赤星山へ這い上がれ 2部作
その2)
平成28年3月12日[2016年)
赤星山・北西尾根(浦山)〜赤星山〜北東尾根
赤星山北面扇型バリエーションルート
この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)を使用したものである
カシミールソフトを利用したGPSトラックログ図
我々二人の相棒ペーコちゃんが1月末に急逝しショゲていた。元気ださにゃアカンとペーコちゃんも良く行った赤星山へバリ
エーションルートで歩く事にした。ルートは地元のマーシーさんが決定した。
北西尾根を上り赤星山へ至り、帰りは北東尾根へ下ると言う訳だ。
先ず皇子渓谷登山口へ行く手前、高速道路を潜った辺りに私のラッシュをデポし、高速道路の側道を西に進み入野パーキング
エリアを過ぎて浦山川沿いを少し二つ岳方面へ行った広い場所にマーシーさんの車を停め取り付き場所を探す。
運よく道路沿いにコンクリート階段を見つけてそれを取り付き口とし08時02分スタートする。どうも上部にある鉄塔の保
線路の様だ。直ぐに上側の林道に出て、そこから更に上に向かって保線路が続くが、直ぐに右手の鉄塔から保線路は左手に逃
げて行く。ここから向かう尾根にはシダが茂り藪と化しているが踏み跡は続いている。
す。たまらず途中一息急斜面が落ち着いた所でレインズボンを履く。
浦山川沿いの二つ岳へ向かう林道に駐車 角を曲がるとコンクリート階段を発見 ラッキ〜〜
すぐ上側の林道を横切る 鉄塔保線路の支柱から尾根に取り付く
最初は植林の中にシダが生えている シダが前日の雨で濡れておりズボンを濡らす
三等三角点「入野山」 441.17m
08時45分雑木林になり平らな尾根を外さない様に注意して暫く進むと最初のチェックポイント三等三角点「入野山」があった。
この辺りは比較的平坦で木々の間はスペースがあり歩き易かった。更に進むと掘れこんだ道が横切っている。地図には入野から大
屋敷の上に出る破線道だった。
地形が平坦になると雑木林になる 08時52分三角点を踏む
三等三角点「入野山」 雑木林の開けた場所にあった
この凹みは道ではないだろう 09時07分 掘れこんだ道が左右に尾根を横切る
09時15分デカい鉄塔があり表示板を見ると「四国中央東幹線153番」(四国電力)とあった。鉄塔の場所は見晴らしが良いの
だが霞んでいて残念だった。
09時15分 四電のデカい鉄塔を通過 その後ワイルドな尾根に突入
四等三角点「古子」 653.75m
次の三角点に近づくと北側から破線道と合流するのだが、多少掘れこんだ窪地が見られるがもうここはまともな道では無い様だ。
先ほどから雪が足元に現れると09時48分四等三角点「古子」に出合う。
う〜〜ん まあ一応道の痕跡は有ると言える 2つ目の三角点を踏む
四等三角点「古子」 結構ザレた場所にあった
三角点から右手に尾根を少しだけトラバースする道があったのでそれを歩く事にした。地図にある破線道だが、次第に大きく尾根を
外す事になるのでいずれにしても途中で尾根に復帰しなければならない。10分程で植林の斜面を尾根に這い上がり雪が混じって白
っぽい支尾根歩きが始まる。
10分程尾根の少し右手に沿って林道を歩く 植林の尾根に復帰する
すると10時20分又多少広い道が現れるがこれも長くは続かなかった。雪の量は次第に増えてきたのだが左手が植林地帯、右手が
自然林の尾根は比較的歩き易かった。
この林道も10分程しか利用出来なかった 鳥の足が進む矢印になっていた
尾根は植林から自然林の藪に変わる 岩が転がっている所はスペースがあるので返って良い
四等三角点「岩原野」 標高 1,039.05m
11時頃、四等三角点「岩原野」ピークに近づくと尾根は少し藪っぽくなってくる。その内この灌木藪に霧氷がびっしりと
付き頭から肩口からパラパラ落ちて来て全身が真っ白けになる。藪の霧氷は避けようがないのだ。
11時03分 四等三角点「岩原野」は藪の中だ
マーシーさんはスパイク底の長靴だ むむっ 避ける場所が無いよ〜〜
霧氷は何だか嬉しいのだが体に降り注ぐのよね 霧氷 喜ぶべきやろねえ マーシーさん
11時25分大岩が現れるとさっそくマーシーさんは尾根を回り込んでこの大岩に這い上がった。どうも岩があると我慢できない様
だ。大岩を過ぎると雪を被ったアセビの藪となり霧氷をなるべく避けながら尾根を進む。
然林に分かれている場合が多く、ここも11時50分を過ぎると左側が植林のパターンが現れる。
この尾根最大の大岩が出現 やっぱり上に這い上がるのね
あちゃ〜 馬酔木(あせび)の藪やんか それに足元まで霧氷だらけ
霧氷を避けるスペースが無い こんな尾根なら許せるわ
傾斜が緩やかになって12時32分登山道に合流して山頂まで0.5kmの表示板が現れる。山頂部への入り口に着くと「津根」
(登山道)という標識が立っており、その先には「中尾」(登山道)の標識がある。
山頂が近づいた匂いがする 12時36分 登山道の標識が現れる
合流した登山道は「津根」という場所へ下りるのだろう お〜〜 赤星運動場〜〜
バンザ〜〜イ 12時55分 赤星山の山頂に着く 取り付きから5時間弱かかった
12時55分赤星山の山頂標識で記念写真を撮り、風の当たらない場所でペーコちゃんが好きだった金ちゃんヌードルを食べる。
すると香川のご夫婦が山頂に到着して近くで昼食になったので話をすると結構マニアックな場所を歩いている様だった。竹田さん
と言うそのご夫婦に「何故そんな場所を歩くんですか?」と聞くと「ネットでマーシーさんが歩いているのを参考にして」と答え
る。「こやつがマーシーです」と紹介するとお二人はとても嬉しそうだった。で・・・肝心のエントツ山は? う〜〜ん 少しご
存じの様で、少しは我々の山歩きを参考にされる方もおられる様で安心する。
ペーコの好きだった金ちゃんヌードルで乾杯 マーシーさんのファン 香川県の竹田さんご夫婦
13時25分お二人に挨拶して下山を開始する。東側の豊受山への縦走路入口から北側へて適当に下がる。すぐに登山道を横切っ
て尾根へと進む。
てコースを左へ進が、イノシシの巣がある場所で右手の高みに尾根が見えて引き返す。
る地形に入り込む場合があるので気を付けなければならない。
山頂の東端から北へと下る 登山道と別れると尾根が明確になる
直ぐにシャクナゲ藪が現れ失望する デカいモミの木だなあ
いつも良く遭遇するイノシシの巣 大木をハグしてから歩く尾根を修正する
14時00分標高1,150m付近から左が植林、右手が自然林となるが直ぐに赤松や植林とは思えない細い杉かヒノキが稜線を
埋めている。
基本的にはひどい藪は無い 植林とも思えない細い針葉樹とシャクナゲ
しかし14時25分猛烈なシャクナゲとヒカゲツツジの藪に入り方角を見失い東への支尾根に入ってしまった。岩尾根をクリアし
た辺りでマーシーさんが「もう土居の街が見えないといけないのでこの尾根は谷筋へ行ってしまうかも」と言うのでGPSと地図
で位置を確認して、北側へ修正する。
目的の尾根に復帰して再びGPSと地図を出し位置を確認する。時間が多少かかってもややこしい場所では小まめに位置確認する
べきだと感じる。
シャクナゲとヒカゲツツジの藪はやっかいだ 岩尾根を下りて再び尾根を修正する
うん うん 合ってる あってる 町が見える方向で尾根が間違いないと安心する
四等三角点「野田」 1,003.1m
その後は灌木藪の尾根を進んで14時57分四等三角点「野田」を通過する。三角点にはそんなに思い入れは無いけれどもこんな
藪尾根を歩く際には都合の良いランドマークとして刺激的なポイントとなる。
断続的に藪があるがそう長くは続かない 三角点 野田
15時頃 三角点を確認する ちょっと見逃しそうな場所にある
15時をすぎると深く掘れこんだ古い尾根道が現れる。ここまで来ると人の歩いた気配が感じられて安心するものだ。
分になると足元から雪が消えて植林の尾根を下って行く。
植林地帯の山にはこんな掘れこんだ道がある まるで上部鉄道跡みたいに道が続いている
16時00分未舗装林道に下り着く。この林道は西側にある面白の滝方面から延びて来ている様だ。少しこの林道を歩くと右手
に尾根へと続く四国中央東幹線の鉄塔保線路があるのでこれを少し利用して鉄塔へ出ると、又尾根を下る。
雪が消えて歩き易くなった植林地帯 16時00分 未舗装林道に着く
右手の鉄塔保線路に従い林道を外れる 四国中央東幹線146番 川之江の煙突の煙が見える
植林尾根を下る 又掘れこんだ道が現れる
尾根は歩き易い 境界杭などもある 最後は藪を突っ切る
締めは四等三角点「高原」 99.7m
16時40分水が勢いよく流れる水路が現れると舗装道路に出て少し歩くと土居町「野田浄水場」のフェンスに到着。この浄水場
の中に四等三角点「高原」があるのだが、運よく職員の方がタンクの底に溜った砂をスコップですくっていたので許可を貰い三角
点を確認する。
16時42分水路があり水が勢いよく流れている 舗装道路に出てそれを下る
すぐに野田浄水場のタンク施設に着く 三角点「高原」は浄水場のフェンスの中にあった
16時48分デポしたラッシュに帰り着き高速道路の側道を伝って20分程で登山口へ置いたマーシーさんの車に帰る。
コーナーに置いたラッシュに帰り着く ここは赤星山の皇子渓谷コースへの入口だった
赤星山の北面尾根を扇型に辿り、霧氷に喜び霧氷に苦戦し、久しぶりに二人で歩いた面白く楽しい一日だった。