北海道日本百名山9座目 「羅臼岳」 二等三角点「羅臼岳」1,660.03m

2022年8月5日(金)、晴れ

登山口:岩尾別温泉登山口=ホテル地の涯(はて)無料駐車場区域にて車中泊 トイレ有り  

アクセス:知床国道(国道334号線)〜知床公園線(93号線)〜岩尾別線(舗装)

登山ルート:岩尾別温泉〜弥三吉水〜極楽平〜銀冷水〜大沢〜羅臼平〜羅臼岳 往復

行動時間 上り 5時間55分、下り 5時間05分  合計 約11時間


カシミールソフトを利用したGPSトラックログ図 岩尾別温泉ルートで羅臼岳往復

 

プロローグ

北海道百名山の旅も最後の9座目となった。斜里岳下山後、近くの道の駅「パパスランドさっつる」で日帰り入浴後に車中泊、
翌8月4日知床国道のオホーツク海岸線を気持ちよく走る。途中ツアーで来た事のあるオシンコシンの滝を見物しウトロで海鮮
どんぶりを食べて、近くのコンビニで食糧を調達する。

ウトロの先で国道と別れて少しだけ知床公園線を走り、直ぐに道路標識とカーナビに従い岩尾別線に入る。カメラを抱えた人が
居たので話をするとイワウベツ川の対岸に熊の親子が昼寝をしていたが、写真を撮っていると移動したと言う。

13時半頃、岩尾別温泉「ホテル地の涯(はて)」に到着。舗装されたホテル前の駐車場は利用者専用なので、周りの未舗装空
き地(無料区域)に車を留めて付近を散策する。



斜里岳下山後、道の駅「パパスランドさっつる」で車中泊 翌日羅臼岳登山口 岩尾別温泉へ移動ルート図


   オシンコシンの滝  ツアー旅行で着た事があるけど意外に道路から近かった

  
  ウトロで利尻島以来2度目のレストランで海鮮丼を食べた     ウトロ港を眺める


  道すがら知床連山が見えた 右から羅臼岳 三峰岳 サシルイ岳 オチカバク岳 硫黄岳は左端ギリギリに見える

  
岩尾別温泉 「ホテル地の涯」 ここで車中泊と日帰り温泉     三段の湯  一番上の野湯

  
  二段、三段の野湯                            更に下側にも小さな野湯があった

   
 先ず一段目の野湯に入る 落ち着かない・・・            更に二段、三段と大胆になって入るが早めに切り上げる


8月5日(晴れ)
岩尾別温泉〜弥三吉水〜極楽平〜銀冷水〜大沢〜羅臼平〜羅臼岳 往復

岩尾別温泉から羅臼岳をピストンする事に決めている。このコースは知床半島を開拓した木下弥三吉氏によって昭和初期に
開削された登山道らしい。
岩尾別温泉の標高は230mなので羅臼岳までの標高差は1,430m程ある。北海道の百名山
は雌阿寒岳を除けばどこの山も厳しくて長い歩きが強いられる。

北海道の夜明けは早い。夜中から朝方にかけて登山者の自動車がやって来て度々起こされた。道路筋は車が一杯なのだが、ホ
テル駐車場まで上がって来ないとUターンが出来ないのだ。遅くやって来る登山者は相当遠い場所まで下る事になる。

 04時30分下見をしておいた木下小屋横の登山口を入る。木下小屋は素泊まりのみの宿泊施設で木下弥三吉氏によって建て
られた山小屋だが老朽化等で建物や場所も最初の小屋とは違っている。前泊の場合は前日に登山道や周囲の様子を事前にチェ
ック出来るので安心だ。

登山口にはヒグマに関する注意書き等が沢山貼られている。日高もヒグマが多いが、知床はその上を行く様でヒグマ目撃情報
が地図に沢山記されていた。

尾根に取り付く迄暫くトドマツ林の急登りを歩く。もちろん四国では見たことも無いマツ科モミ属の樹木で幹は意外と白っぽい。
ミズナラの樹も混成して美しい樹林帯だ。20分余りで尾根筋に上がり歩き易い登山道を進む。

  
 道路脇の未舗装部分だけが無料駐車場          木下小屋横にある羅臼岳登山口

  
薄暗いトドマツの樹林帯を尾根に向かう          結構他の登山者も早くから歩いている

05時20分初めて左手に大きな岩が現われて視界が少し開けると、右手に知西別岳(ちにしべつだけ)と右肩にちょこんと
遠音別岳(おんねべつだけ)が見えて雲海が太平洋側から流れて棚引いていた。太陽が正面の木々の間から差し込んで朝の風
と共に気持ちが良い。

05時55分尾根の肩部に上がると右前方に羅臼岳らしき岩山が見えた。振り返るとオホーツク海が広がっている。すると足元
に「650m岩峰頂上まで5km」の標識が立っているが岩峰は見えない。この辺りのダケカンバは大きな幹が登山道のすぐ上
を横切る。雪の重さで幹が抑えられて横に伸びているのだろう。今回の北海道の山では度々お目にかかる光景だ。


  
登山口から50分程で特徴のある岩(火山礫凝灰岩)横に着く        オホーツク展望(所) 頂上まで5.9km 遠い〜〜


    オホーツク展望所でオホーツク海を眺める


 知西別岳(ちにしべつだけ)と右肩に遠音別岳(おんねべつだけ)が小さく見える  朝のオホーツク海は色が薄い

  
 05時25分 太陽が正面から差し込んで来る         知西別岳(ちにしべつだけ)と右肩に遠音別岳(おんねべつだけ)

  
  太陽が差し込むと明るくて気持ちが良い              ん?  ハギだろうか

  
 05時55分 奥に見えるのは羅臼岳でしょうねぇ          650m岩峰っても樹林帯の中で岩は見当たらない


弥三吉水

06時25分「弥三吉水」に着いた。岩尾別登山道は木下弥三吉という北大山岳部出身の岳人によって照和初期に開削された。
登山道は手前から尾根を外してイワウベツ川源流地のこの水場を経由する様に作られている。そこでこの水場を弥三吉水と名付
けられた。横手に水が少し流れる場所があり野営地も狭いが有る様だ。足元にはカラフトイチヤクソウが沢山の白い花を付けて
いた。


  
 この辺りのダケカンバは幹が雪で押されて横に延びている   06時25分 弥三吉水に着く 鉄パイプから水が出ていた

  
 裏手に回ると平地には水が溜まって野営は無理っぽい      カラフトイチヤクソウが咲いていた


極楽平から仙人坂を登り詰めると銀冷水

弥三吉水場を過ぎると地形が平坦になり「極楽平」と言われるなだらかな登山道となる。この付近一帯がヒグマ目撃情報が多い
場所らしい。
07時15分極楽平を過ぎると等高線が密になり「仙人坂」という急登となる。ここから山頂まで3kmと標識に
記されていた。
岩や根っ子の急傾斜だが登山道は良く踏まれており歩き易い。

07時40分「銀冷水」の標識に出合う。横の小さな沢筋から水が少し流れていた。直ぐ横にテントが2つ張れる様な平地があ
るが正式な野営地では無い様だ。左手が開けて三ッ峰らしき知床半島へ続く山が見える。ここからの登山道の地形は次第に谷筋
に入っていく。

   
 06時35分 極楽平に入る 頂上まで約4kmだ         極楽平は平坦地で極楽、極楽〜  左の岩は凝灰角礫岩だろね

   
         前方に羅臼岳が見える                 日本アルプスや北海道ではダケカンバは幹が白くてデカい

  
  この辺りの土は黒色泥岩が風化したのか黒い色をしている   07時15分「仙人坂」に到着し急登が始まる(頂上まで3.0km)

  
 多少ワイルドになるがしっかりした登山道だ             ぐり石が登山道を埋める

  
 07時40分 銀冷水の水場に着く                  奥の広場で登山者が休憩されていた 野営地の様なスペースだ

  
 知床連山の三ッ峰とサシルイ岳が見える               一番左の尖がりは硫黄岳


大沢 (羅臼岳登山道一のお花畑)


8時00分「大沢入り口」の標識に着いた。大沢は三ッ峰と羅臼岳のコル部(羅臼平)から始まる谷間で下部で銀冷水や弥三吉水の
水源となっている。特に水の流れは見えないが(上部では少し雪渓も残っていた)黒っぽい火山性の土壌を持った大き目の谷間に
なっている。ここから羅臼平までの草地がお花畑となって登山者を楽しませてくれる。

チシマキンバイソウ、アオノツガザクラ、ミツバオウレン、エゾコザクラ、ウコンウツギ、エゾヒメクワガタ、エゾツツジ、エゾ
ノマルバシモツケ、ハイオトギリ、エゾツガザクラ、チングルマ(花)、チシマクモマグサ、タカネトウウチソウ、イワギキョウ。
チングルマ(産毛)等、特にエゾツツジの群生は見事である。ここ大沢はオホーツク海を振り返りながら実に爽快な歩きを楽しめ
る場所だ。


      
08時0分 「大沢入口」に入る 頂上まで約2km          チシマキンバイソウとアオノツガザクラが早速現れた


  大沢って名前の割りに大きな沢では無く雪渓が遅くまで残るので草地となっている  最上部は羅臼平となる

  
  ミツバオウレン                               エゾコザクラ

  
  ウコンウツギ                                エゾヒメクワガタ

  
   エゾツツジとエゾノマルバシモツケ                    ハイオトギリ


   深く抉られた窪地には雪渓が残っていた


             チシマキンバイソウとオホーツク海


              チングルマとエゾツガザクラ


      大沢を詰めると沢筋の登山道が良く分かる  オホーツク海側は天気が良い


    チシマクモマグサ  (ユキノシタ科)

   
  タカネトウチソウ                               ご存じ イワギキョウ

   
  エゾノマルバシモツケ群生                        岩場にはロープが置かれている 


  大沢の最上部には見事なエゾツツジの段々畑が姿を見せる

  
 大沢の最上部は谷地形になっている               ハイマツ帯を通って羅臼平へ出る 珍しく登山者を追い抜いた

羅臼平 1,345m

09時前になると次第に傾斜が緩くなりハイマツ帯となる。右手には羅臼岳の岩峰が姿を現し、左手には三ッ岳が迫る。09時
15分左手の広場に知床半島の登山道開削者木下弥三吉の記念碑が岩の上に立っている。登山道の右手には熊除けのフードロッ
カーが設けられ、傍にメアカンフスマが咲いている。

フードロッカーにはテント内やテント近くで調理をする事が危険ですと書いてある。ここでの野営は全ての食糧をこの箱の中に
入れてテントでは寝るだけにする様だ。




   羅臼平に着くと山頂のカッコよい溶岩ドーム を持つ羅臼岳がど〜〜んと姿を現す  結構広い裾野を持っている


              木下弥三吉さんの記念碑とバックは三ッ峰 ここは野営地に指定されている場所だ
 
  
テン泊者はヒグマを誘因しない様に食料は全てこの箱に入れる   フードボックスの横にはメアカンフスマが咲いている
   

裾野はハイマツ帯

羅臼平の標高1,345mを09時20分出発し、標高差300m余りの羅臼岳へハイマツ帯の登りとなる。登るにつれて背後
には双耳峰の様な三ッ峰が何とも言えない平和な姿で立っている。三ッ峰だらから後ろ側にもう一つピークがあるのだろう。
正面を見ると正面にはグランドキャニオンの様にテーブルを持った羅臼岳が見える。

更に中腹まで登ると三ッ岳から北側の山々の姿も見えて来る。サシルイ岳やオッカバケ岳、硫黄岳などだろう。


   前半はなだらかなハイマツ帯をゆっくりと上がって行く


  三ッ峰は二つしか見えない  もう一つは後ろ側に隠れているのかな?

  
 コケモモの実があった                          石清水辺りから急に標高を稼ぐ急登となる               
  

緩やかなハイマツ帯を詰めると石清水辺りから傾斜がキツくなって来る。特にチングルマのお花畑が過ぎると岩場になっている。
岩場から右手を見ると硫黄岳辺りの白い筋が見えて東側、根室海峡側は一面雲海に覆われている。西のオホーツク海側には雲が
全く無い。知床半島を挟んで対照的な風景だ。


  
 親子連れだろうか 微笑ましい姿だ                  山頂付近は細長い溶岩台地になっている


  チングルマのお花畑斜面から岩場となる

  
 岩場の急斜面を登山者が行き合う                   安山岩質のもモコモコした溶岩だ

  
 知床半島の東側は一面の雲が湧いている              山頂部が見えて来た

  
   ハイオトギリ                               山頂直下のイワギキョウ

羅臼岳   二等三角点「羅臼岳」 1,660.03m 

イワギキョウの咲く岩場を這い上がると10時25分細長い岩場の山頂に着いた。20人程野の登山者が山頂で縦に広がって
休憩していた。
山頂標識のバックは北側、知床半島最北の山々が並ぶ。地形図で確認すると羅臼平から三ッ岳〜サシルイ岳〜
オッカバケ岳〜南岳〜知円別岳、そこから西側に硫黄岳までが縦走路となっている。主稜線は更に知床岬まで続く。

海上を見ると北方領土の山が2つ雲海から出ている。国後(くなしり)島の爺爺(ちゃちゃ)岳と択捉(えとろふ)島の西単
冠(にしひとかっぷ)山だろうか? ここはロシアに凄く近いと感じる。
「知床」とはアイヌ語で「台地が尽きる場所」の意
味らしいが、まさにそのとおりである・

南側は根室海峡からの雲海に覆われているが、知西別岳(ちにしべつだけ)〜遠音別岳(おんねべつだけ)〜海別岳(うなべ
つだけ)、その向こうに前回登った斜里岳が見える。

  
 山頂部へ向かって最後の詰め歩きだ            おっ 下からは見えなかったが結構登山者が居るよ〜


 標識の向こうに知床連山の北側の山々が並ぶ 三ッ岳〜サシルイ岳〜オッカバケ岳〜南岳〜知円別岳、硫黄岳
 右手の根室海峡側は一面の雲海  その中に北方領土の山が2つ頭を出している 


方角的に右の尖がりは国後島の爺爺岳(ちゃちゃ)岳と択捉(えとろふ)島の西単冠(にしひとかっぷ)山じゃろか?


  右下にはウトロの街と港が見える  観光船沈没事故で話題になったがここは丁度良い湾になっている


南側は根室海峡から押し寄せる雲の上に知西別岳(ちにしべつだけ)〜遠音別岳(おんねべつだけ)〜
海別岳(うなべつだけ)、その奥には8座目で登った斜里岳が見える


  ズームすると斜里岳の右手奥には7座目で登った阿寒岳の辺りまで見渡せる

  
 西側、オホーツク海側は全く雲は無い 対照的だ     登山者もこの風景に魅せられて去りがたい様だ


北海道百名山9座目 羅臼岳制覇〜〜 黒河ジュニアさんに習ってバナナ写真を撮って貰う ちょっとアングルが今一つ


気持ちの良い山頂に40分程佇んで行動食を取り、満足感一杯で11時05分下山を開始する。タカネトウウチソウが咲くガレ
場や溶岩の間を下って行く。
11時55分急斜面を下り切った場所に「石清水」の標識が立ち近くに薄い水場があった。近くに
白いイワギキョウが咲いていたので撮影する。羅臼平に下りると今度はメアカンキンバイの花を見つける。上りと下りが同じル
ートでも見る景色や花が違う場合もある。


11時05分 羅臼岳を下る 羅臼平で見上げた三ッ峰は眼下に見え、奥にもう一つのピークがある
三ッ峰は火山の火口縁だろうか真ん中に地溝になっている  硫黄岳の北側には更に知床の尾根が続いている

  
 急なガレ場を下って行く              ここの岩場にはタカネトウチソウ(ワレモコウの仲間)が多い

  
 次第にハイマツが多くなる               溶岩の間を抜けていく


 岩場を抜けるとなだらかなハイマツ帯となっている 知床連山はまだ硫黄岳が見える(左端の尖がり)

  
 11時55分 「岩清水」まで下る           斜面から少しだけ水が滴り落ちていた

  
石清水の傍に白いイワギキョウが咲いていた        下って来た登山道を振り返る      

  
12時17分 羅臼平近くまでに下り付いて羅臼岳を眺める  往路では見逃していたメアカンキンバイと出会う

  
 メアカンフスマの群生  タカネツメクサ属で高山植物のタカネツメクサ類やフスマ類、ハコベ類は中々難しい


  もう来ることも叶わない羅臼岳をしっかりと目に焼き付ける  いい山だった ありがとう


羅臼平から来た道を岩尾別温泉まで引き返す

大沢を下って行く。上りでは沢山の花を楽しんだが、下りでは青いオホーツク海を眺めながら歩く。

13時03分大沢を下り10分程進むと上りでは気付かなかった「羽衣峠」の標識が有った。しかし地図を見るとこの羽衣峠は
銀冷水の下側にある筈なのだが、訳が分からない。更に20分程下ると携帯トイレブースがあり「銀冷水」の標識と再会する。



  大沢を下る 海岸近くには知床五湖の散策施設が見える  この時間になるとオホーツク海も青さが増している

  
      雪渓の残る場所を下る                       幌尻岳でも見たエゾヒメクワガタ

  
 チシマキンバイソウは何度眺めても立派な花だ         13時03分 大沢入口まで着いた 登山道は尚も沢筋を続いている

  
振り返ると三ノ峰(西峰?)が見える 登山道が少し南側へ曲がって行ってる様だ こんな所に「羽衣峠」の標識が?

  
 銀冷水付近にある携帯トイレブース                銀冷水の沢水は僅かな流れだった

石ころがゴロゴロする「仙人坂」の急傾斜を下ると樹林帯の間から前方にオホーツク海が見える。14時08分から14時25
分まで「極楽平」の緩斜面を歩く。左後ろには羅臼岳の岩峰が見えて別れを告げる。

10分程下ると「弥三吉水」の標識が立つ場所まで帰り着いた。横の鉄パイプより登山に重要な命の水が流れ出ている。ダケカ
ンバが登山道を横切るので頭を打たない様に気を付けながら歩く。右後ろを振り返ると知床連山の北部が並び、一番左の尖った
ピークが硫黄岳だ。


  
 仙人坂は高低差があるのでオホーツク海が眺められる    樹林帯の中はダケカンバが横に幹を曲げるので頭を打たない様に注意する

  
 14時08分「極楽平「に入る                     平坦だがダケカンバには気を付けながら歩く


   これが羅臼岳の見納めかも知れないと羅臼平で   左後ろをり返る

  
14時25分「羅臼平」を抜けて振り返る                  尚もなだらかな登山道が続く

  
 14時35分「弥三吉水」を通過                    知床連山 三ノ峰から硫黄岳までが見えた

15時前に「650m岩峰」の標識があるが岩峰には往路同様全く気が付かなかった。左手が開けて知西別岳(ちにしべつだけ
と右肩に遠音別岳(おんねべつだけ)が見える。海別(うなべつ)岳は隠れて見えない。


  
 15時少し前に「650m岩峰」の標識に出合う 岩峰は何処?   この石畳は黒色泥岩らしい


 知床連山の南側基部、 知西別岳(ちにしべつだけ)と右肩に〜遠音別岳(おんねべつだけ)

15時30分見覚えのある岩が見え、枝振りに特徴のあるトドマツ帯の斜面に入る。木下小屋が近づき左手にある遠音別(オン
ネベツ)神社の祠に挨拶をして16時30分木下小屋の横を通る。すると斜里岳やオシンコシンの滝でお会いした福井県の三人
女性が手を振って挨拶をしてくれた。二人は明日羅臼岳に上り、運転手役の一人は知床5湖を巡ると言う

  
 快適な尾根道をドンドン歩く              見覚えのある岩が右手に見えると登山口は近い

  
 尾根から外れて登山口へトドマツ帯を下る  登山口近くに遠音別(おんねべつ)神社が有ったのでお参りする


登山口の木下小屋に16時05分帰り着く 斜里岳やオシンコシンの滝でお会いした福井の3人組とご挨拶する
素泊まり2,500円で食事や寝具の提供は無い山小屋らしい 車中泊よりは快適だろう


車に帰り直ぐに「ホテル地の涯」の日帰り温泉にゆっくり入り、この日は同じ場所で車中泊とする。天気が良いので帰りに黒岳
に登ってから帰る事に決めた。


  
 岩尾別温泉「ホテル地の涯(はて)」                 時間が早いので誰も居ない とても気持ちの良い温泉だった



翌日(8月6日)は知床横断道路を走って知床・羅臼町へ行って見る事にした。残念な事に知床峠付近は物凄い霧に覆われ羅臼岳を見上
げる事は出来なかった。はやり前日羅臼岳から見た様に根室海峡側(太平洋側)は天気が悪い様だった。ウトロ側に比べてこちらは観光
客もまばらで寂しい印象だった。

どんよりした根室海峡を眺めと後、天気の良い西側、オホーツク海側に引き返し知床五湖を少し散策する事にした。

  
  道の駅「知床・羅臼」に立ち寄るが海鮮に興味がないので・・・  オジロ橋のオジロ鷲モニュメント

  
 根室海峡はどよ〜〜んとしており、国後島も見えない      羅臼温泉付近の川から湯気が立ち上っていた


  知床五湖の木道を歩く  こちら側は天気が良い


     オホーツク海からの風と空が気持ちが良い


   硫黄岳から羅臼岳までの知床連山が湖越しに眺める事が出来た


          オシンコシンの滝にあった知床連山の案内板


  今日も太平洋側からの雲が羅臼岳と知西別岳の間を流れる

この後、網走を経由して黒岳登山口、層雲峡へと向かう