平成17年 2月 徳永治夫・楠橋孝博 「しまなみ登山隊」記

はるちゃんの里山巡り「天道ヶ頭」と執念の「フスベ岩」(今治市) 1月28日・2月11日と22日
2月ー3月 千羽ヶ岳に標識を立てる (旧丹原町・桜三里)
2月6日  香川の里山へ 「飯野山・城山」 
2月27日 日本のピラミッド 「葦嶽山・鬼叫山」 (広島県) 

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はるちゃんの里山巡り「天道ヶ頭」と執念の「フスベ岩」(今治市)


天道ヶ頭 位置図 (国土地理院 地図使用承認番号 平15総使、第634号)

天道ヶ頭 (510.3m) 1月28日

晴天に恵まれて1人で出かけ朝倉の内ヶ畑から鈍川〜朝倉境に近い標高510.3m 二等三角点のある天道ヶ頭(鈍川〜朝倉間で1番高い山)を征服して来ました。無人の内ヶ畑部落から感を頼りに20分登ると主尾根に出て道らしき道に乗れてまずは一安心(この山は鉄砲撃ち以外は歩いた形跡が無い)

 
内ヶ畑部落の登山口(正面右が屋敷跡    この木何の木 気になる木
左に回り込み右上に上がる) 

尾根に出て5分歩くと414mのピークに着き なほ10分歩くと滝宮から(古谷部落)方面からの道に出会う。其の上に肩があり右側が檜の植林に変わり、さらに 50分歩くと左からの道とも合流して道が右に振ってきて大きな崩落箇所を右に見て歩くと間もなく頂上に出る。

 
二等三角点のある「天道ヶ頭」山頂     山頂の標識木 (?)

   
        帰りに山口部落から天道ヶ頭を望む
 
上り55分 下り50分(主尾根から右に分かれる処で少し戸惑いましたが・・・)

2月11日 「フスベ岩 発見出来ず」の記

先日E新聞に旧朝倉村古谷部落のフスベ岩が掲載されたました。
昔多伎神社の宮司が雨乞いをしたとの記事を見て今日思い立ち、1人で箒桜の掲示板奥のカーブミラーから登る 

少し歩くと川の分岐があるここを右に大きい谷を登る 25分歩くと道が無くなりり谷川を歩くも途中二つの滝に出会い登りに苦労する
約1時間歩くと谷の水も無くなり其の上は土砂の崩落で谷は歩けない
やむなく左の尾根沿いに上る 実は此の右上にフスベ岩があった模様 (下山して古谷部落の古老から聞いた)
これを見落とし1時間30分歩いて主尾根に出た。主尾根を4分左に歩くと先日登った二等三角点のある天道ヶ頭に出た

 
二等三角点のある天道ヶ頭        前回見逃した山頂表示板

     
       頂上付近から見た今治市富田地区

昼食後同じルートを下るにはロープの持ち合わせも無く不安も在るので2週間前通った内ヶ畑部落に進み途中から古谷部落に降りる道を見ていたので通ってみる。 ジグザグ道の良い道を下るとなんと登りに使った川の分岐点に出た。 

フスベ岩に御対面出来なかったのでせめて多伎神社の奥宮にお参りしたくて川の分岐で左に道があるので歩いて見る登れど登れど何も無い。結局最後はさっき歩いた尾根に又出てがっかり、35分歩いて1周した事になる
 
でも又同じ天道ヶ頭に登れ今日は前より天気も良く最高の山登りが出来ました。

2月22日 ついに発見! フスベ岩 相棒と3度目の天道ヶ頭へ 

   
  天道ヶ頭 位置図 (国土地理院 地図使用承認番号 平15総使、第634号)


2月22日久し振りに相棒の山行を得て、過日E新聞に出ていた旧朝倉村古谷の川上巌に御対面してきました。前回は川を上り近くばかり眺めながら2つの小さな滝をよじ登り谷底を歩くも見つける事ができず。
 
今回又再挑戦する、 今度は古谷部落、古老の情報を頼りに右上ばかりを気にしながら登るもそれらしき物が見当たらず、 又頂上の二等三角点のある『天道ヶ頭 510.3m』に出てしまった・・・。

 
多伎川上流のツララ             水で浸食された石灰岩
 
下山は意を決して多伎川本流の西尾根を注意しながら下り途中から中腹歩きに変更して徐々に高度を下げ, 進むと山勘が的中して正面に社叢らしき大木の森を見付けて勇気100倍。
この辺りから急坂に変わり、 大岩があちこちに見られ上り下りしながら最後にフスベ岩に御対面したときの感激は又ひとしおでした。(この辺りの岩は殆どが石灰石)

    
          フスベ岩 ついに発見
 
以下E新聞の抜粋 『旧越智郡朝倉村.現今治市古谷』
川上巌(かわかみのいわお)高さ2丈、幅3丈は、同市の頓田川支流.多伎川の上流にある多伎神社の奥まった山頂近くにある巨岩のことで『フスベ岩』とも呼ばれた。

昔から日照の時.この岩の前で木葉を焼いてふすべる(いぶす)と必ず雨が降るとされ.雨乞いの神として崇敬された。江戸時代には今治藩の祈願所となり.雨乞い神事の際には藩から多伎神社および川上巌に使節の参拝があったとされる。
 
子供心に聞いたような気もする遠い昔話、
今回E新聞の記事を見て山好きの僕たちで所在を突き止めたいとの願いが今回の山行となった。
このフスベ岩は石灰岩で火を炊いた辺りは黒くフスボリ下の方は火でボロボロになり前面には古いお神酒錫が1本あり昔日を偲ぶ。
又ここの石は奇岩が多く 持ち帰るとお腹が痛くなると言う伝説が今に残る。
 
下山は谷底に向かって下りたが やわらかいすべる土で100m以上の急坂を難儀しながら川底に下り立つ、(上る時に右上を見ながら歩いたが之だけ高度差が有れば見える筈がない)
今回は20mのロープを携行していたのでとても心強かった、
 
この急坂は過日千羽ヶ嶽に登ったが 勝るとも劣らない 里山とは思えぬ醍醐味のある山登りでした。皆様も是非挑戦してください、要所要所には目印を付けて置きました。
この多伎川を上ると変化に富んだ綺麗な岩が沢山あり頂上の天道ヶ頭とこの多伎神社奥宮社とを歩くこのコースが里山とわ思えぬ良い雰囲気です。
 
下の多伎神社にマッタヶ石(男神)と奥の院に巖座(いわくら)さんと言う(女神)の逸話もあるようですよ。


千羽ヶ岳 (412m) 千羽ヶ岳第二峰(401.1m) 旧丹原町


千羽ヶ岳 位置図 (国土地理院 地図使用承認番号 平15総使、第634号)

相棒の居ない2月9日 徳永1人で歩いて来ました。十数年前から桜三里を通る度にあの嶽の上に立って見たいものよと思いながら機会がなかった。

    
     堂森さんから友情エールの千羽ヶ岳 国道11号線より
 
未知で自信の無い山は皆様をお誘いする訳にも行かず1人 山勘を頼りに千羽ヶ岳412mと四等三角点のある千羽ヶ岳第2峰401.1mに登って来ました。
 
川原に下りると上流に吊橋が見え通行止めの標示を無視して対岸に渡ると ここが旧千原鉱山の坑口。少し上に歩くと2箇所の古い坑口にも出会う(国道側に2箇所 対岸に3箇所の坑口を見かける)
吊橋を渡るとここから手放しでは歩けぬ位の急坂 絶壁を除けながら上を目指す。

 
中山川から見た千羽ヶ岳第二峰    通行止めを渡ったつり橋

 
途中から千原バス停と下千原部落   頂上より北面を望む
右上が千羽ヶ岳第二峰           左手前が412mの千羽ヶ岳第一峰

 
頂上の四等三角点と活躍した厚鎌    バス停の少し西条よりを見下ろす
 
帰りの事を考え目印をつけたり周りを確かめながら歩く。 良く厚鎌を持ってきたものと我ながら感心、上の木に手が届かない所で鎌を使い引きつけながら登る 吊橋を渡り尾根に出るまでに標高差250mで時間にして1時間25分かかる。
 
尾根に出ると古い踏み跡があり安心して歩けた。 ここから12分で目的地の四等三角点のある千羽ヶ岳第2峰に着き永年の念願が叶い見事な展望と達成感にしばし浸り至福の時を過ごしました。
 
しかし登りより下山の方が怖い山登り 、重に足場を確かめながら下る。登りに着けた目印と山勘を頼りに無事車に帰着する事が出来大満足の1日でしたが、いつに無い足のふくらはぎや腕の筋肉が痛いようです。
 
千羽ヶ岳は西側からのルートは はっきりした踏み跡がありますが、今回私が歩いた東側コースは踏み跡はありません。よって此のコースはお勧め出来ませんので念のため

3月2日 徳永・楠橋コンビで「千羽ヶ岳」に標識を付ける

3/1(火)徳永が旧丹原町相之谷集落より千羽ケ岳の登山コースを見つけ、早速3月2日(水)二人で千羽ケ岳に登って来ました。

   
       千羽ヶ岳 国道11号線丹原町桜三里付近より
 
千羽ケ岳への登山コースは色々有るようですが、今回のコースは距離が長いが楽に登れるコースですのでお勧めです。

   
      山頂より国道11号線と中山川を望む
 
国道11号旧丹原町桜三里、滝見橋バス停を少し過ぎ、右側の茶堂場食堂の手前を右折して、中山川に下る。分岐で右折して二つ目の橋を渡り相之谷部落に出て民家のすぐ下の林道を右へ進む。高速道路の下を潜り走ると右手に無舗装の林道に出会う。(国道より 1.6K )
 右折して無舗装の林道に入り 600M で登山口。

 
登山口に標識を取り付ける       植林と雑木林の境を歩く

峠手前に車を止め最近伐採した右の植林との境を登ると間もなく413mのピークに出て尾根を下る。
412mのピークも乗り越え進むと終着駅が千羽ヶ嶽です。 2箇所の分岐点には目印を附けて置きました。

 
矢竹の中を歩く              千羽ヶ岳山頂に標識を取り付ける

      
       山頂より石墨山を望む

      
         山頂より下千原集落・国道11号線を見下ろす
 
登山口09:15〜09:35ピーク413M〜09:50ピーク412M〜10:00山頂
     20分       15分       10分    45分
 山頂10:50 〜 11:15登山口             25分
 
道を明け雑木を払い、テープを付けながらのゆっくりしたペースでした。松山への行き帰りに是非崖の上からの眺めをお楽しみ下さい。


2月6日 飯野山、城山(きやま) 讃岐里山遠征 七名

気のあったグループ七名で今香川里山サイトで話題の讃岐富士の「丸亀側直登コース」を登り適度の急坂と頂上近くの大岩や見事な展望に大満足しました。

    
   直登道を登り天狗周遊コースの大岩から丸亀方面を望む

 
  大岩から善通寺方面を望む (中央に土器川が流れる)

下りは飯山コースに向かって歩き、途中の表示板から右の周遊コースを選び暫く歩くと最近刈り明けられた飯天神に下りる道を見付け之を歩いてみる事に。 
周遊道から少し降りると珍しい広い岩肌の上に出る。ここの展望が又格別で自然の景色がいやおう無しに目に飛び込んで来る。この下山に使った道は石ころや段差が少なく最高のルートでした。

  
  飯天神に下りる途中にある珍しい岩肌(この上を歩く)

その後車で移動し、うどんで腹ごしらえをして『城山』(きやま)へドライブ
一等三角点のある頂上から360度の展望を楽しんだ後 満濃池にも立ち寄りJR財田駅で『タブ』の大木も見て財田町経由で帰路に着きました。

 
城山(きやま)の展望台360度の展望 城山から見た讃岐富士(ここが40.4m高い)

   
   城山の一等三角点にて御馴染のしまなみ隊の皆さん

   
   城山から瀬戸内海、瀬戸大橋を眺める (手前は城山ゴルフ場)


日本のピラミッド「葦嶽山(あしだけやま)、鬼叫山(ききょうやま) 広島県
 

葦岳山・鬼叫山 位置図 (国土地理院地図使用承認番号 平15総使、第634号)

2月27日 山の会41名にて  徳永・楠橋 日本のピラミッドへ行く

広島県総領町の節分草を鑑賞、帰りに庄原市の日本ピラミットと云われている葦嶽山(815M)鬼叫山(キキヨウ山)(800M)に登って来ました。

   
     日本のピラミッド 葦嶽山 (鬼叫山中腹より)
 
葦嶽山野谷コース
 観光バスの為登山口まで乗入出来ないので、途中で下車する。
 
バス停車場13:05〜13:20登山口〜14:10鞍部〜14:20葦嶽山山頂
                     登山口より山頂 1時間00分
葦嶽山山頂14:35〜14:45鬼叫山巨石群              10分
 
鬼叫山巨石群15:00〜15:30登山口〜15:40バス停車場                
                   鬼叫山巨石群より登山口  30分

 
 県道庄原ー城東線葦嶽山分岐     マンサクの花が満開

 
葦嶽山登山口 日本ピラミッドの案内板  林道分岐の登山口

  
   雪の登山道を行く             だんだん雪が深くなる

 
 鞍部にも日本ピラミッドの案内板が   葦嶽山山頂の標識

  
獅子岩 ライオン岩と云われ、冬至の  方位石  岩の切れ目が東西南北を示す
時、日没の方向を向いている       現実には30度のズレがあり、縦方向の
                         切れ目が夏至線と一致するらしい

    
鏡岩  神武岩の上の穴と真南を結ぶ線  鏡岩の下にあり神代アヒル文字が
は45度の角度でこの岩に届く        刻まれていたという岩。 大正初期
穴に光る玉がはめ込まれ、光が鏡岩に   神武天皇の財宝が埋められている
反射していたとも伝えられ、一種の     という噂が流れ石柱を倒して宝探し
光通信装置か??              があり今では石柱1本しか残っていない

この近年「節分草」に御対面する事が出来ず、今回の機会を逃すと又何時になるか分からず、山の会に飛び入りさせて頂き、はるばる広島県に出かけ堪能して来ました。(この花も例外ではなく晴天でないと花が開かない)

節分草(せつぶんそう)  キンポウゲ科

    
               セツブンソウ  アップ
 
  珍しい紫のセツブンソウ         実物は直径2〜2.5cmです
    
       雪にも負けず可憐に咲いてます

その他の花

    
         セリバオウレン  (薬用植物)

    
        福寿草   キンポウゲ科
 
編集長より
徳永さん、楠橋さん 珍しい山と花のレポートありがとうございました。
日本のピラミッドに関してはその命名者「酒井勝軍(かついさ)」に関するHPをリンクして補足致します。
彼によりますとこの葦嶽山と鬼叫山は2万3千年前にこの地方で栄えた「ウガヤ王朝」の遺跡だそうです。ホンマかいな? そ〜かいな? へ〜?


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