天孫降臨の山 「高千穂峰と「中岳」(霧島連山)

プロローグ 日本百名山「霧島山」

「霧島山」は22の単式火山からなる連山なので地形図にはあちこちに霧島山と記されて個別の山は特定されていない

気象庁のHPにも「霧島山は、宮崎・鹿児島県境に位置する加久藤(かくとう)カルデラの南縁部に生じた玄武岩・安山岩からなる小型の
成層火山・火砕丘等であり、
20を超える火山体が識別」とあり、ウィキペデイアでは「霧島山(きりしまやま)は、九州南部の宮崎県
と鹿児島県県境付近に広がる火山群の総称であり、霧島連山、霧島連峰、霧島山地あるいは霧島火山群とも呼ばれる」と記されている

主な成層火山としては新燃(しんもえ)岳、中岳、大幡山、御鉢、高千穂峰などがあり、火砕丘としては韓国岳、大浪池などがあるそうだ

 深田久弥氏は日本百名山として「霧島山」を選定しその標高を1,700.3mの霧島連山最高峰「韓国岳」(からくにだけ)としな
がらも、その記述のメインは「高千穂峰」においている 当時は火山規制も無く韓国岳から新燃岳を通り高千穂峰まで縦走出来た様だ。

深田久弥氏は、「天孫降臨は神秘的伝説であろうが、その伝説にふさわしい秀麗な山容を、高千穂峰は持っている 左に二ツ石、右に
御鉢の二峰を従えて、相称の形でスックとそびえ立った姿は、まことに神々しく品格がある」と述べている

 私が歩いた2016年9月には新燃岳が噴火レベルが高くて登山禁止となっており、日本百名山・霧島山として「韓国岳」と「大浪池
(火山湖で標高日本一)を歩いた

 2023年5月1日  天孫降臨の山、高千穂峰へ

先に述べた様に7年前に韓国岳と大浪池に登った当時は新燃岳が平成噴火活動の為南への縦走が出来なかったので、新燃岳の噴火レベルが1に下がった2023年5月1日改めて天孫降臨の地「高千穂峰」とそして可能ならば新燃岳へ登る事にした

 
   中岳より高千穂峰 「左に二ツ石、右に御鉢の二峰を従えて、相称の形でスックとそびえ立った姿」(深田久弥氏)

で、そもそも天孫降臨(てんそんこうりん)ってどう言う事?

天は天照大御神(アマテラスオオミノカミ)の事、

孫はその子孫、具体的には孫にあたる瓊瓊杵尊ニニギノミコト

降臨とは神の国から神様が天降る(天下る)事で現在でも官僚の天下りなどで知られている

つまり、神様が住んでいる高天原(たかまがはら)(たかまのはら)から天照爺さんが孫のニニギに三種の神器である鏡と勾玉と剣を
授けて「すまんがのう、これと稲を持って地上(豊芦原瑞穂国トヨアシハラミズホノクニ)へ下りて豊かで平和な国に導いてきてはく
れんかのう」と頼んだそうだ
 そして猿田彦神の案内で地上に天降(あまくだ)った場所が「高千穂峰」らしい

九州に住む兄弟研治より連休に大崩山(おおくえやま)へのお誘いたあったついでにきになっていた高千穂峰と噴火軽快レベル1に下がった真燃岳
が登山可能であれば登ろうと思い九州へやって来た


2023年5月1日 「高千穂峰」二等三角点の点名も同じ 1,573.55m

登山口:高千穂河原(カーナビで高千穂河原ビジターセンターを入力)

駐車場:公共駐車場 24時間500円 (結構広いです 150台)トイレ有り)

*ここは北側の中岳(新燃岳方面)への登山口と共通 (高千穂峰へは真直ぐ、中岳には左へ)

上り 約2時間  下り 約1時間30分  計3時間30分


カシミールソフトを利用したGPSトラックログ図 高千穂峰と中岳

2023年5月1日早朝に佐田岬の三崎から佐賀関へ九四国国道フェリーで九州に渡る。予約便より1便早いフェリーに乗れたので東九州道路を
経由して登山口の「高千穂河原」へ昼過ぎに着いた。5月4日大崩山の天気予報が悪かったので取り敢えず午後から高千穂峰に上る事にした

  
 三崎から佐田岬を眺めながら関崎(佐賀関)へ向かう      高千穂河原ビジターセンター駐車場 24時間500円

駐車場から13時35分鳥居を潜り天孫降臨神籬(ひもろぎ)斎場 (古宮址)にお参りして登山を開始する

神籬(ひもろぎ)は、神社以外で神様を招くために巨木の周囲に玉垣をめぐらして注連縄で囲った場所の事で、昔霧島神社が
ここに有ったのだが、1234年に火山噴火で倒壊し、現在の霧島神社へ移されたらしい でも毎年、神社ではここで祭祀が
行われているとの事


勿論祀神は天照お爺ちゃんから天下ってこいと言われて降臨した瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)まずはり天孫降臨神籬(ひもろぎ)
斎場の横手から坂本龍馬とおりょうさんが新婚旅行で歩いた長い石段状の登山道が続く。女性の着物では歩き難いと思いきや
おりょうさんは袴を履いていたと言う

期待していなかったミヤマキリシマが両側にボツボツ咲き始めており嬉しくなる

  
13時35分 駐車場近くにある鳥居を潜る             広い境内を進むと右手に天孫降臨神籬(ひもろぎ)斎場の鳥居
                           奥に高千穂峰が見える
                           

  
神籬(ひもろぎ)斎場                  整備された石段が続く

  
ミツバツチグリ                         ヒメハギ

登山口から30分程で足元から石段が消え、樹林停から低木帯になり登山道が荒れてくる。それでもボツボツ両側にミヤマキリシマ
の花が咲いている。振り返ると明日上る中岳の台形が見えて来た。その奥にあるだろう真燃岳付近からも噴煙は全く見られない

  
 急に灌木帯になり登山道の足元が荒れて来る        振り返ると明日登る台形の中岳が見える


御鉢(おはち1,408m  噴火口の直径600m 深さ200m

御鉢は約三千年前から火山活動を開始し、現在は1923年の噴火最後にを鎮静化してはいるが霧島連山の中でも最も活動が激し
かった火山らしい。その為江戸時代以前は火常峰(ひけふのみね)と呼ばれていたとの事。 
火口の形が飯櫃(めしびつに似ている事から江戸時代以降は御鉢(おはち)と呼ばれる様になったらしい。(ウィキペデイアによる)

14時10分頃から赤茶けた火山独特の溶岩帯の急登となる。崩れかけの溶岩とその間に赤茶けた砂が溜まっており歩きずらい。
その斜面を詰めると14時35分「御鉢」(おはち)と呼ばれる火口の縁に出る。この火口縁の回り込み部は「馬の背」と呼ばれて
いる。

  
一応「登山道」の標識がたっている             中腹から振り返る 出発点の高千穂河原駐車場が見える

  
 御鉢の火口縁が見えて来た                御鉢の火口縁へと向かう


  中岳と左に角を持つ新燃岳、その奥の高い山が韓国岳(からくにだけ)だろう


 最初はツメレンゲか何かと思って撮ったが、ツツジの新芽の様だ


    ミヤマキリシマと御鉢

ちなみにここの噴火レベルは新燃岳と同じ1である
火口縁を回り込むと鞍部の背門岳(せとお)と呼ばれる場所に霧島神宮・上宮跡
の鳥居があって、そこから高千穂峰への荒れた溶岩登山道になる
硬い岩の場所を選んで歩かないとズルズルと滑り足場が悪い

  
 御鉢の火口縁「馬の背」を回り込む                  馬の背も結構起伏がある  奥は高千穂峰

  
 デカい溶岩が転がっている   表面は風化して灰色だ         高千穂峰の北斜面に出来た崩壊模様  


            御鉢火口縁の東端部から御鉢を眺める


 御鉢東端から歩いて来た馬ノ背と奥に中岳〜新燃岳〜韓国岳(からくにだけ)を振り返る
 

  
 御鉢の火口縁を回り込んで行く                   分岐標識からいよいよ高千穂峰の鞍部へと向かう


 背門岳(せとお)と呼ばれる高千穂峰の鞍部に霧島神宮・上宮跡 今は鳥居と祠がある

  
 材木で土砂止めをしているが崩壊が激しい            蛇籠で整備している場所はギリギリ残っている

  
一応登山道の目安としてロープは張っている             山頂が近づいたようだ

  
 高千穂峰直下から御鉢〜中岳〜新燃岳〜韓国岳の眺め     あと100mで山頂や〜


「高千穂峰」二等三角点の点名も同じ 1,573.55m


 天の逆鉾(あまのさかほこ)

15時33分 登山口からゆっくり2時間で高千穂峰へ着いた。山頂は古墳の様にこんもりと盛り上がっており、坂本龍馬がお姉さんに
山頂で剱を引っこ抜いたぜよと手紙に書いたその鉾は火山活動で折れてしまい、現在はレプリカに変わっている
山頂に立つ逆鉾の刃が3本天に向かって立っており普通の鉾や剣のイメージとは違う


この鉾(剣)は天孫降臨神話において、瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)が天照大神から託された国産みの神器「天沼矛」(あめの
ぬほこ)の事らしく
高千穂峰に降り立った時に世に争いの無い様にと山の頂に鉾を突き立てたと言われている=天逆矛(あめの
さかほこ)

尚、国産みの神器「天沼矛」(あめのぬほこ)は高天原の神々から日本国を造る様に命じられたイザナギ、イザナミイザが混沌と
した下界を鉾でかき混ぜて島や国土を造ったと言われている

その神聖さなるが故か現在はロープが張られてタッチ出来ない奈良時代から置かれていたとの事らしいが、本物は火山活動で
折れてしまい、柄(つか)の部分だけが残って後はレプリカと言う事らしい
日光男体山の剱はピカピカ光っていたが、ここの鉾は
何製なのか変色して良くわからない


まあ、天皇の系譜作りを意識した神話の事だからあんまり突き詰めると矛盾が一杯あるのでサラっと流して三角点を踏んで下山する


 15時33分 高千穂峰へ到着する 天の逆鉾はミツバツチグリが咲く小高い丘の天辺に立てられている


  高千穂峰の山頂に立つ天の逆鉾(あまのさかほこ)

  
 二等三角点「高千穂峰」 1,573.55m         羅針盤モニュメントと韓国岳(からくにだけ)方面

  
          同じく山頂南側にある山頂小屋           無人小屋だが500円で泊まれるとの張り紙があった

  
  山頂南端にあるトイレブース                    東側、二子山から御池方面は黄砂だろうか霞んでいる

15時55分山頂を後にする。登山道は溶岩が風化した砂で滑り易いが岩場近くを選んで歩くと下る方が楽である。20分程で馬ノ背に着き
御鉢を左手に見ながら下って行く。御鉢の西端に出るとミヤマキリシマが咲いており徳をした様な気分になる。

16時55分溶岩地帯を抜けて低木樹林帯に入ると左右にミヤマキリシマが目に付いた。17時20分「天孫降臨神籬(ひもろぎ)斎場
帰り着きお参りをする。その五、中岳登山口を確認して車に帰る。駐車場が空(す)いていたので同じ場所で車中泊とする

  
15時55分 山頂を後にする                       御鉢へと下って行く

  
 馬ノ背を歩くと正面に韓国岳が新燃岳から飛び出している    御鉢の南側縁には登山道が無い

  
 火山の山はどこもよく似ている 日光男体山もこんな感じだった   山頂付近をズームしてみる  お月さんが出ていた


  御鉢の北縁「馬ノ背」 噴火レベル1で安心だが結構生々しい景色だ


御鉢の火口と南縁  火口に雨水が溜まっている様に見える  明治〜大正時代に多くの噴火活動が確認されているが現在は噴火レベル1


  手前が中岳 中間が新燃岳(しんもえだけ)、 奥が韓国岳(からくにだけ) この付近の気象庁噴火レベルは1だが縦走は出来ない

  
 御鉢の北火口縁に沿って下って行く                   馬ノ背付近は平な地形だ

  
 厳しい火山環境の中で咲くミヤマキリシマ              この辺りは赤茶けている

  
   歩き易い場所を選んで高千穂河原へ下る

  
 お月さんが後からついてくる                      16時55分 もうすぐ灌木帯へ下り付く

  
 灌木帯の中にミヤマキリシマを見つける              灌木帯の間に続く登山道を高千穂河原へと帰る

  
石畳の登山道脇に咲き出したミヤマキリシマ             美しい自然林になると高千穂河原も近い

  
  神籬(ひもろぎ)斎場に寄る             斎場でお参り お賽銭は手前にある

  
 高千穂河原ビジターセンター横の中岳登山口をチェック   駐車場にて車中泊 (写真はサイトより)


2023年5月2日

中岳 四等三角点「中嶽」 1,332,44m (埋没)

5月4日に九州の兄弟と大崩山(おおくえやま)に登る予定にしていたのだが、天気予報が悪くひょっとしたらキャンセルの
可能性があった
その為、翌5月2日午前中、高千穂河原を挟んで北側の霧島連山・中岳まで登り、大崩山へ移動する予定にした

本当は去年噴火レベルが1に下がった新燃岳へ行きたかったが、現地で確認すると地方自治体の方針で周囲2kmが立入禁止と
なっていた
仕方なく中岳から新燃岳を眺めて下山する事にした こちらは往復4時間の行程だった

07時高千穂河原ビジターセンター手前を左手に進み小川にかかる橋を渡る。ここに中岳・新燃岳の登山口がある。九州自然歩道の大きな
看板があり、その横に新燃岳を中心に円を描いた図があり、やはり現在も新燃岳は立入禁止区域になっていた。

  
 07時高千穂河原ビジターセンター左奥の橋を渡る        中岳・新燃岳登山口 ここは九州自然歩道になっている

樹林帯の中に石畳の遊歩道が続く。傾斜が出て来ると石段となり中岳・新燃岳の標識に従って進む。すると早速ミヤマキリシマの濃い
ピンクが現れた。低木の灌木帯の中にこれも低木のミヤマキリシマが生えている。

07時25分見晴らしの良い丘に出ると正面に中岳のこんもりとした姿や振り返ると高千穂峰と右手に御鉢北縁の尖がりが見える。この
丘陵部は日当たりが良いのでまだ開花時期が早いと思われたミヤマキリシマが沢山咲いていた。

進むにつれて前方の中岳がお椀を伏せた様な形で大きく見えて来る。雨が降ると火山灰が泥になって歩きにくいのか石畳になっている
場所がある。錦江湾と時々噴煙を上げる桜島が霞んでいるが何とか見える。


 九州自然歩道と言うだけあって自然林の中に石畳や石段の遊歩道が続く

  
標識に従って中岳・新燃岳方面へ進む                丘陵地帯に上がると正面にお椀を伏せたような中岳が見える

  
 日当たりが良いのでミヤマキリシマが沢山咲いている      まだ蕾が多いのでこれからが花の季節になる

  
 小高い丘陵地帯へと上がって行く                  07時38分 奥にベンチが有る休憩所に着いた


    低木常緑樹や萱(カヤ)が生えるる台地に蕾も多いが結構見応えのある咲きっぷりだ


  振り返ると前日歩いた高千穂峰(左ピーク)と御鉢の火口縁が吊り尾根になって見える

  
 07時38分 休憩所に着いた 左奥にベンチが置かれている   中岳へ向かって進む

  
 石畳で整備されている場所もある                   錦江湾と桜島だが霞んで良く見えない


  何度もミヤマキリシマ越しに高千穂峰を振り返る


 正面にデカい中岳がど〜〜ンと現れた 登山道は尾根に沿って延ばされている  上部は溶岩ドームになっている様だ

  
  ミヤマキリシマを楽しみながら中岳へ向かう            桜島をズームすると噴煙が上がっている様だ


08時13分中岳の正面に来ると大きな注意書きが立てられている。現在の噴火軽快レベルは硫黄山も新燃岳も御鉢もレベル1と
記されている。しかし地図を見るとやはり新燃岳は立入規制区域となっていた。中岳への登山道も一応通行禁止になっていたが自己
責任、ヘルメット持参で中岳までは進むことにした。

  
 前方に立て看板が見える                      新燃岳は噴火軽快レベル1に下がっているが依然立入禁止となっている

中岳の南斜面は昨日の御鉢や高千穂峰と違いススキや低木帯の間を登山道がジグザグに高度を上げて行く。08時38分中岳の稜線部
に着くとそこは植物のない砂礫地の台地になっていた。左に尖がりを持った新燃岳が見えるが噴煙等は上がっていない。地形図を見ると
左手に中岳の三角点があるのでそれを先ず踏むことにする。

  
 九州自然歩道、中岳への標識に従って自己責任で登る     急斜面の灌木帯となる 岩は溶岩だ


 割と中岳の上の方までミヤマキリシマが有る  この辺りは蕾が多い   奥は高千穂峰  御鉢の火口縁と高さが似て来る  


スマホ地図ソフト「ジオグラフィカ」を使って三角点マークの上に立つが何も見つからない。付近もしつこく探したのだが見つからなかった。
前方に何か白い標識があるのでそこまで行ってみると、ロープが張られている。どうもここが新燃岳への縦走路入口らしく「これより先立入
禁止」となっていた。そこから先も平和そうな砂漠地帯に見えるのだが、さすがにここから先は進むのを遠慮した。

新燃岳は2011年3月に中規模のマグマ活動が見られ2018年まで不安定な兆候が見られていたらしい。しかし2018年
6月以降は火山活動の兆候は見られず、2022年に噴火レベルも1に引き下げられていたので期待したのだが・・・

ちなみに前日登った高千穂峰の途中にある「御鉢」も噴火レベルは同じ1だけに残念だった


  08時40分 中岳の南端に着きました  新燃岳への縦走路は右手に進む様です

  
 新燃岳の左手に尖がった溶岩ドームが見えます          左手に回り込み四等三角点「中嶽」を探す

  
 ジオグラフィカを使って三角点の上に立つ              三角点は砂に埋まったのか何も無い


 中岳の北側へと進むが地形は思ったより複雑だ                           


     振り返ると高千穂峰の両肩が少し見えている  中岳は火口と言える様な大きな窪地は無いが起伏が複雑だ

  
 窪地の向こうに白い看板らしき物が見えるのでそこまで行ってみる  09時13分ロープが張られて立入禁止となっていた


  これ以上は道義的にも勧めない  新燃岳の三角点まで行きたかったが諦めて引き返す


未練をたっぷり残しながら時計回りに中岳の入口へと向かう。すると前方に両肩を持って突き出た高千穂峰を眺めるポイントがあった。
その姿を見ることが出来た事と、ミヤマキリシマを見れた事に満足して09時30分中岳南端から下山開始とする。

  
 高千穂峰が大山の烏ヶ山みたいに両翼を広げている       桜島は相変わらず霞んでいた


左肩が双子岩、真ん中が高千穂峰、 右肩が御鉢(おはち) 深田久弥さんも縦走中にこの場所から気高い姿の高千穂峰を眺めたのだろうか

25分程で第1規制場所を通過して11時05分高千穂河原駐車場に帰る。この時点で5月4日大崩山の天気予報が良くなったとの事で
急いで大崩山へ行く必要が無くなり、宮崎県小林市の道の駅「ゆ〜ぱるのじり」で日帰り温泉に入り、夜は東九州自動車道北川IC近くの
道の駅「北川はゆま」にて車中泊とした。

  
 09時30分 中岳の出発点に帰り着く               南斜面は山頂近くまでミヤマキリシマが咲いていた

   
 ジグザグの登山道を下って行く                     ずっと高千穂峰を眺めながら中岳を下る


 中岳中腹から遊歩道と神籬(ひもろぎ)斎場が見える  やはりミヤマキリシマの時期が早い様でピンク色には染まっていない

  
 09時56分 第一規制看板の場所を通過             この辺りのミヤマキリシマは矮小化して踏んずけそうだ


  休憩場所で行動職のおにぎりを食べる   ザックはテラノバレーサー30プロ 460グラム


緑の中にミヤマキリシマ色のが良い   さすが九州自然歩道! 良く整備されている

  
 丘陵部から高千穂河原へ下る                    11時05分高千穂河原にかかる橋を渡って車に帰る

  
 大崩山方面へ向かっていると御池があった 奥が高千穂峰   道の駅「ゆーぱるにじり」で日帰り温泉に浸かる

苦渋連山の高千穂峰と中岳、四国には無いタイプの中々良い山でした
  



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