赤星山へ這い上がれ 2部作
その1)
成27年8月22日 (2015年)
赤星山南東沢(惣兵谷川)から赤星山
赤星南東沢(惣兵谷川)遡行
この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)を使用したものである
カシミールソフトを利用したGPSトラックログ図
マーシーさんとふーみんさん エントツ山
マーシーさんから赤星山へ面白い沢があるので行こうと提案あり、ふーみんさんと三人で今年三度目の沢登りに出かける事に
した。
口へ下りる。
08時50分準備を済ませて狭い沢に入る。水量はそこそこありウォーミングアップに最適なスタートとなる。すぐに大岩が
現れて沢幅の割には迫力もある。
そこそこ水量もある 水に濡れて慣れるマーシーさん
09時に最初の滝が現れ、大きな岩が沢水を二筋に分けて落ちている。ここで早速マーシーさんはザイルを出してふーみんさん
をサポートする。私は面倒な場所はさっさと迂回するのだがふーみんさんはキッチリ難しい場所も逃げない。
09時10分に次の滝が現れここでもふーみんさんは迂回せず最後はマーシーさんにゴボウ抜きの様な恰好で引き上げられる。
私はこんな二人の様子を大笑いしながら喜んでいる立場に徹する。
る森が実に美しいコンパクトな風景にある。
ガマの顔岩を挟んで二筋の水が落ちる 念のためにザイルで補助
ワタシ出来るだけ自力で頑張る女なの え〜い 面倒だ ごぼう抜き〜〜
09時25分岩でせき止められ露天風呂の様な場所があり3人でふざけあう。この後ナメの様な岩盤が現れるが岩はゴツゴツし
ている。
進む。ところが見ると二人は泳いでこの難し滝口へと向かっている。「そこは無理やで〜〜」と叫ぶが二人には聞こえない様だ。
見物していると案の定滝口は手がかりが無くしばらくもがいた後マーシーさんは諦めて左岸の岩棚へ這い上がり滝上に進んでい
る。滝上から又ザイルを投げてふーみんさんをアシストする。やはり二人は岩登りをやっているので出来るだけトラバースをし
たく無い様だ。
いい湯だな マーシーさん 背中をながしましょう え? ここは混浴なの?
お〜い そこは這い上がれんぞ! ツルツルじゃん
マーシーさんは諦めて岩棚に這い上がる ふ〜みんさんは諦めないからザイル確保〜
それをやっとクリアすると又結構な二筋滝が現れる。
09時50分鋭い滝が現れさすがの岩コンビもここは素直に私と一緒にお右岸をトラバースする。
沢に復帰する時に念のためにザイルを使用する
お〜〜 中々の滝やで ギボウシとマーシー
わ〜〜 ツルッツルで滑りそう〜〜
こりゃ 無理〜〜 右岸を巻くしなかない
プチ懸垂下降で沢に復帰 こういう沢が美しい
ア〜〜ア ア〜〜 お前はターザンか? 滑りやすい場所は慎重に這い上がる
滑には白い岩が陥入している 黙々と歩く
沢分岐
10時20分なだらかで美しいナメ沢になる。
へ至る沢は左手である。
分岐に帰り薄暗い左手の沢に上がって行く。少し進むと標高差がある大岩の間を水が流れる。
10時40分 沢分岐に到着 左が赤星山頂部への沢だが右手の沢も水量が多い (入口から2時間弱)
右手の沢に少し入ってみるが中々美しい 左手の少し薄暗い沢へと進む
11時05分落差のある滝が現れるが不思議と極端には水量が減らない。水しぶきを浴びながら滝を這い上がって行く。次第に
両側の岩盤が狭まり岩登りの様相となる。
ここは右側から取り付いて這い上がる これは正面突破
上流に近づくと落差が大きくなる 又細い滝を這い上がる
11時30分になると少し水量が減り岩が多くなると周りに植林が見え、右手から作業道らしき物が沢に向かって延びて来てい
る。この平坦地を過ぎると滝部では谷間が狭まり樋(とい)状に近くなる。
苔生した落差の多い沢を這い上がる場面が増える 11時33分植林地帯から延びる横掛け道があった
滝が連続する 流木も多い 結構急な滝だが足がかり、手がかりがある
下流部に比べてツルツル滑らない 笑顔の余裕
カモ〜〜ン 連続滝の最上部
12時15分前方に鋭い滝が連続している様なのでここで昼食休憩とする。我々の昼食は極めてシンプルで大体がおにぎりかパ
ンをかじるだけなので15分程で休憩を終えて次の滝に向けて出発する。最初の滝は高度差があるものの階段状の足がかりがあ
ったが次の滝は樋上で急傾斜だった。ギボウシが咲いていると少しそれの写真を撮ったりして気分転換を図る。
少し平らな場所に出たので昼食にしようかと相談する
前方に滝が連続するので、12時15分平らな岩出昼食とする 12時30分 連続する滝に向かって出発する
ここは滝が連続する 水の流れている場所が樋状になっている
ギボウシがあると心が和む でも次の滝が現れて気持ちを引き締める
マーシーさんとf〜みんさんは岩コンビでザイルワークがピッタリだ その上部はなだらかな岩盤
12時50分釡を持つ滝を最初は右岸から迂回して途中から樋状の滝に入る。その上流部には段差のある美しい沢が右に曲がっ
て水しぶきを落とす。この沢で一番美しい滝だった。
もう寒くて釡は泳ぐ気がしないので迂回 途中から樋状の滝に入る
お〜〜 感じの良い滝が現れたぞ 幅が狭いので足を開いて登って行く
滝の上部に着くと緑に覆われた美しい沢が続き退屈する暇は無い。3人で「美しい沢やなあ」「眠れる森の美女沢って呼ぼう」
なんて話しながら快適に遡行を続ける。
水量は減ったがまだまだ滝が続く 全体が緑に包まれて美しい沢だ
13時30分比較的平らな沢部を進むと鹿の角が付いた頭蓋骨が転がっていた。さすがにこの拾い物はお持ち帰りとはいかなか
った。
ーさんが目ざとく水の中で動くサンショウウオを見つけてふーみんさんと手の平に追い込もうとするが素早く逃げられる。
鹿の角〜 しかも頭蓋骨付きだよ さて どの辺りまで進んだのやら
サンショウウオちゃん 食べないからじっとしててちょ〜だい 水量が減ってきたなあ
14時20分前方に崖の様な滝が現れる。水量が少なくなってまるで崖の様に見える。ここも相当の高度感はあるが手がかり足
がかりが多く20分程かけて最後の樋状の滝を這い上がる。
ここから暫く水量が少なくなった平坦な沢が続くのだが、又マーシーさんが又サンショウウオを見つけて今度は水の中にいる写
真を皆で撮る。
落差は大きいが段になっているので歩き易い 上からみるとこんな感じね
あれ? また同じような崖滝 転落に気を付けながら足場、手がかりを選ぶ
狭い場所も面白い 細身のふ〜みんさんはスルスルと・・・
サンショウウオ〜〜 ボケてますけど・・・ 14時57分 水が極端に減り沢はガレ場の様相になる
15時頃になるともう沢はガレ場の様相を呈して後は稜線へ這い上がるだけだ。最後は適当に急斜面を這い上がると15時15
分赤星山登山道の稜線に出た。計画では直接赤星山の山頂部へ這い上がる筈だったのだが、少し下の方でマーシーさんが左へ舵
を切ってしまったのだった。「コラ〜〜 マーシー! 山頂部じゃないやんか〜」まあ、経験者がリードしていると地図とGP
Sを持っていながらそれを確認しないって反省だ。
沢の雰囲気はありますが・・・ こうなると私(エントツ山)の得意分野ですけん
最後の急斜面を這い上がる あれ? すみません 支沢を一つ間違えた様です
お〜い稜線についたぜよ〜〜 15時20分赤星の祠
赤星神社を経て15時25分晴天の山頂部へ到着する。
をしているとふーみんさんから果物の差し入れがあった。それぞれに着替えをして靴を履きかえ15時55分中尾登山道を下山
する。
15時25分 赤星山山頂に到着 沢靴で赤星山三角点を踏む
あんまり赤星山に沢姿で来た人はおらんやろねえ
瀬戸内海をバックにオニューのカメラをセットするマーシーさん ふ〜みんさんからは果物が配給された
中尾登山道を下山する 山頂から約1時間半で中尾登山口にデポしたラッシュに帰る
17時10分四国電力と住友共電の鉄塔指標杭が並ぶ分岐を通過、17時25分デポしておいたラッシュに帰った。いや〜
予想以上に美しい沢歩きだった。 二人に感謝する。