平成26年2月11日〜12日
長靴で行く冬の三嶺お泊り登山 (三嶺避難小屋泊り)


 菅生(すげおい)・いやしの温泉郷登山口〜三嶺 往復


この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)を使用したものである
カシミールソフトを使用したGPSトラック・ログ図 菅生蔭・いやしの温泉郷登山口〜三嶺コース

大体が石鎚山系に足が向く私だが、たまには剣山系の冬山へも行ってみなければバランスが悪い。剣山系で先ず思い浮かぶのは「三嶺」
である。  うん 三嶺に行こう。でも日帰りで冬の三嶺を一人で歩くのはちとキツい。第一、祖谷トンネルを越えた急なアイスバーンの下りを
未明に運転する自信もない。以前のスリップがトラウマになっているのだ。

と言う訳で家を遅く出てアイスバーンを回避し三嶺避難小屋泊に決め登山口は冬のメインコース癒しの温泉郷とする

平成26年2月11日朝ゆっくり自宅を出て昼前に「いやしの温泉郷」駐車場に到着。国道筋は雪が積もっているものの轍もあったが、いやし
の温泉郷へ渡る橋から向こうは剣山方面への轍が見られなかった。橋を渡って登山口までは沢山の雪で覆われており冬タイヤで良かった
と思う。駐車場には1台徳島ナンバーが留っていた。いやしの温泉郷は冬季休業中でもありガランとしており利用する人も無さそうなのでここ
に駐車させて頂く。

12時12分駐車場を出発するが、さて登山口が一向に思い出せない。確か前回も良くわからずウロウロした結果、稲を干す「はで木」のある
民家下側を通って回り込んだ記憶がある。又もや、あちこちウロウロするも登山口への足跡が見られず車の轍が左手の民家に向かって進
んでいるのみ。取り敢えずモノレールまで進むと、右手の沢に向かって細い雪の道が続いているのでこれを偵察。結局この小道から沢筋を
左手へ上がっていく道は見当たらず元に戻る。

 
いやしの温泉郷駐車場 (登山口は向かって左手左手奥にある  モノレールから右手の沢筋に続く小道を偵察

 
          水場を通過                              沢の砂防堤で引き返す

12時48分面倒くさいのでモノレールに沿って雪の斜面を這い上がる事にした。正式な登山道は下山する時に確認しよう。15分程モノレール
に沿って雪の斜面を進むと左手から登山道が伸びているのに合流。登山道がモノレールを潜るこの場所の記憶が蘇った。

 
12時48分モノレールに沿って斜面を上がる             13時05分見覚えのある登山道・モノレールのクロスポイントに合流

登山道にはしっかりしたトレースがあり、ルートは一旦右手の尾根筋へ向かう。13時15分尾根筋を左に折り返し細尾根を進むと又モノレール
が左手の急斜面から上がって来たのに合流。直ぐに登山道はモノレールを潜り左手のトラバース斜面に出るとワイヤーが2本道を横切って
いた。モノレールが右手の急斜面へと別れ、登山道は左へトラバース道を時計回りに巻いていく。

トラバース道を右手に巻いてこの上部に到達すると見覚えのあるモノレール小屋があり、どうもモノレースはここから上りと下りが分かれて更に
上側へ進む様である。

 
      尾根筋を左に切りあがる                     モノレールを潜って左手の植林斜面に進む

 
植林の中のレジャー施設  (標高1,000m)                 ワイヤーが登山道を横切る

 
トラバースを右手に巻いて尾根を一つ巻く                     見覚えのあるモノレール駅(?)

14時00分登山道はここでモノレールとは分かれて右手の植林地帯にトラバースしていく。このモノレール最終地点が気がかりになった。
ほとんど植林地帯の中を進んで、果たしてどんな景色の良い最終地点が待っているのだろう。一度これに乗ってみたいものだ。

しばらく平坦な植林帯のトラバース道を進むと14時20分、これ又見覚えのある倒壊しかかった林業小屋があった。入り口には「パイプ小屋」
と刻印された錆びた鉄板がみられた。登山道の右手には風呂跡があり、この辺りは住み込みで作業されていたのだろう。こう言う場所には
水場がある筈だ。少し進むと予想通り沢筋に水場があった。


 
14時00分モノレールが登りと下り、二手に分かれて上方に消える   14時20分 パイプハウスに到着

 
小屋の入り口にあるパイプハウスと刻印された錆びた鉄板     風呂小屋跡もある  昔は風呂場が母屋から分かれた家があった
「大和式 ****パイプハウス 実用新案特許
第409476号 製作年月日 昭和33年2月合格
製作 大阪 大和ハウス工業株式会社と刻印されている

 

パイプハウス跡を過ぎると傾斜が急になる。登山道も3年以上遠ざかると記憶も途切れている場所もあり「こんな所通ったっけ?」などと思い
ながら雪道に付けられたトレースを頼りに歩く。

14時54分植林地帯の上から男性登山者が2名下りてこられた。山男の風格が漂う風情にこちらも襟を正して会話をする。その内のお一人が
優れ物のリコー製カメラを持っており拝見させて頂く。「小屋泊まりするのですか?」と聞かれたので三嶺の避難小屋入口の状態をお伺いする。
「スコップを持っていたら良かったのだが・・・、上からツアーの団体さんが下りて来ますよ」と言われながらお別れする。

 
退屈な植林景色なので時々上を見ながら歩く             徳島からの登山者と挨拶を交わす

更に急な自然林帯を登っていると雪が更に深くなり霧氷が現れた。すると先ほど聞いていた8,9名程のツアーが下りてきた。先頭集団の方に
嶺小屋の様子や団体名をお伺いすると「徳島カモシカクラブ」の鶴木さんだった。高知のカモシカクラブの皆さんとはガクガクさんを通じて知り
合いになっているが、徳島カモシカクラブの元気ブログはパソコンで良く拝見しておりタフな鶴木さんに直接お会いできて良かった。

 
雪の量が増え登り傾斜がキツくなってくる                       時々覗く青空に霧氷が映える

 
    徳島カモシカクラブ代表 鶴木さん (左端)          徳島文化の森集合で精力的な山歩きをされている

記念写真を撮らせて頂き、そこからは一人ぼっちの旅を続ける。街での孤独はとても哀れで寂しいものだが、山での孤独にはそれが無い。
既に菅生谷川に沿って伸びる尾根に乗っており、このコースは1,791mピークまでは前方の視界も開けないひたすら上りとなる。雪の量も
増えて雪国の装いだがトレースがしっかりと付いているので歩きやすい。

16時25分ピークを越えて下りになると前面に三嶺の台地が丁度台ガ森から瓶ガ森を眺める風景の様に見えるのだが、あいにくの強風が雲
を呼び雪を飛ばしているので視界が悪い。かすかに雲間に見える三嶺は結構遠い。ここから一旦下がるのは精神的にツラいものがあるが、
下ってみるとアッと言う間である。

 
      どこかの山が透けて見える                   急登が終われば少しの間平らな尾根となる

   
   息が切れると霧氷を眺めながら少し息を整える                  霧氷も大きくなる

 
          15時55分目印の大岩を通過              登山道はこの辺りからスペースのある緩やかな斜面になる

   
  雪の斜面は美しい                              たまに青空が現れると雪景色が美しい

 
       ピーク手前は雪原となる                    霧氷の樹林帯に入る


                コルに向かっていると霧の間に三嶺が姿を見せた

 
16時35分鞍部に下がり、いよいよここから最後の登りとなる               霧氷のトンネル

さて、最後の上りを三嶺・東端部へと向かう。天気はさほど悪くは無いが次第に風が強くなり空も少し曇ってきた。足元の雪は程よく凍って
おり歩き易い。新雪が沢山降らない限り高山での雪道はこの様に想像より歩き易いものだ。

一歩一歩三嶺に向かって進む。やがて鹿ネットを越えて三嶺のトイレ小屋が見える。噂に聞いているのでこのトイレは眺めるだけにしておこう。
時々足元の雪氷を踏み抜きながら17時00分やっと三嶺避難小屋に到着した。ここが日帰りで忙しく歩かなければならないのと大きな違いである。




                    鹿ネットも雪と氷で芸術作品となる

 
樹林帯を抜けると石鎚・夜明し峠の様な尾根道となる        三嶺平原の端に立つ標識にも霧氷が付く
 


                  強風と霧に浮かぶ三嶺避難小屋

17時00分避難小屋に着くと、登山者から聞いた様に小屋の前には山のように雪が吹き溜まっている。ここで活躍したのはずっと黙って
背中に負われてきた「スーパー・カンジキ」だった。これをスコップ代わりに使うと除雪作業は思ったよりもはかどった。

小屋の中に入ると漫画に出てくるシーンという文字が見える程静寂に包まれていた。さっそくザックを下して寝床の準備にかかる。見ると
避難小屋らしく寝袋が1つ紐に吊るされており、細長い銀マットが6〜7枚床に置かれていた。中は綺麗な状態であるが少しホコリなどを払
ってゴゾゴゾしていると夕方になった。ガスが出て視界が無くなったので山頂へは翌朝行く事にする。


 
       むむっ 結構雪が吹き溜っているわい            ここまで登場しなかったスーパーカンジキが活躍

     
    先ずは小屋に入って道具を下す            三嶺に落日が迫る


風が物凄く強くなったがこの小屋はビクともしない。風雪に耐える様に頑丈な造りだ。夕暮れになりひょっとすると夕焼けが見えないかなあ
と強風吹きすさぶ外に出る。ガスが出てあまり良い写真は撮れなかったが三嶺山頂付近のガスが一瞬飛んだのでそれを撮影して満足する。

山に泊まると時間がたっぷりある。お湯を沸かしてフリーズドライの食事をしようと思いガスストーブをセットするがすぐに火が弱まってチョロ火
になる。家に使い古したガスボンベが2つありこれを使い切る為に持ってきた。しかしガスの残量が少なく、その上気温と気圧が低いので燃
焼力が弱い。振ったり手で温めたりして何とか温(ぬる)めのお湯が出来た。

一人でとる食事は里でも山でもあまりおいしいものではない。冬山で一夜を明かすと言うと「そりゃ寒くて寝られんじゃろ?」と言うが小屋に
限ってはそんな事は無い。確かに小屋の中も気温が氷点下に下がるが風を防ぐ室内にマット、寝袋、防寒着があればちゃんと凌げるのだ。

備え付けの銀マットを余分に敷き、自分が持って来た銀マット、エアーマット、シュラフカバー、シュラフを順にセットして、ユニクロのダウンベスト、
モンベルのダウンジャケットなどを着こんで入れば寒いと言う事はない。

静かに思えた小屋も風の音やら建物がきしむ音、雪が屋根から落ちる音など、結構賑やかなものだ。夜中に風が収まり月が煌々と照ってい
るので思わず外に出て無駄とわかっていてもコン・デジで夜景モードで撮影を試みる。 やっぱ ダメね




ガスがかかって視界が悪かったので山頂へは行かなかった  一瞬ガスが飛ぶ


三嶺の夜景   夜中になると風が止み星が瞬き月が煌々と輝く美しい夜だった


         夜景を撮る技術も道具も無いので雰囲気だけ味わっておくんなまし  (01時40分)

 
       真夜中の避難小屋                      やっぱ コンパクトデジカメじゃあねえ

 
  寝袋(イスカ)+シュラフカバー(ファイントラック)            その上にツェルト(ファイントラック)を被る

私の悪い癖で寂しい場所で怖い事を想像したり、怪談話を自分で作って身の毛をよだらせる。この夜も暗い避難小屋で独りぼっちで
寝ながら怪談話を作っては鳥肌を立てながら眠りについた。


 平成26年2月12日

三嶺避難小屋〜山頂〜避難小屋〜菅生

良く寝れたかと言えば否である。大体がそんなに山でぐっすり寝られた事がない。ともかくウトウトしながら目を覚ましハッとして窓から東側を
見ると辺りが既に白み始めている。こりゃいかん、朝の風景を撮りに来てタイミングを逃す所だった。去年モンベルのダウン入り「リバーシブル
ジャケット」(約1万6千円)を衝動買いしたが、これが実に暖かい。ちょっと嵩張っているので暑いときザックに収納するのに難ありなのだが・・・

これを羽織って06時過ぎに外に出る。小屋の裏手斜面に出ると剣山・次郎笈方面の黒い地平線には濃紺の空に挟まれてオレンジ色の層が
出来ている。天気は良さそうだ。折角持ってきたのだからスーパーカンジキを長靴の下に履いて朝焼けを撮りながら山頂へと歩く。

雲海が眼下に広がり壮大な山ならではの景色を演出する。朝日は剣山の左手から昇ってくる様だ。これが夏の北アルプスであればこの時間
から小鳥が一斉にさえずり始めるのだが、冬の三嶺は静かなものだ。

右手の矢筈山の山塊も雲海の上に浮かんでいる。コメツツジに付いた霧氷が凍って朝日にきらめく。う〜ん やっぱり山で迎える朝は格別な
ものがある。振り返る時間が余りにも長いので中々先に進めない。



 
         夜が明ける〜〜                       折角だからスーパーカンジキを付ける

 
    おりょ 雲海が出てるぞ                         オレンジ色に地平線が染まってくる


           名頃への下山斜面を眺める

 
       次第に明るくなって来た〜〜〜                  う〜〜ん  マンダム !!


     冬の三嶺お泊り登山 大成功じゃ〜〜


 
                        三嶺の山頂へ向かう


    あそこから太陽が顔を出すのか   左奥が剣山と次郎笈


                  出た  出た 太陽が


       三嶺から剣山への縦走尾根   白髪分岐から丸石へと延びていく


07時少し前に山頂に着くと既にご来迎の荘厳さは過ぎて気分も落ち着いてくる。山頂.の向こう側には西熊山から天狗塚への稜線が続く。
三嶺から剣山への縦走路は一旦西側へ降りて左へ回り込みながら白髪分岐〜丸石へと延びていく。四国きっての縦走路「剣山系」の山々
がここから一望出来るのだ。


                       凍ったコメツツジに朝陽が輝く


            すみません  同じような写真のオンパレードで

      
               縦の写真も見ておくれ


   三嶺三角点の向こうには天狗塚への縦走路が続く


                 いや〜〜 気持ちの良い山の朝ですなあ


                 三嶺から西に延びる縦走路が朝陽に焼ける

ひとしきり写真を撮ったので避難小屋へ向かって下る。左手には矢筈山系の馴染み深い山が雲海に浮かび、正面の三嶺平原に向かって
剣山・次郎笈を遠くに眺めながらの壮観な景色である。もし昨日の様に風があるとこんなにのんびりと歩く事は出来ない。山の気候は気ま
ぐれで、出来れば機嫌が良い時にお邪魔したいものである。


 黒笠山から矢筈山、寒峰の山塊も雲海に浮かんでいる

 
 塔ノ丸から丸笹山の間に滝雲が流れている               何度眺めてもよか景色たい


                          三嶺さんよ ありがとう 


     さて 絶景を見ながら避難小屋へ帰る事にする



 
     名頃への下山ルートにはトレースは無い              影しぇーにトライ

 
三嶺の池に下りる  氷が厚く張っている様だ                 三嶺の池中央から冬ならではのアングル


天気が良いので三嶺からの下りは気が楽だ。名頃に向かう登山道は大岩までトレースが無い。この斜面を単独で下りる事は止め、来た
道を帰る事にする。一人歩きは慎重にならねば・・・・・ 07時40分小屋に帰り朝食を済ませて後片付けをする。びっくりしたのは水が凍って
いた事だった。寝袋の中は暖かかったのだが水やポカリスエットのペットボトルはカチンかちん状態である。

給水バッグの氷をもみほぐして何とか朝食用のお湯を沸かす。昨夜アルミ缶の梅酒を飲んだのだが、心臓はドキドキするも酔った気分はし
なかった。なんでだろ〜〜?
ガスボンベは使い古しを2個持って来たのだが寒いのとガスの残量が少ないのとでチョロ火にしかならなかった。それをゆすったら少し元気を
回復するが又死にかけになる。 そうすると又「元気出せ〜」とか「友よ 眠るな〜!」とか言いながらボンベを振って蘇生させる。 まあ暇な
んだからこんな風にして何とかお湯を作った。

 
   調理用具   今回はガスストーブを持って来た        お泊り道具一式 (左からシュラフカバー、シュラフ、マット、
                                         ツエルト、下にタイベック・シートと銀マット)

 
ボンベをゆすって何とかお湯を沸かす         装備を全てザックに収納して出発

08時40分小屋を出る。標識のある下山口までは時々硬い雪を踏み抜いてずっこけるが、これも又楽しい。眺める1,791mピークに向
かい下山開始する。所々昨夕の強風でトレースが消えているが迷う場所は無い。三嶺の長い山頂部を振り返りながら下る。コメツツジ
などに付いた霧氷が凍ってまるでサヌカイトの様に心地よい音を奏でる。


 
08時40分 お世話になった三嶺ヒュッテを出る                 三嶺山頂に別れのご挨拶


    右手前のピークに向かって尾根筋を下りて行くルートが確認出来る

 
コメツツジがアイスキャンディの様に凍っている                   もう一度三嶺を振り返る

 
       昨日幻想的だった鹿ネットアート                 尾根を伝ってトレースが続く


左手前の尾根は以前マーシーさんと下った  奥には塔ノ丸〜丸笹山と剣山(太郎)、次郎笈(ぎゅう)


              谷筋の風景もいいけど尾根筋の景色も捨てがたい

 
霧氷や雪が一旦融けてそれが凍ったら何と呼ぶんだろう      今日は避難小屋がある三嶺の東端が良く見える

1,791mピークからは良い天気なので三嶺の山塊をつぶさに見る事が出来る。以前歩いた時はササが斜面を覆いとても歩きにくかった
記憶があるがここは返って雪の方が歩きやすい。しばらく霧氷が付いた樹林は見られるが空間も程よくあって快適な登山道が続く。

ウェイポイントの大岩からは樹林帯の急斜面となりトレースを辿ってひたすら作業小屋跡を目指す事になる。

  
     大きな樹に着く霧氷も良い                            雪原


09時25分 この広場を過ぎると樹林帯に入る

 
  ウェイポイントの大岩を09時30分通過                 急な植林帯をどんどん下りる

 
      10時10分 作業小屋跡を通過                    東祖谷山村境(?)の石碑

 
今日はスーパーカンジキを履いて歩いてみる               10時40分 モノレールに着く

まあそんなに急ぐ事もなく2時間程でモノレールに出会った。帰りは登山道の入り口を確認しなければならないので道を外さず最後まで歩く。
登山道は最終モノレールを潜って相当右手に向かって真っ直ぐ進んでいる。沢筋まで進むとやっと左手に下りて行く。 正面には滝下の天狗
塚が鋭い山容を見せる。


沢筋にくると滝下の天狗塚(右)と1,419.3mピークが屏風の様に立っている


反時計回りにぐる〜〜っと回り込み見覚えのある民家の横に出た。そこに「はで木」は無く代わりに真新しいお墓が立っており寂しい気持ち
になる。民家の畑跡と杉林の境界に沿って登山道が付いておりその基部には三嶺の標識が立っていた。
「下山して 思い出したぜ 登山口」  まあ こんなもんかなあ


 
      大きな民家の裏手に出る                    そこから下に向かって登山道が伸びている

 
   三嶺の標識から下って来た登山道を振り返る          11時05分 いやしの温泉郷駐車場へ到着


                     山道具を車に押し込んで帰途につく


良い天気を見越して四国の冬山を代表する三嶺(みうね・さんれい)にお泊り登山をする事が出来た。山で泊まる事が出来るという経験
を積む事によって道迷いや時間が遅くなった時の遭難騒ぎを回避出来ると思う。テント泊はちょっと・・・・と思う方は先ず小屋泊りに挑戦
してみて下さい。 きっと山歩きの幅が広がる筈です。


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