黒滝神社から東三方ヶ森への縦走

 

200811月30(日)

黒滝神社は、西条市西部の旧丹原町田滝地区の急峻な山地に奉られており、山道を20分ほど登らないと
辿り着けない神社です。

「どんなお宮さんなのかな〜」と、以前から気になっていたのですが、思い切って東三方ヶ森とセットで行って
みることにしました。


コースタイム

---往路---(のんびり、キョロキョロしながら)

黒滝神社登山口(0930h)-黒滝神社(0950h)-三角点「黒滝神社」(1015h)-942m峰(1035h)-
三角点「文珠谷」(1140h)ー
1189m峰(1230h)-東三方ヶ森(1330h)・・・・・・・・・・・・・・・往路4時間

---復路---(急ぎ足で!)

東三方ヶ森出発(1400h)-1189m峰(1450h)-三角点「文珠谷」(1530h)-942m峰(1600h)-
三角点「黒滝神社」(1615h)-
黒滝神社(1625h)-黒滝神社登山口(1640h)・・・・・・・・・・・復路2時間40

コースタイムは、のんびり歩いている場所や頑張って歩いている場所で差が有りますので、参考程度まで。

 

 この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)を使用したものである 

 

 

田滝地区から狭い車道を進み、黒滝神社の登山口に到着。登山口の石碑や、簡易トイレなどがありました。

登口の石碑の足元に、「この先滝あり、歩いて約20分」と書かれた、くたびれた案内板あります。コースとは
違いますが、行ってみましょうか!

                 
                 黒滝神社と書かれた石碑             

 
      黒滝神社登口の石碑            ん?「この先滝あり」とな!


 

やや荒れた林道を歩いていくと、黒滝谷川に出て終点となります。

上流側の堰堤を越えていくと、落差10m程度の滝がありました。しばらく休憩して、石碑のある登山口に戻ります。

        
    落差10m程度の滝                黒滝谷川
 

さあ、いよいよ出発。がんばっていきまっしょい!
黒滝神社の社叢は、丹原町指定の天然記念物に指定されており、山道には巨樹も見られ、荘厳な雰囲気でした。

急坂の山道を登ること約20分、黒滝神社に到着です。神社の横には、大きな杉がありました。

          
       黒滝神社の社叢の様子        どっしりと根を大きく広げています           

               
                      神社横の大杉

 

い伝えによると、黒滝の神様と石鎚とは兄妹の関係にあるらしいです。(石鎚=兄、黒滝=妹)
ところがこの兄妹、昔から兄妹喧嘩が絶えなかったそうで、石合戦をしたときに、黒滝さんが投げた石が石鎚さんの
庭まで届き、
石鎚さんの投げた石は黒滝さんの拝殿から奥1kmのところの大夫池まで届いて神域を侵したため、

以後決定的に敵対関係になってしまったのだそうです。

そのため田滝の人は、石鎚山に登ったら石鎚大神に鎖から投げられるとの理由で、参拝をしない習わしとなっている
そうです。

  
                   黒滝神社

たっぷり休憩したあと、黒滝神社を後にして、稜線まで桧の植林を直登していきます。

稜線に出たら、縦走方向と逆方向に三角点「黒滝神社」が近くにあるので、ちょっと寄り道しました。

稜線到達地点まで戻って、いよいよ縦走開始です。

942峰への登りは、掘り割りの道となっていました。急坂を登ると、平坦面が細長く存在する942峰です

               
                   稜線への桧林               

  
        掘り割りの道                  942峰ピーク付近


942峰を下り、細い鞍部を過ぎると、急な小ピークへの登り。この登りは良い雰囲気でした。

小ピークの下りは非常に急勾配。気を付けながら下ります。

          
       良い雰囲気の登り                急勾配の下り          

             
                 木々の合間から道前平野が見える


やがて、三角点「文珠谷」のある平坦面への登りに差し掛かります。この登りが、運動不足でなまった体には結構
しんどかったです。

三角点「文珠谷」周辺は、「なんでこんな所に?」と、不思議な感じのする平坦面が広がっており、個人的に気に入って
いるスポットです。

今春訪れた時は、若葉に包まれていましたが、すっかり落葉していました。小休止して1189へ向かいます。

  

                  三角点「文珠谷」付近に広がる平坦面

1189峰への登りは急登なうえに、低いスズタケが茂っており、ルートが不明瞭です。

登山道に、崩壊地が近接している箇所もあり、危険であると感じました。

また、ここを下る場合はルートが登りより不明確に感じられるため、より慎重に歩く必要があると感じました。


                
                  登山道から1189峰を望む  

  
     登山道に崩壊地が近接           低いスズタケが茂っている 


1189峰から東三方ヶ森までは、しっかりした踏み跡があり、自然林主体で癒される雰囲気です。

ただし、結構アップダウンがあり、疲れた足には堪えました。


       縦走路の様子            登山道が木の根っこをくぐる 


      急登でござる
                     縦走路の様子            

  
    シャクナゲがある                  頂上に近づいてきたぞ


 

東三方ヶ森山頂付近で、「関屋コース」の分岐や「酒だる村コース」の分岐と出会います。
酒だる村コースの分岐には、山頂への道標があり、ここを過ぎると間もなく山頂です。

山頂からは、今治方面の展望が開けており、今治市街や来島海峡大橋が見渡せました。

  
     山頂への道標                はるちゃん手製の山名板と三角点

  
                 東三方ヶ森山頂から今治方面の展望

下山が暗くなりそうだったので、急ぎ足で下山しましたが、登山口に着いた時には薄暗くなっていました。

運動不足がたたって、足が筋肉痛になり、下山が暗くなりそうな心細さと合わせて、復路は苦しい展開になりました。
反省〜。

               
                  薄暗くなっての下山

実際歩いてみた感想は、変化に富んでいて飽きない、なかなか楽しいコースだと感じました。

天気もまずまずで、楽しい一日が過ごせました〜〜


エントツ山: 
サスカッチさん  私が弱い高縄半島の山レポ ありがとうございました。
記録に残す事の大変さと大切さをHP読者の方々に少しでも味わって頂ければと思っています。


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