山と元気の会 丸石〜石立山縦走  令和1年5月26日


カシミールソフトを使用したGPSトラックログ図  丸石〜高ノ瀬〜中東山〜石立山〜日和田

プロローグ

去年は「山と元気の会」で読売新道と下の廊下を歩く事が出来た。今年はあまり気乗りのする遠征計画が無いが、四国の縦走で
丸石〜石立山縦走という山行があったので迷わず参加する。
と言うのは近い将来、那賀山地の縦走を計画しているのだが、その最終下山地が今回の出発点「奥槍戸山の家」なのだ。そして
今回は前日比較的早い時間にこの場所に着くので新九郎山から奥槍戸山の家へのルートチェックが出来ると言うものだ。

令和元年5月25日 08時50分高松港に集合し14時頃「奥槍戸山の家」に到着する。大半はここから次郎笈へ自由行動で登っ
ていったが、私は一人で反対側の新九郎山分岐まで散策する。新九郎山分岐までの尾根は割と分かり易いので安心して引き返す。
この夜は皆さんと別に私はいつものモンベル・モノフレームシェルターで単独泊にする。


 那賀山地・新九郎山分岐近くから北側の次郎笈

  
 那賀山地の尾根は思ったより荒れていない              クマ出没に関する看板が立っている


  新九郎山分岐手前のピークに立つ大ブナ

  
  奥槍戸山の家                            山の会が夕食を準備してくれた (豚テキ)


 モンベル モノポールシェルター  ここしか張れる場所が無かった



令和元年5月26日
奥槍戸山の家〜丸石登山口〜丸石〜高ノ瀬〜中東山〜石立山〜日和田


カシミールソフトを使用したGPSトラックログ図    丸石登山口から中東山まで

剣山スーパー林道・丸石登山口から

朝04時に起きて月明かりを見て天気が良い事を確認してゆっくりとシェルターを片づける。適当に朝食を済ませて05時頃バスで
奥槍戸山の家を出発。剣山トンネルを抜けてスーパー林道へと進む。前日、山の家管理人からスーパー林道は途中で崖崩れの
為に不通だが丸石登山口までは問題なく行けると聞いていた。

普通、丸石へ行く場合は北側の祖谷川沿いにある「奥祖谷かずら橋」を登山口となる。これをわざわざ那賀川水系の槍戸川沿い
からアプローチするのは稀である。但し今回の様にバスが登山口と石立山・日和田下山口で送迎となればおのずと奥槍戸山の家
が起点となる。

  
 暗い内から目が覚めて出発準備をする              剣山トンネルを越えてスーパー林道を丸石登山口へ向かう

  
スーパー林道から石立山(左)と中東山を眺める          目的地の石立山は双耳峰だ


05時45分右斜面に擁壁の階段となっている「丸石登山口」を出発する。参加者は運転手の真鍋(和)さんを除いて8名でサブリ
ーダーの佐々木さんがトップ、リーダーの杉本さんがしんがりを務める。四国内の縦走で2泊3日となれば出席者が少なく、その上
堂山仲間の土佐さんが直前に帯状疱疹に罹って欠席となりちょっと寂しい。

ここから標高差200mを稜線まで気持ちの良い自然林の中のジグザグ登山道を歩いて06時17分主稜線へ上がる。後ろ側に次
郎笈のピーク付近から太陽が上がって来た。稜線には標識が立ち、丸石まで0.6kmと記されていた。.


    
05時43分 丸石登山口に到着                     05時46分 擁壁の登山口を上がる

  
入口は荒れていたが上に行くにつれて歩き易い斜面に             急登の自然林

  
 もうすぐ稜線みたい                          石立山まで遠いなあ

  
 陽が昇る次郎笈をバックにメンバーが上って来る        06時18分 分岐標識


三等三角点「丸石」 1,683.97m

丸石には手前のピークを1つ越えた次のピークになる。典型的な剣山系の笹原稜線を最初のピークに向かって上る。06時26分手前
のピークまで上がると右手に大きな肩を持つ丸石が見えた。小さな白骨樹などが点在する快適な縦走路をゆっくりと上がって行く。後ろ
を振り返ると次郎笈がどっしりと構えていた。

06時40分あっけなく三角点を踏む。見晴しが良いので左手に今から歩く中東山から石立山の尾根が全て眺める事が出来る。丸石
から稜線を下って行くと前方に樹林帯が見える。10分ほど進むとシラベ系の樹林帯へ入り、岩が点在する尾根が続く。

07時10分丸石避難小屋へ着く。ここは石鎚〜剣山縦走の時に最後に泊まった懐かしい場所だ。その以前は何か汚くてジメジメした
避難小屋であまり好きで無かったが、その時に泊まった印象はそんなに悪くは無かった。

直ぐに奥祖谷かずら橋分岐を通過して岩の多い尾根筋を進む。ミツバツツジが現われて緑の中に鮮やかな色を放つ。尾根の両側に
は広葉樹の木々が並び全員快調な足取りで進む。08時00分シロヤシオが現われて喜ぶ。今回の縦走目的はシロヤシオだったので
この花に会えてホッとする。今迄左手に見える石立山と中東山は距離があったのだが、この辺りでは随分角度的に接近して来たので
縦走路分岐が近い事が予感された。

  
 主稜線を次郎笈を背にして最初のピークへと向かう       剣山系の典型的な笹と白骨樹


    前方に「丸石」が見える 朝も早いので涼しい風が吹く   丸石は右手に大きな支尾根を持っている

  
  白骨樹を抜けて丸石へと向かう                   バックには次郎笈の台形がある

  
06時40分 丸石三角点を踏む                    直ぐ近くに丸石の標識が立つ


  石立山    (この稜線を歩く)                       中東山

  
 丸石から少し下る                             樹林帯に入る

  
 07時10分 丸石避難小屋を通過                  目的地の石立山が見える

  
 奥かずら橋分岐を直ぐに通過して少し左に回り込む       縦走路に岩が点在してくr

  
 ミツバツツジが咲いている  前方のピークは高ノ瀬か?   ちょっと鹿害の雰囲気がする尾根

  
08時00分シロヤシオが現れる                     石立山と中東山の角度が近くなる


二等三角点「高ノ瀬」1.740.96m

08時05分高ノ瀬が近づくと山の風景が殺伐として来る。この辺りの灌木が鹿の食害により立ち枯れしているのだ。ここ数年のうちに
剣山系の縦走路は次第に枯れ木の山になっている。鹿の駆除作業なども行っている様だが効果は薄い。左手には石立山が次第に
大きく見えて、後ろ側の次郎笈と剣山が遠ざかって見える。

ピークの手前に左手へ「伊勢の水場」への脇道がある。次郎笈と白髪避難小屋の水場との中間にある水場で以前、石鎚・剣山縦走を
計画した時に事前チェックに訪れた。大岩の下から水が染み出して風情がある水場だったが、結構思ったより距離もありザレ場などが
あるので縦走時は使わなかった。

そんな風景の中、急登を上がると08時15分笹原の中に三角点「高ノ瀬」があった。北側の矢筈山系は見えるが西側の三嶺は灌木で
良く見えない。08時30分右手にオオカメノキが群生している。オオカメノキはこの時期山を歩いているとポツンぽつんと見られるが、こ
んなに群生しているのはあまり見かけた事が無かった。


   鹿害の為に灌木が枯れてしまった尾根

  
             石立山                            剣山     次郎笈

  
 08時15分 高ノ瀬三角点を踏む                 石立山を左手に見ながら分岐へと進む

  
  右手にオオカメノキが咲いている                 オオカメノキは単発が多いがここは群生している

石立山分岐から県境尾根へ

石立山分岐は剣山系主稜線から分岐して南側の中東山〜石立山へ延びる県境尾根の三叉路だ。東は徳島県の那賀川水系、西は高
知県の物部川水系の分水嶺となっている。今回、「山と元気の会」山行はこの尾根を石立山まで縦走するのが目的だ。

この分岐付近にオオヤマレンゲの群生地があり、鹿の食害から樹を守る為ネットで囲まれている。このオオヤマレンゲ群生地の標石が
あると分岐が近い。

石立山分岐は1,738mピークとなっており、斜面の左手を巻くように歩いていると08時45分分岐標識に着く。多くの尾根分岐がそうで
ある様に最初はなだらかな斜面で明確な尾根部が見られない地形の為に多少混乱する。この様な場所では思い切って南側に下がりなが
ら尾根を見つけるのがてっとり早い。

やはり歩く人は少ないので踏み跡も薄いが以前の記憶と比べると藪が極端に薄い。5分程斜面を下ると尾根らしき地形が現れる。その
後は細尾根なども現れて石立山への縦走路に入った事を実感する。


  
 石立山分岐のピークへと進む                     08時37分 オオヤマレンゲ群生地の碑

  
  こんな斜面が南へ下がる県境尾根となる             08時45分 石立山分岐標識

  
分岐直下は地形が平坦で踏み跡は非常に薄い                    何となく尾根筋に下り着く

  
 しっかりした尾根に乗る                         細尾根になる


二つのジル沢分岐標識

09時04分コルの手前で「ジル沢」分岐標識に出合う。地形図には記載が無いが泉保安夫さんの山歩き地図1には物部川の源流
部で石立分岐ピークに伸びる谷が「ジル沢谷」とあり、西側・物部川に沿って延びる「ふるさと林道・西熊別府線」の先がこのジル沢
まで来ており、そこから中東山への登山道がある事が記されている。ここがその破線ルートとの合流点だろう。

林道「西熊別府線」も大雨の度に落石や崩壊で不通になる道路だからジル沢登山道も荒れているだろう。この広い場所で暫く休憩
する。オオカメノキとミツバツツジの細尾根を進むと09時31分前方のハゲ山に向かっての上りとなる。

中東山の手前には1,672mの大きなピークがあり、それに向かっての上りが始まった様だ。笹が枯れて根まで枯れてしまうと土壌
が現われて崩壊が進む。それに加えて灌木まで枯れると根っ子が枯れて更に崩壊のスパイラルとなる。しかし不思議な事に雲早山
がそうである様に環境が厳しくなるに従いミツバツツジの花の色が鮮やかになる。

09時47分尾根の左手に大きな水溜りがあり動物の水場になっている様だ。ミツバツツジの赤紫色を楽しみながら荒れ気味の尾根
を進むと10時08分左手が崩壊地になった場所があった。ここは1,672mピークから中東山ピークへのコル部付近に位置する。
するとその近くにもジル沢分岐標識が立っていた。地形図を見ると右手のジル沢谷から中東山への登山道破線道がここで尾根と
合流していた。

  
 急な尾根を下って行く                         07時04分 ジル沢分岐標識

  
 ジル沢分岐で休憩                           ミツバツツジ、オオカメノキの咲く尾根を歩く  

  
  土壌がむき出して荒れている                    荒涼とした尾根を歩く


  斜面にはブナが多い  奥に剣山と次郎笈

  
 ミツバツツジが緑の中で美しい                     09時47分 動物の水場になっているのだろう

  
京柱峠から小檜曾山への尾根と良く似た鹿害の様子        ミツバツツジ

  
 10時08分 左手が大崩壊している                 10時10分 二つ目のジル沢分岐を通過する


中東山(なかひがしやま) 三等三角点「中東山」 1,684.64m

更に苔が生えた岩や足元がポコポコする樹林帯をなだらかに上がって行くとシロヤシオの花が現われ喜ぶ。10時30分ピークまで上り
詰めるとそこに中東山の山頂標識が立っていた。標識は石立山の双耳峰をバックに眺めが良い。

ここで休憩になるがその時間を利用して周りのシロヤシオを鑑賞する。花付きはあまり良く無いがここにあるシロヤシオの樹はデカい。
雲早〜高丸の様な一面咲くシロヤシオを期待したが、今年は全体的に裏年の為か花は少なかった。

  
 中東山へ向かって上りになる                    この急傾斜を上り詰めると中東山だ

  
 中東山の山頂付近はシロヤシオの樹が沢山ある        やはり鹿の食害で下草は無い中東山の山頂 バックは石立山


 「山と元気の会」 サブリーダー・佐々木さん、リーダー・杉本さん(左から)と参加メンバー

  
 シロヤシオの樹が沢山あるが花付きは良くない         マツハダと呼ばれるシロヤシオの樹皮


11時00分休憩を終え中東山を出発する。石立山への尾根はここ中東山から南の1,462mピークに向かって南東方向へ曲がって進
む事になる。ミツバツツジやシロヤシオの尾根を進むと暫くは標高差250mの激下りが続く。
11時40分激下りが一段落すると大きなブナが現われて雰囲気が良い尾根歩きになった。時々前方が開けて石立山の西峰が手前の
ピーク越しに顔を出すのが見える。

  
 11時00分中東山を出発し南東方向へと尾根を進む     ツルギミツバツツジの真紅が印象的だ


  今回一番のシロヤシオの花をさかせた樹

  
 中東山から南東方向へ下る                     次第に傾斜がキツくなる

  
    11時20分 激下り                           11時36分 まだ下って行く


 11時40分 傾斜が落ち着くと大ブナが現れた


  この辺りは縦走路で一番美しい場所だった

  
 14時03分 前方にピークが見える                 14時16分 前方のピークが次第に近づく


                12時20分 ブナの巨木の間を進む

12時25分1,462mピークから尾根は真南へと方向を変える。暫く尾根を進むと、12時40分左手にこの縦走尾根2つ目の崩壊地が
現れ、この崩壊地付近から前方の石立山・西峰とその後ろに丸っこい石立山・本峰が見える。この縦走路の左側(東側)は那賀川水系
の支流が食い込んでいる山域で、地形図上にも崩壊地が記されているので古くから稜線が谷に抉られているのだろう。この崩壊地から
岩を伴った細尾根をドンドン進んで行くと13時06分ミツバツツジ天国の1,604mピークを通過する。

  
12時40分 左手が尾根まで崩壊している             崩壊地から石立山の西峰・崩落地が見える

  
 相変わらずブナの尾根が続く                     尾根を跨いで大きな根を伸ばすミズナラ

  
 1,604mピーク辺りにはミツバツツジが多い           痩せ尾根にピンクが頑張っている

問題は次の約1,600mターニングピークだ。高ノ瀬から中東山を経由して曲がりながら南へ延びた県境尾根はこのピークから南東に
方向を変える。このピークは南西方向へも尾根を持っているので漫然と歩いていると南西尾根へと向かってしまう。天気の良い日だと
左手前方に石立山が見えるので良いが、視界が悪い場合はコンパスでしっかりと方角を定める必要がある。このターニング・ピークか
ら石立山・西峰を眺めるとその崖風景に驚く。


  石立山・西峰の難所が見えるぞ  ちょっと不安になる

  
 ミツバツツジが鮮やかな色で西峰を飾る               13時35分 岩の細尾根になる

石立山縦走の核心部、「西峰」への崖上がり

13時28分、ターニング・ピークを下ってミツバツツジの咲き誇る荒れた岩尾根を西峰直下へと進む。進みに連れて眼前の岩壁が現わ
れて少し不安になってくる。もうここを歩いたのは随分前で、その時はマーシーさんと一緒だったので危険だと思った記憶は無かったの
だが・・・

13時46分西峰直下に出る。ここで休憩に入ったので私が一人でルート偵察に上がる。右手は相当ザレているので左手の岩場に沿っ
て岩壁の直下まで這い上がる。するとそこはお花畑となっていてユキワリソウやイカリソウが咲いていた。

ザレ場を挟んだ右手の崖が窪んだ垂直に近い廊下になっており、そこを見るとロープが垂れ下がっている。と言う事は今居る場所から
歩くルートは右側の岩場まで急なザレ場を横切らなければならない。持っていた長めのスリングを倒木に掛けて確保準備をして大声で
下のメンバーを呼ぶ。

14時20分下から全員上がって来たのでリーダーの杉本さんと確保体制を取って全員無事渡り切る。最後にスリングを回収しながらザ
レ場を渡ると、右手の岩場に沢山のイカリソウが咲いていて嬉しくなる。垂直に近い岩の回廊を這い上がると岩棚にはキバナノコマノツ
メも咲いていた。そこから鹿ネット沿いに急傾斜を上がると14時50分石立山「西峰」の標識があり、先に進んだメンバーがここで待って
いた。


    13時46分 西峰直下に近づく


         右手の岩場を這い上がる事になる

  
メンバーが休憩中に岩場の様子を見に行く            右手がザレているので中央のガレた岩稜帯を這い上がる

  
  岩稜帯に咲くイワキンバイ                     行き詰った崖に咲くユキワリソウ


14時20分  このザレた傾斜を向こう側へ渡らなければならない 岩からロープが垂れ下がっているが使えない場所だ

  
 イカリソウが沢山咲いていた                    岩の裂け目を這い上がって行く

  
  キバナノコマノツメ                            リーダーの杉本さん

  
 ワチガイソウ?                             14時43分 西峰ピークに上がって行く


  西峰に這い上がる斜面から縦走してきた尾根を眺める  鹿防護ネットが付設されている

石立山は遠くから見ても分かる様に西峰と本峰で双耳峰となっている。この西峰が石灰岩質の岩稜地帯となっており、崖に向かって「捨
身ヶ嶽」と呼ばれる岩場が突き出している。又、別府峡(べふきょう)から石立山への登山道はこの西峰に向けて上がって来る。

  
 ミヤマハコベ?                             14時50分 西峰・山頂に着く

石立山・本峰 二等三角点「石立山」 1,707.68m

時間的にも体力的にも捨身ヶ嶽へ進もうという選択は無い様で、15時10分本峰へと向かう。西峰から石立山への稜線にも数は少な
いもののミツバツツジとシロヤシオが迎えてくれる。
15時26分鹿の食害で荒涼とした石立山の広場に到着した。まだ日和田まで下山の道程は残っているもののメンバー全員、最終目的
地まで無事到着した喜びに包まれている。

  
 西峰から本峰・石立山へ向かう (一旦コルへ下がる)      左手後方に捨身ヶ嶽を横目で見ながら進む

  
 尾根を石立山へと進む                        ここにもシロヤシオが咲いているが花付きはもう一つだ

  
  あと少しで石立山だ                        多くの灌木は枯れているがミツバツツジはしぶとく残っていた

  
 鹿が食べない細くて硬い草だけ残っている山頂         15時26分 石立山・三角点を踏む


   良く歩きました! 「山と元気の会」山行の参加者  でもまだ下山が残っている


   いや〜〜 数年前に逆コースを歩きましたが、今回も楽しく歩けました


石立山〜日和田ルート

先ずは県境尾根分岐へ

15時45分石立山から南の日和田に向かう。鹿害で荒れ気味の尾根にはミツバツツジが咲いていて気分的に助かる。16時02分尾根
の分岐標識に出合い、日和田は左、やや右手の道は別府とある。すぐ近くに壊れかかった避難小屋跡があるのでルートの確認になる。

  
 15時46分 日和田に向かう                     ほぼ笹枯れの尾根を南へ下っていく


 16時02分 県境尾根から分かれて東尾根に乗って下る 別府峡への分岐標識あり

  
 直ぐに倒壊した避難小屋跡を通過する (目印)         16時13分 石灰岩の尾根道に入る

石灰岩の露頭尾根を下る
 
この分岐から県境尾根を離れて東へ延びる尾根を歩くのだが、この尾根がくせ者だ。何せ稜線に石灰岩がむき出しており極めて歩き辛
い。別府峡コースにも石灰岩地帯があるが、それより規模は小さいがカンベンしてよと言いたくなる程長く続く。丸石から長い縦走路を歩
いて来た足腰ではこの岩道は注意が必要となる。

  
 石灰岩の岩だらけで歩きにくい道だこと             どこまでこれが続くの?

  
 疲れた足に堪える下山道だ                      特に下り傾斜が強い場所は転倒しない様に気を使う

  
 石畳の様に続く                             16時50分 やっと石灰岩の道も収束に向かう

16時54分やっと岩道が終わって歩き易くなると、ルートは東尾根を外れて谷合を下る事になるのだが、この道も長くて辛い。植林の斜
面をジグザグに下っているとユキモチソウが咲いていて退屈しのぎになった。
17時22分伐採跡の様な斜面に出ると一度ガレ沢を渡る。そこを抜けて下ると植林帯に入り17時45分右手の沢を渡る。この沢は普段
は水量が少ないが大雨の時に両岸を少し崩壊させているので注意をしながら渡る。ここから谷の右岸を巻いて下るのだが、地図を見る
とほぼ直線に南下している。

  
  16時54分 やっとフツーの登山道になる            自然林の下り道が続く

  
植林地帯に入るとユキモチソウが咲いていた            17時25分伐採地跡のガレ沢を越える

  
  伐採地から植林地帯に入る                      17時45分沢を越えて右手のトラバース道へと進む


18時になるともう里の裏山風景となり、薄い登山道を探しながら下ると18時05分真鍋(和)さんが上の端までバスを乗り入れて待ってい
てくれた。真鍋(和)さんには奥槍戸への細い山道や丸石登山口からスーパー林道が不通の為に大迂回をして日和田までバスを回して
頂いて感謝しかない。このような縦走は車の周回を考えると個人山行では難しく山の会の有り難さを実感する。

  
 18時00分 もう日和田は近い                 18時04分 真鍋(和)さんがバスを上側まで上げて待っていてくれた

別府峡温泉でゆっくりとお風呂に入り、名物の鹿ジビエ料理を頂き、翌日も別府峡を散策して高松へと帰る。今回の様な縦走は個人では
車の回収が困難な距離なので、こういう山の会でバスの手配された山行が貴重な存在となる。


 カシミールソフトを使った高低差表

運転をしてくれた真鍋(和)さん、食事の手配をしてくれたリーダーの杉本さん、トップを歩いてくれたサブリーダーの佐々木さん、参加者の
皆さん ありがとうございました。

以前、逆コースで日和田〜石立山〜中東山〜高ノ瀬〜白髪避難小屋〜白髪山〜みやびの丘〜古敷谷山〜口西山〜源氏ヶ森〜別府峡
の記録は   ここ 


         
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