平成15年12月 徳永治夫・楠橋孝博 「しまなみ登山隊」記 

12月3日  玉取山

12月8日  雑誌山・黒森山
12月14日 杖立山・明神岳
12月16日 国見山・笹ヶ峰・陣ヶ森
12月21日 笹ヶ峰

12月3日 玉取山 (1,330.4m)  徳永・楠橋コンビ

  
    玉取山 位置図 (伊予三島市と高知県本山町の県境にあります)

かねてより念願だった玉取山 1,330mを転機に恵まれて二人で心地よい山歩きをしてきました。朝もやがかかる金砂湖を通り、三島の大桂木の近くに08時15分車を置き、林道を約30分で猿田峠に着きます。

  
  朝もやの金砂湖             目通り14mもある桂の巨木

猿田峠から尾根に取り付き、1274mのピークまで 55分、 このピークから頂上まで 35分です。

    1274mピーク                          玉取山
   
    山界標柱504番付近の大岩より玉取り山方面を望む
       
     ピーク手前ではブナの門柱が迎えてくれる ピークを過ぎたら「引き割り石」が

    
   途中の尾根から玉取山を望む  (下山は右の尾根に沿って)

   
     尾根登山道大岩より 大森山(左) 佐々連尾山方面

    東赤石、八巻山         エビラ山   二つ岳
   
     尾根部より西北西方面の法皇山脈


          
           徳永さん    楠橋さん

玉取山山頂に到着 10時25分  (頂上まで約 2時間10分)
山頂の展望は笹と雑木林で良くありませんでしたが、尾根筋からの眺めは天気も良く素晴らしく堪能しました。
山頂から35分で林道へ下り、12時10分林道分岐の駐車場に到着、時間があったので翠波(すいは)峰へも立ち寄り楽しい一日を過ごして参りました。

   
     翠波(すいは)峰から金砂湖を望む


平成15年12月8日(月) 悲しい歴史を刻む高知県池川町「雑誌山(ぞうしやま)」
と越智町「黒森山」 登山記    by 徳永・楠橋

    
  雑誌山(ぞうしやま)、 黒森山 位置図

冷え込みの厳しかった12月8日、石鎚の南側、池川町の安居渓谷入り口近くよりツボイ牧場方面へ、大規模林道を西に進み舗装道路終点より約50mの地点に「雑誌山(ぞうしやま)」標高 1,327.6m 登山口があります。ここ雑誌山は土佐から伊予藩への池川紙一揆の農民逃散の道、あるいは土佐脱藩の道として重い歴史を持つ山であり、空池という期間限定型湿原があるところです。

     
   早朝に大規模林道より日の出を見る (太陽の二つ左が黒森山)

  
ツボイ牧場越しに見える雨ガ森  マイナス4度、トゲのように結晶になった霧氷

          筒上山 手箱山              雨ガ森
     
      ツボイ牧場より大規模林道と 筒上山、雨ガ森を望む

登山口から約1時間10分ほどで「雑誌山」三等三角点へ到着、樹氷が見られました。

   
 雑誌山手前の尾根にある石鉄神社の祠  雑誌山頂上の徳永・楠橋コンビ

雑誌山頂上からさらに30分程進むと西雑誌山(1,341m)に到着

 中津明神山
 
西雑誌山より中津明神山を見る        西雑誌山 山頂

西雑誌山から30分くらい尾根伝いに下がると「空池」という窪地に出る。

 
空池から西雑誌山(右側)を見上げる  黒森山山頂近くにある黒森神社の祠

下山後、もう一つの登山口である「水の峠(とう)登山口」と水の峠を確認しました。
その後、池川町から東側の越智町に出て黒森山の三等三角点を確認、ここは展望が無かったので写真は割愛致します。

編集長補足
雑誌山については編集長も一押しの高知、山のHPの雄「山登の部屋」さんの記事をぜひご参考下さい。「山登さん HP 雑誌山のページ」
 http://www006.upp.so-net.ne.jp/yamato/yama/yamaFrameSet1.html

(雑誌山の写真をクリックすると登山記が出ます) 
 

杖立山、明神岳 12月14日(日)  6名

  
    杖立山 、 明神岳 位置図


快晴の中、山歩き仲間とゆっくり楽しく行って参りました。
JR土佐北川駅から久寿軒に入り、細い車道を伊与木登山口へ、ここから杖立峠をへて「杖立山」 1,133.1mまで約一時間半で頂上へ

 
伊与木登山口から元気に登る隊員の皆様  笠松(推定樹齢800年)のアカマツ

登山口から20分くらいで立派な「笠松」があります。この笠松の前にある古道は大豊町から北川に抜ける「土佐北街道」と言われ、1574年長宗我部元親が四国制覇の際、阿波に進軍した道でもあります。 峠ちかくには珍しい「マルバの木」があるので、花の季節又来たいと思っています。

                   梶が森
    
    雪の残る杖立山頂上 天気が良いので約一名薄着です

 
下山道にある「六本の滝」に立ち寄る   明神岳のご神体「天之御柱」とある

全員快調に下山し時間があったので近くの「明神岳」へも覗いて来ました。冬晴れの良い山歩きを仲間と楽しむ事が出来ました。
 編集長 注釈
 「マルバの木」については作者不明の登山記 HPをご参照下さい

http://www8.plala.or.jp/placap/yama/y2002/110kajigamori/111tuetateyama.htm


12月16日(火) 国見山・笹ヶ峰・陣ヶ森 三段跳び登山 徳永・楠橋

  
    国見山・笹ヶ峰・陣ヶ森 位置図

ついつい好天気に誘われて二人で元気に行って参りました。
ホップ・ステップ・ジャンプの三段跳び登山
1山目 国見山 (高知県本山町 1,089.1m)
2山目 笹ヶ峰 (高知県土佐町 1,131.4m)
3山目 陣ヶ森 (高知県吾北村 1,013.3m)

      
        国見山への尾根から光る太平洋(安芸市沖)を見る

     
 
 赤荒峠の国見山登山口から白髪山方面を望む   国見山山頂

 
 笹ヶ峰山頂より早明浦ダム、登岐山方面   笹ヶ峰山頂 徳永・楠橋

     
      笹ヶ峰山頂手前の尾根より浦戸湾を望む

    
 笹ヶ峰小天狗の岩場に立つ徳永さん  陣ヶ森から高知市(一宮)方面
  
           大森山               白髪山
   
      陣ヶ森山頂手前よりの眺望

気温 3度ー5度Cでしたが、手結岬、浦戸湾、宇佐の海岸線、嶺北の山並み等の見事な眺めを堪能して参りました。

ついでに土佐町 「平石の乳銀杏」や吾北村の「藪椿=別名 しゃくじょうかたし」を見学して帰途に着きました。
 
    平石の大木「乳銀杏」      吾北村の県指定天然記念物 藪つばき

編集長 注釈
1)平石の乳銀杏 (ちちいちょう) 無数の気根が幹や枝から出て垂れ下がり、その形、様子がおっぱい(乳)に似ている事から名付けられた。おっぱいの形はおばあちゃんのそれだろうなあ 
2)吾北村の藪つばき 日本一大きなヤブツバキでその形が僧侶や山伏が持つ「錫杖」(しゃくじょう)に似ているところから「シャクジョウカタシ」と呼ばれている 

   
     笹ヶ峰 登山口 アクセス図 および 西山越ルート図

平成15年12月21日(日) 「しまなみ登山隊」は「徳永・楠橋最強おい楽コンビ」と池内(淑)・
山内・白石の屈強「しまなみフラワーズトリオ」の計5名で笹ヶ峰白銀登山に行ってまいりました。国道11号線西条から寒風山トンネルに向かう194号線を南に折れ、下津池で「笹ヶ峰登山口」の標識に従い左折、橋を渡り吉居川沿いに沓掛林道登山口へと進みます。この道は途中から未舗装になります。

      

藤之石の橋のたもとから笹ヶ峰を見上げると、「ひゃ〜全山これ真っ白け」としまなみフラワーズの嬉しい(?)悲鳴。期待と緊張につつまれて登山口を出発。
急な登りを頑張ると、昔、別子銅山への薪(まき)集積場だった「宿」に到着。

  
 「エ〜 雪山登山について一言・・・」     しんどい キレイ しんどい キレイ
  (講師楠橋 聞き手シマナミフラワーズ)        雪の行軍

雪が多いので登山口から丸山荘まで約1時間35分かかりました。樹林帯から笹原になると北西の風が強くなり、頂上ではマイナス8度を記録、このためさらっとした感触の良い雪でした。

 
 丸山荘キャンプ場付近の霧氷       見事な霧氷の芸術

    
    
         徳永        白石  山内  池内   楠橋
       笹ヶ峰頂上での 「しまなみ登山隊」の皆さん

丸山荘から頂上まで雪のラッセルなどで1時間25分かかりました。残念ながら山頂はガスに覆われ展望はありませんでしたが冬の笹ヶ峰を存分に楽しめました。

 
 縦走路合流点手前 笹に着いた霧氷と風紋  西山越え登山道の霧氷

私たちは笹ヶ峰に登る時は通常の登山道ではなく、少し遠回りになりますが宿(しゅく)から沓掛山への登山道経由の「西山越登山道」を利用します。この道はとても素晴らしい尾根からの展望が楽しめますから皆さんも是非このルートをご利用下さい。

  
  キレイ? 樹氷? 私たちよォ!    みなぎる若さ、溢れる気力 徳永隊長

      
        西山越登山道より 扇山、瓶が森方面を望む
      
      
        西山越登山道  前方は沓掛山

当日の登山者は雪山という事もあり、私たちを含めて10名 3パーティでした。寒さと雪道のラッセルで多少疲れましたが、新雪を踏みしめ笹ヶ峰を十分に堪能して参りました。帰りは湯之谷温泉にて英気を養って帰路につきました。皆様もぜひこの雪の笹ヶ峰においで下さい。  
平成15年12月末  今治「しまなみ登山隊」


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