平成26年1月3日
讃岐の里山  源氏ヶ峰〜五剣山


里山縦走行程 :  八栗寺〜源氏ヶ峰〜五剣山〜八栗寺
縦走時間    :  約 3時間
駐車場      :  八栗寺ケーブルカー横駐車場 (正月の為臨時駐車場)
登山口     :  八栗寺本坊南側 裏参道駐車場付近
源氏ヶ峰登山口: 八栗寺裏参道道路横 (私設標識あり)
下山口     :  八栗寺 中将坊堂横に出る


   田井地区 蓮池からみる 源氏ヶ峰から五剣山   (七年前の縦走時画像)


この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)を使用したものである 
カシミールソフトを使用したGPSトラックログ図 源氏ヶ峰〜五剣山

11時40分、八栗寺の駐車場に着くと警備員の誘導で奥の広場へ駐車し、ケーブルカー乗り場の左手から急な参道を参拝者と一緒に歩いて12時00分
八栗寺に着く。本堂は参拝者で混雑しているので先にお山を歩く事にする。

ケーブルカー駅の方向へ進み本坊横を抜け志度寺への裏参道・車道へ出る。車が停められている場所から細尾根が左手に延びているのでこれを進む。


1月3日 八栗寺へ初詣 裏に五剣山が聳えている。八栗寺の由来は中国留学前の弘法大師がここで記念に焼き栗を8個境内に埋めて行き、
留学から無事帰ると焼き栗から芽が出ていたと言う言い伝えから来ているらしい。 この「らしい」という三文字は至極便利な言葉である


    
     12時00分 八栗寺の仁王門を入る             右手の平たい五ノ峰は1,707年の宝永地震で天辺部が崩れ落ちたのだ

裏参道の支尾根取り付き場所から7分で五剣山の尾根筋に出ると東側の志度湾が見える。ここは源氏ヶ峰方角の右側=南側へ尾根を進む。
すると右手に向かって白っぽい石がゴロゴロする尾根が下の道路へ向かって下りているのでそれを下る。

  
 12時10分 八栗寺登山口 (尾根への取り付き口)          12時17分 尾根に出ると瀬戸内海が見える

  
  12時18分 右手へ尾根が下っているのでこれを下る            この岩も凝灰岩だろう

10分ほどで下の裏参道舗装道路に下り着く。これじゃ初めから裏参道を歩いてここまで来た方が早かったなあ。そこから裏参道を下って
源氏ヶ峰〜五剣山の山塊南端から縦走する算段だ。

途中、源平屋島合戦古戦場の石碑が立っていた。源氏と平氏が戦ったこの地域にはあちこちに古戦場があるのだろう。車で通るとこんな
標識は通り越してしまうだろう。石碑の頭には現在地を記した地図があり、この近くに源氏ヶ峰があるみたいなのだが、ここは更に下に向か
う。

山塊の南端部に電波塔が立っておりその付近から尾根筋に取り付こうとするが耕作地のイノシシ柵が張り巡らされておりどこからも進めな
い。諦めて裏参道の舗装道路へ帰って少し北側へ帰ると入れそうな道があったのでそこから右手に入る。しかし、ここは養蜂場として使って
いる私有地だったので引き返す。

里山歩きでは勝手に私有地に入って地権者の機嫌を損ねるトラブルが多い。私は人を見かける度に声をかけて目的を説明して通らせても
らう様に気を付けてはいる。

   
 八栗寺に続く舗装道路へ向かう                     12時26分 舗装道路に下りる

   
  道路脇にお地蔵さんがありお参りする                  12時33分 源平屋島合戦古戦場の石碑

  
   石碑の天辺にある地図を見ると源氏ヶ峰が近い         12時45分 源氏ヶ峰の尾根最終点らしき電波塔付近に着く

  
   この辺りはどこもイノシシ柵が回らされて中に入れない       道があったので入るとミツバチの巣箱があり引き返す

結局、正規(?)の源氏ヶ峰登山口から尾根に取り付く事にする。13時05分舗装道路横にある登山口から源氏ヶ峰へ這い上がっていく。
以前来た時は踏み跡がしっかりしていたが今はヤブいている。藪とはいえ10分程辛抱すると源氏ヶ峰の三角点へ着く。

 
  結局 13時05分 歩道道路際にある「源氏ヶ峰」登山口から登る事にする

    
舗装道路際にある源氏ヶ峰登山口の標識 気を付けないと見逃す   藪を漕いでいると石柱があった

「源氏ヶ峰」 標高 217m 

前回ここに来た時は草刈りがなされていてこれほど藪いてはいなかったが今回は胸ほどの背丈がある笹藪状態だった。ここから北の
五剣山へ向かって縦走する訳なのだが、明確な細尾根は無いので適当に獣道などを歩く。所々に踏み跡もあるがあんまり期待しない
方が良さそうだ。

藪に入ると五剣山が見えなくなるのでコンパスを持った方が良さそうだ。でもそこは里山の良い所でこんな場所で遭難する恐れは全く
ない。 イザとなれば左手に裏参道の道路が通っているので安心な場所なのだ。右手は海なので行き過ぎたらダメよ。

途中で1.5m程の段を下りたり、又そんな場所を上がったりてると薄い植林地帯に出る。まあ源氏ヶ峰から30分ほど歩けば五剣山近
くの踏み跡に出る事が出来るので気楽な藪歩きを楽しめる。

 
   13時15分 源氏ヶ峰に上がる  以前に比べて相当藪いている

    
   源氏峰三角点から五剣山方面                   三角点山頂には石碑がある


                 7年前の源氏ヶ峰はこうだった


     北側の五剣山方面に進む 最初は少し踏み跡あり      藪だから方角だけ気を付けて歩く

 
 一旦窪地へ下って又上り返す                             所々で多少踏み跡もある

  
   測量用のポールだろうか                         藪ではあるがそんなにヒドイ状態ではない

  
   13時40分 前方に五剣山の岩尾根が見える              薄い笹藪には踏み跡がある

  
     13時45分 はっきりとした尾根道となる              13時50分 下った尾根分岐に復帰

13時50分、元の道路へ下りた尾根に帰ると後は踏み跡もルートも明確になる。岩のある細尾根に入ると石の祠がありここからいよいよ
五剣山の聖域に入る。まず最初に天辺が江戸時代の地震で落ちた五ノ峰に左手から岩を這い上がる。上部は細いが平たい岩場となって
正面に四ノ峰(四ノ剣)や八栗寺、振り返ると志度湾を眺めるとても気持ちの良い場所だ。


               ここまで来ると五剣山が良く見える

  
  岩尾根が始まる  この辺りに別な道が左手から合流する      13時57分 五ノ峰基部の祠を通過

  
   左手から五ノ峰に這い上がる                         五ノ峰から志度湾を望む


五剣山ワールド      五ノ峰〜一ノ峰間 約30分


    安山岩質凝灰角礫岩の間に柔らかい凝灰岩層がくびれをつくる  八栗寺と前方に屋島が見える


   
   五ノ峰の主峰に這い上がっていく                  14時00分 地震で切れ落ちた五ノ峰のトップ


    四ノ峰へ続く細尾根には沢山の祠が並ぶ

 
    八栗寺の本坊(手前)と左手に登山口となる裏参道駐車場が見える


  
        四ノ峰へと向かう                       ここは右手から回り込む

  
   結構スリルがある四ノ峰コル部へ向かうルート           四ノ峰基部の岩窟に祠が祀られている

  
    不動明王の石仏があった                       左手に細い鎖があるがとんでもないので鉄梯子を利用する


五ノ峰から四ノ峰へは標高差がある鉄階段を上がる


  
  ここが五剣山歩きのハイライトだ                     五ノ峰も縦からみると細い岩尾根だ  奥は志度湾

   
    五ノ剣にある不動明王立像                             四ノ峰から三ノ峰への回廊

  
      三ノ峰白瀧大明神                                 狛犬が座る祠   二ノ峰

三ノ峰から二ノ峰への渡りは少し岩場が崩壊しているので鉄梯子や鉄橋が取り付けられているので慎重に渡る。

  
          二ノ峰 奥に山頂標識がある                        猿田彦大明神の石仏あり

  
  14時32分 ここが三角点「五剣山」標高366.09m だろう       手前が八栗寺本堂  奥が本坊とケーブルカー駅


           一ノ峰からは屋島方面の眺めが良い   ヘビ地蔵


一ノ峰コルを下る   (一ノ峰直下の展望尾根まで 約12分 )

屋島の展望所からコルに引き返すと右手八栗寺側に鉄梯子がある。ここは相当急な傾斜なので鉄梯子が終わっても気を抜けない
途中テラスがあり、左手へ道があるので進むとここにも不動明王らしき石仏が岩に納められていた。 元に帰って急な坂を下りると
右手に向かって北尾根へ行く道を進むと一ノ峰直下の展望所に着く。


  
  二ノ峰と一ノ峰コルからお寺側へ下りる道がある           振り返っても急な事がわかる

   
 一ノ峰を急降下する途中で左手に寄り道するとお不動さんがある    右手に北尾根へ出る道がありそれを進む


             14時52分 一ノ峰直下に出る  迫力ある岩場が見える

  
   お寺へ帰る道 (まともな遊歩道だ) シャツの落し物      モノレールを潜ると八栗寺境内だ

   
  讃岐三大天狗の一つ「八栗・中将坊」                参拝道を下りるケーブルカーが左手を通っている


                  「八栗寺」境内案内図


平成19年の源氏ヶ峰〜五剣山縦走登山記は   ここ   

   
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