讃岐の里山 蓮光寺山と三角点「国分台」

2020年(令和2年)12月29日


カシミールソフトを利用したGPSトラックログ図 蓮光寺山と三角点「国分台」


堂山夕暮れ隊の344藪ラブ軍曹と型落ちフェニックスパパ、ナッチーさんが未だ蓮光寺山へ行った事が無いので案内する
事になった。蓮光寺山界隈はもう10年程前に歩き回ったのだが、最近はご無沙汰しており丁度良い機会を頂いた。

ルートは以前色んな場所から取り付いたものだが、今回は国道沿いの尾根筋から一番正統で長いと思われるルートを歩く事
にする。


先ず、下山口の高結神社(五色台足湯温泉の近く)に私の車を1台デポし、集合場所の11号線広場まで電動アシスト自
転車で引き返す。高結神社のある国分寺町西奥地区は蓮光寺山の東麓側と国分台の交わる谷間に位置する場所で国分寺を流
れる本津川の支流、野間川の源流地で池が沢山ある。


集合場所の綾坂を詰めた峠部は北側、蓮光寺山と南側にある鷲ノ山との鞍部を国道11号線バイパスが抜ける場所に当たる。
旧11号線への分岐があり車を停める休憩所になっている所だ。


09時30分の集合時間前に自転車で着くと既に3人は来て準備をしていた。早速バイパス沿いの登山口へ向かう。

  
 西奥の高結神社付近の広場に車をデポする   集合場所の11号線バイパス付近の広場 自転車を木に繋ぐ


09時35分ガードレールがある道路が山際へ入っている登山口に着く。道路は現在使われておらず荒れている。この道路
を尾根部まで上がり、そこから蓮光寺山から南に派生した163mピークへと向かうのだ。道路跡はこの尾根を回り込んで
続いているが、舗装もされておらず藪となっている。里山の大敵はスズタケとイバラの藪で、そんな場所に踏み込んでしま
うと相当体力と時間のロスになる。今日使うこの尾根も数日前に下調べをしており道は無いが快適に歩く事が出来る数少な
い場所だ。


樫やクヌギの葉っぱに覆われた尾根で背丈の低い笹が生えている。344藪ラブ軍曹は何やら庭で使うような剪定バサミを
ザックから出して戦闘態勢に入っている様だ。そんな武器は米軍に竹ヤリで刃向う様な物でほぼ役に立たない事は分かって
いるが、邪魔も助言もしない。この歳になると人間関係をうまく続けるコツは余計な口出しをしないって事だ。


09時52分季節外れのツツジが咲いている。型落ちフェニックスパパが例によって無駄にじっくりとアングルを決めて写
真撮影をしている。


  
 国道脇に以前使われていた作業道路が登山口         倒木もそのままだから当然今は使われていない道だ

  
尾根の取り付きを上がる 344軍曹は何やら選定バサミを出している様だ  低い笹は生えてはいるが歩き易い尾根

  
 お〜〜ツツジが咲いているぞ               時間がたっぷりありますんで納得のいくまでじっくりアングルを決めなはれや〜


10時00分163mピークに着き奥の蓮光寺山をバックに記念撮影をする。西側の坂出方面が開けて見える。尾根の直ぐ傍
まで中途半端な造成地となっており、その下にはソーラーパネルが並び、城山の裾野を綾川が流れて集落が坂出へと続くのが
見える。
現役時代にはこの綾川の土手沿いを自転車で坂出まで通った物だ。

  
 163mピークかと思ったが先にまだ高みが続いていた     気持ちの良い尾根を最初のピークへと向かう


 10時00分 163mピークに着くとバックに蓮光寺山が見える

  
蓮光寺山の左手に烏帽子岳と五夜嶽が並ぶ           城山(きやま)の間に綾川が坂出へと流れて行く

10時10分鞍部へ下りると、やはり低地は笹薮となっているが踏み跡は有る。この辺りは西側から蓮光寺山の裾野に向けて
昔使われていたであろう無数の道が交差している。
3人に東側の農業試験場からの登山口の説明をして引き換えし、荒れた作
業道跡をショートカットして上に進む。


  
 コル部へ向かって下る                       笹薮の下に結構広めの道(荒れているが)と出合う


 コル部から蓮光寺山を眺める 一見藪だらけでどうやって山頂へ行けるか最初来た時は途方に暮れた

  
 下見に来た時、進行方向に落ちていたブリキを置いてある  農業試験場からの登山口 (この上側まで3人を案内する)

  
10時15分 ショートカットの細道を上に向かう           笹薮だが足元には踏み跡がある


蓮光寺山 中央突破の南尾根ルート


 カシミールソフトを利用したGPSトラックログ図 地点Bより蓮光寺山・南尾根ルートを歩く


10時20分以前私が利用していた作業道跡まで上がって来た。以前はこの場所から小さな池がある西側へ尾根を巻いて進ん
で行き止まりから支尾根伝いに這い上がっていた。しかし、先日下見の時に少し左手に進んだ辺りに中央突破の尾根にテープ
が見られたのでそのルートを初めて歩く事にする。

この界隈は笹薮もあり支尾根までが特徴の無い地形なのでどちらに進んで良いのか判断が難しい場所だ。やはり最初は誰か経
験者に先導して貰う方が効率的だろう。


  
 10時20分 上側にある広めの作業道と出合う         これを左に進むと小さな池がある (ここを確認して引き返す)

10時28分尾根の取り付きにテープが置かれた場所からほぼ直線的に雑木林を進む。地図には破線が記されているいわゆる
登山道だ。ナッチーさんは元気なので先頭を歩く私のすぐ後を付いて来る。大体が歳をとると夫婦でどちらが元気かと言えば
断然奥さんの方に軍配が上がる。登山だけでは無く生活全ての面に渡って奥さんに軍配が上がる事が多い。亭主は辛いなあ・
・・


この頃になると剪定バサミ作業員の344藪ラブ大将も手には竹ヤリが見られなくなっていた。足元には適当な量の笹が生え、
雑木が立ち並んだこんな尾根が里山のお気に入りの場所。子供の時の記憶が重なる懐かしいデジャブーの世界だ。



 10時28分 尾根取り付き部 (テープで印有り) に取り付いて行く  地形図に破線が記されているルートだ

  
 尾根取り付き部を上から見る                    子供の頃を思い出すデジャブーの世界

10時42分標高250mの等高線上に大きな岩が現れると、踏み跡は右手(東側)へ振って行く。どうも直登を避けて東側
の尾根に出る様だ。確かに地形図の破線もここから右に振っている。


11時00分東尾根に出合い地図を確認すると、途中破線路とは少し外れて最後にこの尾根で合流している様だ。でもここま
で踏み跡もテープも適当に有った。344軍曹もこれならヘナチョコ登山会を案内しても文句は出ないだろうと配給された
ナッチーさんお手製の干し柿を食べながら感想を述べている。


昔、この尾根を冬に下って途中でGPSを落とし、週末の度に捜索に出かけてついにシダの中から発見したほろ苦い思い出の
ある尾根だ。この捜索の時に上からシダを何度も刈ったので道が出来ていたのだが、今は又シダ藪に帰っているだろうなあ。
あの頃良く吠えられた下の民家の犬は未だ生きているんだろうか。犬って藪山で相当離れていても下から吠えられる。これは
嗅覚に依るものか、藪を歩く怪しい音を聞き分ける耳なのかどちらなんだろう?


  
 10時2分 大岩が正面に現れるとルートが右に曲がる     ここからしばらく蓮光寺山の南麓を右手にトラバースして上がる

  
 踏み跡もしっかりした道が続く                   岩が現れると踏み跡が明瞭で無くなるがテープが置かれている

  
 灌木帯をテープに沿って進むと11時南尾根に合流       妻が作った干し柿ですが、どうぞ!


さて、ナッチーさんの干し柿を食べて元気が出たので山頂の三角点を目指す。10分程で山頂付近の岩に出る。石垣が積まれ
ているので中世の山城でもあったのだろうか?でもそんな話は聞いた事もない。


  
 東尾根から山頂へと向かう 藪っぽいが歩く事に問題は無い  藪を避けながら適当に山頂を目指す

  
11時08分 前方に大きな岩が現れた                この石組は何かの遺構やろかねえ


蓮光寺山 三等三角点「鴨」370.62m

さて岩山から少し東側に進んで11時11分三角点を見つける。昔、泉保さんや私が苦労して到達したこの三角点の回りには
沢山のテープが見られた。三角点名の「鴨」は甲の右にある縦線が一本少ない古い漢字だが、恐らく付近の町名「鴨庄」から
取られたものだろう。

国分寺から坂出にかけては古くから栄えた地域で歴史も古いし地名も京都辺りにちなんだ様な物も多い。鴨も加茂と同様に使
われていた様で鴨庄には加茂神社(西・東)がある。まあ今日の参加者は344軍曹は小豆島、フェニックス夫婦は愛媛の島、
当然私も愛媛の人間だから坂出や国分寺界隈の歴史には詳しく無いので話題にも上らず、辺りの笹を刈って4人で記念写真を
撮る。この為に百円ショップで500円で買った三脚を持って来たのだった。物凄く安定が悪くて倒れたりして失敗の挙句に
何とか写真を撮る。


  
11時11分 派手なテープが木々に巻かれた三角点に到着する 4人で三角点を踏む儀式 やった〜3人は初めてここに来たのだった


  500円の三脚を何度も倒しながら写真撮影に成功する


11時25分いよいよ蓮光寺三角点から北へと向かう。蓮光寺山は尾根が南東側と北側へと鍵型に延びているので、暫くは
平らな尾根筋を10分程進む。多少藪があるがそんなに長くは続かない。所々に測量の紅白棒が見られるので境界見出し作業
が最近行われたのかも知れない。

蓮光寺山の西側には烏帽子岳五夜嶽と呼ばれる火山角礫岩の岩山があり面白い場所なのだが、現在はこの2山とも採石
工場の現場と化し、大型削岩機で山が削り取られて昔の面影は無い。その為に蓮光寺山の西側は登山者にとって非常に窮屈
な場所となってしまった。


経済成長に欠かす事の出来ない土木工事のニーズに合った砂利が採掘される一方で山の様相が変わりゆくのは近くでは天霧山
や爺神山(とかみやま)、鳥形山等と同様である。


その窮屈な場所に向かって蓮光寺山の急斜面を北に下る。

  
蓮光寺山の三角点から北に向かう                  多少藪はあるがそれを避けながら進む

  
 里山で良く見かける測量用の紅白棒が3〜4本見られた    尾根の北端に出ると岩が出て来る


蓮光寺山の北側は採石場があり窮屈な場所


カシミールソフトを使用したGPSトラックログ図  蓮光寺山の北側 三角点「国分台」への道

急斜面は細尾根になっているので極端にルートを見失う事無く採石現場の上部付近に11時50分下り付く。左手に砕石場を
意識しながら灌木ヤブを進むと12時00分砕石場が見える場所に出た。そこから藪尾根を避けて少しだけ採石場の作業道の
上側にある裸地を歩かせて貰うが、結局行き詰るので又藪尾根に這い上がってセイタカアワダチソウの綿毛に咽(むせ)なが
ら先の広場に出る。

ズボンや袖口にはセンダングサ(引っ付き虫)がハリネズミの様に付いている。新居浜では引っ付き虫と言ったが、地方によ
っては「ばか」とか「ぬすびと」とか「げじげじ」「毛虫」「ちくちく」「とびつき」など色んな呼び方がある様だ。
 (*採石場と砕石場を同義語として適当に使わせて貰う)

12時15分砂地を高みに上がると北東方角が開けて西谷を挟んで国分台の防火帯が見える。あそこが最終目的地ですと説明
する。


  
 下りが始まると岩が現れる                      どんどん下る

  
 落ち葉が沢山溜まっているので滑り易い急斜面        10分程下るとなだらかな地形になる

  
 左手に採石場が見えて来る                     藪が少し濃くなって逆に踏み跡が薄くなる

  
歩き易い採石場の一番上の作業道へ下りる (蓮光寺山を振り返る)  バックは城山(きやま) 下側に道路が有る
                                        採石場の現場からは遠いので少し歩かせて貰った

  
 セイタカアワダチソウの綿毛にむせるわ              ひっつき虫にも沢山引っ付かれたわ

  
 12時15分 砂が置かれた場所を稜線部へ這い上がる     目的地の防火帯が見えた あのピーク辺りに三角点が有る


ハイキングの様な場所で昼食タイム  (12時25分〜13時20分)

前方に藪斜面が現われて、昔の記憶通りに藪の薄い右手から斜面を這い上がる。すると12時25分別天地の様な雑木林に出
る。ポカポカと日差しが差して風もないこの場所で昼食を取る事に決める。この為に持って来たソトのガスバーナーを2つと、
鍋も2個ザックから出してサッポロ一番塩ラーメンと野菜、スライスハム等を用意する。するとラーメンを作ると聞いていた
ナッチーさんがゆで卵と焼き豚を用意してくれていた。さすが優良主婦だけの事はある。私が持ってきた生卵は使わずにその
まま家に持って帰る事になった。


さて、食事の後はフェニックスパパがドリップコーヒーを用意してくれて、バームクーヘンやおやつ、果物、344軍曹お手
製の出汁巻き卵などでコーヒータイムとなり、藪山歩きに全く似合わないゆったり休憩となった。

  
 次の高みに向かって右手から藪を避けて上がっていく  上部は台地の様な地形になっている

  
 3人が後に続く                   別天地の様な台地がある この木は植林された物だろうか

  
ソトのガスバーナー2個と山鍋2個でラーメンを作る    食事の後はコーヒータイム  リッチな藪山歩きだ


龍王宮


いつまでもここでゆくりと昼寝でもしたい気持ちだが、そうもいかず13時25分一段上側にある神社へと進む。みんな食べ
過ぎて体が重い〜


休憩地から3分程で何故こんな場所に立派な神社があるのか不思議な場所に着く。朱色の鳥居が立っているのでお稲荷さんで
も祀られているのだろうか。その横に本社があってフェニックスパパが「龍王宮」と書かれた表札を見つける。かつて何度も
ここを通ってはいるが、神社名を確認したのは初めてだった。


砕石工場と藪山に囲まれたこんな場所にお正月用の注連飾りが新調されていた。一体どうやってここまで来るのだろう。結局
砕石場への道がかつての参拝道で、工場が休みの時に道路を利用してここまで来られているらしい事が分かった。

後に東加茂神社辺りにある龍宮神社からこの道路を少し歩いたが、「地元車優先」と看板が立てられていたので採石会社と地
元住人の話し合いでダンプカーの通行に当っては地元の農業交通の邪魔をしないという取り決めがされたのだろう。しかし、
山麓に残された農道の様な道を歩いてみたが、昔の畑やミカン畑はほぼ藪となっていた。

  
13時20分 整然と並んだ雑木林を奥に進む        すぐに朱色の鳥居が現れる

  
 お〜〜 立派な神社やなあ              社には「龍王宮」の社名が掛かっている


  砕石工場の出現で隠れた神社となった「龍王宮」 お正月用の注連縄が準備されていた


さて、龍王宮から北東方向に次の目的地「国分台防火帯基部」を目指して尾根を下る。尾根の左手は五夜嶽採石現場となり
スッパリと切れ落ちている。従って、この尾根下りは左の崖に沿って行くのでルート的に問題は無い。左手にマチュピチュの
様に階段状に削られた五夜岳嶽の採石現場を見た後、立ち入り禁止目的に張られたトラロープに沿って下って行く。

烏帽子岳は全国どこにでもある烏帽子の形をした山に付けられる名前だが、砕石の為に山頂部が削られて今は烏帽子が折れて
しまった。山名を「型落ち烏帽子岳」とでも改名する必要がある

その隣にある五夜嶽は弘法大師がこの山の中腹(岩屋寺)で崖を穿ち窟を造り五夜にわたり念踊の作法を修行したところから
五夜嶽と呼ばれる様になったらしい。よう知らんけど・・・


龍王宮を出発するとすぐ左側に今度は五夜嶽の採石場の段々畑(?)が見える

  
 最初は明らかに道の様なスロープにロープが続く    藪っぽくなるがロープが張られている


315mピークを巻く

13時42分龍王宮ピークと315mピークの中間にあるコル部に下り着く。地形図を見ると左手に向かって2重破線がある
が、これは五夜嶽砕石場へ至る道だ。ここからは正面の315mピークの右側を巻いて防火帯基部へと進む事になる。コル部
は少し笹薮ではあるが、直ぐに灌木帯となって歩き易い。この巻き道ルートは所々にテープや目印の紐があり結構マニアック
な人間の通り道となっている様だ。


13時55分右手に目的地の防火帯基部があるのだが、密な灌木帯で見通しが利かないのと、スマホ地図で防火帯の破線と境
界線の破線を読み間違い少しオーバーランをしてしまう。途中で池の方に進んでいる事に気が付き元に引き換えし14時15
分防火帯基部に着く。



 13時43分 315mピーク手前のコル部に下りつく  ここから右手に巻いて歩く  足元には岩屑が転がっている

  
一段高い笹薮へ突入する                      最初は笹薮を進む (左手にはロープが見える)

  
直ぐに灌木帯となりテープも随所に見られる           道しるべに細い紐が置かれている場所もある

  
 同じような景色なので目標地をオーバーランした様だ      方角修正して防火帯基部へ下る

  
 防火帯のポールが見えてホッとする                14時14分 左側の防火帯基部に到着する


国分台防火帯を三角点まで進む
  四等三角点「国分台」 407.21m

防火帯基部から2本の防火帯が国分台へ向かって延びている。三角点へは右手(南側)の斜面に沿った防火帯を進む。結構傾
斜がある上り坂となる。足元には笹が生えているが背丈が低く踏み跡らしいものも有るので問題は無い。蓮光寺山や鷲ノ山を
眺めながらゆっくりと歩く。

一旦上部で傾斜が緩み、防火帯は少し右手に曲がっている場所に着いた。ここからは正面の樹林帯に沿って上に続く道を利用
して歩き、ほぼ急坂を上り切った14時37分、四等三角点「国分台」に着く。この三角点は陸上自衛隊演習場の敷地内にな
っている為北側から来ることは出来ない。さりとて今日歩いて来た西側からのルートも難しいので中々訪問が難しい三角点だ。

以前は回りの笹が刈られて良く見えていたのだが久しぶりに見るとすぐ横側に来ないと見えなかった。ここも少し三角点の回
りに生えている笹を刈る。いざ500円の三脚で記念撮影をしようと出すが、雲台とカメラを繋ぐネジが抜け落ちて無かった。
え〜〜? 普通の三脚はこのネジが落ちない様な仕組みになっているんだが・・・やっぱり百円ショップの三脚はこんな程度
である。急きょザックを置いてフェニックスパパのカメラで記念撮影をし、長居は禁物とすぐさま防火帯を下る。

  
 防火帯基部は笹の背丈が高い            三角点へのルートである南側の防火帯基部へと移動する

  
 最初は少し深めの笹を歩く               右手には先ほど歩いた蓮光寺山とそこから続く尾根

  
 う〜〜ん 結構長いなあ               今日一番標高が高い場所へ上がって行く

  
  手前から蓮光寺山〜鷲ノ山〜火ノ山         ここから防火帯が右に振るので正面の樹林帯へ入る

  
 樹林帯の中には明確な踏み跡がある          14時37分 三角点「国分台」に着いた〜


 500円の三脚が壊れた為に集合記念写真はフェニックスパパから頂いた


防火帯基部へ下る途中で目の良い3人は開けた南側を指さしながら剣山が見えると言いながら眺めている。「え〜え〜キミ
達学校でお勉強をしなかった人たちは歳を取っても目がすごくいいんだよね〜〜」と剣山など見える訳が無い私はそちらを
見る事も無く皮肉を三人に投げかける。(目が良いって羨ましいなあ・・・)


  
蓮光寺山と烏帽子岳、五夜嶽尾根の向こうに城山(きやま)を眺める 「あれは剣山だよねえ エントツ山さん?」 わしゃ知らん!


  鷲ノ山の彼方に剣山系? でも同定は出来ないよ〜



高結神社へ向かって藪斜面の激下り

さて、15時03分防火帯基部まで引き返して、いよいよ車をデポした高結神社までの激下りとなる。ここは過去2回下か
ら這い上がった事があるが、当然道など無い。おまけに何処に藪があったかも全く記憶に無い。でも防火帯基部から娑婆に
帰るにはこの標高差150mを一気に下るルートが一番手っ取り早いのだ。


  
 防火帯基部へと向かう                       防火帯基部から適当に藪斜面へ突撃〜〜

15時05分意を決して斜面に飛び込む。最初はそこそこスペースがある灌木帯なので楽勝だった。藪を避けながら下るが、
所々で蔓やイバラの洗礼を受ける。15時20分とんでもないスズタケのブッシュが目の前に現れた。迂回路を探すが、右
手も小高い場所にスズタケの大藪、左手は同じ標高でスズタケが並ぶ。う〜〜ん こりゃ強行突破しかない!


両手で密生するスズタケを掻き分けながら進むと5〜6分で難所を抜ける事が出来た。難所を抜けてもそこは天国ではなく
蔦の絡まるチャペルだった。


すぐ後ろを来ている筈のフェニックスパパだが、姿は良く見えない。でも何だかんだ言ってもさすがおしどり夫婦だ。か弱
い女性に変身したナッチーさんを逞しくリードして付いて来ている様だ。藪ラブ大将は? 声も姿も見えない。藪を歩ける
至福にどっぷりと浸っているのだろう。


  
 先頭のエントツ山を追う (フェニックスパパ提供)         後ろから来るフェニックスパパを確認しながら下る

  
 藪の中から蓮光寺山を眺める                   うんうん 何やらわめきながら追(つ)いてきよるわい

  
どひゃ〜 どえりゃあ密なスズタケ〜 迂回出来ないので強行突破 そこを抜けるとツタの絡まるチャペルが現れた


15時40分大薮を抜けて葛(かずら)にぶら下がって遊ぶ余裕が出て来た。そこからは藪がほぼ無い谷筋を下る。最後は
スマホ地図のお世話になり少し左手に這い上がって15時46分高結神社の裏手に出た。
境内の石段や石畳を下って神社の
名前を確認後、15時53分デポした車に辿りついた。


  
 15時40分 藪を抜けたぞ〜〜  ア〜ア ア〜〜〜〜      いや〜 面白かった〜  でもあちこちイバラで引っ掻いた

  
 後は藪の薄い谷筋を下る                     植林されているみたいな場所に出る

  
 スマホ地図を頼りに15時46分 神社境内の裏手に出る    あ〜 何とか神社まで下り着きました〜〜

  
高結神社の参道を下る  この辺りは小規模な植林が行われている  15時53分 デポした車に無事帰り着く ばんざ〜〜い


沿面距離 7.5kmですが アップダウンのある里山を約6時間楽しく歩く事が出来ました



今日一日の充実した歩きと適度な疲れを感じながら集合場所に帰って無事解散となった。久しぶりの蓮光寺山と三角点「国
分台」だったが堂山仲間のおかげで思い出の地を楽しく歩く事が出来ました。 山仲間に感謝




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