令和2年2月1日(2020年)
大人の夜歩きシリーズ 第二弾 豊受山・三度ガ崖を這い上がれ〜〜
往路)富郷〜豊受山・南尾根〜三度ガ崖(さんどがだけ)直登〜豊受山〜赤星山
復路)赤星山〜赤星山・南東尾根〜三角点「中尾」〜四電・三島西線保線路〜富郷
カシミールソルトを利用したGPS トラックログ図 豊受山〜赤星山の南尾根を利用した周回図
プロローグ
豊受山は国道11号線から見上げるとゴツゴツしてあまり良い形をしていない。川之江から法皇トンネルを越えて金砂湖に
出た後、別子山村へ向かっている途中富郷で猿田集落への分岐付近に銅山川を左岸に渡る橋がある。この辺りから雪を被っ
た豊受山が見えるのだが、マッターホルンの様に尖がってカッコイイ形をしている。
豊受山・南尾根
銅山川から一本の尾根が豊受山へと続いているので以前からこれを這い上がりたいと思っていた。マーシーさんより「豊受
川から四電の保線路があって、その途中から尾根に取り付けば簡単ですよ〜」と以前から聞かされていた。
豊受山・南尾根は銅山川の支流、豊受川(東側)と惣兵谷川(そうべえたにがわ)右俣(西側)に挟まれて一本の急峻な尾
根を指す。
猿田川が銅山川へ合流する付近から見た豊受山・南尾根 マッターホルンは言い過ぎかな?
豊受山・三度ガ崖(さんどがだけ)岩壁 (頂上に白骨林がある)
上部岩壁を這い上がるエントツ山 上部岩壁を這い上がる能智さん
ひょんな事からマーシーさんの山復活トレーニングでこの豊受山・南尾根を上がって七々木山から適当に尾根を下ろう
と言う事になった。折角だからと伊予の鈍亀さんや能智さんも誘う。
ルートは直前に七々木山の南面は道路が交差して面白く無いので赤星山を周回しようと提案し異議なしとされた。赤星山
からの下山は中尾集落への登山道の途中で南東尾根に乗り、三角点「中尾」から四電・三島西線鉄塔保線路を辿れば登山
口まで上手い事周回が出来るのだ。
赤星山や豊受山は馴染みの山で標高も大した事も無いので、南側からの周回も7時間程もあれば大丈夫だと高(たか)を
括(くく)っていた。
豊受山〜赤星山
行程1)鉄塔24番まで四電・三島西線の鉄塔保線路を利用
山根運動公園を07時30分集合し別子山村から能智さんの車で豊受川の登山口で08時30分マーシーさんと合流する。
豊受川の右岸に沿って少しだけ進むと08時35分四電・三島西線の鉄塔保線路があり、そこから本日のスタートとなる。
植林の中をジグザグと高度を上げる。北西に向かって支尾根伝いになると松や自然林が現れるがしっかりした保線路が続く。
08時57分鉄塔25番に到着する。鉄塔から5分程進むと左手に岩を刳り貫いた穴が2つ並んでいる。鉱石の試掘をした
跡だろうか良く分からない。前方に鉄塔24番が見える。
南尾根へのトラバース路を進み09時25分四電・三島西線24番鉄塔に到着した。ここが豊受山・南尾根の合流地点とな
る。つまりこの鉄塔から南尾根を伝って豊受山への這い上がりが開始される。 又帰りには赤星山の南東尾根からこの先に
伸びている保線路を使ってここまで帰って来るキーポイントだ。
登山口は県道6号線、豊受川の橋近く 豊受川右岸(上流に向かって左手)を少し入ると鉄塔保線路が有る
植林帯の間をジグザグに支尾根へ向かう 支尾根を進むと鉄塔が見える
四電・三島西線25番鉄塔を通過 更に鉄塔保線路が続く
岩盤に刳り抜かれた2つの穴がある 保線路は南尾根の肩部に向かってトラバースする
ちょっとザレ気味の場所もあるが問題無し 南尾根の肩部に24番鉄塔がある(帰りにここを通る)
行程2)豊受山・南尾根〜三度ガ崖〜豊受山
があり、若くして亡くなった娘さんのお墓もある。山での生活は病院も無く厳しい生活を偲ばせる。そこから植林帯へ入って
進むと09時33分鉄塔を廃棄した跡に出合う。
南尾根の出だしは大きな岩が露出し少し荒れた雰囲気がする地形に植林帯の急登が続く。次第に植林帯の地形が落ち着いて
来ると09時56分737mピークに着いて前方に豊受山の岩峰が姿を現す。ここからは植林帯は消えて自然林の細根となり
ヒメシャラなども見られた。
09時28分 24番鉄塔の横から植林の南尾根に入る 岩がゴロゴロする尾根を進む
09時33分 古い鉄塔基部が残されていた 岩尾根の急登が737m肩部まで続く
この辺りの急斜面に植林帯が続く 09時56分 737m肩部に着くと前方に豊受山が初めて顔を見せる
四等三角点「徳丸」 775.1m
737m肩部で一息つくと、又細尾根の急傾斜が続くのだが、その途中に有る三角点を目指す。細尾根に入ると両側が切れ落ちた地形の
為暫く植林帯が消えてリョウブやアカマツなどの自然林となる。10時10分四等三角点「徳丸」を踏む。
地形図を見るとこの三角点はピークでは無く尾根の途中に設置されている。少し進むと平坦な場所に大きな木で組まれた林業用
の古びた滑車台と滑車があった。地形図を見ると、豊受川へ向かって落ちる急峻な東側斜面には植林帯のマークが有り材木切り
出し用に設置された物だろう。この滑車台を過ぎると松やリョウブ、ネジキが生える急斜面となる。
細尾根に入ると自然林となる ヒメシャラがこんな所にも生えている
起伏のある細尾根を進む 10時10分 三角点「徳丸」があった
四等三角点「徳丸」 775.1m
三角点のすぐ上に滑車台が残されている 「こんなの有ったかなあ?」(マーシーさんの記憶容量は3キロバイト)
滑車台を過ぎると又自然林の急登が続く 立ち木を不用意に掴むと枯れていてポキッと折れる時がある
アカマツが多い マツタケが生えるかも〜〜 ひぇ〜〜 こりゃたまらんわい
岩尾根が始まる
10時30分一旦平坦な地形になり、前方に又岩山が見える。そこを過ぎると俄然岩尾根となり10時40分最初の崖這い上
がりとなった。その岩場を乗越し一旦コルに下がって、又岩尾根が続く。驚いた事にこんな岩尾根の急登の左手には植林帯が
見られた。どこまで植林をすれば気が済むのだろう。リョウブなどの幹を掴みながら崖の様な尾根を這い上がって行く。
10時30分少し右手に回り込む 2度目の豊受山シルエットが見える
いよいよ岩尾根が始まる 「え〜〜 こんな所 有ったっけ?」
岩尾根のシンボル リョウブとヒメシャラ (左手に植林帯も見える) 10時40分前方に岸壁が現れる
左手の弱点部から這い上がる 能智さん 落ちんといてよ〜〜
大岩を超えると今度は崖を下る すると次の岩場が待っている
後続隊も崖を下って来る 尚も岩尾根が続く
950m小ピークへの最後の上り 11時03分 950m小ピークに着く
いよいよ三度ガ崖(さんどがだけ)を這い上がる
11時03分950mの小ピークに這い上がると前方に三度ガ崖の岩峰が眼前に現れる。赤星山方面を見上げると山頂付近は
霧氷で真っ白になっている。11時11分この小ピークからリョウブの生えたコル部に下りると、すぐさま次の岩峰這い上が
りとなる。岩からはツララが垂れ下がり気温は低いがずっと全身を使った這い上がりなので寒くは無い。
11時03分 950mピークより眺めた豊受山・三度ガ崖(さんどがだけ)の下部岩壁
三度ガ崖の下部岩壁をズームして見やすくフィルターをかけてみる
岩峰を這い上がる 岩峰を乗り越えて下る
岩峰と岩峰を細尾根が繋ぐ 岩からはツララが下がる
灌木の斜面をひたすら上がる どこまでも続くと思われる程の長い岩尾根
11時45分岩尾根にシャクナゲが現れ左手が少し開けると霧氷に覆われた赤星山とそこに至る稜線が見える。岩尾根の灌木
藪を暫く進むと前方に大岩壁が現れる。霧氷が落ちて白くなった岩尾根を進み、12時00分コル部から右手に回り込んで第
岩壁の直下に見物に行く。そこで記念写真を撮った後10分程で尾根のコル部に帰り、荒れた岩尾根の這い上がりを開始する。
この辺りの岩尾根は天然ヒノキやリョウブ、他の雑木が生えているのでそんなに難しくは無い。
岩の細尾根にはシャクナゲが現れる 細尾根に後続隊も這い上がって来る
11時50分 左上に赤星山が霧氷で白く輝く
前方に大岩壁が現れた
尚も岩尾根を這い上がって行く 尾根の右手に出ると凄く落差のある絶壁が見えた
大岩壁の真下まで寄り道をする 真下で記念写真 マーシー、亀吉、のーちゃん
岩尾根に帰って這い上がりを開始する 天然ヒノキや灌木が生えているので安心感がある
12時16分眼前に逆層スラブの大岩壁が現れる。四角い板状節理を持っているのだが逆層になっているので手がかりが難
しい。私や能智さんは左手から這い上がったが、マーシーさんが中央部の岩松を支点にしてロープを垂らして伊予の鈍亀さん
を正面から上がれる様にフォローしている。12時27分平たい岩盤の上側へ這い上がり一息つく。ここまで上がると赤星山
の東斜面が霧氷で白く光っているのが良く見える。
りついた。
右手に見える白骨林のピークまで這い上がるんじゃね
12時16分 むむっ ! この岩壁は摂理になっているが逆層なので手掛かり、足掛かりが薄い
左手から回り込んでマーシーさんがロープを垂らす エントツ山と能智さんは適当に左手から這い上がる
岩盤の上に這い上がる 12時27分 更に上側の岩壁に這い上がりロープをセットする
12時33分 ロープを伝って岩壁を這い上がる亀美さん
12時35分 ツララ群を左手に見ながら更に岩場を這い上がる
赤星山にガスがかかっている その左奥には二ッ岳 絶壁の際までにじり寄る
12時45分 もうこれ以上前にはでれましぇ〜〜ん
「もうこれで岩は終わり?」 「さあ よく覚えてません」 まだ上がありそうよ 喜ぶのはまだ早いちゅうの!
展望を楽しんだ後、12時53分、天然ヒノキや苔の生えた岩場を這い上がる。ここは岩壁の中央部の凹みを利用してマーシ
ーさんが這い上がって上からロープを垂らす。ロープは6mmなので細くて引っ張ると伸びるので掴みにくい。まあ足場や天
然ヒノキなどが適当にあるので私はロープに頼らず這い上がった。
更に岩尾根を進むと垂直な岩が眼前に迫る。左手を偵察に岩場を一段下がるがここも崖に阻まれていてルートが見つからない。
13時23分尾根の中央部に戻るとマーシーさんが正面から這い上がってロープを垂らしていた。垂直の岩だが良くみると足
場も何とかなりそうで檜が丁度良い場所に生えている。13時30分私が二番手で這い上がってみるが問題は無さそうである。
岩のテラスに移動して伊予の鈍亀さんや能智さんが這い上がって来るのを眺める。13時40分フォローをマーシーさんに任
せて先に三度ガ崖展望所へ向かう。
ここからの岩崖は今までそれよりは数段楽で13時46分マーシーさんを展望所で迎える。次々と三度ガ崖アトラクションの
参加者が無事到着しゆっくりと展望を楽しむ。結局登山口から三度ガ崖展望所まで5時間10分も要した。
豊受山の三度ガ崖展望所は結構有名で尾根筋からここに来る人は多いが、ここを這い上がった人は少ないだろう。南側の銅山川、
県境尾根、赤星山などの展望を楽しみながら簡単な昼食を取る。
更にシャクナゲをかき分けて進む う〜〜ん まだドラマが有りそうじゃぞ
13時05分 マーシーさんの垂らしたロープに沿って這い上がる
13時10分 コルの向こうに垂直の岩壁が現れる 左手に回り込むも上の割れ目まで這い上がれない
13時23分 ここは中央突破しかなさそうだ マーシーさんが先に上がってロープを垂らす
2番手で岩棚へ上がって左手のテラスに移動する 亀美さんも垂直の壁を何とか上がっている
亀吉さんとしんがりを務めてくれた能智さんも這い上がって来る
13時40分 三度ガ崖展望所へ最後の這い上がり 13時46分 三度ガ崖展望所でマーシーさんを迎える
伊予の鈍亀さん達も大森山〜玉取山をバックに展望所にッ着する
能智さん お疲れさ〜〜ん 赤星山と奥に二ッ岳
豊受山 三等三角点「鳥子山」(とりこやま?) 1,247.4m
14時08分主稜線へ向かい、稜線の破線道に合流すると北側下手に豊受神社の建物が見える。両側に並ぶ木々は霧氷で覆わ
れて登山道は雪や落ちた霧氷で埋まっていた。
いる。
14時20分稜線部から北に外れた豊受山三角点を踏む。しかしここの三角点は植林に囲まれて展望がないのが残念だ。アケ
ボノツツジの頃は少し北側に下ると群生が見られるが今は魅力に欠ける三角点山頂だ。
今までの道と違い、信じられない程快適な登山道〜〜〜 14時12分 豊受神社を右下に見ながら歩く
おおっ! 霧氷有るじゃん 分岐から三角点へ 何か得した感じ 結構な霧氷が付いている
三島・川之江と庄内半島
14時20分 豊受山三角点 点名は「鳥子山」
行程3)豊受山〜赤星山の稜線歩き
野田登山口分岐に着く。ここの分岐標識を見ると豊受山から0.7km進んで来て、赤星山まで更に2.0kmとある。
う〜〜ん 三度ガ崖への這い上がりで時間を相当消費した様だ。
14時30分 尾根道分岐からトラバース気味に赤星山へ向かう 14時50分 野田登山口分岐を通過
15時00分 赤星まで1.5km だと 葉っぱが残った霧氷がいいね
岩登りを頑張ったご褒美が霧氷のトンネルだ〜〜
赤星山 二等三角点「赤星山」 1,453.16m
15時18分赤星山の西肩湾曲部を通過。尾根はここで少し南側にズレた後赤星山へと一直線に向かう。
は素晴らしく、エビの尻尾というかカニの刺身の様になって普段は退屈な稜線歩きなのだが楽しく歩く事が出来た。赤星山の
稜線部でこんな立派な霧氷を見るのは初めてだったので全員得をした気分になる。
15時57分やっと赤星山に到着する。三角点の上に動物のフンがありいつもの靴集合写真は取り止めとなる。代わりに山頂
標識の前で記念写真を撮る。雪は無いものの霧氷が素晴らしく西側の逆光で黒いシルエットになった二ッ岳から東赤石の山塊
や霧氷越しの土居や三島の景色を楽しんだ後16時05分中尾登山口方面へと下る。
15時18分 赤星山西肩付近を通過 益々 霧氷が厚くなる
旗の様な霧氷もある 先がハリハリに尖った霧氷もある
美しい赤星山への尾根道が続く
15時57分 赤星山に到着する 三角点は獣のフンがあるのでパス〜〜
亀吉さん マーシーさん エントツ山 能智さん
土居町と新居浜の大島
三島、川之江方面と瀬戸内海
夕暮れが迫る赤星山山頂広場から二ッ岳からエビラ山、黒岳、その奥に赤石山系が並ぶ
赤星山でこんな霧氷を見るのは初めてだ おいおい そんなにのんびりしている暇はないよ〜〜
行程4) 赤星山〜中尾登山道〜尾根分岐〜赤星南東尾根〜三角点「中尾」
赤星大権現の祠に挨拶して南面にも存在する霧氷を楽しみながら登山道を歩く。16時19分右手に林道への破線を分ける場
所付近四国電力の鉄塔指標アングルに道しるべを設置してくれている。16時23分、1365mピークの肩部を過ぎると地
形が複雑になり登山道は左手斜面へ尾根を外す。左手の斜面へ向かうとカラマツ林があった。周りの葉っぱが落ちているので
初めてここにカラマツが植えられていたのに気が付いた。この辺り(山頂から約1km)まで下がると霧氷が無くなってしま
った。
16時23分北側へ向かう尾根が先で消滅するために又左手の斜面へ一旦下る。この南東尾根へ鞍替えが終わる所には標識が
立てられている。(山頂まで1.0km)
16時05分 中尾下山口へ向かう 南面も結構霧氷が有った
16時10分 赤星大権現の祠を通過する
16時20分登山道が曲がる場所には四国電力の標識が有る まだまだ霧氷が続く
左手斜面へ下る ここにも四電の登山道標識がある アカマツ林が見られた
16時35分 南東尾根への尾根替えが終わる場所に標識が立つ 16時37分登山道が南東尾根に乗ると四電標識が有る
中尾登山道も途中まで南東尾根を歩く 境界割り出し杭も立つ
南東尾根分岐 (登山道から離れる)
16時41分中尾登山道へ導く短いロープが置かれた分岐から南東尾根に乗る。この辺りの南東尾根は左が植林、右が自然林
と別れているので分かり易い。
分岐から10分程下ると地形図からは分からない2重尾根になっているなだらかな尾根が少しの間続く。細尾根部で植林は一
旦消えるがすぐに左手に復活する。総じてこの赤星山・南東尾根は歩き易い印象だ。
16時41分 登山道が南東尾根を右手に離れて行くので、ここからは尾根歩きとなる (分岐にロープが張られている)
左側:植林帯 右側:自然林のパターンが続く 16時50分 尾根の右手が一段下がって平らになっている
二重尾根の様な地形が終わると細尾根になる 16時54分細尾根の方がルートが明確で良い
17時0分 下り傾斜が続く 尾根に岩が出ると自然林となる
17時10分地形図にある標高1,025mPの肩部に来ると左手が崖で少し見通しが良く、薄暗くなっていく空に三度ガ崖のシル
エットが見える。三度ガ崖の名前の謂れは知らないが、確かに3段になっているのが見える。ひょっとすると崖が3段ある所か
ら名付けられたのかも知れない。
地形が安定して来ると左手は植林帯となっており、17時15分宇摩森林組合のヘルメットが落ちていた。その辺りから細尾根
となりドンドン下って行く。この南東尾根は明確な尾根で分かり易い上に境界割り出し作業のテープが続き楽勝だった。
ハート? それともスペード? 三度ガ崖のシルエットが見える
宇摩森林組合のヘルメットが落ちていた どんどん下る
地図を見るとそろそろ鉄塔が近づいた 17時40分 四電・三島西線23番鉄塔に到着する
17時40分四電・三島西線23番鉄塔に着く。すぐ下側に四等三角点「中尾」があり、ここから赤星山南東尾根に別れを
告げて四電・三島西線の鉄塔保線路を伝って登山口の豊受川まで帰ると言う計画だ。そのまま尾根を下れば県道6号線のトン
ネル近くまで下れるのだが、やはり周回を意識すると登山口に帰り着くログが綺麗なのだ。鉄塔のある場所は辺りの木々が伐
採されていて見晴しが良い。豊受山南尾根を眺めると角度的に一番下の段しかはっきり見えなかった。
17時40分 23番鉄塔から東側を眺める 豊受山南尾根は角度的に崖が二つしか見えなかった
17時42分 鉄塔の奥にある四等三角点「中尾」を踏む
行程5)四電・三島西線の保線路を24番鉄塔を経由して登山口へ帰る。暗夜行路
地図でざっと見て保線路は鉄塔23番と24番をほぼ直線で結んでいるものだと大きな勘違いをしていた。よくよく地形図を
見ると惣兵谷川(そうべえたにがわ)が深く刻んでおり直線的に保線路を付ける事が困難で、大きく南側を回り込んでいたの
だった。
北の方角に標高を200m程下げると、18時13分惣兵谷川の左俣に下り付きこれを渡渉する。そこから沢の北側に沿って標高
を100m程下げながら東に進むと18時40分惣兵谷川の右俣にかかる保線路鉄橋を渡る。
ここから24番鉄塔まではほぼ水平道に近く歩き易かった。途中19時00分支沢に架かるグレーチング橋を渡った。
19時06分四電・三島西線鉄塔24番にやっと到着する。やはりある程度整備された鉄塔保線路とは言え一か所支沢部で続
きの道が不明になったりして夜道は時間がかかり23番鉄塔から24番まで1時間20分を要した。
ここからは朝歩いた保線路を下り19時38分県道6号線の登山口に着いた。
17時45分 ヘッドランプを用意して保線路を東に進む 18時13分惣兵谷川の左俣を渡渉する
各自 高ルーメンのヘッドランプを持っている 18時40分 惣兵谷川の右俣にかかるグレーチング橋を渡る
惣兵谷川の右俣には2つ続けて橋が有った 19時00分 橋を渡る この靄(もや)は何だ?
19時06分 鉄塔24番の豊受山・南尾根の振り出し地点に帰り着く 19時22分 鉄塔25番を通過
19時37分 鉄塔保線路から県道へ着く 車を置いた県道に帰り着く お疲れ〜〜〜
今回の山行には誤算が2つあった
先ず登山口から豊受山三度ガ崖までの這い上がりに5時間20分を要した事が一番大きな誤算だった。ここは3時間半か、
遅くとも4時間あれば行けると踏んでいた。グループになるとそうトントン拍子には進まない。これが甘かった。
2つ目は仕上げに使った四電・三島西線の鉄塔巡視路が予想以上に大迂回ルートを取る事を良く知らず、ややこしい地形に
付けられて保線路を夜間に歩く事になってしまい参加者には迷惑をかけてしまった。
同時にHP読者に鉄塔23番から24番までの保線路レポが出来なかった事を残念に思う。
分かった事は、豊受山・三度ガ崖(さんどがだけ)展望所は三度ガ崖よりまだ上部にあり、展望所からは絶壁は眺める事は出来ないと
言う事だった。
いずれにしても危険な崖も暗い夜道も安全にクリア出来る山仲間は頼もしい。でもなるべく夜歩きはしないに越した事は無い。
少し反省〜〜〜