徳永治夫・楠橋孝博 「しまなみ登山隊」記 平成16年 

2月1日 「鷹羽ヶ森」 918.9m 高知県吾川郡伊野町  8名にて
2月6日 「小式ヶ台」 949.8m 高知県吾北村      3名にて
2月8日 「石墨山」 1,456m 愛媛県温泉郡川内町   7名にて

2月11日 八面山(徳島県・一宇村)5名 
2月15日 大黒山(高縄山系)
2月16日 三ヶ森(石鎚山系)  
2月18日 東三方ヶ森(高縄山系)

2月24日 徳島3山= 中津峰寺・太龍寺山・明神山
2月27日 香川3山= 大川山・竜王山・大滝山

    
           「鷹羽ヶ森」 と 「小式ヶ台」 の位置図

2月1日 鷹羽ヶ森 徳永・楠橋・青井・滝本・安部・山内・芥川・白石の8名

元気者登山者集団「しまなみ登山隊」は2月1日総勢8名で高知県伊野町の鷹羽ヶ森(918.9m)に出かけてまいりました。ここは仁淀川沿いの北谷という比較的標高の低い所から登りますので1,000mに満たないこの鷹羽ヶ森ですが急坂の連続で登り応えがありました。

       

北谷登山口はこの川に沿って進み舗装が無くなると右折し民家の裏側を抜けて登って行きます。ほとんどが雑木林で急坂なるも快適な山歩きを楽しむ事ができました。ここから約1時間で尾根に取り付きました。

  
  登山道より仁淀川を望む           山頂手前の尾根道
                         (このあたりに下山口がある)

里山に似合わず急坂の連続。途中で二人の鉄砲撃ちに出会い、頂上の様子を聞くが北側の展望はガスであまり望めないという返事に一同ガックリ。 休憩も含めて登山口から山頂まで約2時間50分でした。山頂に着くと北側の展望が素晴しく一同今度は若い歓声を上げました。

    
    青井・芥川・阿部・白石・楠橋・滝本・徳永・山内 (アイウエオ順)
    いつ見ても面構えが良い「しまなみ登山隊」です (編集長)

   
   筒上・手箱(左奥) 小式ヶ台(中) 瓶が森      伊予富士方面

頂上より北側は石鎚連峰の素晴しい展望が開けていました。山頂でワイワイガヤガヤと楽しい昼食を取りました。食事の後、登りは産屋谷コースを来たので下山は755mのピークに向けて下がるルートを取ったつもりでしたが、赤いテープを辿ったのが間違いのもと。途中で道が北側に振れてきてこれはおかしいと気がつく。近くに南に下りる踏み跡を発見しそこを下りると林道に出ました。ここで右か左かしこたま迷った末に状況を見定めて左を選択。しばらく歩くと林道分岐で尾根道を見つけてホッとしました。
そして775m90の三角点へ出て確信を持ち、さらに進むと往路と出合いました。
今回下山に使おうとした道は頂上より約10m引き返した右側(南)を急下降するのが正解でしたが、急坂に喘ぎながら到着した山頂の景色や満足感などで周囲の状況が目に入っていなかった点を大いに反省しました。

    
頂上2等3角点 右が鷹羽ヶ森神社の祠  775.9mピークより頂上を見る

この為、山頂から弘瀬の下山口まで3時間10分もかかってしまいました。このあと北谷の車まで約20分で帰り着きました。 反省点はあるものの雑木林の山歩きは実に快適なものでした。
なお、今回の登山に関しましては「山登の部屋」さんHPの地図を参考にさせて頂きました。誠にありがとうございました。

編集長:御歳数えで80歳をしてなおかつ反省を忘れない、この姿勢を見習いたいと思います。それと高知の山は何たってHPリンク仲間の「山登の部屋」が参考になりますね。

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2月6日 小式ヶ台  徳永・楠橋・西村(桂) の3名で

名も知れていない、人の余り行かないような里山を、道を探しながら登るのも楽しいものです。前回登った鷹羽ヶ森から北側に円錐形の端正な山容に惹かれて平日でもあり3名で行って参りました。
下津池からは所々アイスバーンになっていましたがゆっくりと通過、国道194号線吾北村道の駅「633美の里・ムササビの里)より南へ約1.5キロ(車で約3分)で右折し南越道に入ります。ここから約5キロと少し走ると集落手前の広場に着き、身支度をして林道を少し歩くと南越集落のある登山口です。

 
どんな山でも登る前は気合が入ります  南越集落から見る小式ヶ台

 
植林の展望がない登山道      成川峠付近の石積みに囲まれた大師堂

登山道には展望があまりありませんでしたが、大師堂、お地蔵さん、神社、祠などが点在し気分を和ませてくれました。

 
六社神社の参道            六社神社、明治時代に奉納された絵馬

大師堂、成川峠を過ぎると六社神社があり、登山道は鳥居の手前を左に進みます。
途中で南越集落を望める展望所がありました。山頂直下は急坂で右に雑木林、左に植林の境界に沿って登り詰めると一帯がなだらかな植林地帯となり、小高い場所が山頂です。登山口から1時間15分でした。

 
唯一の展望所から南越集落を望む  小式ヶ台山頂の二等三角点

       
        山頂での紅一点西村(桂)とその従者達

ここはあまり展望が無いので下りも55分と意外にあっさりと下山しましたので、帰りに故郷の里山「黒の谷から竜門山」に登って帰りました。3年前に徳永が自前で立てた登山口標識も未だ健在であり懐かしい山です。ここも最近では大勢の人に愛される山になったのか踏み跡がすごかったです。久しぶりに三角点に対面してきました。

 
   朝倉ダムより竜門山        徳永が3年前に立てた登山口標識

     
           竜門山より東予・西条・新居浜方面


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2月8日 石墨山  徳永・楠橋・芥川・阿部・池内・白石・山内 7名で

   
            石墨山、 白猪の滝 位置図

    
         石墨山(標高1,456m) 山頂より石鎚連峰を望む
 
寒波の翌日で久しぶりに雪らしい雪に出会い、昨年1月2日に登った時よりも雪の量、質共に良く、天候にも恵まれて快適な山歩きを皆で楽しんで参りました。

「唐岬(からかい)ノ滝」近くの登山口駐車場には既に先着車1台がありました。肩部から尾根への石墨山名物の直線路急坂は40cmほどの雪で少々手こずりましたが、先導の方達のラッセルに助けられて登りきる事が出来、感謝状でも差し上げたい気持ちでした。

 
 石墨山登山口 (唐岬の滝駐車場近く)   急坂の雪道

ヒザまで雪に埋もれてやっと肩部に到着。今年の笹ヶ峰に勝るとも劣らない素晴しい霧氷街道となっていました。晴天に霧氷、気心の知れた仲間の三拍子揃い踏みでした。

  
  肩部より法師権現山(右)              ブナの霧氷

        
                  ブナの霧氷

尾根伝いのブナも白い華が咲き誇りあまりの見事さに皆の足が何度も止まりました。心配した尾根の岩場は雪で完全に埋まり、尾根と一体化になっていました。

 
      岩場から石鎚         岩場を難なく越えるしまなみフラワーズ

雪の為頂上まで3時間弱かかりました。山頂には「さくら会」の皆さんが来ておられたので早速「井内峠ー上林峠」登山道狩り払い作業のお礼を申し述べました。

    
 石墨山頂上の芥川・阿部・池内・楠橋・白石・徳永・山内「しまなみ登山隊員」

  
  岩場付近より山頂を振り返る           尾根道を下山

  
  難所の岩場を振り返る          満79歳の徳永名誉隊長

頂上で約40分昼食の後、帰りは急坂を滑り降りるようにして山頂から2時間弱で登山口に帰りました。すこし時間があったのでホームページで御馴染みの「凍結・白猪の滝」を皆で見学しました。「おいわさん」のHP写真で見られる様にこの滝は大変立派なつららが見られました。滝までの道もよく整備されておりました。

    
       白猪の滝            滝前に咲いた花

山の霧氷に滝のつらら、満足の一日をすごさせて頂きました。
四国の自然に感謝致します。
徳永治夫・楠橋孝博 「しまなみ登山隊」記 平成16年 第七弾
2月11日 八面山(徳島県・一宇村)5名  2月15日 大黒山(高縄山系)
2月16日 三ヶ森(石鎚山系)         2月18日 東三方ヶ森(高縄山系)
 2月11日 八面山(やつらさん) 1,312.3m 剣山系北部
       徳永・楠橋・池内・西村夫妻

    
        八面山 位置図

南側の奥大野コースで登りました。(徳永は3回目)
徳島、吉野川沿いの貞光から剣山へ向かう438号線を入り、剣橋手前で左折
(木屋平方面へ) 途中から村道を登山口まで入りました。

 
奥大野登山口(赤松の看板)           雪の尾根道を歩く

登山口から雪がありましたが、天候に恵まれ抜群のパノラマを楽しんで来ました。
山頂北側直下の馬場にある八面神社は3年前に火事で焼失していましたが、今回は綺麗に新築されておりました。こういうところまで建築資材を運ぶのは大変でしょうね

 
大岩と山頂(右より2つ目のピーク)   八面神社の鳥居と拝殿 

      
    山頂より西側の津志嶽(右手前)、矢筈山(中奥)、黒笠山(左手前)

 
八面神社境内より丸笹山・剣山・赤烏帽子山  奥大野のアカマツ(四国一)
                       樹齢300年余 樹高21m 幹周5.61m

    
    お馴染みの 楠橋・  池内・  徳永・ 西村夫妻

山頂の二等三角点は雪に埋もれていました。下山時には県の天然記念物に指定されている「奥大野のアカマツ」を見学、帰りに鳴滝に立ち寄り、次には「木綿麻温泉」で疲れを癒して全員満足の山行きとなりました。

2月15日 大黒山 (392.5m)  徳永・楠橋

     
       大黒山 、 竜門山 位置図  朝倉ダム近辺

2月15日(日)先日竜門山から南東側に眺めていた大黒山へあまりの好天気に誘われて午後から二人で登ってきました。東予市の大明神池に車を置き、大黒山とその尾根続きにある392.5m(4等三角点)のピークまで1時間40分歩きました。

 
大明神池から大黒山を望む       手前のピークより大黒山を望む

 
大黒山手前から竜門山を見る      山頂より大明神池を俯瞰する

 
初めて見た山頂の図根三角点      三角点から東予方面

    
     4等三角点より堂ヶ森、石鎚、瓶ヶ森、笹ヶ峰方面が一望

大黒山の主尾根までは道があるものの鬼シダとイバラの棘に悩まされましたが4等三角点より竜門山登山口までは歩き易い道でした。下山は約40分、そこから車まで35分歩きました。標高が低いながら天気も良く素晴しい眺望を楽しんで来ました。
大黒山ー竜門山の縦走コースはツツジの季節がお勧めです。


2月16日  三ヶ森 (1,377m) 石鎚山系   徳永・楠橋

     

      三ヶ森 位置図 (石鎚、二ノ森、堂ヶ森、青滝山の北側 )

上天気を利用して快晴の楠窪林道を登山口まで車で行きました。
気温が低く日陰では解けた雪がカチカチに凍り、アイゼンで岩の上を歩いている様な感じでした。

 
登山口は雪はありません             尾根のシャクナゲ道

楠橋は三ヶ森は4回目ですが冬は初めてでした。天気が良く頂上では見晴らしも良く真っ白な高瀑(たかたる)の滝も目視することが出来、1時間の滞在も瞬時のように思えました。

 
 頂上の三等三角点           山頂での徳永さん

 
     逆光の石鎚山系         山頂より東予市・西条市方面

     
      山頂より石墨山(右) 青滝山(手前中) 大川嶺(右奥)

上り1時間40分、下り55分、途中にあるというワサビ田は見る限りでは枯れているようでした。 石鎚方面は逆光でいい写真が撮れませんでしたが山行きは天気が良いに限ります。

2月18日 東三方ヶ森 (1,232.7m) 高縄山系  徳永・楠橋

     

             東三方ヶ森  位置図

12月18日(水)天気に背を押されて東三方ヶ森へ関屋から窓ノ峠経由で登ってきました。徳永はこの山は4回目ですが、関屋コースは初めてで登山口まで行けるか心配でしたが、県道152号より関屋山之内林道に入り窓ノ峠をすぎて起点より約2.3キロの登山口まで良く整備された道でした。
この道には一目5000本桜が植わっていたようですが今は殆どが枯れているようで残念です。 
登山口に徳永手製で「東三方ヶ森登山口」の縦長い標識を付けてきました。

 
窓ノ峠にあるFM放送中継所       県道から林道への分岐点

  
 駐車場に手製の登山口標識を付ける        登山口

登山口からいきなりの急登の連続ですが尾根を忠実に登れば道は不明瞭な場所はありません。途中やせ尾根あり、大岩あり、シャクナゲ群落ありと変化に富んでいます。 岩場の展望所からは石鎚連峰が良く見え、山頂も見晴らしを良くするため潅木を切っていましたので今治市、瓶ヶ森方面が良く見ました。

 
  雪の尾根道             北側斜面には雪がたくさん残っていました

    
 大岩のトラバース道            4等三角点付近より東三方ヶ森を望む
                  中央ピークは重信コース、玉川・関屋コース分岐点
                    (山頂は奥にあるため直接見えません)

 
 徳永が付けた山頂標識の前で    山頂より楢原山(中央奥)を望む

今回の関屋コース: 登り2時間10分  下り1時間35分 計 4時間弱
重信(酒樽)コース: 登り 3時間半
玉川コース     : 登り1時間50分 (林道歩き50分含む)

私たちの印象では東三方ヶ森に登るには今回の関屋コースがいちばんお勧めです。
徳永治夫・楠橋孝博 「しまなみ登山隊」記 平成16年 第八弾
日帰り 徳島3山= 中津峰寺・太龍寺山・明神山
日帰り 香川3山= 大川山・竜王山・大滝山
2月24日 徳島東部遠征 徳永・楠橋・芥川・西村(桂)4名にて
      中津峰(773m)、太龍寺山(618m)、明神山(442m)
    
      1)中津峰山 2)太龍寺山 3) 明神山 位置図

日曜日の天気予報が良くなかったので代わりに2月24日(火)徳島東部の3山へ4人で行ってきました。 まず徳島の如意輪寺に参拝の後裏側の[中津峰森林公園]
に車を置き、山頂ー展望所を廻って来ました。このコースは一番お手軽で所要時間は1時間10分でした。展望所の景色は良好でした。その後中腹にある「星の岩屋」に立ち寄り裏見の滝を見物しました。

 
 中津峰山「如意輪寺」鐘楼脇      中津明神山 頂上
 大正3年作 立木観音           天津神社の石垣

      
      中津峰山2等3角点 徳永・西村(桂)・芥川・楠橋

 
立江寺奥の院「星の岩屋」不動の滝   鶴林寺3重の塔(県有形文化財)

第19番札所立江寺の奥の院「星谷(しょうこく)寺」「星の岩屋」は中津峰南中腹にある寺で弘法大師が人々に災いを起こした悪い星を法力で地上に引きおろしこの岩屋に封じ込めたところ、その星が石と化したのでこの石を祀ったという言い伝えがあるお寺です。この岩屋まで道が付いていて、落差15mの滝の裏側を通るところから「裏見の滝」と言われている不動の滝があります。

そのあと那賀川を挟んで次の目的地「太龍寺山」との間、海抜500mにある「鶴林寺」(第20番札所)に立ち寄りました。鶴林寺は雌雄の白鶴が本尊地蔵大菩薩の降臨を守護したと伝えられる真言密教の道場でもある所でここの三重塔は1827年に建てられ徳島県の有形文化財に指定されています。

太龍寺山(618m)へはロープウェイを使わず登りましたので、往復約2時間半(昼食を含む)でした。太龍寺は空海が若いとき100日間修行=虚空蔵求問待法を行った関係で参拝客が多いので有名です。昔は焼山寺と並べられる難所のお寺でありましたがロープウェイが出来て気軽に参拝出来るお寺となりました。
山頂からの展望は中津峰山・鶴林寺方面のみでした。

       
            太龍寺山頂の「しまなみ登山隊」

そのあと、我が「しまなみ登山隊」は四国の最東端・蒲生田(がもうだ)岬の付け根にある風光明媚な「明神山」(442m)まで進みました。「峯神社」鳥居前に車を置き、山頂往復は30分ほどです。この山は標高が低いのですが一等三角点があり山頂・奥宮の展望は太平洋、橘湾を一望できすばらしいものでした。

   
   明神山 奥宮より橘湾を望む(煙突は小勝島・橘湾火力発電所)

 
    明神山の電波塔群       山頂より南望 阿部集落・鹿の首岬方面

今治から往復450kmのドライブでしたが、中津峰山、明神山からは共に剣山系の冠雪した山々が遠望でき満足の一日でした。
 
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2月27日(金) 香川遠征 徳永・楠橋・芥川・西村(桂)の4名で
大川山(1,043m)、竜王山(1,060m)、大滝山(946m)

   
    1)大川山  2)竜王山 3)大滝山 位置図

春の陽気に誘われて我が「しまなみ登山隊」は香川の最高峰3山を歩いてきました。
まず、琴平から国道438号線にはいり県道108号経由で大川山(1,043m)へ
     
 
  大川山登山道を歩く             山頂にある大川神社

        
         大川山2等3角点にて「しまなみ隊」

              烏帽子山      腕山     中津山      国見山
     
         大川山駐車場付近より徳島の山々を望む

次に国道438号線に帰りと三頭トンネル手前を左折し、竜王山(1,060m)へと向かいました。
 
 
 竜王山より大川山を望む          竜王山より大滝山を望む

その後、三頭トンネルを越えて徳島へ入り、相栗峠手前の林道を右に折れ狭い林道をクネクネ廻りながらどうにか最終目的地、大滝山(946m)へ着きました。

 
 大滝山 ブナ峠             大滝山 山頂にある寺院境界の礎石

 
  別格札所 大滝寺            西照神社と境内の大杉

一行は塩江に出て全行程310kmの帰途につきました。まだ気温は低いものの総ての木の芽が膨らみ春の鼓動が聞こえるのどかで満足の讃岐路紀行となりました。


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