平成26年3月22日 寒峰(1,604.6m) と鶏足山 (955m )


寒峰 : 住吉神社北詰〜福寿草群生地〜栗枝渡三角点〜寒峰〜南東尾根〜林道〜住吉神社北詰

     福寿草は雪の下だけど代わりに霧氷が・・・


この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)を使用したものである 
カシミールソフトを使ったGPS トラック・ログ  福寿草群生地〜栗枝渡三角点〜寒峰〜南東尾根

平成26年3月22日(土)恒例の寒峰へ福寿草を見に行こうとマーシーさんを誘う。うまくすれば雪から顔を出した福寿草を見る事が
出来るかもしれない。ペーコちゃんも誘うが生憎しまなみ方面へ予定があるので残念。

マーシーさんと川之江で待ち合わせ阿波池田、大歩危経由で剣山方面への国道へと入る。今年は断続的な寒波が押し寄せて雪が
遅くまで残っている。寒峰へは去年長崎の研治と行ったので狭い国道筋からの入口に記憶があった。真新しいトンネルが出来ており
そこを抜けドンドン進が一向に記憶のある細い家並みが現れない。

日向ぼっこをしている老人に「すみません 寒峰はどの辺りなんでしょうか?」「 ガンポウ? それは・・・・・知らん」 「ガク」 仕方なく
雪で覆われた国道を進むが記憶の入り口に出会わない。上り坂で前方から軽トラが来たので手を振って止める。路面が凍結しており
ズルズルと滑りながら止まってくれた。「すみません 寒峰はどの辺りなんでしょうか?」同じ質問を運転手のおじさんにすると「そりゃ
とっくに過ぎとる。だいぶ引き返さにゃいかん。」「新しいトンネルの辺りでしょうか?」「そうや トンネルを過ぎて左に入らにゃいかん」

あちゃ〜 やっぱりあの辺りがクサいと思ってた。藪では迷わない二人だが里では何と感が悪い事よ。結局いやしの温泉郷近くまで
行ってしまい、先ほど通った「下瀬トンネル」を抜けて左手の細い道に入り直す。 すると見覚えのある「八幡神社」への青い標識があ
った。登山口は「住吉神社」付近なのだがこの神社への標識は見られない。

いつ通っても狭い道を民家を抜けて住吉神社前まで入る。たしかにこの狭い生活道にバスやら自家用車がドンドン入ってきたら住民
としては迷惑な話に違いない。

住吉神社近くでは路肩へ車を止めて準備をしている車やマイクロバスがいた。そこを通り抜けて沢にかかる橋の近くに車を駐車しよう
と進が生憎工事中でスペースがなかった。日和茶坂瀬線・奥ノ井線の分岐が広いのでこの辺りに車を止めさせてもらう。

 
川の対岸に立派な学校が見える                     下瀬トンネルが新しく出来たので右手の旧道へ入る

 
     八幡神社への標識を左へ入る (旧道)            日和茶坂瀬線・奥ノ井線のヘアピンカーブをを少し歩く

朝結構早く出発したのだがロスがたたって車を出発したのは09時50分になっていた。左に切れ上がって延びる道に轍が続いている。
10分程で「寒峰登山口」標識があり右手にある階段を上って登山道が続く。福寿草の群生地までは植林地帯なので面白くない歩きと
なる。10時30分「福寿草群生地」の大きな看板がある平地に着いたが全て雪に覆われた雪原である。こりゃダメだわ。

群生地を抜けて斜面に上がる場所に誰かが雪の下にある福寿草が見える様に掘り出していた。う〜〜ん これが最初で最後の福寿
草になるのか・・・

ここから斜面をトラバースして植林の尾根に登っていく。雪は深いがトレースがあり歩きやすい。私は例によって鋲付き長靴なのだが、
マーシーさんは前回牛ノ背からの斜面を長靴で下りた時に足を痛めていた為長靴はパスして登山靴で来ていた。11時20分尾根筋に
ある栗枝渡(くりしど)三角点を通過する。

 
   10時00分 林道より上の登山口を上がる                      積雪が多い

 
    福寿草群生地も一面の雪原であった              岩の横を誰かが掘って福寿草を出していた

 
 トラバース路を上がって植林の尾根を西へ進む          11時20分 三角点「栗枝渡」(くりしど)

この三角点を過ぎてから尾根筋に霧氷が現れ日差しが時折現れて美しい。おそらく今年最後になるであろう霧氷景色を楽しみながら
歩く。細尾根の霧氷は雑木の細い枝にびっしり付いており、これはこれで十分に美しい。

尾根から登山道は右手にトラバースするが、ここの斜面も霧氷が素晴らしい。ここでマーシーさんは西峰へ尾根を進み私はトラバース
路を歩く。先の平地で落ち合う事にする。この時日差しと共に少し青空が現れて益々霧氷が映える。

 
         雪深い尾根筋                           トラバース分岐へと斜面を上がる

 
                     細かい霧氷であるがこれも美しい

 
   トラバース道を進む                                   青空が現れる


                   トラバース斜面の細かい霧氷も美しい


     寒峰主峰が見える まだ山頂までは登りが待っている      11時50分  平地へ出る

11時50分広く平らなコル部に出てマーシーさんをしばらく待つ。この奥にあるブナの霧氷が実に素晴らしくツボ足になりながら近づく。
登山口で会った倉敷からのツアーの先頭を歩く2人の年配者が追いついて来られた。思わぬ霧氷に感激されていた。どこの山も霧氷は
素晴らしい景色であるが、福寿草の山でこんな美しい霧氷を見られるとは想定外の喜びだ。

マーシーさんがトレースの無い西峰から下りてきて「稜線もいい景色だった」と満足げだった。さていよいよ寒峰の本丸へ向かう。


                                 西峰斜面

 
倉敷から来られた男性2名が先に山頂へ行かれた             寒峰・西峰斜面


                     西峰鞍部の広場 北端に形の良いブナがあった


                   ここまで来ると霧氷も成長している


                 登山道横にあるブナえ記念写真をお願いする

寒峰への登り口を過ぎると大きなブナが数本あるが、これが霧氷姿となっている。少し前にグランマー啓子さんのHPでグランパが撮った
素晴らしいブナの霧氷姿が目に焼き付いていたのだが、その同じ風景が前方に現れた。 こりゃ同じ写真を撮って貰わにゃならんぞなもし。

う〜ん 木の下にいるのが2匹のイノシシだからやはりロマンチックな写真では無かった。ここから右手に祖谷の主峰尾根を眺めながらキツい
傾斜を歩き山頂を目指す。


         どうだ〜〜 グランパ !! 同じ場所だぜ     でも何か違う・・・・・


 
   霧氷は見飽きる事はない                       右手にお馴染みの剣山系が現れた




 
 
       寒峰山頂がすぐそこに                          最後の登り (雪がある方が歩き易い)

12時45分山頂に到着。我々の昼食は実に質素でパンをかじるだけだ。普段菓子パンはご法度なので山歩きの時だけ「もちもちアンドーナツ
パン」なるものを食する。コンビニで1個買い、ぐるりと回った後もう1個買おうとしたら売り切れていた。見るとその1個をマーシーさんが買った
らしくておいしいと言いながら食べている。

四国中央市と徳島の同級生男性コンビがおられて少し話をする。四国中央市の方は数年前に奥穂のザイデングラードでお孫さんを落石から
守ろうとして一緒に滑落死したやまじ風ネットワークの方と知り合いだった。私も同じ場所を数回歩いているが余程の事が無い限りそんなに
危険を感じない場所であるが、山においてはどんな場所にでもリスクは存在する。

少し休憩した後、尾根を東へ進み南東尾根へ周回する。この尾根ルートは去年私が提唱した「道迷いを防ぐ尾根周回路」である。13時山頂を
出発すると山頂の東側にある休憩所に室内犬を連れたパーティが食事中だった。彼女にとっては犬は間違いなく家族なのだからどこへ行く
にも一緒なのだろう。

5分程トレースの無い尾根を烏帽子岳の方へ進みピーク辺りで適当に右手の尾根に向かう。最初は尾根が平坦で大きなモミの木が沢山ある
ので見通しが悪い。ここはひたすら我慢して南東へ下る。すぐに植林帯に入るがあまり左に振らない様に進むと植林(左)と自然林(右)の間に
出る。所々にテープが現れるが気にせずに下りて行くと次第に尾根が現れる。 稜線分岐から約30分程でモノレールの終点部に着く。


 
  おっ マーシーさんも足が上がってきたぞ                歩いて来た西峰からの稜線

 
      稜線漫歩とは正にこの事だ                    山頂から東へ進む


             山頂の東側には犬連れのグループが食事中だった

  
    トレースの無い尾根を東へ進む                          寒峰を振り返る

 
      クリスマスツリーの中に入って行く                 直ぐに植林帯の中へ入る

 
            大岩の横を抜ける                 右手が開けて来るがあまり右に下りて行かないように

 
       植林帯と自然林の境を進む                 13時36分 尾根筋にモノレールが現れる

このモノレールまで下りる事が出来たならもうこっちのもので下山ルートは一本尾根で迷う心配はない。旧登山道は尾根を左側に外して
付いているから道迷いが発生する。又、右のモノレール側へ下りるのも谷筋となり危険だ。要するに尾根が一番安全なルートと言う事だ。

13時45分、尾根がほぼ直角に左側へ振るターニングポイントを通過。ここを過ぎると雑木林が目立つ細尾根となる。雑木林の下り坂を進む
と14時05分植林地帯に突入する。 植林地帯に入っても尾根が細いのでルートは明確である。雪が深くて蹴り出す雪が雪崩の様になって
左側の斜面を落ちて行く。

14時15分正面が行き詰まり林道の切り通し部分に来たら右手の斜面を道路に向かって下りて行くと14時20分林道に降り立った。寒峰山頂
から約1時間20分で林道に着いた。

  
13時45分 ターニングポイント (ここを左へ進む)            雑木林の急な細尾根を下る

 
     14時05分 植林帯の細尾根となる                尾根が行き詰まると右手の斜面から林道に下りる



                   林道から寒峰西峰と寒峰を見上げる

  
        14時30分 車に帰る                       国道へ向かって民家の間を下っていく



鶏足山の福寿草

さて、出だしのつまづきにもかかわらず早めに福寿草の見られない寒峰から下山してしまった。霧氷には満足の山行だったが本日の目的は
やはり福寿草なのだ。こりゃやっぱり鶏足山(けいそくさん)へ寄らなきゃ

国道にかかる藁葺屋根から国見山への林道に入る。 直ぐに分岐があり(左は国見山)右手の吾橋・有瀬方面へ進む。最後は鶏足山林道に
入るが雪が沢山積もっており冬タイヤと四駆が活躍すし15時40分 キャンプ場に到着。

ここから左手の斜面を稜線へと這い上がる。途中で福寿草が雪の上に顔を出していたが、上の群生地は雪に覆われて寒峰と同じ状態だった。
16時05分鶏足山山頂に着き岩場を下がる。雪に覆われているので岩場が滑りやすく慎重に下る。 大回りで駐車場へ帰る途中にも福寿草
の花が雪の上に見られて無粋なイノシシ2匹も不思議とテンションが上がった。16時50分駐車場に帰り付く。あ〜福寿草が見れて良かった〜〜

 
     15時40分 キャンプ場駐車場に着く                       左手の斜面を登る


                    鶏足山の福寿草

 
      不思議と雪を溶かして花が顔を出している           雪から出てくる姿はけなげだ

 
      上の群生地は雪に覆われていた                16時05分 鶏足山の山頂に着く

 
   帰りは岩場一般道を下りる                       ロープが置かれている

 
            ここは鎖場                                鎖とロープ


      おっ  ここにも福寿草が咲いていた

 
  獅子舞の様な動きの福寿草                         16時50分 キャンプ場の駐車場に帰る


          帰りに鶏足山を眺める  手前の岩場が古宮神社にある古宮崖崖の岩場


 エントツ山の鶏足山 は  ここ
 しまなみ隊の鶏足山は       ここ
 おじょもさんの鶏足山は           ここ
 むらくもさんの鶏足山は                ここ


    
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