2022年5月6日
烏ヶ山  新小屋峠〜西鴨(三角点)〜烏ヶ山〜鏡ヶ成キャンプ場  周回約6時間
 


 カシミールソフトを利用したGPSトラックログ図  烏ヶ山周回ルート

2022年((令和4年)5月5日に奥大山、鏡ヶ成(かがみがなる)の象山〜擬宝珠(ぎぼし)山を歩いた。実は一週間程前にアカリプタさん
と讃岐花乙女隊(keitann さん」reikoさん、ピオーネさん)達がここを歩いてダイセンキスミレとサンカヨウを掲示板にアップされていた。

そこで、私が未だ歩いていない烏ヶ山の鏡ヶ成キャンプ場ルートを歩く前日に奥大山休暇村で車中泊をして目的の花を見る事が出来た。
5月5日の夜、鏡ヶ成で星空撮影を目論んだが濃い霧に覆われて星は見られなかった。


       大山北壁(左奥)と烏ヶ山(右)   奥大山へ行く途中の風景

5月6日早朝に車で登山口の新小屋峠の駐車スペースに行き06時40分烏ヶ山登山口に入る。このルートは既に歩いた事があるので
気楽に歩く。以前来た時は地震崩落により入山禁止が解かれた直後だったので登山口が分かり辛かったが、今は登山者が増えて明瞭
になっていた。

最初は足元に笹が生えた灌木帯をカーラ谷の東に延びる尾根に沿って烏ヶ山の東尾根へと進む。カーラ谷は南へ本谷〜俣野川となり
最後は北流する日野川と合流して日本海に注ぐ。ユキザサ、カタバミなどの緩斜面を進むと笹が濃くなって傾斜が次第に急になってくる。

ブナ等の大木が斜面に現れ大山らしい森の雰囲気となる。左側のカーラ谷を透して烏ヶ山付近の岩峰が木々の間から少し見える。
次第に急斜面となりロープが置かれた場所もある。 07時36分前方が開けて尾根部に上がった様だ。

  
 前日星を見る予定が濃霧に覆われる               翌5月6日 06時40分新小屋峠登山口を出発

  
 最初は軽的な灌木の間を進む                  途中から笹の丈が高くなるが踏み跡はしっかりしている

  
 やがてブナが現れる  笹とブナの取り合わせは美しい      空を見上げると天気は回復した様だ

  
 時々木々の間から烏ヶ山付近の岩峰が見える          大山特有の細めのブナ林

  
 急斜面になるとロープが見られた             どうやら稜線の峠部に着いた様だ

四等三角点「西鴨」 1,23.4m

07時36分尾根筋に上がると大きな分岐標識が立っている。前回、この尾根近くにある三角点を踏み忘れたので藪を少し漕いで
尾根を右手に進むと少しスペースがありそこの三角点があった。三角点名の「西鴨」はこの尾根の南側を流れる「西鴨谷川」から
取られていると思われる。西鴨谷川は野添川〜小鴨川〜天神川となり日本海に注がれる。この河口付近に例の羽合(ハワイ)
海水浴場がある。

さて、分岐まで引き返し南西方角に続く尾根沿いを烏ヶ山へと向かう。


  
07時36分 烏ヶ山から北東へ曲がって延びる尾根筋に着いた  右に少し入ると三角点がある


 四等三角点「西鴨」 国土地理院の三角点データには標高は記載されていない 地形図には1,230.4mとなっている

  
 
藪尾根を分岐へと引き返す                      07時50分 分岐から尾根を烏ヶ山へと向かう


烏ヶ山・南峰への尾根は三角点峰から一旦コル部へ少し下がった後、肩部に取り付いて行く。南側は緩やかな斜面だが、北側は鳥谷が
鋭く斜面を切り込んでいる。この細尾根にはこの時期 イワカガミ、イワナシ、ショウジョウバカマ、サンカヨウ等の花が見られた。特にイワ
ナシは四国には見られず小型の果実は梨の味がするそうだ。

高度を上げて行くとタムシバの白い花が辺りに結構咲いている。今年はタムシバの当たり年みたいだ。右手が開けて烏ヶ山から鳥越峠へ
至る尾根筋の向こうに今ではお馴染みとなったキリン峠から槍尾根、更にその奥に大山本峰が見える。急斜面の岩場になるとロープが
置かれているが足元は大山南壁よりはマシだが気を付ける。

09時08分鏡ヶ成キャンプ場への分岐付近にある標識に着く。登山口から約2時間30分って所だ。

  
 右前方に烏ヶ山の岩峰が見えだす            尾根が烏ヶ山へと右に回り込んでいる


 中央のタコ坊主が烏ヶ山(北峰=本峰)だ  前後に羽根を広げた様にピークが並ぶ

  
 (コ)イワカガミの色が鮮やかだ                    次第に細尾根の急登になる


  大山の樹林帯には色んなタイプのブナが生える

   
  イヌツゲの向こうに烏ヶ山の南峰と本峰が見えて来た       山桜(?)が咲いている

  
     春の花 タムシバ                        ショウジョウバカマ

  
   イワナシ                                サンカヨウ


  迫力ある烏ヶ山の東壁  谷筋には残雪も見られる 奥に大山がガスの上に少し見える

  
 ズームするとキリン峠と槍尾根付近が浮かび上がった      南峰の肩部に向かって高度を上げる

  
 溶岩が剥き出しになった斜面にはロープが置かれている   09時08分 鏡ヶ成キャンプ場への分岐付近に到着


周回路分岐から烏ヶ山へ (核心部)

烏ヶ山・南峰直下の周回ルート分岐から北側を見上げると迫力満点の岩峰が目に飛び込んで来る。烏ヶ山は平成12年(2000年)
鳥取西部地震による登山道崩落で暫く入山禁止になっていた。平成28年2016年に登山道解禁となったが、北側の鳥越峠への
縦走路はまだ通行禁止となっている様だ。

まあ、厳しそうな岩尾根と言っても普段石鎚東陵コースに比べればどうって事も無いしルートもちゃんと付いている。この厳しそうな南
側斜面を這い上がると南峰山頂付近は灌木に覆われて高度感や眺めは余り期待出来ない。しかし北側の肩部に出ると出雲のマッタ
ーホルンと言われる烏ヶ山の尖った本峰が大山北壁をバックに登場する姿は圧巻だ。

一旦コルに下り、岩峰を上り返して09時27分烏ヶ山の山頂に到着した。


            いよいよ烏ヶ山・南峰へ上がって行く

  
 南峰が近づくと烏ヶ山本峰と横並びになる             稜線は西側も木谷に向かって鋭く切れ落ちている

  
 烏ヶ山の南峰自体は灌木なども生えてフツーの尾根だ    北側に出ると烏ヶ山の本峰が姿を現す 大山はガスっている


 烏ヶ山・本峰に向かっていると大山のガスが飛んで来た 弥山から剣ヶ峰が見える

  
 右手には矢筈ヶ山が見える 甲ヶ山は真後ろに隠れて見えない 今年はオオカメノキも花を花を沢山付けている

  
  ここにもダイセンキャラボクが生えている       ちゃんと山頂に向かってルートがある

烏ヶ山  1,448m

烏ヶ山の山名は遠くから見ると烏(カラス)が羽根を広げた姿に似ている事から付いたらしい。山は溶岩ドームで約2万年前の火山
活動でに大山の主峰と共に出来たとか、もっと以前の蒜山三山と一緒に形成されたと言った説がある。まあ大昔の話だから誰も見
た訳では無い。

やはり尖がっている形の山は槍ヶ岳と同じく人間の目に付くから存在感がある。そして大山の主峰から少し南東方角に離れている
ので余計に目立つ。北側の琴浦町と南側の江府(こうふ)町の境界に位置する。北側の鳥越峠から尾根伝いの続きになっているが
笹薮が深く烏ヶ山の北側で山体崩壊があり歩く人は少ない。(私は以前歩いたが、確かにハードな尾根歩きだった)

その為、烏ヶ山の登山道は奥大山、鏡ヶ成からの周回になってしまう。烏ヶ山の展望は確かに良いが、馴染みの深い北側に大山南
壁が一望出来るのが一番のウリだろう。


 烏ヶ山 1,448m 三角点は無い  比較的大山グループの中では標高が低い

  
  懐かしい裏手の縦走路へ出てみる                 子ヨウラクツツジが見られた

  
 ここにもオオカメノキが花を咲かす 奥のピークが三角点峰    山頂に上り返す


 鳥越峠への尾根は更にキリン峠へと続く  正面がキリン峠〜槍尾根〜天狗ヶ峰〜剣ヶ峰と続く 左端が弥山


  烏ヶ山の山頂から大山南壁を眺める  やはりデカくて迫力がある


下山は鏡ヶ成キャンプ場ルートへ

ゆっくりと烏ヶ山からの展望を楽しみ、10時過ぎに山頂を後にする。烏ヶ山は南峰で三方向の尾根に分かれる。左手に切れ込んで北へ
続く長い尾根は上りに歩いた三角点「西鴨」を経て途中から東へ方向を変えて地蔵峠まで続く。西側に延びる支尾根は直下は断崖絶壁
でとても歩けないが下側で奥大山スキー場のある大平原(おおなるばら)で消える。

一方、下山に使う支尾根はこの二つの尾根の丁度中間部で東に延びて行くが、標高1,100m付近でなだらかな斜面となり鏡ヶ成への
広大な緩斜面を形作る。従ってこういう地形の場所では明確な登山道が無いと歩く事は不可能に近い。

この様な尾根の分岐付近は岩場となっておりサントリー「奥大山の天然水」のコマーシャルで宇多田ヒカルがここに座ってペットボトルの
水を美味しそうに飲むシーンで有名になった。


  
10時過ぎに分岐へ向かう 正面は南峰               ロープが置かれた岩場を下って行く

  
      烏ヶ山と矢筈ヶ山を振り返る                南峰で大山南壁の見納めとなる

  
 烏ヶ山の南峰に生えるイヌツゲらしき低木            下山に歩く尾根筋 (恐らくここが地震で崩落してたのだろう)


      この下側付近が周回路分岐  正面は下山する短い尾根


鏡ヶ成キャンプ場コースを下る

10時20分、鏡ヶ成キャンプ場ルートへ下る。最初、南峰直下までは急な岩尾根を急降下する。この付け根部が地震で登山道が崩落して
長い間登山禁止になっていた場所だと思われる。ある程度尾根を下って行くと笹と灌木に覆われた細尾根となり安定する。

暫く東に延びた明瞭な尾根が続き一本道をドンドン下って行く。下から登山者が登って来るがどちらかと言えばこのルートは下りに使い
たいと思うほど単調で展望は余り期待出来そうに無い。

1時間程下ると標高1,100m辺りで傾斜が緩やかになり登山道は南へ振りながら緩斜面に入って行く。

  
 下山ルートの最初は岩の細尾根を下る              振り返ると南峰までの岩峰が見える 

  
 ある程度下がると灌木帯の間にある細尾根を下る   笹も次第に深くなるが踏み跡はしっかりしている

  
 こちらのルートからは烏ヶ山の本峰は見えない          ブナやその他の自然林が出て来る

  
 11時20分標高1,100m付近に来ると傾斜がなだらかになる    うっすらとした尾根が続く

登山道が緩斜面の自然林に入ってしばらく下ると植林地帯に変わる。この辺りの地形は既に尾根は無く方角も植林帯の為にサッパリ
分からない。しかし登山道がしっかりと付けられているので安心だ。植林帯を30分程歩くと小さな沢筋に出る。日野川の源流部にあた
るカーラ谷である。殆ど水が無いこの沢を渡り登山道が続く。

カーラ谷を横切ると登山口は近い。12時03分車道に出ると、道の向こう側に鏡ヶ成キャンプ場がある、ここから左べ車道を歩き12時
35分車に帰る。

  
 11時27分 植林が現れる                     もうこの辺りでは尾根は存在しない 道が無ければ歩けない

  
 スミレはすみれ〜〜♪                        下山時のカタバミは咲いていた

  
 11時52分 小さい沢を渡る                    ほぼ水は無いが「カーラ谷」を渡渉する

  
 しっかりした道があるので助かります                12時03分 道路に出る

  
 ここが鏡ヶ成国民休暇村登山口だ                 車を置いた新小屋峠まで歩いて行く

  
 大山キスミレが道路端に沢山咲いている わざわざ山へ見に行く必要無いじゃん  タチツボ?

  
 12時35分 車を置いた新小屋峠に帰り着く            ゆっくりと国民休暇村の日帰り温泉に入る


前日、象山〜擬宝珠(ぎぼし)山をダイセンキスミレ、サンカヨウを眺めながら歩き奥大山休暇村近くで車中泊し、翌5月6日は烏ヶ山周回、
そして国民休暇村の日帰り温泉へ入った後、次の目的地人形峠で車中泊の後、イワウチワを探しながら高清水トレイルを歩いた。

 
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