因縁の「鷹ノ巣山
プロローグ、その1)
鷹ノ巣山とは
桑瀬峠から伊予富士へ向かうと主尾根は急に高度を上げて縦走尾根に至るのだが、このコーナーから南東側に主尾根からはみ出し
たギザギザ尾根がある。見るからにワイルドで鷹が巣を作るのに適した場所だ。この旧寒風山トンネル登山口から南側に見えるギザ
ギザ尾根を「鷹ノ巣尾根」と呼ぶとして、手前に鋭い1,649mの「双耳峰」があり良く目立つピークだ。そこから暫く南東側に
特徴の無い岩山が続くと、その南東側の外れに三角形をした鷹ノ巣「西峰」(標高約1,630m)がある。この西峰のすぐ南側に
は支尾根を東西に貫通する瓶林「第三号トンネル」がある。
更にそこから尾根が真東に方向を変えると直ぐに三等三角点「中之川」(標高1,596.33m)というピークがあり、これを
境に東側は急に標高を下げる。この三角点峰が通称「鷹ノ巣山」と呼ばれている山だ。
平成27年2月21日、自念子ノ頭からの帰り、悪天候から東黒森から瓶ヶ森林道に下りてしまった。そして瓶ヶ森第三号隧道
の雪崩通行不可により鷹ノ巣山近くの尾根に這い上がり反対側の林道へ下りるのに苦労した。そして瓶ヶ森林道へ下りた後も延々
と林道を歩いたものだった。
巣山のすぐ近くであり、そこを北側に進めば明るい内に登山口まで帰れた筈だった。
冠山南西尾根からみた鷹ノ巣尾根の全容
瓶ヶ森林道、鷹ノ巣山付近での悲劇
瓶ヶ森林道の第三号隧道が雪崩の為に通る事が出来ずに尾根越えをした。しかしその後も登山口までの歩きは遠かった
プロローグ、その2)
平成27年2月28日
無念 !
瓶ヶ森林道第三号トンネルの上側から真北に尾根を越えれば簡単に反対側の瓶ヶ森林道へ復帰出来たのでは? この疑問を胸に
抱えたまま日々を過ごせない性格の為、鷹ノ巣山から北側へ雪尾根を林道まで下がってみようと思い、2月28日何気なしに鋲
付長靴と10mお助けロープを持ってこの尾根に入る事にした。
この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)を使用したものである
カシミールソフトを使用したGPSトラックログ図
鋲付長靴と10mお助けロープで鷹ノ巣山を目指すも手前の岩山ピークで敢え無く撤退〜〜〜
鷹ノ巣尾根は大まかに3つの大ピークがある。西側にある尖ったピークは1,649m峰で見る方角によっては「双耳峰」となる。
もう一つは第三号隧道の真上にあるピーク「鷹ノ巣・西峰」で、これが伊予富士から尖って見えるのだ。鷹ノ巣山(三角点「中之川」)
はそのピークの東延長線上の外れにある。
一旦気候が暖かくなり山の雪もめっきり減ると持っていたが、思わぬ寒波襲来で雪が締った時期を狙って鷹ノ巣山付近から北に
進むルートを確認に再度この付近まで入る事にした。瓶ヶ森林道開通後になるとこの尾根を歩く価値がグッと下がるのでこのチャ
ンスを待っていたのだった。
07時35分登山口で懐かしいストーンリバーさんとつるぎ今昔乙女さんに会い鷹ノ巣分岐までご一緒する。マダム・ストーン
リバーさんは普段からジムでトレーニングをしている為か結構雪道も早い。後ろからおっとりしたつるぎ乙女さんと追いかける
展開になった。この3人に出合うと何故か心がなごみ、今から未開の地に踏み込む緊張感を和らげてくれた。
登山道には雪が降っており桑瀬峠からは美しい霧氷が見られた。
07時35分 ストーンリバーさんとつるぎ乙女さんに会う 元気な女性が先導する
きゃ〜〜 かっこいい若者が上から来た〜 縦走尾根は霧氷が出現
四国中央市のイケメン山男子 土井さんと (おっさんストーンリバーさん提供)
君たちは天国へ 私は地獄への別れ道
鷹ノ巣尾根 「双耳峰」 へ
09時15分鷹ノ巣分岐で伊予富士へ行く3人とお別れして鷹ノ巣尾根に入る。最初の大ピークは「(鷹ノ巣)双耳峰」と言われる
1,649mピークとなる。概してこの尾根は樹林帯で覆われており手がかり足がかりの心配はなさそうなイメージだった。この
西峰の手前にも凍結した斜面があり慎重にシャクナゲの根っ子を踏みながら這い上がる。下りにも凍結部があり10mザイルが役
にたった。
これを越えると細尾根が右から左手は回り込み西峰の懐へと入る。この1,649mピークはシャクナゲと灌木の藪で上りは比較的
高みを目指せばいいのだが、下りは藪で前方が見えず当たりを付けるのが難しかった。この時はこの双耳峰に主三角点が埋まっている
という西峰と勘違いしていたので雪の中を探したが当然見つかる筈はなかった。
いよいよ鷹ノ巣尾根に入る 前方に見える尖ったピークが1,649m峰だろう
最初は比較的歩き易い尾根だ 細尾根からいよいよ岩場が現れる
双耳峰に向かって上りが始まる 時々伊予富士が見える 後方に手箱山
厳しい尾根になってくるぞ 09時57分 大きな岩を右手に巻く
大岩を過ぎるといきなりの凍結斜面となる 木が無ければ這い上がりは不可能なツルンツルン
最初の凍結斜面を這い上がる ストーンリバーさん達と別れた分岐が見える
10時15分1,649m峰「双耳峰」ピークから桑瀬峠と寒風山、笹ヶ峰、チチ山を覗き見る
この辺りはシャクナゲや天然ヒノキの幼木で囲まれていた 10時40分ザイルを使って下る
又凍結斜面を西峰の東ピークへ這い上がる V字窓から伊予富士を除く
10時50分 双耳峰の東ピークより伊予富士分岐を覗く 次のピークに向かいコルへと下る
参った!! 思わぬ難所に遭遇 (地形図には無い断崖絶壁ピーク)
絶壁で進退窮まる
西峰の山塊部を下ると比較的歩き易い尾根が続き、小ピークを越えたコル部は右手が断崖岩斜面となっている。そこから尾根なり
に這い上がって行くと右手に岩が二つに裂けて間に積もった雪が凍結して右手に落ちている。更に進むと又割れた大岩があり、そ
の向こうで断崖絶壁となっている。
今までこのような場所では左右どちらかに迂回ルートがあったので右や左へ進んでチェックする。左手は絶壁で北側の斜面が落ち
込んでおり、ここをクリアさえすれば前方に目的の瓶林・第三号隧道の北上部ピークが見える。今度は右手に回り込むと更に厳し
い断崖絶壁でこちらも進む事は出来ない。
12時13分岩ピークの断崖で行き詰った。
なだらかな上りの尾根 振り返るとシャクナゲ越しに西峰が見える
11時33分 前方に目指す鷹ノ巣山(左ピーク)と西峰・第三号トンネル北ピーク(手前)が見える
この辺りは岩もあるが歩き易い 11時53分 前方に又凍結崖が現れた
雪の下は氷なので気を付けて歩く 鋲付長靴では厳しい場所もあった
12時03分岩棚の上で景色を眺める 12時07分コルを過ぎると右手に岩が裂けた回廊があった
次回はここを抜ける事になる
ピーク近くにも岩の裂け目がある ピークから左手に藪を分けると西峰と寒風山が見える
ふむふむ 右手の緩斜面を利用すると瓶ヶ森林道へ簡単に下りられそうや
れれ? 断崖絶壁じゃん! 12時13分地形図では読めなかった絶壁で行き詰る
行き詰った岩ピークをコルまで引き返してルートを探す。右側(南)は相当切れ落ちてヤバそうだったので、比較的傾斜
が緩い左側(北)を巻こうとした。しかしこの緩斜面もトラバース部まで下りると沢筋と岩の急傾斜が現れ鋲付長靴では
滑落の恐れがありどうしても自分の心にゴーサインを出す事が出来なかった。
相当前に傾山の西斜面が台風の為大崩壊をしており、そこを危ないと思いながら無理をして通過した事がある。それ以来
遊びに命を懸ける事は無いとの反省で一見ヤバイと思った場所には行かない主義を通してきた。今回も突破したい気持ち
より無理をしないという理性に従い瓶ヶ森第三号隧道の北側にあるピークを目の前にして引き返した。
右側は絶対無理〜 左側(北側)を下がるが、これも途中で凍結斜面で諦める
この下側から木が無くなって凍結斜面となる その上側も岩の斜面が凍結しており諦める
12時40分 キックステップを切りながら尾根に復帰する また凍結北斜面をスゴスゴ引き返す
双耳峰へ向けて上り返す 伊予富士縦走路と同じ高さだ
15時20分 伊予富士分岐に帰って鷹ノ巣尾根を振り返る 正面は西峰
鷹ノ巣尾根分岐からは桑瀬峠に向かって尾根ピークを下りる
左から 鷹ノ巣山、 西峰 1,649mP(双耳峰) 16時30分 登山口に帰る
鷹ノ巣山を目前に引き返した冬山装備不足を反省し、次の寒波襲来のチャンスを待つ事にする。
平成27年3月12日 再度 鷹ノ巣山
前回2月28日に鷹ノ巣山を目指すが思わぬ断崖絶壁ピークで行き詰ってしまった。これで引き下がる訳にもいかないので次の寒波襲来の
チャンスを待つ。3月12日再び寒波がやってきて一旦緩んだ雪がある程度締ってきたと思われる。
3月12日、前回の反省を踏まえて10本爪アイゼンとガルモントの冬靴、それと7mmのザイル20mを用意して因縁の鷹ノ巣山とその北斜面へ
行くことにした。
鷹ノ巣尾根の全容
前回ストーンリバーさんが伊予富士から撮ってくれた鷹ノ巣尾根
旧寒風山トンネル登山口〜鷹ノ巣尾根分岐〜西峰〜鷹ノ巣山〜北斜面〜瓶ヶ森林道〜登山口
この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)を使用したものである
カシミールソフトを利用したGPSトラックログ図
07時30分旧寒風山トンネル口へ到着して準備をしていると高知ナンバーの車が近くに停まる。いきなり中から髭を生やした山男が出てきて
物凄く親しそうに寄ってくる。 ん? こんなニコニコした山男など見た事ないんだけど・・・ 良く見ると何と井上さんだった。再会を喜び合って
年相応に体の故障などを告白し合ってお互いエールを送り合う。
お〜〜 何と井上さんでしたか〜〜 中々髭が似合うオヤジに変身していた
井上さんとお別れして桑瀬峠へ進むと前方に単独者が歩いておられて途中から私がラッセルをする。鷹ノ巣尾根分岐に09時08分到着し
後続の単独者が伊予富士へ行かれるのを見送って鷹ノ巣尾根へ入る。
寒波襲来で新雪が積もっている 縦走主尾根から鷹ノ巣山と手前の1,649m峰(双耳峰)を眺める
左のピークが1,649m峰鷹ノ巣「双耳峰」だ マンダム・ストーンリバーさんに教えて貰った直登ルートで上がる
峠近くのブナ 09時08分 鷹ノ巣・伊予富士分岐
鷹ノ巣尾根 尾根分岐〜西峰〜鷹ノ巣山〜北斜面〜瓶ヶ森林道
第一凍結北斜面 今回は冬靴+10本爪アイゼンでバッチリ
1,649m峰ピークが迫る 霧氷が体中を真っ白け
次の凍結斜面 双耳峰の這い上がりに折角持って来たのでピッケルを使う
10時38分 双耳峰付近から伊予富士縦走尾根を見る 前方に鷹ノ巣山
11時37分岩棚展望所は雪で真っ白だった 右手に見える瓶林・第三号トンネルの真上にある尾根
(トンネルが雪崩れて右の凹んだ場所に這い上がったのだ)
11時58分 前回の行き詰まり断崖絶壁ピークに到着 !
断崖絶壁ピーク手前のコル=右側(南)は崖 絶壁ピークへの途中で右手に落ちる岩の回廊
ピーク左手に回り込むが樹木の下は崖となっている 下山ルートの北斜面灌木地帯が見える
正面は完全に崖で下側に尾根の続きを見る事が出来る 25m程あり懸垂下降は無理
右手も断崖絶壁となっている 途中で見た右側への岩回廊へ引き返し崖の右側をチェックする
水平距離 200m、垂直距離30mをクリアに 50分をかける
前回左側(北)から迂回をトライしたものの、このルートは相当下側まで下がって又尾根に雪の急斜面を上り返す地形だった。それで途中
で右側(南)に見た岩の回廊をロープを伝って様子を見る事にした。丁度一本の木があったのでそれを支点にロープを回廊に垂らす。
アイゼンを利かして慎重に岩の間を回り込むと北側にテラスがあったのでそこまでザックを持って進む事にした。テラスに出て前方の尾根に
復帰するルートを探す。前方の尾根に高低差無く復帰するには崖沿いに進まなければならないが、足場が続かずこれは相当危険だ。残念
ながら安全ルートは無かった。一旦20m程岩棚から急斜面を下りて、沢沿いに尾根へ這い上がるしか他に方法が無い様だ。
幸いに下り口と急傾斜の10m程下にしっかりした木がそれぞれ1本立っている。お助けロープは20mなので真ん中を木に回して10m下りる
事が出来る。これを2回繰り返せば何とか下の沢筋まで下りる事が出来そうだ。
ブラックダイヤモンドのハーネスとエイト環を装着してトップの木に回したロープにセットする。こうする事でアイゼンを斜面に対して直角に当てる
事が出来るので滑落の心配が少なくなる。お助けロープが無いと斜面と体が並行になるので靴底の接触面が少なくなりアイゼンが利かず滑
り落ちやすくなる。
お助けロープの両端と真ん中(10m付近)には赤テープを巻いているので支点の木に回す場所が一発でわかる。こうして20m下の沢筋まで
下りて、次に沢の急斜面を尾根に復帰する。この時も沢の大木にロープを回して確保を取りながら這い上がった。ロープ操作などに時間がか
かるので結局12時10分から13時00分まで50分もこの行程に費やした。安全確保には時間がかかるものだ。
一旦ザックを置いて岩回廊を下りて様子を見に行く 回り込んで崖を見るが尾根への通れそうなルートは無い
左の岩斜面は途中で前進は無理、右の谷筋へ下るしかない 確保する木にロープを通して10m岩に沿って下がる
10m下の木までロープが届きそうだ
10m下の確保木をベースにして更に下側へ下る準備をする 2番目の確保木にロープを分けて更に10m下がる
ロープを利用して下がってきた急斜面 沢筋の大木へ取り付いてここから尾根へ急斜面を上り返す
ここもヘマをすれば谷へ滑落の危険がある
今度はこの沢筋を滑落しない様に這い上がる 尾根筋へ向かう
冬の鷹ノ巣尾根 断崖絶壁ピークをクリアした装備達
ガルモント冬靴 、ペツルセミワンタッチ10本爪アイゼン、ブラックダイヤモンド簡易ハーネス、エイト環、カラビナ
7mm x 20m ザイル 、 トランゴ超軽量ヘルメット、ブラックダイヤモンドのピッケル(これは山頂に突きたてて写真を撮る用)
15時00分難関の断崖絶壁ピークをクリアした事で何か今日の目的は終了したと勘違いしそうになったが、本当の目的はここからなのだ。
うっかりしてコンパスを忘れた事に気が付き、取り敢えず尾根なりに東側へ進む。ここからはさしたる障害もない尾根だ。途中で瓶ヶ森林道
第三号隧道の真上にある「西峰」からその先日這い上がった支尾根を確認する。
なだらかな尾根ピークを過ぎて右手に回り込むと13時45分第三号トンネルへの支尾根が見えて暫くそれを眺める。取り敢えず鷹ノ巣山へ
行かない事には今日の旅は終了しない。と言っても良く方角が分からないので一旦足跡を辿って戻り鷹ノ巣山への方角を確認する。
13時10分 鷹ノ巣山へと進む ピークまではなだらかな上りが続く
う〜〜ん この辺りがピークなのかな 南へ少し下がってみる
13時45分 瓶林第三号隧道(トンネル)がぶち抜かれている尾根を眺める 凹んだ場所を前回這い上がった
方角が分からなくなったので一旦振り出しに戻って位置確認をして先ず瓶林・第三号隧道北ピーク「西峰」へのなだらかな尾根に向かい、特徴の
ないピークを通過し、今度は南には行かず少し左手へ下がる尾根に入る。途中のコル部で左側へ下る絶好の地形を見つけた。更に藪っぽい細尾
根を進むと14時40分 人工物の角棒があった。この細尾根には雪が深く積もり三角点などは確認しようもなくGPSと地図を出してこの位置を押さ
える。
念のため尾根を少し東側へ進んで足跡を付ける。しかし、この推定三角点の場所から東側へは急に高度が下がって行くので納得して引き返す。
もう一度鷹ノ巣山へ帰り記念写真を撮った後、西側のコル部へと引き返す。
第三号隧道北ピーク近辺の大岩 細い尾根が東へ続く 冬の方が歩き易そうだ
14時40分 三角点「中之川」=鷹ノ巣山に到着 三角点は雪の下なので一応GPSで位置確認する
14時45分 鷹ノ巣山をやっとゲット〜〜
第三号隧道北尾根ピーク (西峰) 1,649m峰(双耳峰)
三角点「中之川」(鷹ノ巣山)から眺めると鷹ノ巣尾根は湾曲している事が分かる
寒風山 笹ヶ峰 尾根を西のコルへと帰る
15時02分コル部へ着いて北側斜面を確認する。地形図を見るとこの辺りは同じ様な間隔で等高線が並んでいるのでどこからでも北側へ下
れそうに見えるのだが、やはり実際の地形は現地に行って自分の眼で見ないとわからない事がある。最初は三角点「中之川」から直接北側
へ下りる事も一つの選択であったが、現場に来てみると結構無理そうだった。こういう事はそこそこ有って、前回引き返した断崖絶壁ピークの
存在も地形図からは想像も出来ない場所だった。
鷹ノ巣尾根〜北斜面〜瓶ヶ森林道 40分
さて、コルからの北斜面は地形図から見る限り特に問題も無く簡単に下れると読んだのだけれども果たして実際はどうなのか? まあ実はこ
の下るべき北斜面については度々西峰辺りから眺めて緩斜面と灌木の明るい雪斜面を確認済みだったので地形には自信があった。
予想通り雪が硬めの冬場に限ってはサクサク下りる事が出来たので特に問題もなく40分程で瓶ヶ森林道に降り立った。
15時02分コルから北側斜面へ下りを開始 斜面は比較的緩くてリョウブなのど灌木もまばらで藪ではない
アイゼンとピッケル 寒風山を見ながら斜面を下る
ヒメシャラの木が沢山ある 今日の昼食は宇治抹茶アンパン
小振りなデブリ地帯を下りる 左側に沢があるのでそれを避けながら右側を下る
瓶ヶ森林道が見えてきた
林道が近づく 15時43分 瓶ヶ森林道に着く
瓶ヶ森林道歩き 約30分
瓶ヶ森林道には雪がまだ沢山残っているがそんなに雪崩れてはいない。前回夜と霧の闇の中を歩いたので30分程の明るい林道歩きを楽しむ。
右手には時々冠山がどっしりとした形で見えていた。16時15分林道ゲートを抜けて車に帰る。帰り支度をしているとヘルメットやピッケル、ハー
ネスを装備したカップルが駐車場に帰って来たので少し話しかけようとしたが男性の方が全く無愛想で話にならない。沢ヤや岩ヤには時々この
タイプをたまに見かける。
左手に橋がある 林道にはまだ雪が沢山残っていた
鷹ノ巣尾根を眺めながら林道を歩く 冠山が見える
16時15分 登山口の林道ゲートに到着する
駐車場の車に帰り、車道から鷹ノ巣尾根を眺める
疑問を解く事が出来た鷹ノ巣尾根
自念子の頭で冬のテント泊をした後、瓶ヶ森林道の第三号隧道が雪崩で埋まりトンネル上の尾根筋を越えて向こう側の林道へ下りるも
延々と林道歩きを強いられた。地図を確認するとその「近くに鷹ノ巣山があってそこに這い上がって北側に下りれば簡単だったじゃん」と
言う素朴な疑問だった。
2月28日と3月12日の2日間をかけ鷹ノ巣山への山行はこの疑問を解く実証登山であった。