今治の里山

カシミールソフトを利用したGPSトラックログ図 今治の里山 竜門山・大黒山と世田山・笠松山
その(1) 竜門山(りゅうもんざん)と大黒山(だいこくさん) 令和2年2月21日

カシミールソフトを利用したGPSトラックログ図 竜門山〜大黒山縦走
この山は以前、しまなみ隊のはるちゃんから投稿登山記を頂いて興味を抱いていた。雪の少ない今年は県外の里山へも行こう
と思い、高知の里山へ行った後今治の里山と決める。
り反時計回りで大黒山まで周回する事とした。
(後から知ったのだが高知のgakugaku さんが丁度逆コースで縦走していた。)
土地勘が無いので取り敢えず「大明神池」を目指す。大明神池は伊予三芳駅の西側にある灌漑用の池なのだが、この聞いた事
も無い駅付近へ中々行き付けず、行き当たりばったりで左の山方向へ進み何とかこの池に着いたのだった。
池の入り口堰堤に車を停めて10時10分池越しに大黒山の尖ったシルエットが見えるが、竜門山はその左肩を少し覗かせて
いるだけだった。池の北側に沿って延びる道路を歩き、地形図の沢に沿ってある破線道を尾根筋まで上がる事にする。
竜門山と大黒山の間には、大明神池の在る水谷地区から西側、朝倉ダムの黒谷地区まで舗装道路が延びておりこの道路を利用
すれば両山をピストン出来るのだがこれでは余りにも芸が無い。
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大明神池から左前「大黒山」と左後方・三角点峰「大黒」 右奥に竜門山が少し顔を出す 池の右手に沿って進む
10時20分右手の沢沿いに広い未舗装道路が延びている。ラッキーと思いながら進むと胴長靴を車のボンネットに干した若者
が居て挨拶すると「この道は行き止まりですよ」と言われる。やっぱりねと思いながら「山に入ります」と答えて道を進む。
すぐに「伊予銀行エバーグリーンの森」の看板があってそこで快適な道が終了した。
その行き止まりからも少し荒れてはいるが道が沢の左側(右岸)に沿って延びている。小さい沢だがそれなりの砂防堤が設備さ
れていた。ひょっとするとこの道は砂防堤の保安道路かも知れない。スズタケの藪は道路幅に刈られて確かに整備されている様
だ。
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15分程池に沿って道路を歩くと右手に未舗装道路があり、これを進む 荒れた沢が右手にある
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5分程歩くとエバーグリーンの森看板が立つ そこで道路は行き止まりだが歩道が奥に伸びている
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右手の沢は下流が護岸されている その見回り道かな スズタケも刈られて道が続く
10時40分右岸沿いの最初の支沢を渡る。地形図にもこの支沢に水が流れるの青い線が入っている。
道がワイルドになって来た。荒れた傾斜やシダの小道を尚も進む。
10時45分二つ目の支沢があり、これに沿って踏み跡があったので道が続くか調べるが途中で無くなったので引き返して支
沢を渡る。右手には沢の本流に水が流れている。
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沢に沿って荒れ気味だが道は続く 10時40分 小沢を渡る
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シダ道だが踏み跡は続く 2つ目の小沢沿いに踏み跡があったので調べるが駄目
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元に帰り、10時50分2つ目の小沢を渡る 直ぐに大木の生える広場に出る
破線道(沢の本流)を外れてしまう
11時02分前方が斜面になり道があやふやになる。左手の斜面に沿って進むと11時08分小さな沢筋に出た。地形図を見る
とこの辺りには他に沢がないので本流と間違ってこれを這い上がる。このスラブ沢は水が少なく滑り易いので少し右手の斜面沿
いに這い上がる。
11時17分岩場に出たのでスマホのジオグラフィカで現在地を確認すると破線道から既に外れてしまっていた。沢が左にカー
ブする辺りで、その沢を超えなけらばならなかった様だ。
もう元に帰るのも面倒なのでそのまま斜面を稜線まで這い上がる事にした。沢筋の方が藪が薄いのでこの小沢に沿って枝を掴み
ながら進む。
11時35分稜線近くの岩場に出て右手を眺めると尾根の向こうに笠松山と世田山が見えた。11時40分やっと竜門山の北側
尾根に出た。
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尚も道は続く 11時02分沢が左にカーブする (これは支沢だった)
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11時08分 スラブの滑りやすい沢筋を上がる (しかしこれは本流では無かった)
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沢は滑りやすいので少し右手を歩く 11時12分 沢がシダに覆われているので右手の斜面に這い上がる
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11時17分 岩場に出て位置確認する あれ?ルート外れてるわ 11時25分稜線が近いのでそのまま沢筋を這い上がる
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藪斜面を這い上がる 11時35分 岩場に出る
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おっ 稜線の向こうに笠松山と世田山が見えるぞ 11時40分 やっと竜門山筋の稜線に這い上がる
11時40分稜線部に着きすぐに竜門山の東側にある300mピークまで進むと笠松山・世田山が良く見えた。更に尾根の見晴
台に出て再度、笠松山・世田山をゆっくりと眺める。進行方向を見ると竜門山のピークが肩部の向こうに突き出ていた。
尾根道はよく踏まれている様で所々で瀬戸内海の里山特有の風化した花崗岩が現れる。
になってシダ藪が出てきて少し分かり辛い場所もある。足元やテープや境界杭を良く見ながら左手から回り込んで行く。
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肩部まで上がって振り返ると笠松山と世田山が並ぶ 尾根は良く踏まれて歩きやすい
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竜門山手前のピークから笠松山と世田山
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進行方向を眺めると竜門山(右奥のピーク)が見える
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シダが生えた尾根道を進む 竜門山の東肩部が近づく
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大明神池と東予方面が見える コル部に出るとルートが少し曖昧になる テープ有り
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シダに隠れた境界杭も心強い 登山道が近くなると意外と踏み跡がしっかり見える
登山道に合流
12時10分ロープが付けられて登山道に合流する。この登山道は南側の舗装林道から延びてきた物で、帰りに使う道でもある。
竜門山の東肩部に上がると笠松山・世田山のセットが良く見え、目指す竜門山のピークが直ぐ傍にある。
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12時10分登山道に出るとロープが置かれていた 境界杭を見ながら竜門山へと進む
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更に高い場所から笠松山〜世田山が良く見える
「竜門山」(りゅうもんざん) 三等三角点「丸山」 438.92m
足元がコシダに覆われた小道を上がると赤いペンキが塗られた境界杭(石)があり更に灌木の間を進むと12時17分広い
竜門山の三角点山頂に着いた。
山頂は広場になっているので中世城郭の跡らしい。左右に肩が張り出した山なのだが三角点名は「丸山」と平凡だ。山頂の
奥には西側の朝倉ダムへ道が続いていた。
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竜門山はもう目の前 瀬戸内海方面も眺められる
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12時17分 竜門山 三等三角点「丸山」に到着する 大明神池堰堤から2時間10分程かかった
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三等三角点「丸山」 竜門山の東肩部へと下山開始する
5分程山頂に居て下山する。12時27分尾根合流点に差し掛かるとツツジが咲いていた。
沿いに下がり、更に下部で二つに分かれた尾根を南西に下る。この登山道はよく整備されておりロープが沢山急傾斜に置かれて
いる。高縄半島の北部の山々が見えるがどうも山の同定は出来ない。
12時40分細尾根に出ると登山道が風化した花崗岩の裸地で両側がコシダに覆われている。直ぐに321mピークのコルに
出て、曲がった尾根をトラバースして先の尾根に出る。
登山口の標識が立っている。
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登山道にはツツジが咲いている ロープが沢山敷設されていた
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高縄半島の山々は縦走しているのだが良くわからない まさ土の細尾根を下る
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コル部で登山道は左へ少し上がって行く コルから上がる登山道が崩壊気味でロープがある
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最後は曲がった尾根を進む 前方に大黒三角点峰が見える
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12時50分 道路に出る 竜門山登山口を振り返る
大黒山へ
が有った。12時53分急斜面の踏み跡に取り付く。4分程で尾根筋に上がると灌木とシダの細尾根が続く。
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次の大黒山への登山口は車道を峠へと向かう 12時53分 峠を越した辺りに踏み跡を見つける(テープ有り)
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斜面の踏み跡を上がって行く 12時57分尾根筋に上がると道が有る
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シダ尾根を進む 尾根ピークへと上がって行く
四等三角点「大黒」(だいこく) 392.6m
支尾根が四方にあるピークに向かって上がると13時11分四等三角点「大黒」(だいこく)に何となく着いた。景気の良い名
の三角点峰にしてはサエ無いピークだった。このピークには東西南北に支尾根が下っており、長い東側の尾根に進む。ちなみに
南側へは天川地区へ下る破線道がある。この三角点の近くからは東予、西条から石鎚山系が眺められた。
少し荒れ気味の尾根を進むと左手に先ほど登った竜門山が両肩を持って見える。
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尾根ピークが近づく 四等三角点「大黒」(だいこく)
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13時11分 三角点「大黒」は冴えないピークだった
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東予方面が見えるが霞んでいる 東三方ガ森方面
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13時17分 岩尾根を通過 高縄山方面
地形図にある大黒山(だいこくざん) 322mピーク
13時21分下り坂に石垣の跡がある。ここも中世の城跡? 更にシダ尾根を下ると前方に地形図に記されている「大黒山」
のピークが見える。13時25分コル部まで下がって松が立つ尾根を進むと細長い322mピークの端が近づいた。
13時35分岩っぽいピークに上がって進むと前方が切れ落ちている。眼下には大明神池が見えて自分が停めた車も見える。
崖に向かってトラロープが垂れ下がっているのでこれを持って崖を下るのだろう。
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下り尾根に石垣がある 標高差70m程を下る
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前方に地形図上の大黒山のピークが見える コル部から少し322mの大黒山へ上がって行く
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三角点「黒森」峰を振り返る 左手には竜門山が見える
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前方に大黒山(322mピークが見える)
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通称「大黒山」へ進む この奥がどうなっているんだろう?
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いよいよ大黒山の奥やで 縦走した竜門山が見える
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13時35分 先端部へ出る おお〜〜 先が切れ落ちている 車を停めた大明神池が見える
意を決して崖を下る。本当に90度に近い崖だが、要所に足場もありロープがあれば下降は問題無かった。13時40分崖下
に着くと岩尾根が続き、東予や西条方面と瀬戸内海の眺めが良い。霞がかかっているのが残念だ。尾根は瀬戸内海特有の風化
した花崗岩と松の取り合わせだ。竜門山は奥まっているので中々良く見えないが、ここから見る竜門山は形が良い。
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何かトラロープが垂れてますけど これにぶら下がる? ズリズリと先端部まで出てみる
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ヤバそうな結び目だこと
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まあ 何とかここまで下がってきた
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キャイ〜〜ン ここからも怖〜〜〜い
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今回だけは切れないでね もう少しで着地〜〜
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13時41分 崖下に着地
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少し離れて見上げると樹木に囲まれて迫力が今一つ
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ここから見る竜門山が一番形が良い
13時47分尾根のターニングポイントが有った。尾根なりに下ると北(左)へ向かい池からは離れてしまう。まあその尾根
を下っても道路に出る事が出来るのだが、なるべく池に近い場所まで山の中を下りたい。13時52分尾根分岐まで引き返し
斜面を右手に下る尾根替えの必要があった。
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暫く岩尾根が続く 岩尾根は周囲の景色が見えるので歩きやすい
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13時53分 尾根を右に乗り換える
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トラバース路の上側は崖になっている 右側の樹林帯尾根に入って行く
東斜面に入ると樹林帯となり目標は見えない。こんな時はスマホ地図ソフト・ジオグラフィカの出番となる。14時まで藪を
避けながら斜面なりにっ下り、左手に支尾根が地形図にあるのでそれに乗る事にした。そこで赤いペンキマークの境界杭が立
つ支尾根に乗る。後はその境界杭沿いに林道へ下って行った。
14時06分小沢を渡り色んな標識が立つ林道へ着いた。標識を見ると「炭谷山国有林」と民有林の境界だった。
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斜面を藪が薄い場所を選んで下る 明確な尾根が無い場所はテキトーに歩く
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左手に尾根が見えたので這い上がる 14時00分尾根に乗ると境界杭が有った
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14時03分 植林帯に入る 尾根筋が続く 境界杭を追う
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14時05分 舗装道路が見えた 手前に小沢がありそれを渡って道路に上がる
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14時06分 尾根を辿って道路に下りた場所を振り返る 沢山の標識が立っている
舗装された道路を大明神池沿いに周回して14時17分堰堤に置いていた車に帰り着いた。
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舗装道路を池に向かって下る 14時11分 竜門山へ上がった林道を横切る
この日は14時50分野々瀬上登山口から笠松山と世田山をピストンして16時17分駐車場へ帰る。野々瀬上登山口から
だと1時間30分でこの2山を訪問出来る事が分かった。
gakugaku さんの 大黒山〜竜門山の記録は ここ
エントツ山の「今治の里山」(2) 鉄塔尾根から世田山〜笠松山周回 は ここ
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