から右俣林道〜槍平を経て槍ヶ岳へ至る「飛騨沢ルート」
A 上高地から横尾〜ババ平を経て槍ヶ岳へ至る「槍沢ルート」
B 貧乏沢から北鎌沢〜北鎌コルを経て槍ヶ岳へ至る「北鎌ルート」
C 中房温泉〜燕岳〜大天井岳〜西岳を経て槍ヶ岳へ至る「表銀座(東鎌尾根)ルート」 登山記は ここ
D 槍ヶ岳から大喰岳〜中岳〜南岳〜大キレット〜北穂高岳〜奥穂高岳〜涸沢への
そして残された
E 裏銀座コース、つまり烏帽子岳から西鎌尾根を経て槍ヶ岳へ至るルートを歩きたいと考えていた。
今年になって四国の山でお会いした事のある石丸さんが主宰する「石鎚・剣山ガイドサービス」が裏銀座ツアーを
企画していた事を知った。
元で相談すると費用を出してくれると言う。ラッキー〜〜〜
しかし、今まで気ままに歩いていた自分が生まれて初めてのツアー団体行動が出来るだろうか内心不安だった。
ツアー予定日が近づいて石丸さんからの連絡でツアー客は7名、プラス石丸ガイド夫婦2名で合計9名だとわかり
少数精鋭ツアーに少し安心する。
香川県から参加するのは私一人なので皆さんに迷惑をかけない様に前日坂出インター近くでの合流場所や駐車場所
を下見して万全を期す。
用意しザック重量を10キロ未満に収める。
平成26年8月29日 坂出から七倉山荘へ移動
平成26年8月29日早朝、坂出インター近くの河川敷空地に車を停めて合流場所に指定した場所までザック荷物
を運ぶ。ちょっとした手違いで荷物を担いでインター入口へ走り朝07時30分石丸さんの運転するタウンエース
の指定座席に乗り込む。
運転席と助手席にいる石丸ご夫婦以外は皆さん初対面の為緊張する。フロアを挟んだ隣の席には物静かだが感じの
良さそうな紳士、前席には右側にぺちゃくちゃ良くしゃべるオバサマ2人と左にはその方達と親しそうで軽口で笑
いを取る細身の同年代の男性、運転席の後には厳格そうな年配の人と、その人と親しいらしい独特の雰囲気を持っ
た男性という構成だった。
皆さんのお歳を伺うと何と私が一番若いそうだ。まあ「ゆったり裏銀座」だし、こんなに長い間休みを取れるって
我々世代以上しか無理やろなあ
タウンエースは安曇野近くの大町でタクシー会社へ滑り込み、2階の会議室で山歩きの着替えを済ませて余分な荷
物と登山に使用するザックとを分ける。
シー会社のタウンエースに乗り込み七倉山荘へ向かう。
七倉(ななくら) (標高1,060m)
大町から西に遡る高瀬川沿いにある「七倉」は後立山連峰の南端にあたり七倉岳〜船窪岳〜蓮華岳〜針ノ木岳へと
続く登山口、或いは裏銀座コースの北端に位置し今回歩く烏帽子岳から槍ヶ岳への縦走登山基地となっている。
この高瀬川は高瀬ダムから北へ延びて湯又を経て槍ヶ岳の北斜面の源流部へ消えていく。
七倉山荘は垢抜けしたロッジ風で川沿いにあり温泉風呂も入れる。通された二階の部屋は男女別室で他の男性登山者
2名と同室だった。何と初日から夕食はバーベキューだ。山歩きで2〜3キロ痩せるのだが果たしてどうなる事やら。
ツアー仲間とは丸1日をかけてここまでやって来て少し気心が知れたので慣れない雑魚寝も睡眠導入剤のお蔭もあっ
てぐっすり眠る事が出来た。
チーム石丸 : メンバー紹介
ガイド:
NHK日本百名山の剣山で案内役を務めて知名度が全国版となる
さん(同じくNHK日本百名山・剱岳のガイドだ)
今回のツアー中もおばさん連中から「あの〜ひょっとしてNHKの日本百名山に出られていた・・・キャ〜 ファン
です」と写真を一緒に撮って下さいとせがまれていた。
た様な優しく愛嬌のある風貌と哀愁を帯びた猫背だけに識別は容易だ
ガイドとしては頼りになるプロだが、運転に関してはエントツ山がファックスで地図を書いて送った待ち合わせ場所
を間違えたり、今回のツアー替え歌(数え歌)「九つとせ♪ 細かい雑用苦手です ♪ 町子 まちこ とラブコー
ル」と歌った時丁度高山高速入口だったタイミングだった為替え歌に動揺し高速入口を間違ってしまうという人間味
を皆に示した
サブガイド
同じく多賀谷氏の元でガイド資格を取得
し、時としてサブガイドの職務を忘れてはしゃぎ過ぎ、トップの隊長ブーリバから「静かにせんか!」と注意を受け
る。んが〜 このりゅうちゃんおしかり効果は「お喋り町子」には5分しか効き目が無い
さして頼り甲斐があるとは思えない天然まちこではあるが、何故か隊長ブーリバから「まちこ〜 町子〜」としょっ
ちゅう呼ばれる不思議な愛にツアー参加者を呆れさせる
今回お世話になった山ツアーガイド石丸夫婦 ムードメーカー町子さんと味も頼り甲斐もある隆(りゅう)ちゃん
ツアー参加者: 長老「山口」74歳 健脚
おそらく頑固おやじの部類に入ると思われるが、ツアー中は立場を良くわきまえ素直な態度で臨む。還暦をとっくに
過ぎているのに真っ赤な帽子に真っ赤なスパッツと意外とオシャレだ。前日泊まった山小屋にフリースを忘れて「金
で解決するんなら容易(たやす)いもんですよ」と豪語する。これ以降、ツアー参加者の間で「金で解決するなら・
・・」がブームになり山行中連発され一気に和気藹々(あいあい)のムード作りに貢献した
オコジョに出合ったヒュッテ大槍への東鎌尾根ではみんな必死で写真を撮る姿を見て「ここはオコジョのテリトリー
であり、彼らの領域に我々が踏み込んでいるんだから君達そっとしておこじょ」とさすが年の功、正論を展開したが、
このかわいい天使に出合った千載一遇のシャッターチャンスに誰も聞く耳を持たなかった。
ツアー参加者:宇宙人「大森」
いや〜とにかくユニークな人格に尽きる。退職前までは化学(ばけがく)関係の仕事に従事していたらしく、どうで
も良い事にはっきり白黒を付けなければ納得しない性格の様だ。従って最初は何を言っているのか良くわからず脳が
化学変化を起こしてるのかと思った。しかし良く観察していると、まどろっこしいが役に立つ事を言っている事が比
較的多い。
最終日に槍ヶ岳小屋の2階から寝ぼけて落ちてしばらく動かなくなり大騒ぎとなった。この時、我が隊長石丸ガイド
はヘリコプターを要請しなければならない事態を覚悟した。ところが、暫くして「2階の私物を動かすとわからなく
なるのでそのままにしておいて下さい」と叫びながら上がって来た。2階にいたエントツ山と大谷さんは「ありゃど
うも落ちる瞬間、無重力状態を念力で操作したとしか考えられんわ あの人宇宙人かも知れないぞ・・」と小声でさ
さやき合った。その後、槍ヶ岳から新穂高温泉まで何事も無かった様に歩き通した。う〜〜む マンダム〜
ツアー参加者:軍曹「宮内」
俊敏な身のこなしでツアー中頼りになる下士官役を務め石丸隊長から厚い信頼を置かれている。エントツ山と堂々と
軽口合戦を繰り広げ旧知の間柄の様になる。言うなれば・・そう あの・・中学校時代に授業中は出来ん坊主で存在
感が無いのに、運動会になるといきなりヒーローに変身した、何を言っても許されるガキ大将友達ですよ
この人、目が非常に良く登山道に沢山あるブルーベリーの実を目敏(めざと)く見つけて、目にも止まらぬ早業で採
集し「これは目にいいんですよ」と口に放り込む。エントツ山には見えない葉っぱの下にある実を見つけるんだから
ブルーベリーは今更必要ないんじゃないの?
ツアー参加者:ジェントルマン「大谷」
某大手通信会社を退職して奥さんとマチュピチュやスイスのアルプストレック、南アのビクトリア滝、南米イグアス
の滝などアウトドアのスケールもデカい
の品格をレベルアップする。
今回も奥さんと一緒にツアー参加の予定だったが、「体力を過信せず日頃のトレーニングを怠りなく」と言う石丸ガ
イドサービス指示を忠実に従い10キロのザックを背負って事前訓練に励み過ぎ体調を崩して不参加となり、山小屋
や車中で寂しくエントツ山の隣人に甘んじた。
らった。
ツアー参加者:ペースメーカー「川本」
いくら「ゆったり裏銀座」と言っても歩く行程は結構ハードだ。そこでトップの石丸隊長の後ろでみんなのペースメ
ーカー役の指名を受けた川本さん、スポルテバの靴を履き期待通りのコースタイム以内でツアーのペースを引っ張った。
その原動力は山小屋での液体加工大麦、つまりビールである。見た目もマリモの様にかわゆく若いし、声も40代だ
がゲホゲホ婆さん咳で年齢をばらしてしまう難あり。
へばりつくので足場が見えず余計に恐怖の場所となってしまう
でも自分の弱点を知っているので他のメンバーの事を気遣って槍ヶ岳への登頂を辞退した。岩場の弱点を克服して次
回は是非一緒に岩場を自由に歩きましょう
ツアー参加者:夢見る夢子「和田」
登山歴は少ないが持ち前のキビキビした身のこなしで石丸ツアーの中核的存在になっている。明るい性格で気立てが
良さそうなので石丸軍団の男性陣から「介護を受けたい女性ナンバーワン」の称号を与えられている様だ。町子のし
ゃべくり仲間でツアー中も山小屋でも石丸隊長から町子お叱りの原因を作っている。
宮内・町子・和田の三人で「採集民族末裔トリオ」を結成してツアー中も木の実採集に余念がない。今回ブルーベリ
ーが登山道に沢山あり「目に良いから」(宮内)、「それプラスおいしいから」(和田)、「食べれる物なら何でも」
(町子)と三人で競うように口の中をパープルカラーに染めていた。
特に町子と「きのこ採集・鑑定・試食」に執念を燃やしており、切り株や木の中に埋もれた石を血迷ってきのこと間
違えて蹴飛ばしたり、食べれそうなきのこを見つけた時は至福の笑顔で見つめ合う。その為ツアー最終日の最後部は
この二人の定位置となっていると思料される。
山口 大谷 大森 宮内 町子 川本 和田
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あの石丸ガイドと行く北アルプス裏銀座縦走
第1部:烏帽子岳から水晶岳までー東沢谷に沿った稜線歩き
カシミールソフトを使ったルート図 高瀬ダム登山口〜烏帽子岳〜野口五郎岳〜水晶岳
第1日目 (平成26年8月30日)
七倉荘〜高瀬ダム登山口 :タクシーで約10分
高瀬ダム登山口〜ブナ立尾根〜烏帽子小屋 約4時間30分
烏帽子小屋〜烏帽子岳〜池塘(船窪方面)〜烏帽子小屋 約3時間
朝早く食事を済ませてお弁当を貰い外に出る。雨は降っていないが霧が深い。小屋前の広場で準備体操を石丸ガイドの
マネをして行う。何せ今まで準備体操やクールダウン体操など一度もしたことがない私なのだ。他のメンバーは何度か
石丸ツアー経験者なので手慣れたものだ。06時前タクシーに分乗して入口に係員が居る山ノ神トンネルを抜け烏帽子
岳登山口となっているダムの堰堤へ上がる。ここは中部山岳国立公園に指定されているので一般車は通行禁止になって
いる。若い人はタクシー代を節約して登山口まで歩いていく人もいるらしい。
七倉荘で 06時前に準備体操をする 石積みスタイルの高瀬ダム(下流方面)
ダム上にある登山口 (指定タクシーもここまで) 高瀬ダム (上流方面)
登山口:高瀬ダム湖 (標高 1,270m)
06時05分信濃川水系、高瀬ダムの堰堤に着くが、やはり霧が山に立ち込めて上部は全く見えない。
高瀬ダムの高さは176mで、あの有名な黒部ダムの186mに次ぐ日本で2番目の高さを誇っている。ダムの形式は
幾層の石などを積み上げたロックフィル方式で、東京電力はこの高瀬ダム湖を上池として導水管で下池の七倉ダム湖へ
流して新高瀬川発電所での発電に利用する。そして電気料金が安い深夜に七倉ダム湖から高瀬ダムへと揚水している。
ちなみに高知の稲叢山登山口となっている稲村ダム湖もここと同じロックフィル方式のダムで(稲村ダムは高さ86m)
下池の大橋ダム湖との間で水を上下させて四国電力本川発電所で揚水型水力発電を行っているのだ。
06時10分ダムの堰堤から左手に水を湛えた湖面を見ながら不動沢トンネルに入る。トンネル内には蛍光灯が点いて
おりチェーンが張られている車道部左端から一段上がった歩道を歩く。
が堆積し荒涼とした広い不動沢にかかっていた。
吊り橋を渡り、白い土砂上の登山道を歩くと今度は濁(にごり)沢に架かる小規模な木橋を渡る。右手に滝を見ながら
少し歩き濁沢の上流部へ向かって沢の中を進むと、06時35分広い沢部の左端にある「北アルプス裏銀座登山口」の
標識が立った登山口に着いた。
裏銀座縦走の最初はこの不動沢トンネルを潜る 不動沢に架かる長い吊り橋 石丸隊長を先頭に歩く
高瀬ダムを振り返る (下流方面) 濁沢にかかる小橋を渡る
濁沢の花崗岩質の川床を上流方面にある登山口へ進む 06時35分 「北アルプス裏銀座登山口」より山へ入る
ブナ立尾根
高瀬ダムから烏帽子岳の尾根筋までの通称「ブナ立尾根」は「北アルプス三大急登」と言われている。ちなみに他の2
つは剱岳・早月尾根と燕岳・合戦尾根である。合戦尾根は既に歩いているが、四国の急登を歩いている自分としてはそ
んなに大げさな物ではなかった。さて、このブナ立尾根はどうなんだろうと楽しみである。
ブナ立尾根ルートは3段階に分かれていて、先ず最初に濁沢にそって斜面を西へと上がる。次に濁沢から派生する尾根
に取り付いて南へ進む。最後は三等三角点「小屋ノ沢」(2,208.69m)から西に延びる尾根に乗り烏帽子小屋
付近で主尾根に合流する事になる。
草深い登山道を上がるとテンニンソウの群生する樹林帯に入る。右手には濁沢の白っぽい花崗岩質の崖がここの急峻さ
を物語る。
あるがちょっと大柄で葉っぱも少し形が違う気がする。サブガイド町子さんが「オオカニコウモリ」だと教えてくれた。
2時間ほど同じ様な景色の樹林帯を登るが登山道は良く整備されている。道端にギンリョウソウがあり、石丸ガイドが
NHK日本百名山の撮影時にわざとらしく「あっ ここに珍しい植物がありますよ」と言った事を思い出した。右手に
は所々でやはり白っぽく切り立った崖が見えるが上部は相変わらずガスに覆われている。
などが設置されており比較的歩き易い。
登山道は濁沢に沿って斜面を這い上がっていく 最初はテンニンソウの群落が続く、整備された登山道が見える
オオカニコウモリと巨木 木の根が張り出した登山道
ソバナ (?) ナポレオンハット被りの大谷さん
むむっ 石丸ガイドのいわくつきギンリョウソウ 急な尾根部に入る
細尾根を進んでいると09時20分標高2,208.5m三角点に着き石丸さんから2度目の休憩号令が発せられた。
近くに大きなザックを持った若者が休憩しておりテントを担いで北アルプスを大縦走をしているらしい。こういう若者
は好感度抜群で長老からも飴玉のお接待を頂戴していた。
三等三角点「小屋ノ沢」(2,208.69m)にタッチ 山口長老から飴玉お接待を受けた長期単独縦走の若者
白っぽい幹を持った細い針葉樹林帯の細い登山道を上がっていると宮内さん、町子さん、和田さんがキャ〜キャ〜言い
ながら嬉しそうに何か木の実を採集して食べている。聞くと「野生のブルーべリーです おいしいですよ」と口に放り
込んでいる。ん? ブルーベリーってフィンランドにあるもんと違うんかい? 勧められて口に入れると甘酸っぱい野
生の味で、おやつの無かった子供の頃なら喜んで食べただろう。
10時頃になると霧の中にダケカンバの美しい姿が浮かぶ細尾根となる。そこを過ぎると傾斜が緩くなり稜線に近づい
た予感がする。辺りには野イチゴやタカネオトギリ、ウメバチソウ、ウサギギク、エゾシオガマ、イブキトラノオ、ノ
ギラン、チングルマの毛などの御花畑となる。
09時30分 タヌキ岩の傍を抜ける 支尾根のコル部がザレている 風化した花崗岩は脆い
ブルーベリーの狩人が暗躍する 必死やんけ 岩がゴロゴロした登山道
ブナ立尾根じゃなくてダケカンバ立尾根じゃん ダケカンバは霧が似合う
このウメバチソウの葉っぱはどれや? チングルマがおヒゲ姿になっておられた
10時40分標高約2,550mの烏帽子小屋に裏側から回り込んで到着した。
30分で着いた事になる。昭文社の標準登山時間はで5時間20分だから良いペースだ。
小屋はコル部の狭い平地に建っており江戸時代の長屋みたいな雰囲気である。小屋の周りは龍安寺の石庭みたいに花崗
岩の砂が箒で綺麗に掃き清められており、綺麗好きな小屋番のプライドが垣間見られた。小屋の前にはとても自生とは
思えない数のイワギキョウが咲いておりここにも小屋番の思いが伝わってくる。
ていた展望は見られなかった。
10時40分 烏帽子小屋に到着 ブルーベリーの収穫比べをする宮内さんと和田さん
烏帽子小屋前に一面のイワギキョウ 裏銀座コースを大いに売りにした烏帽子小屋の標識
烏帽子岳へ (標高2,628m)日本二百名山
石丸ガイドの指示で先ず荷物を部屋に置いて烏帽子岳へ向かう事にする。部屋は奥まった端っこの外側にあり、その手
前が女性部屋なのだが2つの部屋の間には窓があり繋がっていた。少し狭かったので私は入口の布団部屋の下に潜り込
む事にする。
さて、部屋割りも済んで11時30分頃石丸ガイドを先頭に烏帽子岳へサブザックで向かう。私は今回サブザックを持
って来ずショルダーポーチに水だけ入れて空身同然である。霧が深くて前烏帽子山すら見えないが花崗岩の尾根にはハ
イマツが生えコマクサの花がまだ咲いていた。ニホンザルの親子が闊歩しておりハイマツの実を食べた跡が岩の上に沢
山残されていた。前烏帽子山を過ぎてコル部に来ると南沢岳・不動岳・船窪岳への分岐標識が立っている。
霧の中を石丸さんのリードに従って付いて行くと烏帽子岳直下の岩場に差し掛かる。そこを縦に這い上がった後、横に
移動して進む。まあ言えばカニの縦這いと横這いって所だろうか。12時30分に到着した烏帽子岳の山頂は狭くて何
とも落ち着かない場所だが一応記念写真を撮る。山頂と言っても天辺ではなく上側に大きな岩が立っているのでピーク
ハンターとしてはそこで帰るのには抵抗感がある。山頂は我々だけだったので普段は混雑して登れないという山頂岩の
上に這い上がる。皆でおだてて町子さんもへっぴり腰で岩に上がった。ガスで視界は悪いのですぐに下山する。
見事な三点確保で歩行するニホンザルの親子 霧の前烏帽子岳を越える
ここは後立山連峰への分岐となっている 烏帽子岳版 カニの横這い
12時30分 烏帽子岳の天辺に上がる 「おう おう町子もおだてりゃ岩に上る〜の図やで」(隆ちゃん)
むむっ 隆ちゃん お手上げの図 頑張れ川本〜〜! コマクサも何とか咲き残っていた
13時07分南沢岳分岐まで帰ると、先に出た2人の山ガールがマンガ「岳」のワッペンを腕に付けた山岳パトロール
の兄ちゃんと共に左手の縦走路方面から帰って来た。聞くとこの向こうに池塘とお花畑があるので是非足をのばす様に
勧められた。
時間はまだ13時過ぎだから小屋に帰っても景色は霧で見えないし・・すると石丸隊長はじめ皆さんが「行こう行こう」
と言う事になった。ここがフレシキブル(臨機応変)な石丸ツアーの良い所だ。このルートはいつの日にか歩くかもし
れない後立山連峰と裏銀座・槍ヶ岳コースを繋ぐ道でもある。
北アルプスの登山道としては草に覆われて少々ワイルドな細道を少し下り気味に進むと池が現れお花畑が出現した。先
日歩いた栂海新道の池塘を彷彿とさせるメルヘンチックな風景だ。
初めて見る白いオオレイジンソウを始めミヤマトウヒレン、クルマユリ、クチバシシオガマ、トリカブト、ミヤマキン
ボウゲなどが池の畔に咲いている。
烏帽子分岐に帰るとギャルが2人縦走路からやって来た マンガ「岳」のワッペンを腕に付けた山岳指導員
トリカブトも色んな種類があるけどトリカブトには間違い無い キャッホ〜 初めて見たオオレイジンソウやんけ
大森さん 花には結構真剣な姿勢ですがな 烏帽子田園の池塘 四十八池
おっ ここにもイルカ岩があるぞ 「きゃ〜 NHK百名山のガイドされてた・・・名前は知らんけどファンです〜」
満足して分岐まで戻り、14時30分烏帽子小屋へ帰った。すると知らないオバサマが我が石丸ガイドに「あの〜ひょ
っとして〜日本百名山でテレビに出ていた〜 わぁ〜一緒に写真をお願いします〜」とせがんでくる。若い山ガールで
ないので横にいるサブガイド町子も嫉妬する事もなく大らかな気持ちでいる様だ。う〜〜ん 隆(りゅう)ちゃんもあ
の独特なキャラで印象が強く人気も全国版だ。
再び烏帽子岳を目指す諦めの悪い男
夕食が17時からなので裏手にあるヘリポート展望所へ行くが隣の三ッ岳さえも見えない。下にテント野営地があり3
張ほどのテントが見える。頭にあの天を衝く烏帽子岳の姿が浮かび落ち着かない。このまま小屋に入っても仕方ないの
でサブガイド町子さんに「もう一度烏帽子へ行ってきます」と告げて先ほどの道を引き返す。
15時20分前烏帽子岳の向こう側まで行きニセ行者が「ムニャムニャ・・・霧よ 晴れよ!」と念じるとあれ?トン
ガリ姿がす〜っと霧の中のから現れた。単なるラッキ〜〜
あれが出発して来た高瀬ダム湖かいな やった やった 姿を現したぞ〜
むふふっ この烏帽子岳の姿は他のツアー仲間は見てないんやで ふふん ♪
夕食は昨日はバーベキューで今日は天ぷら・・・こりゃカロリーオーバーや。夜になると気温が下がりシュラフの上に
布団を被せて寝る。
烏帽子小屋の食堂 夕食はてんぷらがメイン
二日目 (平成26年8月31日)
烏帽子小屋〜三ッ岳〜野口五郎岳〜真砂岳〜水晶小屋 (約6時間30分)
水晶小屋〜水晶岳〜水晶小屋 (約2時間)
山小屋の朝食は早い。05時から食堂に集合して既に連帯感の出来上がった仲間と楽しく頂く。テント泊と比べて利点は
暖かい食べ物が用意されている事と時間が決められているので必ず起床出来る事だろう。山小屋ではトイレが混んでいる
プレッシャーがあるが、空いている外のトイレを利用する。
出発前に石丸ウォーミングアップを行う。片足で立ち、一方の足を横に組んで立った方の膝の上に載せて屈伸をするフラ
ミンゴスタイルは石丸ガイド夫婦やツアー常連さんはお手の物だが、こちらはバランスを大いに崩して恥さらしとなる。
06時に烏帽子小屋を出発するが、ここから真砂岳まではほぼ南へ主尾根を進む事になる。南側にあるテン場へ下りてひ
ょうたん池を過ぎると縦走路最初のピーク、三ッ岳へと進む。昨日同様、雨が降らないものの霧で展望は無い。
今日も朝一の行事は石丸準備体操から始まる ひょうたん池 確かに・・・
朝のミヤマコゴメグサが綺麗や 霧が吹きあがる稜線
知らぬ間に過ぎてしまった三ッ岳
この縦走尾根の右手(西側)には並行して黒部川から赤牛岳の読売新道を経て水晶岳に至る中々立派な尾根があるのだが、
最初は稜線どころか中腹さえも時々姿を見せる具合である。
06時40分、右手前方にデカい山塊が見えるがこれが三ッ岳と思われる。
やがて登山道はこの三ッ岳の稜線をトラバースして右手の黒部側を巻いて進む。天気が良ければ三角点を踏むつもりで2万
5千分の1地図やコンパスを持ってきたが、この霧で石丸ガイドやツアーの皆さんに迷惑をかけるといけないので単独行動
は慎む事にした。
霧のだ中から三ッ岳の山塊が現れる ここから三ッ岳の西側をトラバースする
登山道は三ッ岳の東峰(三角点)と西峰の間を進んで稜線に合流するが、この辺りがお花畑になっており、ウラシマツツジが
緑から赤へと色を変えている途中だ。トウヤクリンドウ、チングルマの花、アオノツガザクラ、クチバシシオガマ(?)など
が足元に次々と現れる。
ハイマツの中にある岩にライチョウが悠々と鎮座していた。
は余りにも大きい。幸せな奴よのう。
稜線の登山道は2,792mピークを過ぎると俄然岩場の細尾根となり展望の悪い中でも北アルプスを歩いている事を実感する。
07時35分三ッ岳東峰(三角点)と西峰の間にあるコル部を抜ける クチバシシオガマとおもうんやけどなあ
08時10分 2,792m岩ピークの右側を巻く我がツアー仲間「チーム石丸」
野口五郎岳 (標高2,924.49m)
08時20分頃になると少し青空も出て来て読売新道の稜線も次第に姿を現す。この辺りも風化した花崗岩地帯でオットセ
イ岩や平らで砂漠の様な風景を見せる。
屋前に出るとここが野口五郎小屋だった。小屋横には沢山のドラム缶が並べられており見るからに水場に乏しそうな印象で
ある。
読売新道の尾根が少し姿を現す オットセイ岩〜
前方のピークが野口五郎岳だ 野口五郎岳が近づく
野口五郎小屋の青い屋根が左下に見える 水が乏しいのかドラム缶が沢山並ぶ
ここから岩がゴロゴロするピークへ向かって進むと09時20分「野口五郎岳」に着いた。二等三角点名は「五郎岳」だ。
岩がゴロゴロした場所を抜けて稜線へ上がる 改札口で ♪ 君の事〜 ♪ いつも待った♪ ものでした〜♪
09時20分 野口五郎岳 三角点名「五郎岳」
歌手野口五郎の誕生 本名佐藤靖(やすし)岐阜県美濃市生まれ
歌がうまい岐阜県出身の佐藤靖(やすし)青年がデビューする時に所属するポリドルレコードのADから芸名を「黒部五郎
(岳)」か「野口五郎(岳)」かどちらが良いか選択を迫られる。山好きな人なら迷わず由緒のある黒部を選んだろうが、
彼はどちらが標高が高いかで選び新御三家歌手「野口五郎」が誕生した。
この山頂で近くの四角い石を拾いマイク代わりにして野口五郎の代表作「私鉄沿線」(作曲は彼の実兄による)を歌おうと
言うのが私のシャレであったのだが、この歌詞を覚えているツアー仲間はあまりいなかったのがちょっと残念だった。
真砂岳を巻いて赤岳に立つ水晶小屋へ
相変わらず霧が濃く、野口五郎岳を過ぎると登山道は真砂岳の西面を巻く。ここも三ッ岳と同じ理由で稜線を歩かずツアー
ルートに従う。個人山行ならこんな勿体ない事はしないのだがここがツアー登山の唯一の欠点と言うか宿命である。
目を移すと少し小さめの「五郎池」が霧に霞んで見る事が出来た。
真砂岳を過ぎると、尾根ルートは西側へと振って水晶小屋のある赤岳へと進む。09時58分左手(東)に湯又へ至る竹村
新道への分岐点を通過。
真砂岳は稜線を進まず右手へ登山道が巻いている 真砂岳の西側を巻く登山道
小さな五郎池が霧に見え隠れする 09時58分 湯又分岐(竹村新道分岐)
湯又分岐から東沢谷の突き当り部に位置する「水晶小屋」まで左右が切れ落ちた岩尾根が続く。10時過ぎ左手に雪渓が残
る尾根を歩いていると少しの間霧が晴れて読売新道が見渡せる。そこからはイワギキョウの咲く厳しい尾根歩きが始まる。
10時20分過ぎには初めて読売新道の赤牛岳の全容が見えツアー仲間を喜ばせる。オヤマノエンドウが実を付けており、
ホツツジ、ミヤマダイコンソウなどが咲いている。
この辺りからは長い東沢谷が見渡せる。天気が良ければ左奥に立山・後立山連峰、右手に今朝出発した烏帽子岳や三ッ岳が
見渡せる筈なんだが・・・
に着いた。
竹村新道分岐からルートは右(西側)へ回って行く ここからはゴロゴロ岩の尾根道になる
左手には鋭く切れ込むワリモ沢 右手奥には水晶岳近くの尾根が見える
「お〜〜い」 (余裕の大谷さん) 「転げ落ちるなよ〜〜〜」 ここから先は厳しい尾根だ 奥は2,833mピーク
ウラシマツツジの紅葉と野口五郎岳 岩場の登山道が続く
黒部湖上流部より立ち上がる読売新道の盟主「赤牛岳」が初めて姿を見せた 右下は黒部湖に注ぐ東沢谷
赤岳に向かって岩尾根が続く 右に現れたのは黒岳(水晶岳か)
11時30分 東沢乗越 右手(北側)が東沢谷へと緩やかに下る 左手(南側)が厳しい断崖となっている
東沢乗越にひっそりと立つお地蔵さん 真砂岳側の2,833mピークから下ってきた尾根を眺める
この辺りの岩場にはイブキジャコウソウやグンナイフウロの咲き残りが見られた。岩峰を歩くと前方に赤茶けた断崖が切れ
上がっており厳しそうに見える。岩尾根の最下部へ下りて、この赤茶けた断崖を左に見ながら高みへ向けて登るとウサギギ
ク、トウヤクリンドウ、タカネスミレ、タカネシオガマ、イワオウギ、ウメバチソウ、イブキジャコウソウ、タカネクワガ
タなどが次々と見られた。岩稜の右手には水晶岳がガスの切れ間に見える。
これが赤岳と言われる山肌か アップダウンの多い岩尾根をどんどん進む我がチーム
読売新道の尾根が霧の間から現れる このコルから水晶小屋まで最後の登りとなる
正面右上に黒岳(水晶岳)が霧の間から現れる
イブキジャコウソウの咲く岩場を這い上がると12時30分、この裏銀座縦走部・前半のキーポイント場所に位置する水晶
小屋に着いた。事前情報の通り小規模の小屋で周りの環境からも水が乏しい場所である事がわかった。小屋の規模を決定す
るのは登山者の数、広めの平坦部、それに水が重要な要素となる。
水晶小屋は定員20名という小ぶりながら風が強い場所の為造りがしっかりして綺麗な建物だった。2階の屋根裏部屋に通
されされたが、このアンネの隠れ家は太い梁がめぐらされ大広間みたいになっている。従って部屋割りは無く登山者は柱に
打たれた番号、つまり布団1枚に2名の割り当てスペースの番号を貰い所定の場所へ行く。
狭いのでザックは吊り下げ式になっていた。夕方登山者の宿泊数が決まってからスペースの最終調整が行われる。近くには
山小屋は無いので夕方来る登山者を断る事も出来ないので定員20名というのは布団1枚に1名が寝た時の収容人数だろう。
(この日も最終的にアナウンスがあり布団2枚に3人の割り当てと少し緩和された。)
右上に水晶岳を眺めながら赤岳に建つ水晶小屋へ這い上がっていく
じぇじぇ 左は鋭く切れ落ちているぞ トウヤクリンドウ
キバナノコマノツメがこんな場所に イワオウギは荒れ地の定番だ 他にもウサギギク、
ミヤマコウゾリナ、ウラジロタデも見える
イブキジャコウソウ バックは水晶岳 今日の宿、水晶小屋へ向かう
「水晶岳」 (最高点標高 2,986m)
前日烏帽子小屋でそうだった様に、この日もザックを小屋に置いて12時50分日本百名山「水晶岳」へ向かう。この水晶
岳は小屋のある赤岳に対して黒岳とも呼ばれて来た山だ。
そして水晶岳は裏銀座縦走路から南側、つまり読売新道側に少し外れた場所に位置しているのでザックを小屋にデポして歩
く場合が多い。
頭上には青空も見えるのだが相変わらず霧が立ち込めて左下方にかろうじて見える雲ノ平を皆が指を差して確認しているが、
その彼方にある薬師岳はサッパリである。13時15分正面の尾根にゴツゴツした岩山「水晶岳」がその全貌を見せた。
少し顔を出した野口五郎岳を右手に見ながら水晶岳に近づくと、とても正面から近づく事が難しそうだ。やはり登山道は左
手を巻いて岩峰を回り込んだ。
水晶小屋の裏手に上がると水晶岳への尾根が続く 憧れの雲ノ平を霧の間から眺める
南側から尾根沿いに眺めた水晶岳の姿
登山道は左側から巻いて水晶岳へ上がる 険しい岩部には梯子段 山口長老は赤でオシャレしている
岩尾根に取り付けられた梯子段を上ると岩に白い筋があり水晶の結晶が見られた。登山者が記念に持って行ったのだろうか
白い層は少し抉られて多角形のガラス状トンガリが確認出来る。13時50分水晶岳の山頂に到着。ここのある三等三角点
は「水昌山」(標高2,977.86m)だ。ここでお決まりのツアー記念写真を石丸ガイドのカメラで撮る。
山頂の外れまで進むと赤牛岳への道しるべがあった。左から回り込んだ先にある読売新道(赤石岳)への尾根は結構ゴツゴ
ツしていて歩きにくそうだった。
今回の山行でゲット出来る日本百名山はこの「水晶岳」と明日訪ねる「鷲羽岳」、それに「槍ヶ岳」の三山となる。
ブルーベリーは直ぐ見つかるんだけどなあ 水晶はどこや?」 イワベンケイがこんなに紅葉する
13時50分 水晶岳 最高地点標識 読売新道への標識がある
水晶の屑が岩に沢山ある 帰りは右手から回って尾根へ出る
あんりゃ? 烏帽子岳が見えるじゃん 正面が三ッ岳 右端が野口五郎岳
荒々しい水晶岳の岩峰を右から巻いて尾根筋へと帰る。後は広く穏やかな尾根を引き換えし14時50分水晶小屋へ戻る。
小屋前の広場から右手後方(南南東側)に槍ヶ岳が見える筈なのだが、生憎の天気で北鎌独標から肩までしか見えない。二
階のアンネ隠れ部屋に帰って荷物の整理をしたり仲間達と談笑する。天井が低くておまけに柱が沢山出ているので頭をゴン
ゴン打ち付ける。その度に「又やった〜」と笑いが起こる。もうこの頃にはみんな更に打ち解けて旧知の山仲間の様になっ
ている。日帰りツアーだとこうはいかないだろう。
女子プロレスラーみたいなデカい女性が体に相応のデカいザックで入ってきた。どうも雲ノ平から回って来たらしい。外の
景色が気になり槍ヶ岳を見に行くがやはり山頂部は隠れている。代わりに餓鬼岳から燕岳、大天井岳の山並みを見る事が出
来た。
17時前に食事の時間となり食堂へ行くと山小屋の定番カレーだった。最近は趣向を凝らした料理を出す山小屋が多いらし
いが、でかいジャガイモが入ったカレーは山小屋らしい食事でおいしかった。隅に山スカートを着た大人しそうな単独山行
の女性も豪快にお代わりをしていたので私も2杯目を頂く。
水晶小屋のアンネの屋根裏隠れ部屋 建物は綺麗だ ザックは天井の梁に吊るす
水晶小屋のテラスから歩いて来た真砂岳を見下ろす 真砂岳から右手に竹村新道の尾根に南真砂岳が見える (その奥が表銀座)
水晶小屋の厨房 水晶小屋はお代わり自由のカレーだ
夕方、少し霧が晴れた 左の真砂岳から正面に南真砂岳 奥に餓鬼岳〜燕岳〜大天井岳の山並み
大天井岳 北鎌の肩 槍ヶ岳が雲に隠れている
食事を済ませば後はザックがぶら下がった窮屈な2階部屋で睡眠導入剤を飲んで寝る。
裏銀座縦走 第二部 水晶小屋〜双六岳〜(双六山荘)〜槍ヶ岳は ここ
裏銀座縦走 エピローグ 槍ヶ岳〜奥丸山〜新穂高温泉 (奥山新道)は ここ