平成26年11月27日
剣山系への接点 三方山から鶏足山周回


三方山とは

三方山は徳島県の東祖谷山村、西祖谷山村及び高知県・大豊町の三町村境界の場所となっている。三方が見渡せる山と言う事から
名付けられたのだろう。

又、この山は石鎚山系と祖谷山系が吉野川を挟んで繋がる祖谷山系側の玄関口である。つまり石鎚山系の東端(笹ヶ峰〜野鹿池山〜
黒滝山)と祖谷山系の西端(三方山〜京柱峠〜綱附山〜天狗塚)を繋ぐ線上にあるキーポイントの山でもある。そして剣山系側の県境
尾根はこの三方山から始まると言って良いだろう。


この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)を使用したものである 

石鎚山から剣山までの縦走をする場合、吉野川を挟んでどう繋ぐかという課題をクリアする為に土佐・岩原橋から林道を歩いて徳島と高知
の県境付近から取り付き三方山を目指す事にした。

平成26年11月27日
岩原(大豊町)・有瀬(西祖谷山村)境界沢〜三方山〜熊谷峠(丸山峠)〜鶏足山〜西尾根〜林道歩き(谷間〜有瀬)


この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)を使用したものである 
カシミールソフトを使用したGPSトラックログ図  三方山〜鶏足山

@県境沢登山口〜(2時間20分)〜岩原からの尾根〜(1時間) 〜 三方山 = 合計 3時間20分とちょっと

去年、JR岩原駅に車をデポして雪の中この県境谷へ歩いて事前調査をして来た。その際、県境谷の橋に辿り着き三方山への取り付き
を偵察していた。重いザックを背負って歩く設定だからこの谷は直接歩けない。なるべく県境谷に近い場所を歩けるかどうかの確認作業
だ。

国道32号線岩原橋を渡ってJR岩原駅の横を抜け踏切を渡って進む。細い道路なので行き合いに苦労しそううで前から車が来ないか
ドキドキしながら一本目の分岐を右に上がる。その後適当に道を選んで北へ向かうが案の定以前歩いた道を外してしまった。

右往左往しながら最上部の林道へ辿り着き見覚えのある県境橋に着いた。車をデポする場所を探してちょっと徳島県側にも入って見る
が、結局時間が勿体ないので県境橋を渡った場所にある空地に車を置き07時10分過ぎに橋の南側にある作業道を上流部へ進む。

すぐに上側にも別な橋が見えてここにもかつて林道があった様だがム〜チョ荒れており橋の上にも倒木や土砂が溜っている。この北側
に鉄製の補助道みたいなのが崖に向かって敷設されているが、こちはら徳島県側の厳しそうな尾根へと続きそうなのでパスする。

この橋も南側(高知県側)から作業道の様なものがあるのでこれを伝うとやがて沢部を渡る事になる。

  
登山口 この沢が県境となっている  橋の向こうに広場あり     橋手前の右側を上流に進むと更に荒れた橋がある

  
上側の橋  ここも手前(高知側)を右に入っていく            沢が右に振るのでここを渡り正面の植林地帯に入る

沢を渡って植林地帯に這い上がっていくのだが、途中から岩尾根になり右手に先ほど渡渉した谷が迫ってくる。大岩を左にトラバースして
更に進みやすい斜面を選んで這い上がっていくと右手の小さな出っ張りを乗越すと荒れた沢近くにトタン屋根の現役使用可能な小屋があ
った。 GPSで位置を確認すると県境部より随分南側へズレている事がわかった。

最初に沢を渡った後は間違いなく尾根を進んだのだが、この尾根自体が南側へ流れていた様だ。小屋の裏手の急な斜面をなるべく左側
(北側)へ向かって這い上がる。左へ進んでもこちら側にも沢があり、それに沿って上を目指す。08時00分左手に岩尾根が見えるのでこ
のルートを歩くしかないと思う。

更に植林地帯を進むと08時12分又トタン屋根の作業小屋があったが、こちらはもう使用不能な程倒壊している。この場所からもなるべく
左手へルートを取りながら県境へと近づいていく。

  
   最初は踏み跡もあるが次第にどこでも道とする          岩場に出ると右手の沢が少し深くなっている

  
  岩を左に巻いて更に上がる                        明らかな尾根を進む

  
  07時37分 沢近くに作業小屋跡発見                  そこから左上に向かって急な傾斜を這い上がる

  
   左は別な沢があるので尾根筋を進む                 カラスザンショウでさんしょ?

  
GPSで県境を東側に外しているのでなるべく左へ進む         08時00分 左手に沢を挟んで高い尾根が見える

  
  猛烈な密度の植林だ                             あれ? 又トタン製の作業小屋跡がある

  
   08時12分 倒壊小屋を左上に向かう                        密度の濃い植林地帯を進む

更に密度の濃い植林地帯を進んでいくと08時30分結構しっかりした石垣が2段並んで行く手に現れる。その上の平らな場所に今回3つ
目の作業小屋が2棟建っていた。こんな場所にも人の手が入って林業の作業が行われているのだと思うと山歩きなんてそんなに大層な
ものでは無い気がしてくる。

作業小屋前の平地で少し休憩してビスケットを2個お茶で流し込むと、又稜線を目指して歩き始める。前方が少し明るくなったと思ったら
08時50分何と幅が広い林道跡へ飛び出した。この林道は恐らく植林する時に造られたものと思われるが今はもう崩壊場所や倒木など
があり車などは通れない。しかし一体どこからこの道は延びて来ているのだろう。

植林の間にぽっかり空いたのどかで不思議な空間を北へ10分程進むと終点部の広場に出た。

  
     08時30分 石垣を2段這い上がる                  石垣の上に三つ目の作業小屋があった

  
          更に植林地帯を上がる                   上側の植林が少し透けている
  
  
  08時50分 荒れた林道跡に這い上がる                       林道跡を左に進む

  
  09時10分 林道が終点となる                     林道終点の大岩から更に上に進む

林道終点部から見回すとその場所から上部へ向かうのが一番良さそうだったので岩っぽい斜面に突入する。ここからは植林もあるが自然
林も岩も現れて、やがてシャクナゲの急坂となり、そこを這い上がると09時30分やっと主尾根部へ着いた。尾根部を左右見渡すとほぼ明瞭
な道がある。 

県境沢から2時間20分かかったが、さてこの時間は岩原から尾根に取り付くのとどちらが効率的だろう。同じ時間だとすれば岩原から尾根
に取り付く方が楽だと感じる。


                   ここから暫く岩の殿堂となる

  
   植林地帯だが枝打ちされた木が無いので歩き易い         左手に尾根部が見えた

  
   シャクナゲの岩っぽい場所を上がる                  09時31分 ついに尾根に這い上がる

三方山南西尾根

09時30分県境沢の橋から2時間20分をかけてやっと三方山の南西尾根に上がった。左を見ても右を見てもしっかりした尾根である。踏み
跡は無いものの尾根歩きには問題ない程のスペースがある。が・・・這い上がった場所が悪かった。丁度県境の南側ピークで、綺麗な尾根
が東へと下っているのだ。

少し下って何だかおかしい。境界杭が見当たらないし何となくしっくり来ないのだ。コンパスを確認すると東を差している。振り返ると別な尾
根が見える。私の尾根歩きにはこんな事がしょっちゅう有って、尾根の出だしでは周りより高い尾根なのに暫くすると急に高度を下げて隣
の尾根の方が高いのを発見して渋々尾根を乗り換えるのだ。

今回もダマシ尾根にダマされた後北側に延びる主尾根に復帰する。あとはもう北東を目指してどんどん尾根を歩けば良かった。間違い尾根
ピークから北の県境部に向かって下がって行くと14時47分コル部に着く。ここには何の標識も見つける事が出来なかったが、右手から広
い林道が延びてきていた。大豊町恐るべし。

  
   尾根を左手に進む                            すぐに尾根を間違う  ここは気を付けないと間違い易い

 
   主尾根に復帰する                        09時47分 県境コル部と思われる 右手に林道が延びて来ている

  
   この辺りから左が自然林、右が植林のパターンが続く       30分程 このパターン  のどかな尾根だ

三方山南西尾根の県境部は左、徳島県側は自然林、右、高知県側が植林のパターンが続き、次第に高度を上げて行く。三方山直下は
そこそこみゅう傾斜となりそこを上りきると10時30分左へ尾根が下っている場所があり、そこに分岐を示すテープが沢山見られた。

更に少し駆け上がるとカヤ原となっている細長いピークに到着した。ここが「三方山」である。ここから歩いて来た南西尾根越しに梶ヶ森
が見える筈なのに雲にすっぽり覆われている。正面には屏風の様に山並みが見えるが、おそらく京柱峠から小檜曾山〜奥陣賀山〜大
ボシ山に続く山脈だろう。

  
  10時29分  上りになる                         10時30分 縦走路分岐  テープが沢山残置されている

  
  10時36分 分岐から少し上がると三方山に着いた         いくら目を凝らしてもどこの山だかサッパリだ

三方山(さんぽうやま)  二等三角点「西峰」 標高1,303.27m   10時36分〜11時02分


    西祖谷山村 、 東祖谷山村 、 大豊町 の 三境界部  三方山


手前の尾根は土佐・岩原から続く尾根でその途中から歩いてきた。左奥に梶ヶ森が見える筈なんだけど雲が厚くかかっている

県境尾根縦走に備えて三方山から少し奥へ偵察してみる。ちょっと踏み跡は心細いが裏手から植林地帯沿いに県境尾根が続いている。
ただ、この山も北東部へ向かってダマシ尾根があるので要注意である。

  
   三方山から県境尾根を少し下りてみる                京柱峠へのルートを確認して引き返す

A三方山〜(約1時間)〜丸山峠〜(2時間10分)〜鶏足山 = 合計 約 3時間10分

さて、ここから熊谷峠(丸山峠)を目指すのだが最初のルート取りが複雑で尾根に乗るのがちょっと不安である。テープが少しだけ尾根を
外してトラバース気味に付けられているのだ。一旦下がって尾根に乗ると後はそんなに難しく無い。

三方山を去って45分程は自然林、それもブナや馬酔木のトンネルなどがあり変化に富んで気持ちの良い尾根歩きを楽しめる。11時40分
それまでパラパラとしか見られなかった植林は全面的な植林地帯となり、熊谷峠へ向かってなだらかに下がって行く。

  
11時00分 少し引き返し三方山から熊谷峠(丸山峠)へと下山する       このルートは非常に複雑で注意を要する

  
   木々の間から三方山を振り返る                     11時10分 尾根筋に入って安心した

  
   植林されていない尾根は明るい                      ブナが多くなると尾根にアクセントを与える


             何でもない風景だがこんな明るい尾根が好きだ

  
     馬酔木(あせび)のトンネル                      植林が無いと廻りの山並みが見通せる

  
   ブナが現れてテンションが少し上がる                 ブナもこんな枝を広げたタイプが多い


                 11時30分 前方に鶏足山の尾根が見える

  
   どうも植林地帯に入る様だ                         結構枝打ちがされて手入れが行き届いている

熊谷峠=丸山峠   12時00分通過

熊谷峠という名前は近くに熊谷草(クマガイソウ)の群生地がある所から名付けられた俗称と思っていた。だが山渓分県ガイドによると熊
谷峠は「くまがたにとうげ」と注釈がふられている。すぐ横に「丸山」と言うピークがありそこから「丸山峠」と名付けられている方が由緒のあ
る正式名だろう。昔はお茶で有名な有瀬(あるせ)と祖谷の善徳(中津の南山麓)を結ぶ野趣溢れた峠だったろうが、今は薄暗い植林に
覆われて風情や魅力に欠ける。 (ちなみに国見山の南山麓は「徳善」である。)

この峠のメインルートは西の「有瀬」から来て、北側の今久保へ続く道と、一旦東に振って丸山を廻り込みコル部から北に進む中尾へ続く
道がある。 今久保も中尾も有名な祖谷の蔓橋に近い集落である。

  
    植林地帯を少し下りコル部へと近づく                 神崎林業のプレートが熊谷峠の目印だ

  
       丸山峠から中尾登山口へと下る道                   反対側には有瀬へと下る道

さて、この丸山峠から鶏足山へのルートは当然マイナーな存在である。北側に延びる谷間に橋がかかっているのでこれを渡ると階段状で
林業の作業道みたいな踏み跡を辿って西側の尾根へと何気なく進む。と言うのはこの尾根筋は南側が等高線が詰んでおり急な斜面だと
言う事が分かる。だから左手の崖に沿って気楽に進めば道を迷う事は無いのである。

  
        倒木で溢れたV字谷                   丸山側(右)から鶏足山への縦走尾根(左)に向かって橋がある

  
 林業用だろう木道階段が上っている                    尾根につくと意外と明瞭だ

四等三角点 有瀬北  標高 1,173.61m  12時37分

次のチェックポイントは三角点「有瀬北」で熊谷峠から最初のピークを下ると明確な三角点ピークが見えてきた。この尾根は植林地帯も
あるが、雑木林も出て来る明瞭な尾根なので安心して歩ける。遠くからピークを目指すが、三角点に近づくと結構平凡な尾根に感じる。
三角点名「有瀬北」は南西方向の集落「有瀬(あるせ)」から来ている。三角点の木標が倒れていたので埋め直すがいつまで持つ事やら。

 
   前方に三角点「有瀬北」のピークが見える              馬酔木(アセビ)などの自然林が多かった

  
  ここは左手植林、右手自然林のパターンだ                 12時37分 四等三角点「有瀬北」通過


                「有瀬北」の三角点柱が倒れていたので元に戻す

三角点「有瀬北」を通過すると右手が開けて植林の伐採地に新しい苗木を植えた場所が現れた。樹林帯ではこういった伐採地や崖崩れ
はたまた鉄塔付近の伐採地などが展望の得られるポイントとなる。GPSを持つようになってからは目標を確認する為に木に登る事も減っ
た。

沓掛・黒森の東面では植林した幼木を一本一本プラスチックのケースに入れて保護していたが、どこも幼木を鹿から守るのに頭を痛めて
いる様だ。ここの植林地は結構規模が大きく、お蔭で国見山や中津山の全容を眺める事が出来た。右手後方に寒峰、烏帽子、矢筈矢筈
等の山も見えるのだが角度的に同定が難しかった。

  
 三角点を過ぎると右手に伐採地後の植林地帯が現れる        尾根筋まで鹿ネットが回(めぐ)らされている  
 奥に見えるのは国見山  

  
            中津山が見える                     13時00分 やっと鹿ネット尾根を過ぎる


      国見山                                                    中津山

  
  まだ自然林の尾根が続く                       前方に植林地帯が見えるが、あの接点付近に次の三角点がある

四等三角点 「重松南」 標高 1,129.79m   13時20分

植林地帯の手前に北側一面が伐採地になっている場所に出るが、以前鶏足山から歩いてこの近くまで来たことがある。「重松南」の三角
点はこの傾斜の下にある重松集落から来ている。この様に三角点名はベタに付近の集落名を取って名付けている場合が多い。

この三角点から見る祖谷川沿いの山々はこれが見納めとなるのでじっくりと眺めやる。国見山は数回上った事があるが、中津山は未だ登
った事がない。

  
  道路が山腹を斜めに横切る国見山                    その右手に中津山  手前が重松集落

  
13時20分 四等三角点「重松南」に到着                 三角点から中津山方面を見下す事が出来る


   三角点「重松南」は伐採地の上に立っている   縦走してきた尾根を眺める

三角点「重松南」から鶏足山までの尾根は大変複雑で注意を要する。樹林帯の中で見通しが悪いし支尾根が結構あるので下山は特に
間違い易い。

先ず、三角点から樹林帯の淵に沿って少し下りる。すると左手、樹林帯の中に尾根っぽい地形があるのでこれを左手に進む。この尾根なり
に下ると平地に大きなヌタ場があるので格好の目印となる。この平らな尾根を進むと伐採木が無造作に散らばっている場所があり、ここが
ターニングポイントになる。

左へ水平尾根があるが、これは藪いているのでルートではない。ここは植林の平らな斜面を右手に下りる感覚で進む。長い倒木が数本横
たわっているが、これがいつまであるか保障の限りではない。

平らな地形まで下ると、鬱蒼とした植林地帯を左に見ながら右手から大きく尾根を左に回り込む事になる。行く手に自然林の雑木が見える
のでその尾根に乗れば一安心だ。

細尾根になると赤松の大木が数本見られる。尾根の端にくると今度は南側へ向かって尾根を下るが、ここは道なりで迷う恐れは少ない。こ
のほぼ自然林の急傾斜を下るとルートは西を指す。右手になだらかな斜面を2度過ぎるといきなり「鶏足山」の山頂標識が現れる。

  
  三角点から尾根を下って振り返った風景                 少し下って植林地帯の尾根に乗る

  
   大きいヌタ場が通過の目印(前回もあった)             荒れた尾根になると右手に下りて行く(ここは間違い易い)

  
    植林地帯を右下へ下りて行く (倒木がある)             斜面を下って尾根へ回り込むと安心だ

  
   左手に暫く植林地帯が続く                         後は自然林の尾根を下る

  
  平地まで下がると右手に窪地があるが尾根をそのまま進む     岩尾根になると鶏足山は近い

鶏足山 標高955m  14時10分到着



B鶏足山〜西尾根〜林道〜県境谷  1時間20分

さて、鶏足山から県境谷にデポした車まで帰らねばならない。当然ここは西尾根を直接林道まで下りるしか選択肢はないし。そして当然そこ
には道は無い。地図を見る限りそんなに難しい尾根ではなさそうだが、その後の林道歩きの方が面倒くさい気がする。

時間が無い場合は直接鶏足山から真南へ下ると谷間集落に下り着く筈だが、そんなに無理をする事もないので平和的に西尾根を下る事に
した。西尾根は途中までは境界杭などもあり快適そうだったが、途中からワイルドな上に崖みたいな場所もありスリルがあった。

途中、三角点がある南西に下る分岐で少し悩んだが、その尾根にはびっしり雑木が生えてスペースが無さそうだったので大人しく西尾根を
下りた。

15時00分頃右斜面が突然開けて鹿ネットがここにも現れた。結構急な斜面にも植林場所がある様だ。お蔭で下側の集落や道路を確認す
る事が出来た。

15時10分急な段差が尾根に出現し、下には植林が見える。崖みたいな尾根を植林地帯に入って尾根を下る。この尾根も次第に岩の細
尾根になると植林も少なくなり、15時30分林道が下に見えた。

さて、尾根部を切通しまで進むが、法面にコンクリートが塗られておりとてもじゃないが道路に下りられない。少し右手から下りて、最後は細
い木の枝をロープ代わりにしてズリながら飛び降りる。やはり何があるかわからない山歩きにはロープかスリングが必要だった。


     
  鶏足山の岩場に入る                       ここは左手から下る


     岩場から尾根を確認する  自然林の後、植林地帯が見え、その後また自然林に入る様だ
 

   
  吉野川を挟んだ向かいの山は黒滝山と野鹿池山だろう             錆びた鎖を伝って下りた

  
  最後は右手のキャンプ地側には下りずに左手を進む         岩尾根部を下って自然林の尾根に入る

  
    高低差の激しいワイルドな尾根だ                   ここにも植林斜面にシカネットが張り巡らされている

   
      ネットを右手に見ながら岩尾根を下る               崖下に植林地帯が見える  ここを下る

   
   植林地帯の尾根に沿って下る                    15時30分 林道の上に飛び出した う〜〜ん参った 下りれん

C 林道歩き 鶏足山西尾根合流点〜県境谷,車デポ地まで  忍耐の1時間20分

さて、無事に林道に下り立ったものの、覚悟はしていたが歩くにはム〜チョ効率が悪い林道だった。谷間集落に向かって林道が相当へこん
でいくので速足で歩いても時間が大いにかかった。どんな場所にもそこで生活している人がいるもので現在は車があるから何とかなってい
るのだろう。いつもの事だが道路脇で犬に吠えられながら歩く。冷静に考えると犬は番犬の為に飼っている訳だから怪しい人物が近くに来
ると吠えて主人に知らせるのが彼らの任務だ。
わかっちゃいるけどこっちは天下の公道を歩いている訳だし、余りにもしつこく集団で吠えるので頭に来る。飼い主が近くに居なければ反撃
したい気持ちになっちゃうのよね

有瀬(あるせ)集落付近では綺麗に刈り込まれた茶畑がありここがお茶どころである事を初めて知る。もう舗装道路を歩くのが嫌になった頃
やっと県境谷手前の空地に停めていたわが車ラッシュに帰り着く。

  
 木の枝にぶら下がって飛び降りた                     谷間集落をトボトボと歩く

  
        電柱に「林道 谷間線」とある                  振り返ると鶏足山の突起と下った尾根が見える

   
    斜面にお茶畑がある                              有瀬(あるせ)はお茶の名産地だった


             16時50分 やっと県境谷にデポした車に帰る


今回は剣山系側の県境部を重いザックを背負った場合、どんなルートが良いかを探る山行だった。ついでに尾根伝いに鶏足山まで繋いだ
が、それはそれで又面白かった。
次回は峠の地蔵尊を見逃した熊谷峠から有瀬へ下る古道を歩いてみたいと思った。


エントツ山の 鶏足山を歩いた登山記は   ここ  

    
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