大山 一ノ沢と三ノ沢


1)大山 一ノ沢〜弥山 ピストン

2021年6月6日
メンバー エントツ山、アカリプタさん、
keitann さん、 reikoさん


カシミールソフトを利用したGPSトラックログ図 大山一ノ沢〜弥山

06時少し前に坂出コメリで集合し、アカリプタさんの車で大山一ノ沢の駐車スペースへ向かう。8時丁度に駐車場を出発し暫く
右岸管理道路を歩き、沢に出た所から直接水の無い沢を上方に詰めて行く。途中、鉄枠で岩を囲んだ砂防堰堤の壁からダイセン
クワガタが無造作に顔を出す。

上部へ進むと岩を蛇籠(じゃかご)にした簡易堰堤を何度かやり過ごし、左手の稜線へ向かってヤマヤナギの生えた草地を這い上
がる。普通は最初から砂防管理道を歩く人が殆どだが、やはり一ノ沢へ行く限り沢沿いを詰めなければ示しが付かないのだ。

草地に出ると少し傾斜も緩やかになりアカモノ、ダイセンクワガタにレンゲツツジの鮮やかなオレンジが加わる。09時45分稜
線に這い上がり笹とギボウシの葉っぱ等、草地の間に続く踏み跡に出て女性陣を待つ。

  
 出発から40分程で石組の砂防堰堤を右岸から這い上がる  灌木藪を詰めていくと鉄枠の砂防堰堤に出る

  
 更にその上は蛇籠(じゃかご)の砂防堰堤となる    タニウツギの上方に稜線が見えて来た

  
 稜線へ向かう斜面は多少緩やかで草地となる      アカモノが沢山見られる

  
 レンゲツツジが見えると稜線は近い          09時45分稜線部に着く がんばれ〜reiko さん

尾根筋に上がると前方に大きく抉れた崩壊地がありその向こうに岩峰が見えるが、弥山はまだ見えない。東赤石、権現越えのカノコ
ソウは鹿の食害でほぼ見えなくなったが、ここには結構見られた。又、オキナグサなども珍しい花なので丁度花が咲く様子が見れて
良かった。

10時過ぎに崩壊地の横を通るが、3年程前に来た時はまだ樹木が縁に残っていたが、今回歩くと崩壊に飲み込まれていた。大山は
崩れ行く山だと実感する。崩壊地の上部に出てメンバーの様子を眺める。reiko さんは予想以上に頑張っているが、アカリプタさん
とkeitann さんはいつもの如く花の撮影に時間がかかっている様だ。


  
 稜線部の踏み跡はしっかりしている          崩壊地の横を抜けて大岩方面へ向かう

  
 カノコソウも丁度咲いている              崩壊地の上部に出た様だ


 崩壊地の上部から一ノ沢を眺める アカリプタさんとkeitann さんは花の撮影で遅れている様だ

  
  オキナグサは有ると嬉しい             イワカガミとダイセンクワガタ

第一崩壊地を越すと左手の斜面はお花畑となって右上に見えた岩峰まで続く。ここまで来ると高度も上がって標高1,448mの
烏ヶ山も少し低く見える。等高線が密なこの辺りからは弥山は全く見えない。右手に見える岩峰を越すと弥山の南壁にある崩壊地
が現れ、これに沿って山頂へ詰める事になる。

遮るものが無い山の斜面は爽快な展望と高度感でまるでアルプスの様に気持ちが良い。相変わらずアカリプタさんとkeitann さん
は花撮影でゆっくり登って来る。。



 イワカガミとツガザクラのお花畑

  
 爽快な歩き (reikoさん撮影)            コメバツガザクラ (アカリプタさん撮影)

  
 ダイセンキスミレ                    オキナグサ 再び〜


  オキナグサを撮影するアカリプタさん (keitann さん 撮影)


         岩峰の横に出ると烏ヶ山が奥に並ぶ

  
尾根の肩部(標高1,550m辺り)天空のランチ場 (アカリプタさん撮影) 標高が上がるとツガザクラが増えて来る


いや〜〜 高度感ありますねぇ  一筋の踏み跡を外さなければ高山植物を踏み荒らす心配もそう無さそうです

岩峰部を越すと弥山の山頂へ向かって大規模な崩壊地が現れる。これに沿って急斜面となり、草地にジグザクを切って付けられた
道を上がっていくと前方に弥山の避難小屋が見えた。

前回はお山開きと重なって物凄い登山者が居たのでここで引き返した。今日も結構な登山者が見えるが、道が続く場所まで取り敢え
ず私が先頭で責任を持って進んで見る。何かクレームが来れば後続の三人に引き返す合図を送る事にしていた。

何事も無く木道に付きホットする。山頂近くに進むと数段に組まれた木製休憩所で男性から「何処から上がられたんですか?」声を
かけられドキっとする。「いっ いちっ 一ノ沢からです」と観念して答えると「私も歩いた事があります。良い所ですよねぇ」
もう脅かすなって!

昼食は途中で済ませているので想定外の弥山で暫く休憩する。三角点へ行こうとすると「立入禁止」の看板があり誰も行っていない
様だったので諦める。展望所で眺めているとアカリプタさんが目ざとくノビネチドリを崖下の草むらに見つける。

  
 弥山の南壁崩壊地へ向かって急斜面となる       一ノ沢の最上部にあたる崩壊地に沿って道が付けられている

  
    大山の南麓は特に崩壊が進んでいる  奥に烏ヶ山


  崩壊地に沿って弥山への道が続く 確かにここは多くの人が歩ける場所では無い


 12時00分 弥山に近づく   剣ヶ峰に人が立っているのが見えた


  弥山の避難小屋へ向かって道がついている

  
 道が無くなった時点で引き返すつもりで歩く       結局 木道まで道が続いていた 


   山頂にて記念撮影 (ここまで来れたのは想定外だった) reikoさん 提供写真

  
 大山避難小屋付近には大勢の登山者が居た       新しく耐震構造に改築された避難小屋内部


 弥山三角点には立入禁止の看板があり行くのを止めた

  
 三鈷峰とその奥に矢筈ヶ山〜甲ヶ山〜勝田ヶ山〜船上山が並ぶ  アカリプタさんが目ざとくノビネチドリを見つける


計らずしも山頂まで来てしまい何となく居心地の悪い弥山を12時30分頃、タイミングを見計らってそ〜〜っと下山を開始する。
登りで写真を撮り三昧だったので帰りは全員スムーズに歩いている様だ。パラグライダーに乗った様な景色を眺めながら最初の崩
壊地を過ぎ、二つ目の崩壊地を下る。

朝這い上がった沢には下らず、登山道(踏み跡)に沿って高度を下げる。途中からヤマボウシの咲く樹林帯に入り、14時00分
砂防作業用のコンクリート道路に出る。そこを30分程下ると朝、沢へ行った道路の分岐に合流し14時40分 車に帰り着いた。

  
  崩壊地の上に出て下山する              さあ、帰ろ かえろ (keitannさん 撮影)

  
 上の崩壊地横を下る               下の崩壊地横を下る

  
朝沢沿いを這い上がった尾根合流点から登山道を下る    やはり樹林帯に延びる登山道は歩き易い

  
 14時00分 コンクリートの作業道に出る      作業道を少し登って朝這い上がった沢筋を眺める

  
 見覚えのある擁壁を通過する             14時30分沢へ向かう道と合流


  大山一ノ沢  なるべく山や自然にインパクトを与えずにひっそりと静かに楽しむべき場所だった 

四国の山では見られない大山独特の風景に大満足し、アカリプタさんと次回は三ノ沢をご案内しましょうと言う事でお開き
となった。



2)大山 三ノ沢〜槍ヶ峰〜三ノ峰〜天狗ヶ峰〜剣ヶ峰 ピストン

2022年6月4日
メンバー エントツ山、アカリプタさん、
keitann さん、黒河ジュニアさん


カシミールソフトを利用したGPSトラックログ図 大山三ノ沢から剣ヶ峰 ピストン

今年(2022年)6月が近づきアカリプタさんから大山三ノ沢へのスケジュール確認がありメンバーや日程をお任せする。結局
keitann さんだけが参加となり、あと一人のメンバーを犬返し仲間に声を掛けた。マーシーさんは仕事、の〜ちゃんは磯釣りで黒河
ジュニアさんが名乗り出た。
6月4日06時坂出コメリで集合しアカリプタさんの車で出発する。


        厳しい大山南壁をバックにのどかな山麓風景


上り 文殊堂〜三ノ沢〜槍ヶ峰〜三ノ峰〜天狗ヶ峰〜剣ヶ峰  約3時間30分

08時15分文殊堂の駐車場を出発し右岸の作業道を少し歩き左岸に渡る。ジシバリの黄色い花が段丘に群生しタニウツギのピンク
が並ぶ。去年は渡渉(水は無いが)場所の堰堤が作業中で登山道が左手の森の中に付けられて涸れ沢を渡る場所も決められていた。

左岸に渡ると明瞭な登山道が続く。足元にタニギキョウやクルマバソウなどの小さな花が咲いている。私もジュニアさんもこんな
小さな花は苦手だ。


  
 08時15分 文殊堂を出発                    右岸沿いの作業道にはジシバリ(地縛り)が群生している

  
剣ヶ峰ピークを眺めながら右岸作業道を歩く              ダイセンクワガタが無造作に生えている


       工事中だった砂防堤が立派に完成していた  ここから右手(左岸)に渡る

  
 歩き易い登山道が左岸沿いに続く                  クルマバソウが沢山生えている

  
  サンカヨウは実になっているのかな                この沢にはタノウツギが沢山花を咲かせていた


最終砂防ダムを左手(右岸)側から這い上がる  (文殊堂出発から約45分)

 09時00分先方に大きな砂防ダムが現われる。このダムは2段構えになっておりその下側を右岸側に渡りダム沿いに滑り易いコン
クリートの斜面にそって這い上がる。まあここにはロープが置かれているので問題は無い。

この堰堤を上がり藪を抜けて川原に出ると一旦広い中州に渡り、後はザレ斜面取り付き部までは草の生えた広い沢を上がっていく。
ちなみに草地には数本の踏み跡があるが、何処を歩いても良いので兎に角上流部を目指せば良い。。

  

 2段構えの砂防ダムを左手に移動して上部へ這い上がる    ダムの横に沿ってロープが置かれた道がある


最終ダムから中州に渡り40分程で右手のザレた斜面を尾根に向かって取り付いて行く

  
 ダムを上がると右手の草の生い茂った中州へ渡る           中州へ向かう ジュニアさん、keitannさん、アカリプタさん

  
 中州は草が生い茂り色んな道が延びている まあ何処を歩いても良い  出た〜〜 ミスターバナナマン

尾根への取り付き部 (最終ダムから40分程)

前方に大山南壁が迫ると09時40分頃から右手の灌木帯に沿って石がゴロゴロ転がる斜面に取り付き稜線部まで上がっていく。
以前はガレ場を上がっていたのだが、現在は灌木帯の中に踏み跡が付いている。この灌木帯の道は転がる石の量が少ないので多少
歩き易い。それでも急傾斜なので足元に注意が必要だ。又、転がる岩が比較的小さいものの落石に注意しよう。

この尾根取り付き斜面の中間部から稜線部にかけて大山三ノ沢の別天地お花畑が斜面に広がる。特に厳しい大山南壁をバックに
岩肌に咲くイワカガミやツガザクラは感動ものだ。

 
 こんな景色まで到達すれば右手の斜面に取り付く場所が近い  (写真 ジュニアさん提供)

  
谷から押し出されたガレ場の右手に沿って斜面に取り付く   前方の槍尾根に向かって歩きにくい斜面を這い上がって行く

    
 灌木帯の中も岩が崩れてガラガラ状態だ       現在は灌木帯の中に踏み跡が付けられている(ジュニア写真)

   
崩壊地に沿って上がって行く(ジュニアさん提供写真)   高度が上がるとイワカガミとツガザクラが岩場に咲いている

  
お花があるとアカリプタさんはテコでも動かない            急斜面もここだけは苦にならない  


  目指す剣ヶ峰の南壁は山体崩壊が進んでいて厳しそうな風景になっている


       厳しい環境に順応して精一杯太陽を浴びている  

    
       アカリプタさんの写真 その1  やっぱり時間をかけるだけあってピントも合って美しい

    
       アカリプタさんの写真 その2)  お花畑の感じ出てますなぁ

  
随分高度が上がって来たぞ 写真撮影で中々上がって来ない連中   まるでツガザクラの盆栽や〜〜


槍尾根に着く (最終砂防ダムから1時間40分、 尾根取り付き部から約1時間)

  
 10時40分 ダイセンオダマキの咲く槍尾根に上がる    「どうや ジュニアさん ええとこやろ〜」 「ちょっと緊張しますわ」


槍尾根を三ノ峰まで「天空の渡り廊下」を歩く

10時40分正式ルートを少し南に外して槍尾根稜線上に上がる。キリン峠まで下がろうかと思ったのだが今日のメンバーでは少し
稜線伝いに下るのは危険なので無理をせずに槍ヶ峰へと向かう。


槍ヶ峰は小規模ない尖った岩のピークでカッコいいが、もう崩壊した岩が重なっているので危険で眺めるだけで十分である。左手を
トラバースして三ノ峰へと進み
11時00分「三ノ峰」(標高1,692m)に到着する。

三ノ峰の名称は恐らく「三ノ沢の頭」的な意味合いで付けられたと想像する。国土地理院の地形図には縦書きで「槍ヶ峰」と記され
ており三ノ峰の山名は記されていない。三ノ峰は槍尾根の最高峰って事で地形図の標高1,692mに当たる場所になる。
実際の「槍ヶ峰」はその下方にあるヤセて尖った岩峰で恐らくここの標高は1,680m程では無いだろうか。


槍尾根の西側は今登って来た三ノ沢へ切れ落ちており、東側は加勢蛇川(かせいちがわ、かせちがわ)の源流部、本沢や壁沢の切れ落ちて
いる。ちなみに加勢蛇川の中流付近に大山滝や地獄谷があり、同じ支流部の振子沢はユートピア避難小屋へ数度歩いた事がある。

さて、三ノ峰からは両側が鋭く切れ落ちた「天空の渡り廊下」だ。身の軽いアカリプタさんは問題無し、以前高い所が苦手だったジュ
ニアさんもその後経験を積んで問題無し。7年前に途中で引き返した
keitann さんは当初「三ノ峰で待たして貰うわ」と言ってたが、
以前より幅が広くなって踏み跡もしっかりしている様に見えるので一緒に行くとの事。

  
 槍尾根からキリン峠方面 奥が烏ヶ山              槍ヶ峰へと向かう



      下から見上げる槍ヶ峰はカッコいい〜〜    奥は三ノ峰

   
槍尾根とて一杯お花が咲いているのだ               やっぱりアカリプタさんは撮影に余念が無い

  
 厳しい槍尾根の様子  奥に烏ヶ山                 11時00分 三ノ峰に着く


 三ノ峰より正面左が目指す剣ヶ峰で右手ピークがユートピア避難小屋から続く尾根の頭「天狗ヶ峰」となる


いざ天空の渡り廊下を大山最高峰「剣ヶ峰」まで

三ノ峰を出発して20分程でユートピアからの尾根合流点となる「天狗ヶ峰」を通過する。ここは特にピークと言う感じはしない。
以前来た時には天狗ヶ峰の木製標識が岩場に置かれていたが今は見当たらなかった。去年ユートピアから天狗ヶ峰へ進んでみたが
崩壊が激しく左右に切れ落ちて大変危険な場所があったので引き返した。

三ノ峰から天狗ヶ峰の細尾根は核心部でスリルがあり気を使う場所もがるが、天狗ヶ峰から剣ヶ峰への稜線は右手の小木帯へ逃げ
る場所もあり比較的問題ない。但し左手は三ノ沢に向かって鋭く切れ落ちているので注意が必要だ。

剣ヶ峰尾根から振り返った天狗ヶ峰は結構良い形をしており、このピークは上から眺める方が良い。

この厳しい歩きの中でも我が花探し隊はダイセンクワガタは言うに及ばずダイセンキスミレ、ノビネチドリ、サンカヨウなど次々
に見つけて撮影に余念が無い。こんな呑気なパーティは恐らく他には居ないぞ。

  
 11時05分 三ノ峰をいざ出発〜(keitann さん提供)  先ずは天狗ヶ峰を目指す(ジュニアさん提供)

  
ユートピア小屋から天狗ヶ峰へ延びる尾根 奥に船上山  縦走岩場にダイセンキスミレが無造作に咲いている


  
 う〜〜む ちゃんと来てるわい                   ダイセンオダマキすら天空の渡り廊下に咲いているぞ

  
 天狗ヶ峰が近づいた                         左手草地にイワカガミやツガザクラも見られる

  
 ダイセンクワガタ アカリプタさん提供(縮小してすみません)    11時20分 天狗ヶ峰を通過 三ノ峰がもう低く見える 


  天狗ヶ峰ピークに立つアカリプタさん 槍尾根の向こうに烏ヶ山、その奥に像山や蒜山が並ぶ  爽快や〜〜

  
 左手に落ちればすなわち三ノ沢〜〜♪         この高度感がたまらんわ〜〜 剣ヶ峰に突き上げる細尾根

  
 ジュニアさんも余裕だね  奥が天狗ヶ峰        剣ヶ峰までは左が切れ落ちて右手が草地が多い


剣ヶ峰へ向かうエントツ山 右側に草地があるって言っても歩く場所は切れ落ちた稜線部 ジュニアさん提供写真



  
  ノビネチドリ              サンカヨウ (アカリプタさんがとんでもない場所で撮影したもの)


剣ヶ峰(1,729m)に着いちゃた〜

11時45分最終目的の「剣ヶ峰」に全員で到着する。ここには三角点は無い代わりに山名が描かれたコンクリートの山頂構造物が
ある。若い女性グループが山名盤の横で休憩している。表側からの写真は食事中の彼女達が写ってしまうので裏側で記念写真を撮る。

山頂でのマナーとして山頂標識や山名版の横に陣取って休憩や食事は遠慮しないと他の登山者が記念写真を撮りにくい。写真を撮り
終わったら少し離れた場所でゆっくり休憩をしよう。


大山の弥山には三角点があり標高は1,709.36m、一方剣ヶ峰の標高は国土地理院の地形図によると1,729mになっている。つまり弥山
より20m程高い剣ヶ峰が大山の最高峰って事になる。


 
エントツ山の魚眼レンズで撮った剣ヶ峰直下から歩いて来た尾根風景


 
これは普通のデジカメ写真 剣ヶ峰直下からユートピア小屋方面の風景

  

表側には登山者が座っているので裏側で記念撮影    15分後登山者の移動を待って表側で記念写真〜〜


 剣ヶ峰から弥山方面の尾根 崩壊が激しく危険な為に冬場しか歩けない 左奥が弥山だろう

   
 新居浜出身コンビ ジュニアさん、エントツ山     keitann さんからプリン、アカリプタさんからはごっくん馬路村
                            両方とも保冷バッグで冷やしているのでおいしかった〜


  左から三ノ沢 、二ノ沢 、 一ノ沢と並ぶ  ここに来なければ三つの沢揃い踏みは見られない


下り 剣ヶ峰〜天狗ヶ峰〜三ノ峰〜三ノ沢〜文殊堂 下山は約2時間40分

12時15分頃、剣ヶ峰を後にしてザレた細尾根の下りは特に気を付けてゆっくり下りる。花探し隊は山頂でノビネチドリを見
つけ
たり、剣ヶ峰直下お斜面でサンカヨウを見つけたり大活躍をしている。

ガレた細尾根を慎重に下り12時45分三ノ峰に到着してお花探し隊を待つ。ここにも山名板の横で休憩をする人が居た。三ノ峰
の山頂標識と剣ヶ峰を撮影したいのだが、どうしても叔父さんの汗に濡れた背中が写ってしまう。確かにどこで休憩しようと食
事をしようと登山者の自由で写真に無頓着な人も居るので文句は言えないが休憩場所の配慮は必要だと思った。


  
天狗ヶ峰(奥のピーク)への細い稜線                天狗ヶ峰に近づくとそんなにピークという感じがしない

    
 ザレ尾根の下りは慎重にね                   天狗ヶ峰から三ノ峰の下りも尾根が細いので気を付けてね

   
 後続の二人も写真を撮りながら遅れて来ている様だ 12時45分三ノ峰で二人を待つ 山名版と剣ヶ峰を撮りたいけどオジさまの背中が・・


  三ノ峰から槍ヶ峰と烏ヶ山の尖がりを並べてみる   槍ヶ峰は下から見上げないと迫力に欠ける この尾根を槍尾根という

三ノ峰から槍ヶ峰の所謂(いわゆる)「槍尾根」に下ると一段と花が増えて来る。一ノ沢は草原の緩い傾斜にあるお花畑だが、槍尾根では
岩場に生えつくばったアクロバチックなお花畑となる。だからここの花達には頑張った感がある。上りにはあまり振り返れなかった景色をゆ
っくりと楽しみながら尾根から斜面へ下る分岐へと向かう。

  
 槍ヶ峰の右裾をトラバースして進む              槍ヶ峰のトラバース路から斜面を見上げる 沢山の花が咲いている

    
 槍ヶ峰を見上げるとイワカガミが壁を飾る              槍ヶ峰のトラバース路を過ぎると尾根下山分岐が近い

  
 前方の小ピークを過ぎた場所から尾根を別れて右に下る     ジュニアさんが名残惜しそうに槍尾根を振り返る

13時10分頃槍尾根を外れて右手の急斜面を下る。時々右上に見える剣ヶ峰などの大山南壁の崩壊斜面や左下に広がる三ノ沢を眺め
ながら下って行く。崩壊岩が上部から押し出されてズルズルと足元が緩む。しかし北アルプスの岩稜帯と違って大きな岩の落石はあまり
心配無さそうだ。とは言っても石鎚東稜コース同様にヘルメットの使用は個人の判断で被るに越したことはない。

沢に近づいた頃、終わりかけのギンランを見つける。銅山峰で私やの〜ちゃん、結さんが今年結構目にしてラインに写真を貼ったりしたの
だがジュニアさんだけが見ていなかった。それをここ大山三ノ沢で見つけたのでジュニアさんを呼び「これがキンランじゃ」と茶化す。

どこが境目かわからない広い斜面で三ノ沢を下流側に回り込んで草地を下る。

  
 ツガザクラやイワカガミに囲まれながら尾根を下る        13時10分槍尾根から下る ジュニアさん提供


   端正な形に見える剣ヶ峰に別れを告げる  斜面の緑が増えて山体崩壊を防いで貰いたいものだ

  
       三ノ沢が近づく                       もうここまで下りればのんびり出来る

  
     終わりかけのギンランを発見                 草木が生えた三ノ沢上部を下る

最初の大きな堰堤に近づくと左手に踏み跡が続く。ひょっとしたら左岸にも堰堤を下るルートがあるかも知れないと思いそのまま
下るが、堰堤上に出ても左手には道が無かった。堰堤伝いに右岸へ行けないので結局少し引き返して藪を漕ぎ右岸へ移動する。

川原には幾筋の踏み跡があるので他のルートに興味があったのだが、結論としてこの最上部の砂防堰堤は右岸にしかルートが無い
様だった。その後朝歩いた左岸沿いの登山道を下り、最後は下部の新しい堰堤から右岸に渡り14時55分文殊堂へ帰り着く。

  
 左岸側の踏み跡を堰堤まで下るも、堰堤をクリアする道は無かった  結局ジュニアさんが待つ右岸側の堰堤へ移動する

  
 滑ろ〜 コケろ〜 カメラを構えるがハプニングは起こらなかった   タニギキョウは群生していないと地味な花だ

  
  ヤブデマリはガマズミの仲間だから良く似ている      これは〇〇の葉、これは△△の花 ぶつぶつ言いながら歩く人

  
 14時55分 大山環状道路へ帰り着く 文殊堂はすぐ横にある  ノンアルコールビールで乾杯〜〜


  帰りに鍵掛峠より衝立屏風の様な大山南壁を眺める 去年は左手の一ノ沢ルート 、今日は右手の三ノ沢ルートを歩いた

駐車場で保冷バッグに用意していたノンアルコールビールで乾杯し天空の花園と細道を歩いた満足感に浸る。アカリプタさんと黒河
ジュニアさんは初めてのコースで、keitann さんも7年前に行かなかった剣ヶ峰まで歩く事が出来て全員大満足の山行となった。

   
  
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